記者派遣の記事一覧

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 新聞を教材にするNIE(教育に新聞を)活動の記者派遣事業として、県立播磨南高(播磨町)で11月29日、毎日新聞明石通信部の入江直樹記者が地域デザイン類型の2年生26人に講義した。取材方法や、見出しの付け方などを解説した。

 同校はNIE実践校で、地域課題の解決を目指す「HariMAP Ⅰ」の授業では、新聞などを活用して課題を探究している。

 見出しの役割について、記事の内容を一目で伝えることや、大きさでニュース価値を示していると解説。過去の記事を例に出し、記事中の「5W1H」(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)から特に重要な二つを取ると的確な見出しになると述べた。取材方法では「その人にしか語れない言葉を引き出すことが大事」とした。=30日付毎日新聞朝刊表兵庫地域面各面

[写真説明]新聞を手に説明する入江直樹記者(奥)=播磨町の播磨南高で

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞記者ら阪神・淡路発生時を語る 

 来年1月で発生から30年になる阪神・淡路大震災をテーマにした授業が11月27日、甲南小学校(神戸市東灘区住吉本町1)であった。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)と、淡路総局津名支局長の中村有沙記者(28)が震災時の状況を語り、4年生57人が聞き入った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。三好アドバイザーは震災発生日、中央区の本社で宿直勤務をしていた経験に触れ「普段は寝ている時間だったが、その日は偶然、起きていた。寝ていたら死んでいたかもしれない」と振り返った。

 中村記者は、震源地になった淡路島で大きな被害を受けた北淡町(現淡路市)について、野島断層などの写真を示しながら説明。

 全町民の安否が震災当日の夕方に判明したことを紹介し、「救助に当たった消防団員が、民家の下敷きになった人の寝ている場所まで知っていたことが素早い救助につながった。家族のような深い地域の付き合いが生きた」と話した。

 同校の三浦駿介さん(10)は「震災の悲惨さを熱く語ってもらい、よく分かった。災害はいつ起こるか分からないので備えたい」と話した。=12月2日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]甲南小4年生に阪神・淡路大震災時の淡路島の様子を伝える中村有沙記者=神戸市東灘区住吉本町1(撮影・長嶺麻子)

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

 阪神・淡路大震災から間もなく30年。当時を知らない世代こそ、「震災」を語るべきだ。その思いを年々強くする。2024年8月、気象庁が初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。異例の警戒感が広がり、列島各地でミネラルウォーターなどの買いだめが発生した。あらためて問いたい―。兵庫は備えているか。

 兵庫県NIE推進協議会が震災授業を続けている。阪神・淡路だけで災害は語れない。一つ一つの災害から学び、児童・生徒に記憶と教訓のバトンをつなぎたい。

◆伊川谷高校(2024年9月10日、対象・1年生29人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆網干高校(2024年9月25日、対象・2年生40人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆神戸甲北高校(2024年11月15日、対象・3年生16人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら

◆甲南小学校(2024年11月27日、対象・4年生57人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞津名支局・中村有沙支局長、神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

◆須磨友が丘高校(2024年12月13日)=予定 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー

◆芦屋市立精道中学校(2024年12月16日)=予定 講師=同上

◆小野市立旭丘中学校(2025年1月16日)=予定 講師=同上

◆姫路市立飾磨中部中学校(2025年1月17日)=予定 兵庫県NIE推進協議会の独自認定校。講師=同上

◆神戸市立長坂中学校(2025年1月17日)=予定 講師=同上

◆神戸海星女子学院小学校(2025年1月21日)=予定 講師=神戸新聞報道部・名倉あかり記者、神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー

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神戸新聞支局長が講師に

 新聞記者からインタビュー術などを学ぶ授業が、宍粟市山崎町加生(かしょう)の山崎高校であった。神戸新聞社宍粟・佐用支局の村上晃宏記者(35)が講師を務め、同校1年生約180人が地元の課題の見つけ方やインタビューの際に注意する点などを学んだ。

 同校は、教育現場で新聞を活用する日本新聞協会のNIE実践指定校。1年生は授業の一環で、グループごとに宍粟市の課題を探し、探究を進めている。

 生徒たちは新聞記事を基に、宍粟の現状や課題を学習。村上記者から通学路の危険性や勉強場所の確保など「身近な所に課題を見つけるヒントがある」と聞くと、真剣な表情でメモを取っていた。インタビュー術を学ぶ場面では、具体的なエピソードを聞くことや知ったかぶりを禁止することなど、心がけるべき点が紹介された。

 「防災」をテーマに探究を進めるという西川くるみさん(16)は「インタビューの際に『なぜ』を大切にする重要性が分かった。課題の深掘りにも活用していきたい」と話した。=11月20日付神戸新聞朝刊西播版

[写真説明]宍粟市の課題や記者の仕事について話す村上晃宏記者=宍粟市山崎町加生、山崎高校

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 新聞を活用した教育に取り組む「NIE」の授業が11月11日、姫路市の市立豊富小中学校であり、読売新聞姫路支局の田村創記者(62)が5年生約80人に、新聞の読み方や新聞記者の仕事などについて講演した。

 田村記者は、米大統領選の結果を伝える紙面を手に「1面には読者に伝えたい重要なニュースが載っている」などと話した。見出しや記事の大きさなどでメリハリを付け、ニュースを伝えていることを説明した。

 「質の高い正確な情報を届けるため」、ペン記者やカメラマンら多くの人の手を経て作られていると教えた上で、「新聞から色々な知識を得て生き抜く力にしてください」とアドバイス。小口伽羅さん(11)は「教わったことを生かし、家でじっくりと時間をかけて読んでみる」と話していた。=12日付読売新聞朝刊播磨姫路版

[写真説明]記者の仕事や新聞について説明する田村記者(左、姫路市で)

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 日本経済新聞社神戸支社の岩本隆支局長は11月14日、兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業で、県立西宮高校の2年生に「情報の収集方法と分析について」をテーマに講演した=写真。約270人が参加し、熱心に耳を傾けた。

 冒頭で新聞記者の仕事を説明したうえで、記者のリサーチ方法を説明。新聞、雑誌、インターネットなどから幅広く情報を集めることを紹介し、特に多彩な情報に触れられる新聞はニュース、社会ネタへの感度を高められることを伝えた。

 生徒が取り組み始めた課題研究では、企業や自治体など社会で実践されている取り組みがヒントになると説明。分析には「データがあると説得力が増す」とし、できれば信頼できる公的なデータを使ったほうがいいと話した。

 その後「『わかりやすい』日本語講座」と題して、わかりやすい文章を書くコツを紹介。1段落や1つの文章が長くなりすぎないようにすることを解説したほか、逆接ではない「が」の使い方や「ら」抜き言葉などに注意するよう説明した。

 参加した安部穂乃花さんは「岩本さんが書かれた記事の見出しを見て、記事の内容がとてもよくわかった。課題研究のポスター発表で参考にしたい」。前村江美さんは「わかりやすい日本語講座で、言葉を使うときの注意点を改めて聞くことができた。早速普段の生活で実践したい」と話した。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

  調べ学習したことを新聞にまとめようーと、7月11日、神戸市東灘区住吉山手5の神戸大学付属中学校で出前授業があり、2年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは各自テーマを決め、アンケート調査や比較実験も含めて調べ学習を行ってきた。

 テーマは、交流サイト(SNS)の使用時間を抑えたい▽この夏人気の日焼け止め▽わが家の犬が喜ぶ食事▽大量発生するカメムシ・アブラムシ対策▽おいしいカップケーキを食べたい▽ガムテープをうまくはがす方法▽炭酸飲料の炭酸が抜けにくくなる裏技▽部屋の風通しをよくするには―など多岐にわたる。

 整理整頓できるようになりたい、眠い日々、心地よく目覚めるアラームがほしい―。切実な思いから選んだテーマもあった。

 授業では、生徒たちが書きたいことを40字以内にまとめ、トップ記事の見出しも考えた。三好アドバイザーは「調べたことをQ&Aにしたり、独自の視点から分析記事を書いたりするなど、伝わりやすく、より深い内容の紙面にしよう」と呼びかけた。

 今後、生徒たちはA4判の用紙に記事を書き、見出しを付け、写真やイラストを添えて紙面づくりを進める。

[写真説明]記事の書き方を学ぶ生徒たち=神戸市東灘区住吉山手5

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 11月21日にも同校で、同様の出前授業があり、7月とは別の2年生12人が参加した。三好アドバイザーが講師を務めた

 今回もテーマは、ペットの犬に与えるお菓子をすべて野菜で作られたものしたらどうか▽ホエー(ヨーグルトの上澄み)の量はどうしたら変わるのか▽妹が嫌いな食べ物(特に野菜)をどう調理すれば食べてもらえるか▽食品の包装方法で摂取量が変化するかーなど多岐にわたった。

 三好アドバイザーは、比較実験などに取り組んでいることを評価。調べ学習にあたって、どんなテーマでも、その事象に疑問をもち、情報の価値を判断する「批判的思考力」が必要▽統計や写真は強い説得力をもつ▽見出しは「問い」ではなく「答え」を書くーなどをポイントとして挙げた。

 紙面レイアウトでは、メリハリとバランスを考え、トップと真ん中を目立たせることを勧めた。

 このほかのテーマは、シマトネリコの葉は、枝から切り取ってどのくらいまで光合成できるのか▽野菜を細かく切ったり、水分を抜いたりすれば、苦手な野菜を食べることができるのか▽1カ月間と1週間を比較し、短期間で腹筋を割ることができるか調べる▽代用品でどのくらいおいしいクッキーが作れるか―など

[写真説明]記事にしたいことを40字以内で要約する生徒たち

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 神戸市立高倉中学校(同市須磨区高倉台1)の2年生132人は就業体験「トライやる・ウィーク」の一環として、11月11~15日、市内各事業所で働いた体験をまとめて12月に校内発表する。11月7日、同校で就業先で何を、どう取材したらいいかを学ぶ授業があった。

 講師を務めた、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーは「働くことの楽しさのほか、やりがいや大変さ、工夫したこともメモしよう」「その仕事の魅力を自分の言葉で表してみよう」と呼びかけた。

 生徒たちは幼稚園や小学校、ホテル、スーパー・コンビニ、飲食店、動物病院、美容院、工場など51カ所で働く予定。授業では「それぞれの事業所で何を体験したいか」を話し合った。

 三好アドバイザーは、働いている人たちに話を聞くとき、具体的に聞く▽職場のにおいや音、雰囲気もメモするーなどもポイントとして挙げた。「より具体的に書くと、記事の正確さがアップし、においや音などディテール(細かいところ)を書くと、豊かな文章になる」と説明した。

 生徒たちは次回11月21日、三好アドバイザーから記事の書き方や発表資料のまとめ方を学ぶ。

[写真説明]「トライやる」で取り組みたいことを話し合う生徒たち=高倉中学校

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 11月21日は三好アドバイザーが発表資料のまとめ方を説明した。

 まず、生徒たちは「『トライやる』の体験で一番印象に残ったことは何か」を話し合い、それぞれ30字以内にまとめた。生徒たちは「幼稚園児と泥団子を作ったのが楽しかった」「ホットドッグ店のお客さまとのコミュニケーションの取り方に感心した」などと5日間を振り返った。

 各事業所の仕事内容や「働いた後の気持ち」を発表する時間もあった。三好アドバイザーは「トライやるの体験を夢を見つけるきっかけにしよう」と呼びかけた。

[写真説明]イチオシの体験を30字以内にまとめる生徒たち=高倉中学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 発生から30年を迎えるのを前に、阪神・淡路大震災を学ぶ授業が11月15日、神戸市北区大脇台の神戸甲北高校であり、3年生16人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 神戸を研究するプログラムの一環として、神戸市職員から市の防災体制を学んだのに続いて、震災当時、同市役所担当だった三好アドバイザーから話を聞いた。

 三好アドバイザーは当時書いた記事や発生直後のまちの惨状を紹介。「復興まちづくりを進めようとする市と、家族を亡くしたり、職を失ったりしている住民の思いには大きな隔たりがあった。『復興まちづくりに住民が合意した』と一口にいっても、どのタイミングで記事にするか、苦しんだ」と振り返った。

 「30年がたとうとする今、あの日の悲しみや怒り、苦しみを伝えなければならない」「南海トラフ巨大地震に備え、災害文化を継承するのがわたしたちの使命」と強調した。

[写真説明]阪神・淡路大震災の話を聞く生徒たち=神戸甲北高校
 

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神戸新聞社員が講師に

 養父市八鹿町宿南の宿南小学校で、神戸新聞社員によるオンライン出前授業があり、5、6年生6人が参加した。各自が新聞作りアプリ「ことまど」を使って作成した新聞を紹介し、神戸新聞教育ICT部の武藤邦生次長が講評した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。5年生は同市大屋町などでの林間学校の体験を、6年生は広島に修学旅行に行った思い出を新聞にまとめた。

 10月16日の授業では、見出しを工夫したり、写真をトリミングしたり、知恵を絞った紙面がそろった。武藤次長は、総合リード(前文)を書いているのがよい▽細かいところまで具体的に書いてある―などと評価。気を付けたい点として、内容が変われば段落替えする▽書きあがった記事は音読すれば、間違いに気づく―などを挙げた。

 今後、児童たちは、特産「八鹿豚」やまちの文化財・青谿書院をテーマに「ことまど」で新聞を作成する。授業を受けた浦朝晃さん(5年)は「いろんな人が読むことを意識して分かりやすく記事を書きたい」と話した。(三好正文)=11月10日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]新聞作りで工夫した点などを発表する児童=養父市八鹿町宿南

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 高校受験対策として、自己PR文と小論文の書き方講座が11月6日、姫路市飾磨区細江の島か中部中学校であり、3年生約90人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、高校が受験生に自己PR文を求める理由として、高校の方針や校風に合った生徒かどうか分かる▽自分を客観視できる生徒かどうか分かる―などを挙げ、「受験生にとって自分を見つめ直すよい機会」と話した。

 PREP法(要点→理由→具体例→要点)で書き、留意点として「自分の長所(強み)を具体的なエピソードを交えて書く」などを挙げた。

 一方、「小論文は設問に対し、根拠を示しながら自分の意見を論じ、問題解決に向けて提案する。序論・本論・結論の順が書きやすい」と説明。「どんな設問が出てくるか。新聞などを読んで基礎知識を身につけ、普段から友達とも話し合い、自分の意見をもとう」と呼びかけた。

[写真説明]自分の長所は何か―。発表する生徒(右)=飾磨中部中学校

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241030nojigikutokubetusiengaxtukou.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記者の仕事や新聞の読み方を知ろうーと10月30日、のじぎく特別支援学校(神戸市西区北山台2)で出前授業があり、高等部1年12人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは朝刊をめくりながら、新聞の特長である網羅性や一覧性について説明。「新聞記事の多くは前文に大切なことを書く『逆三角形』スタイルなので、まずは見出しと前文だけ読めばよい」と話した。

 記者の仕事では「名刺1枚で誰にでも取材できる。自身の関心事を記事にできるのも魅力」「問題提起し、読者に考えてもらうのが記者の役目」と語った。

 最近、気になったニュースは何か、生徒たちは意見交換し、総選挙結果や南海トラフ地震臨時情報の影響、猛暑や台風など気象の変化、闇バイト問題などが上がった。

[写真説明]新聞の読み方を学んだ出前授業=のじぎく特別支援学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 被爆地広島での校外学習を前にした出前授業が10月25日、姫路市飾磨区細江の飾磨中部中学校であり、1年生80人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 校外学習は11月25~26日に予定され、生徒たちは広島平和資料館や慰霊碑などを見学し、語り部や記憶を語り継ぐ大学生から話を聞く。

 三好アドバイザーは太平洋戦争時、原爆が投下されたヒロシマ・ナガサキや神戸・姫路空襲、沖縄戦などの惨状に触れた。姫路空襲の爪痕がいまも姫路市内に残っていることや、「原爆症治療の父」と呼ばれる、同市出身の都築正男博士のことも紹介した。

 ロシアによる軍事侵攻から2年8カ月がたつウクライナや、紛争が激化する中東情勢にも触れ、「他人の痛みを共有し、自分ごととして考えたい」と強調した。

 「たとえ戦争になっても、相手の国に友達が1人いたら爆弾を落とせないだろう。普段から各国の人々と関わりをもつことが大切だと思う」と話した。

[写真説明]命の尊さを学ぶ生徒たち=飾磨中部中学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「ヒロシマ」をテーマに新聞をつくるのを前に10月23日、神戸市垂水区歌敷山3の愛徳学園中学校で出前授業があり、3年生約20人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 3年生は10月16~19日、修学旅行で広島を訪れ、原爆について学んだ。広島平和資料館や慰霊碑などを見学し、語り部から話を聞いた。今後、グループに分かれて新聞をつくり、同学園小学校の6年生を対象に「平和の授業」を行う。

 授業では生徒がそれぞれ書きたいことを40字にまとめた。ヒロシマの実相を伝えるピースボランティアや、原爆の子の像について書きたい、韓国人も犠牲になったことを書きたいーなどと発表した。

 三好アドバイザーは、5W1Hを押さえて記事を書くことや、見出しの付け方、レイアウトのポイントなどを説明。自身を振り返り、「ヒロシマ・ナガサキを語り継ぎ、反戦を訴えるのは、新聞が果たすべき使命の最も大切なものの一つ」と話した。

[写真説明]何を記事にするか、発表する生徒=愛徳学園中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。修学旅行を前に、生徒たちが被爆者の近藤紘子さんから話を聞いた記事はこちら

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新書を読んでエッセンス(核心)や感想をポスターにまとめようーと、10月17日、神戸市東灘区住吉山手5の神戸大学付属中学校で出前授業があり、1年生120人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。生徒たちは夏休み、好きな新書1冊を選んで、内容の要約に取り組んだ。言語と文化、話術、医療など、幅広い分野の本が選ばれた。

 出前授業で生徒たちは、ポスターで何を伝えるのか―を考えた。三好アドバイザーは「書いてある情報を整理し、自身が関心の高いポイントを見定める」「Q&Aなどを活用し、わかりやすくまとめる」「感想や意見は視点記事として別立てにする」などを提案した。

 「書いてある内容をうのみにせず、他の文献を調べたり、フィールドワークやアンケートで確かめてみたりすることも大切」と強調した。

 また、読みやすくするため「トップと真ん中の記事を目立たせる」「写真を使えないか、表やグラフにできないか考えてみる」「縦書きと横書きの併用など、変化をつける」などとアドバイスした。

[写真説明]ポスターで何を伝えたいか―を発表する生徒=神戸市東灘区住吉山手5

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神戸新聞記者が講師に

 新聞の読み方や文章の書き方を学ぶ授業が、夜間中学のあかつき中学校(姫路市市之郷町2)であった。神戸新聞姫路本社の井上駿記者(35)が講師を務め、同校の開校までの歩みを取り上げた記事を読みながら新聞の役割を伝えた。

 同校は、教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE指定校。9月30日にあった授業では、外国にルーツがあったり、不登校や家庭の事情などで十分に義務教育を受けられなかったりして同校で学ぶ、若年層や高齢者ら24人が受講した。

 授業の前半は、実際に朝刊を見せながら、県内の出来事を詳報している本紙の構成を紹介。また、2021年6月に同市議会で夜間中学の設置方針が表明されてから昨春に開校するまでに、本紙に掲載された同校の関連記事を示し、そうした内容を世の中に伝える意義などについて考えた。

 後半は、文章の基本となる「5W1H」などを学んだ。受講した加山楓輝さん(17)は「新聞の読み方が分からなくて読みづらかったけれど、改めてじっくりと読みたくなった」と話した。=10月9日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]朝刊の読み方を学んだNIEの出前講座=あかつき中学校

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神戸新聞社員が出前授業

 網干高校(姫路市網干区新在家)で、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)が「阪神・淡路大震災」をテーマに出前授業を行い、2年生40人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。各地の防災施設を巡りながら地域防災について調べる「防災ツーリズム」に取り組むのを前に、29年前の震災について知ろうと出前授業を企画した。

 9月25日にあった授業で三好アドバイザーは震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた体験などを語り、「当時を知らない世代が、震災のことを語り継いでほしい」と呼びかけた。「能登半島地震や先日の能登の豪雨など、災害が頻発している。一つ一つの災害から学ぶことが大切。『備え』にゴールはない」と強調した。

 2年生の一井陽人さん(17)は「授業で得た知識を自分たちの防災活動に生かしたい」と話した。=10月2日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]阪神・淡路大震災について学んだ出前授業=網干高校

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神戸新聞記者が講師に

 まちづくりや地域に関わる仕事をしている人に話を聞き、何ができるかを考える授業が、県立西宮高校(西宮市上甲東園2)であった。1年生約310人が参加。西宮市や神戸新聞社、コープこうべなど7社・団体の16人が11分野に分かれて特別授業をし、生徒らが意見を出し合った。

 リサーチ(総合的な探究の時間)の「地域活性化プロジェクト分科会」。さまざまな社会課題について、より地域に即した具体的な事例を基に考えてもらおうと始まり、今年で3年目。生徒らはこれまで、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した企業の取り組みや、新聞記事を基に課題をまとめたポスター制作などに取り組んできた。

 神戸新聞阪神総局の広畑千春記者は記者の仕事や事実確認など取材で心がけている点を説明し、「ニュースはあくまで材料。判断するのは一人一人」と呼びかけた。佐藤綾音さん(15)は「一つの出来事でも背景を知ると見方が全く変わることが分かった」。小川穂夏さん(16)は「さまざまな情報を集め、客観的に捉えることが大切だと思った」と話した。=9月28日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]講義を聞いて考えたことを模造紙に記していく生徒ら=西宮市上甲東園2

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、のじぎく特別支援学校(神戸市西区北山台2)で9月17日、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーによる出前授業が開かれた。高等部2年生20人が新聞の特長や記者の仕事について学んだ。

 授業では、「パリ五輪閉幕」を報じた朝刊をめくりながら、生徒たちに新聞の特長である記事の網羅性や一覧性を知ってもらった。記者の仕事では「権力を監視することや、人命と人権を守ることが使命」と強調した。

 三好アドバイザーは「新聞は歳時記でもある。記事を通し、秋の訪れを感じ取ってほしい」と話した。

 授業を受けた小原悠慎さん(17)は「ネット情報だけに頼らず、さまざまな情報が載っている新聞も読みたい」と話した。

[写真説明]神戸新聞写真ニュースから選んだイチオシ記事を紹介する生徒=のじぎく特別支援学校

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神戸新聞記者らが講師に

 新聞記事を使って沖縄戦について学ぶ授業が、神戸市長田区寺池町1の湊川高校(定時制)であった。10月の修学旅行で沖縄へ行く予定の3年生ら約20人が知識を深め、平和について考えた。

 同校は教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE実践指定校。授業の前半は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが兵庫と沖縄の関わりについて解説。後半は同じく報道部の津谷治英記者が沖縄戦をテーマに話した。

 津谷記者は沖縄戦の犠牲者は20万を超え、その半分が民間人だったと説明。同市須磨区出身で、映画化もされた当時の島田叡(あきら)県知事が、住民の疎開、食糧確保に尽力し、住民の生命を守ろうとしたと紹介した。聴講した男子生徒(17)は「島田さんのことは初めて知った。沖縄へ行く前だったので刺激になりました」と話していた。=9月16日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]沖縄と沖縄戦について学んだ出前授業=神戸市長田区寺池町1

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当時の体験、備えの大切さ訴え

 伊川谷高校(神戸市西区伊川谷町長坂)で9月10日、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)が、1年生29人に阪神・淡路大震災をテーマに出前授業を行った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは大震災当日、三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた体験や、直後の被災地の惨状について話した。来年1月17日、発生から30年を迎えるのを前に、「当時を知らない世代が『震災を語る』ことが大切」と強調した。

 今年8月発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」にも触れ、「この夏、地震による大きな津波が想定される和歌山県を取材した。津波は兵庫にも押し寄せる。命を守る備えを再確認しよう」と呼びかけた。

 1年生の阪本涼風(すずか)さん(16)は「能登半島地震の被災地に寄付したり、普段から地震に備えたりしようと思った」と話した。=14日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]生徒たちが防災について考えた出前授業=伊川谷高校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

  養父市の鉢伏高原で行った宿泊体験の思い出を新聞にまとめようと、甲南小学校(東灘区住吉本町1)で、記事の書き方や見出しの付け方を学ぶ出前授業があり、3年生56人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 3年生は7月16~18日、4年生とともに鉢伏高原を訪れ、ハイキングや飯ごう炊さん、綱引き、魚のつかみ取りなどを楽しんだ。

 三好アドバイザーは、記事を書くための基本「5W1H」を説明し、「一番面白かったことや感動したことを詳しく書こう」と呼びかけた。

 続いて、児童たちは新聞作りに挑戦。見出しや写真を配置する場所を考えながら作業を進めた。

 キャンプファイアの思い出をトップ記事にした末光百合咲(ゆりさ)さん(9)は「先生がDJを務めたり、みんなでゲームをしたりしたことを記事にしました」と話した。=9月10日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]宿泊体験の思い出を新聞にまとめる児童たち=東灘区住吉本町1、甲南小学校

                                                                                         児童が作った新聞240903kounansyosakuhin.jpg

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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240709kounannnsyou.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 神戸市東灘区住吉本町1の甲南小学校で7月9日、取材のポイントなどを学ぶ授業があり、3年生56人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 3年生は7月16~18日、4年生とともに養父市の鉢伏高原を訪問し、ハイキングやキャンプファイア、飯ごう炊さん、魚つかみ、ロープクライミング、星空観察、キーホルダー作りなどを体験、後日、取材したことを新聞にまとめる。

 取材のコツとして、三好アドバイザーは、楽しいだけでなく、苦労や工夫したこともメモする▽具体的なこと(例えば、山頂の風のにおい、ハイキングで覚えた脚の痛み、魚のヌルヌルした感触、キャンプファイアでの歌声)をメモする―などを挙げた。

 「特に面白かったところを強調したり、感動したことを具体的に書いたりしよう」と呼びかけた。

 記事の書き方や紙面レイアウトの仕方では、取材した人の「生の声」を書く▽感想を書く▽トップ記事や紙面真ん中の記事を目立たせる▽記事と写真は適量を心がける―などと助言した。

 児童たちは「どのプログラムが楽しみなのか」「なぜ、楽しみなのか」「どんな体験をしたいのか」を発表。キャンプファイアで歌う曲を合唱したり、歌の振り付けを披露したりして出発の日に思いをはせた。

[写真㊤]授業では「トップニュースにどの活動を選び、どう取材するか」を考えた=甲南小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記者の取材のノウハウや新聞の読み方を伝える出前授業が7月3日、南あわじ市沼島の沼島小中学校であり、小学5年生~中学3年生25人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業ではまず、「ニュースをどう見つけるか」をテーマにした。三好アドバイザーは南あわじ市内で県道の復旧が難航している話や、今春、淡路市内でコウノトリのひな4羽がふ化した話など実際の記事を例に、発表資料にニュースが隠れていることがある▽定点観測を怠らない▽市民の関心が高い、暮らしに密着した話題を探すーなどをポイントとして挙げた。

 プロ野球阪神タイガースで活躍する村上頌樹(しょうき)投手(南あわじ市出身)と近本光司選手(淡路市出身)を取り上げ、「紙面を通し、地元出身選手をずっと応援できるのは地方紙記者の醍醐味(だいごみ)」と話した。

 新聞の読み方では、記事は大切なことから書き出す「逆三角形」スタイルなので、見出しと前文だけ読めばおおよその内容が分かると説明、興味関心が深まれば読み進めることを勧めた。

 今月1日で発生から半年を迎えた能登半島地震。同校の児童生徒は被災者を支援する募金活動を続けており、今夏、石川県珠洲市でボランティア活動も行う。三好アドバイザーは児童生徒の頑張りをたたえ、「南海トラフ地震では、沼島は兵庫県内で最も早く津波が到達する。備えにゴールはなく、さまざまな防災報道に関心をもとう」と呼び掛けた。

[写真説明]「ニュースの見つけ方」の話を聞く児童・生徒たち=南あわじ市沼島

※「わたしの感想NIE」に児童生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に 

 インタビューやフィールドワークなど取材のこつを学ぶ授業が6月18日、神戸市北区大脇台の神戸甲北高校であり、2年生192人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。生徒たちは「総合的な探究」の一環として、まちづくりや防災、学校教育など各自テーマを決め、市内外の関係者から話を聞いたり、現地を訪問したりするなどして取材、今年末に校内で成果を発表する予定。

 三好アドバイザーは「自身のテーマが市民生活とどう関わっているかを考え、取材しよう」と呼び掛けた。「取材相手から具体的に聞き出すことで記事に正確さが増す」「現地に出向いたときにはディテールの取材を」などと話した。

 発表時には、論点をはっきりさせる▽図表や写真を使って視覚に訴える―などをポイントとして挙げた。

 授業を受けた2年、大川洸(ほのか)さん(16)は「インタビューでは先入観を持ちすぎないことやキーワードを聞き逃さないことを学んだ」と話した。=25日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]インタビューのノウハウを学ぶ生徒たち=神戸市北区大脇台

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

240528iesimatyuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」での体験を新聞にまとめよう―と5月28日、姫路市家島町宮の家島中学校で、取材のノウハウを学ぶ授業があり、2年生7人が参加した。

 生徒たちは6月3~7日、島内外の幼稚園や小学校、スーパー、造船会社、水産会社、姫路科学館で働く予定。「スーパーで廃棄食材のことを学びたい」「科学館でプラネタリウム投影の案内をしたい」「水産会社で網の引き上げを体験したい」などと抱負を語った。

 授業では、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーからインタビューや取材のコツを学んだ。三好アドバイザーは「働く人たちにやりがいや苦労を聞こう」「一番有意義だった体験は何か考えよう」「訪問先のにおいや音、雰囲気もメモしよう」と呼び掛けた。

 生徒たちは6月11日、三好アドバイザーから記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の抱負を語る生徒=家島中学校

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 生徒たちは6月11日、三好アドバイザーから新聞作りのノウハウを教わった。

 まず、「トライやる」の体験のうち何をトップ記事にするかを話し合い、それぞれ30字以内にまとめた。生徒たちは「幼稚園児と仲良くなった」「児童とかるた遊びで交流した」「(姫路科学館で)恐竜や生物の説明ができるようになった」「部材品から工作物を作った」「シラス漁に同行した」などと5日間を振り返った。 食料品店で働いた生徒2人は「見やすさを考え、商品を並べた」「工夫しながらパンを陳列した」と話した。

 それぞれの事業所で感じたにおい、聞こえた音や声などを発表する時間もあった。

 三好アドバイザーは「記事を書くことで体験がリアルになる」と話し、「働くことの楽しさや大変さ、やりがいを自分の言葉で表そう」と呼び掛けた。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の思い出を話し合う生徒たち=いずれも家島中学校

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240523takaokatyuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

今年6月の職業体験「トライやる・ウィーク」で体験したことを新聞にまとめよう―と5月23日、明石市大久保町高丘5の高丘中学校で取材のノウハウを学ぶ授業があり、2年生121人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは6月3~7日、幼稚園や小学校、図書館、病院、ファストフード店、新聞社など約50カ所で働く予定。「(ドッグサロンで)犬をうまく扱えるようになりたい」「コンビニの接客術を覚えたい」「天文科学館のプラネタリウムの操作法を学びたい」「(小学校や保育園で)子どもとの接し方を知りたい」「お店でてんぷらを揚げるのが楽しみ。他校の生徒とも交流したい」などと話した。

 授業では、インタビュー取材のポイントなどを学んだ。三好アドバイザーは「『トライやる』を夢を見つけるきっかけにしよう」と呼びかけた。

 生徒たちは次回6月10日、三好アドバイザーから記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる」で挑戦したいことを話し合う生徒たち=高丘中学校

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 6月10日は、新聞作りのノウハウを学ぶ授業が行われ、三好アドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは「何をトップ記事にするか」を発表。小学校で働いた生徒は「児童に中学生活について紹介するプレゼンを行った」、高校や銀行、図書館で就業体験した生徒たちもさまざまな思い出を披露した。

 三好アドバイザーは、記事の書き方や紙面レイアウトについて、仮見出しを考えてから記事を書き出す▽感動したことや感じたことを主見出しにする▽紙面整理はメリハリとバランスが大切。真ん中に中くらいの目立つ記事を置くと紙面が引き締まる―などと説明した。

 三好アドバイザーは「働く楽しさや働くことの意味を考えながら、新聞を製作しよう」と呼びかけた。

[写真説明]「何をトップ記事にするか」を発表する生徒。それぞれ意義深い5日間だったようだ=高丘中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

240527yumesakityu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」で見聞したことを新聞にまとめようーと5月27日、姫路市広畑区才の夢前中学校で取材のポイントを学ぶ授業があり、2年生133人が参加した。

 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは6月3~7日、幼稚園や小学校、介護施設、病院、警察・消防署など52カ所で働く予定で、「こども園の子どもたちが笑顔になるように頑張りたい」「デイサービスセンターを利用する方たちとコミュニケーションを図りたい」「衣料品店での接客が楽しみ」「スーパーで商品をきちんと陳列したい」などと意気込みを語った。

 生徒たちは、インタビュー取材のノウハウなどを学んだ。三好アドバイザーは「訪問先では敬意をもって話を聞こう」「トライやるを夢を見つける第一歩しよう」と呼びかけた。

 続いて、新聞記者の仕事についても紹介。「人命と人権を守るのが新聞の使命。犯罪被害者の支援や権利の確立に関わっていきたい」と話した。

 生徒たちは次回6月10日、三好アドバイザーから新聞づくりのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の抱負を語る生徒=夢前中学校

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 「トライやる・ウィーク」の体験を新聞にまとめるのを前に6月10日、新聞作りのポイントを学ぶ授業があり、三好アドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはまず、「何を一番記事にしたいか」を考え、30字以内でまとめた。スーパーで働いた生徒は「レジでの体験を紹介したい」、書店の仕事に取り組んだ生徒は「簡単な作業ほど大変だった」と振り返った。

 このほか、各事業所の仕事の内容や、においや音などを含めた雰囲気を発表する時間もあった。パン屋で就業体験した生徒は「店内にはパンのよいにおいが漂い、お客さんが訪れてにぎやかだった」と話した。

 三好アドバイザーは「体験したことを具体的に、細かな部分も記事にすることが大切」と強調。「これからも地域の事業所を応援していこう」と呼びかけた。

 授業では、生徒たちが各事業所で働いている写真も多数紹介され、それぞれが5日間の体験を振り返った。

[写真説明]「何を記事にしたいか」を30字以内でまとめた=夢前中学校

生徒たちの声

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「伝わる紙面」にするため新聞社はどんな工夫をしているか―。新聞の表現法を学ぶ授業が6月4日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、1年生30人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、新聞記事は初めに結論を書く「逆三角形」スタイルなので、前文だけ読めばおおよその内容が分かる▽写真は記事のテーマに沿った材料を写し込むので、多くの情報が詰まっている▽ニュース価値が分かるよう、紙面レイアウトはトップ記事を大きくするなど、メリハリを心がけている―などと解説した。

 「いずれも『伝わる紙面』を考えての工夫だが、多様な表現法を生かして『何を伝えるか』が重要。人命と人権を守るのが新聞の役割」と強調した。

[写真説明]新聞の各面を読んでもらおうーと、この日の朝刊から大きな数字を探すワークを行った=伊川谷高校

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240531hamawakirtyuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 お互いにインタビューしたことを新聞にまとめる出前授業が5月29日と31日、西宮市宮前町3の浜脇中学校であり、2年生計30人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは「友達の良いところをたくさん記事にしよう。友達を応援する気持ちで新聞をつくろう」と呼び掛けた。三好アドバイザーはインタビューで大切にしたいこととして、具体的な質問をする▽知ったかぶりせず、素朴な質問をする▽こちらがしゃべりすぎない―などを挙げた。

 さあ、インタビュー開始。生徒たちは「好きなもの・趣味・特技」をテーマに質問し合った。得意なものではサッカーや水泳など各種スポーツや楽器演奏、バトントワラー、お菓子づくりなどが上がった。趣味も読書、ゲーム、アニメ、昆虫を調べるーと多彩。好きな人として野球やサッカー選手の名前が挙がった。

 将来の夢として「ノンフィクションを書きたい」「システムエンジニアになりたい」と話す生徒や、特技として「30秒以内で眠れること(ただし、布団に限る)」を挙げた生徒もいた。

 聞き手の生徒は熱心にメモを取り、相手が話している写真も押さえた。それぞれB4判の用紙に記事を書き、写真を貼り付け、見出しを付け、紙面を完成させた。新聞の名前も各自で考え、「○○さんの豆知識」など工夫が凝らされた。

 続いて、三好アドバイザーは「新聞記者の仕事」をテーマに講演。自身が記者を目指した理由として「祖父が第二次大戦で戦死していることで、平和な世界を築き、命や弱い人を守る仕事をしたかった」と振り返った。

 新聞の役割として「権力監視」を挙げ、「監視し続けていくのは大変だけど、やりがいでもある」と話した。

[写真㊤]インタビューする生徒たち=5月31日、いずれも浜脇中学校[写真㊦]友達の趣味や特技を新聞にまとめる生徒たち=5月29日

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240530aboshinisysu1.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 4泊5日の自然学校の体験を新聞にまとめよう―と5月30日、姫路市網干区浜田の網干西小学校で、記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ授業があり、5年生57人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 児童たちは5月13~17日、姫路市山田町南山田の藤ノ木山野外活動センターでスペシャルカレーを調理した野外炊飯や、キャンプファイア、革細工作りなどを楽しんだ。香呂小学校(姫路市香寺町香呂)の児童たちとの交流会もあった。

 授業では、三好アドバイザーが「感動したことや苦労したことを具体的に書こう」「野外炊飯で調理したカレーのおいしさを自分の言葉で表してみよう」と呼びかけた。児童たちは何をトップニュースにするかを話し合い、同校から異動した先生がサプライズ登場したキャンプファイアや、ろうそくの明かりの中で語り合ったキャンドルサービスなどを挙げた児童がが目立った。

 2種類のカレーを作った野外炊飯や部屋でのトランプ遊び、弁当作りを挙げた児童もいた。

 児童たちは楽しかった体験の「5W1H」を振り返り、見出しの付け方なども学んだ。紙面レイアウトについて、三好アドバイザーは「トップ記事が大きく見えるよう工夫したり、紙面の真ん中に少し目立つ記事を置いたりすると、読みやすい新聞ができるよ」とアドバイスした。

 後日、児童たちは数人の班ごとに新聞を製作する。

[写真㊤]講師の「キャンプファイアは楽しかった?」「カレー作りは楽しかった?」の質問に、一斉に手を挙げる児童たち=いずれも網干西小学校[写真㊦]自身のイチオシニュースは何か、話し合う児童たち

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 兵庫県内の中学2年生が地域の事業所などで働く「トライやる・ウィーク」。生徒がそれぞれの職業体験を振り返り、個人新聞などをつくる取り組みが今年も活発で、兵庫県NIE推進協議会が各地の中学校で、取材と新聞製作のノウハウを伝える出前授業を行っている。一部の学校では、新聞社の仕事やその役割についても説明している。講師は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー。

 ◆明石市立大蔵中学校(2024年5月20日、対象・2年生184人) 記事はこちら

 ◆明石市立高丘中学校(2024年5月23日、6月10日、対象・2年生121人) 兵庫県NIE推進協議会の独自認定校。記事はこちら  ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 ◆姫路市立夢前中学校(2024年5月27日、6月10日、対象・2年生133人) 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆姫路市立家島中学校(2024年5月28日、6月11日、対象・2年生7人) 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆神戸市立高倉中学校(2024年11月7日、11月21日、対象・2年生132人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

240520ookuratyuuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」の体験を新聞にしよう―と、5月20日、明石市西朝霧丘4の大蔵中学校で、取材のポイントや記事の書き方を学ぶ授業があり、2年生184人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは学校やスーパー、ファストフード店、介護施設など約85事業所を訪問する。「幼稚園で子どもとの関わり方を学びたい」「自宅近くのコープで店員さんにどんな仕事をしているかを聞きたい」「老舗のあなご店で働くのが楽しみ。アナゴの焼き方などを知りたい」などと抱負を語った。

 三好アドバイザーは、取材の仕方として、5W1Hを押さえた上で、働くことの楽しさや苦労、やりがいは何だったかを書く▽その仕事の魅力を自分の言葉で表してみる▽事業所のにおいや音、雰囲気を書く―などを勧めた。インタビューは「具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く」「素朴な質問を大切に」などとアドバイスした。

 記事の書き方では、書き出す前に仮見出しを考える▽テーマを意識しながら書き進める―などのポイントを挙げた。

 三好アドバイザーは「トライやるを夢を見つけるきっかけにしよう」と呼び掛けた。

[写真説明]訪問する事業所で取り組んでみたいことを話し合う生徒たち=大蔵中学校

240430kounannkoukoukobe.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記事を読み込み、少子高齢化などに伴う県内自治体の課題解決策を考える授業が4月30日、芦屋市山手町の甲南高校であり、3年生約90人が参加した。授業は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーらが担当した。

 三好アドバイザーは「兵庫でも人口減少は深刻で、各自治体はさまざまな課題を抱えている。高校生ならではの視点で、交流人口を増やしたり、若者らの雇用の場を生み出したりするアイデアを考えて」と呼びかけた。

 生徒たちは小グループに分かれ、地域活性化をテーマにした数本の記事を読んだ。甲南大(神戸市)の学生が加古川市の課題について考えるプロジェクトなど、若者がまちづくりに参画している記事、インバウンド(訪日客)のニーズにも応え、城崎温泉街(豊岡市)で素泊まりの宿泊施設が増えたなど、地域の動きを伝える記事―。生徒たちは自分たちにできることは何かを話し合った。

 5月1日には、各グループで関心をもった地域の活性化策について意見をまとめる。

[写真説明]県内自治体の課題を学び、活性化のアイデアを考える生徒たち=甲南高校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の特長や読み方を知る授業が4月26日、神戸市須磨区友が丘1の須磨友が丘高校であり、1年生約240人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、新聞の特長について、多くの記事が、初めに結論を書く「逆三角形」スタイルなので、見出しと前文だけ読めばおおよその内容が分かる▽新聞には、各ページをめくっていくだけで必要な情報が分かる一覧性や網羅性がある―などと説明した。

 生徒たちは、この日の神戸新聞朝刊から、各自が気になった記事を選んで疑問点をネット検索する「調べ学習」に取り組んだ。多様な情報が掲載されているのを知ってもらおうと、兵庫の地名が入った記事を探してもらうワークも行った。記事は40本を数えた。

 三好アドバイザーは「戦争や自然災害が相次ぐ中、人命と人権を守る報道を続けることが、新聞に課せられた役割」と強調。「いま、地球が抱える課題をどう解決するか、若いみなさんと一緒に考えたい」と締めくくった。

[写真説明]兵庫の地名が入った記事を探す生徒たち=神戸市須磨区友が丘1、須磨友が丘高校

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読売新聞記者が講師に

 新聞を活用した教育に取り組む「NIE」の授業が3月1日、加古川市の県立加古川西高校であり、読売新聞姫路支局の古市豪記者(49)が1年生の約280人に「新聞記者の仕事」と題して講演した=写真=。

 同校は、今年度のNIE実践指定校になっている。生徒たちは最初に地域活性化の方法について発表。古市記者はリポートの書き方を評価したうえで、「新聞の記事を書く時も、どうすれば読んでもらえるかを気にかける。面白さや驚きがあることが必要」と説明した。

  また、北海道日本ハムファイターズに在籍していたときの大谷翔平選手や、殺人事件の遺族などを取材した経験を振り返り、「取材力を生かし、自分しか見聞きできなかったものを情報として盛り込むことが大事だ」と強調した。

 垰本(たおもと)啓志さん(16)は「インターネットだけでなく、自分で出かけて行って情報を得ることが大切だと感じた」と話していた。=3月2日付読売新聞朝刊播磨・姫路版

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神戸新聞アドバイザーが講師に

発生から29年がたつ阪神・淡路大震災を学ぶ出前授業が、小野市新部町の河合小学校であり、4、5年生72人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務だった。今月7日にあった出前授業では「震度7の瞬間、爆発時のように窓ガラスが割れた」と振り返り、当日書いた記事や当時のまちの惨状を紹介。「当時、どこに行けば入浴できるかなど、生活情報を日々紙面に載せることが大切だった」と話した。元日に発生した能登半島地震にも触れて「災害は繰り返す。南海トラフ巨大地震に備えたい」と力を込めた。

 授業では児童たちに、災害時に使える新聞紙スリッパや段ボールベッドを作ってもらった。授業を受けた小東応祐君(5年)は「阪神・淡路大震災、能登半島地震とも被害の大きさに驚いた。防災バッグを用意するなど災害に備えたい」と話した。=3月19日付神戸新聞朝刊三木・北播版

[写真説明]新聞紙スリッパを作る児童たち=河合小学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞から気になる記事を選んで壁新聞を作る「まわしよみ新聞」の授業が3月11日、神戸市東灘区住吉本町1の甲南小学校であり、3年生60人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は2024年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定され、新聞を活用した授業などに取り組む。

 まわしよみ新聞作りは、数人ずつの班に分かれて作業。神戸新聞写真ニュースの昨年12月~今年3月号や、最近の毎日小学生新聞、読売KODOMO新聞の紙面から各自が関心をもった記事を選び、選んだ理由を発表し合った。

 続いて、トップ記事を何にするかを決め、紙面構成はどうするかなどを話し合いながら、記事を模造紙に貼り付け、新聞を仕上げていった。

 トップ記事は、大谷翔平選手の米大リーグでの活躍や、元日に発生した能登半島地震、1月17日で発生から29年を迎えた阪神・淡路大震災の追悼のつどいなどにした班が目立った。

 注目ニュースとして、1日の長さに1秒を加える「うるう秒」を2035年までに廃止する話題を選んだ班もあった。

 記事にちなんだ俳句も考えた。中国における旧暦の正月「春節」の記事では「お正月 みんな違って みんないい」と詠んだ。

[写真説明]まわしよみ新聞を作る3年生たち=甲南小学校

児童の作品の一例

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記者の仕事を知る出前授業が、愛徳学園小学校(神戸市垂水区歌敷山3)であり、5年生21人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は県NIE推進協議会の独自認定校で、授業で新聞を活用している。

 この日はインタビュー取材の実際として、三好アドバイザーが担任の先生に「好きなもの」をテーマに質問し、その場で記事にしたり、児童たちが互いにインタビューするワークショップを行ったりした。

 三好アドバイザーは「世界各地で戦争や自然災害が相次いでいる。人命と人権を尊重した、より信頼できる情報を届けるのが記者の責務」と強調した。

 授業を受けた樋口璃音(りと)さん(11)は「大切なことから書く『逆三角形スタイル』や、分かりやすい見出しなど、新聞には情報を伝える工夫があることも知った」と話した。=2月20日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事について学んだ出前授業=愛徳学園小学校

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 1票の意義を考える「主権者教育」の出前授業が2月9日、西宮市宮前町3の浜脇中学校であり、2年生約280人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 授業では、国政選挙で10~20代の投票率が低迷している現状を説明。「大学の学費無償化」の賛否を問う選挙シミュレーションゲームなどを通し、生徒たちに1票の重さについて考えてもらった。三好アドバイザーは「若者が強い思いをもち、こぞって投票すれば社会の風向きが変わる」と強調した。

 関心のある政治課題についてグループ討議する時間も。生徒が選んだ政治課題は、防災・減災▽子育て▽政治改革▽拉致問題▽ジェンダー平等▽教育―と多岐にわたった。政治改革を選んだ男子生徒は「政治が変わればすべてが変わる」、ジェンダー平等を選んだ女子生徒は「人間の多様性を大事にしたい」などと述べた。

 三好アドバイザーは元日に発生した能登半島地震に触れ、「防災・減災の施策に若者の視点がほしい。政治に関心をもとう」と呼びかけた。

[写真説明]関心のある政治課題について話し合う生徒たち=浜脇中学校

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 新聞や記者の仕事を学ぶ授業が、鶴甲小学校(神戸市灘区鶴甲2)であった。5年生約70人を前に、昨年春に神戸新聞社に入社した劉楓音記者(23)が仕事の魅力を話した。

 同校は、教育に新聞を活用する日本新聞協会のNIE実践指定校。

 劉記者は、鶴甲小を取り上げた過去の記事などを使って、新聞づくりを解説。「住民とのつながりが取材のきっかけとなる」と話した。また、自身が取材した餅つきイベントを例に、会場の様子だけでなく、イベントに込めた当事者の気持ちなども記事に盛り込んだことを紹介した。

 児童たちは、事前に新聞について学んでおり「記者にはどうやったらなれますか」「印象に残っている取材は何ですか」などと質問。劉記者は「仕事でいろいろな人に出会えて面白い」と締めくくった。=2月5日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]記者の仕事について、小学生に話す劉楓音記者=神戸市灘区鶴甲2

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」(教育に新聞を)の公開授業が1月31日夜、神戸市須磨区の同市立丸山中学校西野分校(夜間中学校)で行われ、産経新聞神戸総局の香西広豊記者が「新聞ができるまで。正しい情報を伝えるために」をテーマに講義した。

 授業を受けたのは18歳から70代までの男女約10人。香西記者は新聞ができるまでの流れを説明した後、新聞記事について「記者が現場を取材し、書かれた記事は何度もチェックされ信頼度が高い」「事件・事故のニュースだけでなく、日本の四季に合わせた伝統行事なども知ることができる」などと紹介。「新聞には幅広く情報が載っている。まずは、興味のある記事の写真や見出しから見てみてほしい」と呼びかけた。

 授業を受けたネパール出身のカンデル・ビンタさん(18)は「新聞の仕組みや、新聞で情報を詳しく知ることができると分かった。観光地の記事を読んでそこに行ってみたいと思った」と話した。

 同校は、生徒の8割が外国人で、戦争や貧困などの事情で義務教育を十分に受けられなかった生徒が学習に取り組んでいる。同校では、各教科で新聞が活用されており、授業以外でも生徒たちが気軽に手に取れるように廊下の机に新聞を置くなどしている。=2月2日付産経新聞朝刊神戸・阪神、播州版

[写真説明]新聞制作の流れなどを説明する香西広豊記者=神戸市須磨区

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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  新聞の役割や記者の仕事を学ぶ授業が1月31日、宍粟市山崎町加生(かしょう)の山崎高校であった。同校は今年4月から、教育現場で新聞を活用する日本新聞協会のNIE実践指定校となる。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、2年生約150人が耳を傾けた。

  三好アドバイザーは「新聞の見出しは究極の要約」と説明。文章は結論から最初に書く「逆三角形方式」だと解説し、生徒たちに「見出しと前文を読めば内容が分かる。ぜひ読んでみてほしい」と勧めた。

 能登半島地震で交流サイト(SNS)に虚偽情報が出回ったことや、ロシアのウクライナ侵攻などを例に挙げ、記者の役割は「信頼できる情報を届け、人命と人権を守ることだ」と力説。「自分の記事がきっかけで社会が動いた時にやりがいを感じる」と伝えた。

 授業を受けた松下柚希さん(17)は「記者の仕事は大変だけど、やりがいも多そう。来年は受験なので新聞を読んで面接や小論文の際に生かしたい」と話した。(村上晃宏)=2月1日付神戸新聞朝刊西播版

[写真説明]新聞の役割や記者の仕事について学ぶ生徒ら=山崎高校

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 新聞記者の仕事を知る出前授業が1月30日、高丘中学校(明石市大久保町高丘5)であり、1年生121人が参加した。同校がキャリア教育の一環として企画し、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。生徒からの「記者になるには何が必要か」との質問に、三好アドバイザーは「社会の出来事に関心を持ち、共感したり疑問を感じたりすること」と答えた。

 元日に発生した能登半島地震については「阪神・淡路の教訓を伝えられなかったと痛切に感じる。多様な災害報道を続けたい」と話した。神戸ルミナリエ開催の記事から、ニュースの基本である「5W1H」を抜き出すワークショップもあった。

 授業を受けた高橋幹久さん(13)は「5W1Hを押さえて取材することに興味を持った。能登半島地震の被災者にどんな支援ができるかも考えたい」と話した。=2月1日付神戸新聞朝刊明石版

[写真説明]新聞記者の仕事について聞く生徒たち=高丘中学校

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神戸新聞記者が講師に

 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校で11月14日、神戸新聞社の森下陽介記者による出前授業が開かれた。小学5年生62人が参加し、新聞記者や記事の書き方などについて教わった。

 森下記者は「新聞記者の1日」や「新聞ができるまで」「取材をしたり記事を書いたりするときのコツ」などについて話した。

 さらに森下記者は、この日の午前中に取材した播磨国総社(姫路市総社本町)で行われた「霜月大祭」の記事を見せながら、「最初の1段落が勝負」と強調。実際にその場で取材したからこそ書ける言葉を使うことの大切さを伝えた。

 その後は多くの質問に丁寧に答えた森下記者。特に新聞を書くときに、なかなか字数がうまらないという悩みには、「五感を使って書くこと」と教え、子どもたちは印象深げにうなずいていた。

[写真説明]記事の書き方などについて学んだ出前授業=姫路市豊富町御蔭、豊富小中学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

 阪神・淡路大震災から間もなく29年。1・17を知らない世代にこそ、記憶と教訓を語り継いでほしい―。そんな思いをこめ、兵庫県NIE推進協議会が震災授業を続けている。南海トラフ巨大地震に備えたい。

 ◆川西市立清和台中学校(2023年12月8日、対象・1年生約170人) 講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー、神戸新聞報道部・名倉あかり記者 記事はこちら。  ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 ◆尼崎市立南武庫之荘中学校(23年12月11日、対象・1年生約180人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー、神戸新聞報道部・名倉あかり記者 記事はこちら。 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 元日の能登半島地震に強いショックを受けている。「輪島朝市」周辺の大火、輪島市内で倒れた7階建てビル、寸断された道路網、凍えそうな避難所生活、災害関連死―。29年前の「阪神・淡路」の記憶がくっきりとよみがえる。教訓を伝えられなかったという思い、そして今、兵庫のわたしたちに何ができるのか。自問自答しながら授業を続けている。(神戸新聞NIX推進部シニアアドバイザー 三好正文)

神戸市立高倉中学校(24年1月12日、対象・1~3年生394人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー [写真㊦]「能登半島地震と1・17の記憶が重なる」と話す三好アドバイザー  記事はこちら。 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸市立横尾小学校(24年1月15日、対象・6年生41人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。 ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

神戸市立福田中学校(24年1月15日、対象・1年生140人) 講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。  ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

明石市立中崎小学校(24年1月16日、対象・6年生52人) 講師=同校の金井有一郎校長、神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。

神戸海星女子学院小学校(24年1月17日、対象・3~6年生202人) 講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。

神戸市立高倉中学校(24年1月22日、対象・1年生約120人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞報道部・名倉あかり記者、神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。  ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

神戸市立白川小学校(24年1月23日、対象・5年生52人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIX推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。  ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

◆小野市立河合小学校(24年3月7日、対象・4~5年生72人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら。  ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

 240123sirakawasyou1.JPG「阪神・淡路大震災」をテーマにした防災授業が1月23日、神戸市須磨区白川台7の白川小学校であり、5年生52人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 29年前の大震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた三好アドバイザーは震度7の瞬間の様子や、社のホストコンピューターがダウンし、京都新聞社に新聞発行を依頼するまでの経緯などを語った。

 元日に発生した能登半島地震に触れ、「被災地の惨状が阪神・淡路と重なる。なぜ、犠牲者を救えなかったのか、悔しさが募る」と話した。

 同地震について、北陸の地方紙・北國新聞が伝える生活情報の紙面を紹介し、「阪神・淡路でも読者にどこに行けば風呂に入れるかなどの生活情報を提供したり、読者を励ましたりする記事が求められた」と29年前を振り返った。

 「新聞は相次ぐ災害を記録しなければならない。震災を知らない世代が教訓を語り継ぎ、南海トラフ巨大地震に備えたい」と締めくくった。

[写真㊤]阪神・淡路大震災時の新聞発行について話す三好アドバイザー=いずれも白川小学校[写真㊦]災害時に使える新聞紙スリッパを作る児童たち

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※「わたしの感想NIE」に児童の感想を掲載しています。

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生徒120人に取材体験語る

 高倉中学校(神戸市須磨区高倉台1)で1月22日、神戸新聞の名倉あかり記者(28)が、1年生約120人に阪神・淡路大震災をテーマに授業を行った。

 名倉記者は震災の年に生まれ、入社後は震災関連の取材を手がけてきた。これまで書いた記事を生徒に紹介し「被災した人々にとって震災は終わっていない」と強調。生徒から「遺族の方に取材をする時に気を付けることは」と質問を受け、「亡くなられた方の表情や声が想像できるまで質問を重ねる」と応じた。

 生徒らは避難所で使える新聞紙を折ったスリッパや段ボールベッド作りも体験。大塚悠翔(はると)さん(13)は「家族と今日の授業の話をして、改めて災害に備えたい」と真剣な表情だった。

 同校では12日にも、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザー(63)が全校生徒に向けて講演。震災当日、三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた経験のほか、元日の能登半島地震にも触れ「災害は繰り返す。備えにゴールはない」と語った。=23日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]阪神・淡路大震災の取材について語る名倉あかり記者の話に耳を傾ける生徒=高倉中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞の読み方や記者の仕事を学ぶ授業が、葺合高校(神戸市中央区)であり、1年生50人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 「総合的な探究の時間」の一環で、ほかの講師は企業や大学、理化学研究所、テレビ局などの9人。三好アドバイザーは「新聞は多様な記事を一覧でき、不得意分野のニュースを入手しやすい」と説明。「新聞記事は結論から書くので、見出しと前文をざっと読めば世の中の出来事がおおよそ分かる」と気軽に読むことを勧めた。

 記者の仕事については、能登半島地震について触れ「災害を記録し教訓を伝えるのが新聞の役目。人命と人権を守ることが新聞社の使命」と話した。

 授業を受けた鹿養(かよう)真希人さん(15)は「信頼できる情報を提供するなど、社会的責任の高い仕事だと感じた」と話した。=1月22日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞の読み方を学ぶ生徒たち=神戸市中央区野崎通1、葺合高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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「阪神・淡路」テーマに神戸新聞社員

 阪神・淡路大震災をテーマにした講演が1月17日、神戸市灘区青谷町2の神戸海星女子学院小学校であり、3~6年生約200人と保護者ら計230人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校が毎年行っている震災講演で、5回目。これまで東日本大震災や熊本地震などの被災地から講師を招いている。今回は原点に戻り、阪神・淡路に焦点を当てた。

 三好アドバイザーは震災の日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当日書いた記事や当時のまちの様子を紹介し、「発生時刻に起きていたので命が助かったと思う。現実を書き続けることで、全国に救いを求めたいとの思いだった」と振り返った。

 元日に発生した能登半島地震にも触れ、「被災地の光景が1・17の記憶と重なる。復興を願って支援を続けたい」と力を込めた。

 授業を受けた同校6年の立山ゆりあさん(12)は「南海トラフ巨大地震に備え、非常持ち出し袋の中身や避難所を再確認したい」と話した。=19日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]震災をテーマに行われた授業=神戸市灘区青谷町2、神戸海星女子学院小学校

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きょう阪神・淡路大震災29年 発生当時の新聞通じ学ぶ

 1月17日に発生から29年を迎える阪神・淡路大震災について、当時の神戸新聞などを通じて学ぶ授業が16日、中崎小学校(明石市中崎1)で開かれた。6年生約50人が受講し、震災を語り継いでいく意味について考えた。(有冨晴貴)

 金井有一郎校長(55)と神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。金井校長は震災当時、3年目の教師。藤江小学校で6年生の担任だった。発生から約2カ月の新聞を保存しており、学校教育に役立ててきた。

 授業は金井校長が「1月17日を兵庫県民は大切にしてきたが、それはなぜか」と問いかけて始まった。児童は「多くの人が亡くなったから」などと答えた。

 児童は当時の新聞を読んで印象に残った言葉を書き出した。黒板に「彼らの分生きる」「痛みと夢分け合って」などの文字が並ぶ。

 授業で三好シニアアドバイザーは、教訓や遺族の思いを伝える神戸新聞の報道などを紹介し「震災の記憶を語り継いでいくことが大切」と話した。能登半島地震にも触れ、火災があった「輪島朝市」について「みんなの募金や祈りがあれば、きっと神戸のように復興できる」と訴えた。

  最後に金井校長が1月17日が大切にされている理由を再び聞いた。児童からは「次に大きな災害があっても被害を小さくできるように」「戦争のようなひどい状態だったことを忘れないために」などと答えが返ってきた。

 高島百愛(もあ)さん(12)は「避難者同士が助け合っているという記事があった。いざというときは、私も周りの人を励ませるようになりたい」と話した。=17日付神戸新聞朝刊明石版

[写真㊤]阪神・淡路大震災当時の神戸新聞を読む児童ら=いずれも明石市中崎1[写真㊦]震災当時の神戸新聞を保管し、授業に使用する金井有一郎校長

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240115hukudatyushinsai.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に 

 元日に発生した能登半島地震を受け、防災・減災について考える授業が1月15日、神戸市垂水区名谷町猿倉の福田中学校であり、1年生140人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはこの日の神戸新聞朝刊から、能登半島地震の気になる記事を探して意見交換。「避難者2万人のうち高齢者はどのくらいいるのだろう」「断水が続き、飲料水の確保に苦労しているのでは」と被災者に思いをはせた。

 防災工作も体験。冬の避難所で少しでも温かく過ごすため、段ボールベッドを作ったり、床にガラスの破片などが散乱したときに備え、新聞紙スリッパを作ったりした。

 三好アドバイザーは29年前の阪神・淡路大震災のときの被災地の様子や、当時の震災報道についても紹介した。

 最後に、生徒たちは自身や家族で取り組む防災対策を考えた。「寝るとき、緊急持ち出し袋を近くに置きたい」「家族で非常時の集合場所を決めておきたい」などの意見があった。

[写真説明]きょうから取り組む防災対策を話し合う生徒たち=福田中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

240115yokoosyousinnsai.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 発生から29年がたつ阪神・淡路大震災を学ぶ授業が1月15日、神戸市須磨区横尾5の横尾小学校であり、6年生41 人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「災害は繰り返す。備えにゴールはない」と強調した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校で、昨年度から、同じく実践校の須磨友が丘高校(同市須磨区友が丘1)とともに新聞記事を活用した震災学習などにも取り組んでいる。 

 三好アドバイザーは阪神・淡路大震災の発生時、神戸・三宮にあった神戸新聞本社で宿直勤務だった。当時の取材を振り返り、「現実を伝えることで、全国に助けを求めたい。祈りにも似た気持ちで記事を書き続けた」などと話した。

 元日に発生した能登半島地震について、「1・17の記憶と重なる。被災地を支援する報道を続けたい」と話した。

[写真説明]宿直勤務時に阪神・淡路大震災に遭った体験を語る三好アドバイザー=横尾小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 三木北高校(三木市志染町青山6)で12月21日、「日本の政治・外交」と題して時事通信社神戸総局の水島信総局長が講演した。首相官邸担当記者や政治部長を同社で務めた経験から、国会取材の裏話や日本外交の課題を語り、1年生95人が聞き入った=写真。

 同校は日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践指定校。水島総局長は歴代の首相経験者について、それぞれの横顔を紹介しながら「安倍晋三元首相は人の力を引き出すのが上手、菅義偉前首相は、携帯電話料金の引き下げなどを手がけた改革派」などと話した。

 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑については「国民に対する背信行為。裏金づくりの解明が待たれる」とくぎを刺した。世界の人権問題にも触れ、「日本人は外国人労働者らの人権に配慮する必要がある」と強調した。講演を聞いた植村祐翔さん(16)は「首相経験者のエピソードなど、ニュースの裏側を知れて興味深かった」と話した。(三好正文)=23日付神戸新聞朝刊三木版

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朝日新聞阪神支局長が授業

 神戸市須磨区の県立須磨友が丘高校で12月15日、教育に新聞を活用するNIE活動の一環として、朝日新聞阪神支局の勝亦邦夫支局長が「物事のオモテとウラ――キシャ目線でとらえたら」と題して出前授業をした。来年度の探究活動に向け、1年生約240人が参加。同じ出来事でも多様な見方があることを学んだ。

 勝亦支局長は新聞記事を引用しながら、脱炭素化のため推進されている風力発電や太陽光発電で騒音や災害などの懸念が相次いでいることや、都市と地方の格差是正に向けて導入されたふるさと納税で、自治体同士が税収を奪い合うといった弊害が起きていることを紹介。「自分事として考えていくことが重要です」と話した。=16日付朝日新聞朝刊神戸版

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の特長や新聞記者の仕事を学ぶ授業が、のじぎく特別支援学校(西区北山台2)であり、高等部2年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 授業では、生徒たちが最近の神戸新聞写真ニュースからイチオシ記事を探したり、トップ記事にどれがふさわしいかを考えたりするワークショップを通じ、多様なニュースを価値の大小を判断して掲載する新聞の特長を学んだ。

 三好アドバイザーは「紙面を開くとさまざまな記事が目に飛び込んでくる。関心が薄い分野のニュースにも触れ、物知りになろう」と呼びかけた。

 新聞記者の仕事についても紹介。「名刺1枚で誰にでも会えるのが魅力」と話した。授業を受けた廣瀬ほのかさん(17)は「友達と話し合ってイチオシ記事を選ぶのが楽しかった。『阪神タイガース優勝』の記事を選びました」と笑顔をみせた。=12月18日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞の特長について学んだ授業=のじぎく特別支援学校

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231212arimakoukou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に フェイクニュース見分け方など

 インターネット時代の新聞の読み方を学ぶ講座が12月12日、有馬高校(三田市天神2)で開かれた。神戸新聞NIX推進部シニアアドバイザーの三好正文さん(63)が講師を務め、1年生約230人に活用法やフェイクニュースの見分け方などを語った。

 「究極の要約」。新聞の見出しについて、三好さんはそう解説した。紙面の全てを読まなくても、見出しだけ、見出しと前文だけをざっと読むのでもいいという。新聞は幅広い話題を扱うため、興味がなかったり不得意だったりする分野も自然と目に入り、知ることができるのが利点とした。

 フェイクニュースを見分けるためには、発信元の確認▽他のメディアはどう伝えているか▽記事が意見か事実か臆測かを考える―などが重要とした。その上で「友達が話題にしていても、その情報源がフェイクニュースの場合がある。疑うことも大切」と呼びかけた。

 近年は豪雨災害が頻発し、近い将来には南海トラフ巨大地震が起こるとされる。1995年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が起きたその時、三好さんは宿直勤務で全壊した神戸・三宮の本社ビルにいた。当時は取材の最前線を担う中堅記者だった。「今も若い記者たちが阪神・淡路を報じている。教訓をつないでいくのが新聞の大切な役割」

 新聞の使命は、平和を希求し、命と人権を守ることという。ロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が勃発した現代。「今ほど世界が戦争の危険にさらされている時はない」。歴史は韻を踏む。同じ事は繰り返さなくても、似たような事態が起こりうる。日本は先の大戦を経験している。少しでもいいから新聞を読んで、世の中を知ってほしい。そして、こう締めくくった。「正しい情報を選び、みんながよりよい未来をつくるエンジンになって」(土井秀人)=15日付神戸新聞朝刊三田版

[写真説明]新聞の読み方を学ぶ有馬高の生徒ら=三田市天神2

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 阪神・淡路大震災から29年となるのを前に、当時取材に当たった神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザー(63)と震災の年に生まれた名倉あかり記者(27)が、川西市立清和台中で授業を行った。1年生計約170人が耳を傾け、防災や震災報道と向き合った。

 震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた三好アドバイザーは、爆発時のように窓ガラスが割れ、天井が沈み込んできたことなどを振り返り、「発生時刻に起きていたので命が助かった」と語った。

 直後は、どこに行けば風呂に入れるのか、食料をもらえるのかといったこまめな生活情報の提供が急務だった一方、「亡くなった人の生きた証しを残すことも大事だった」とした。

 1995年生まれの名倉記者はこれまで取材した記事を紹介し、「大切な家族を亡くした人にとって、29年という時間は必ずしも癒やしにならない」と強調。「震災を知らない世代の『先輩』として、さらに下の子たちへ伝える方法を一緒に考えたい」と呼びかけた。

 授業の後半、生徒や教員を交えてパネル討議を実施。生徒からは「取材で泣くことはあるのか」「記事を書く時に一番難しかったことは」などの質問が相次いだ。「大切な人を震災から守るためにできる努力は」との問いに三好アドバイザーは「防災知識を身に付けて」、名倉記者は「いろいろなニュースを自分事に引き付ける想像力を持って」と応じた。楠本羽奏さん(12)は「家族で災害時の集合場所を決めるとか、どう備えたらいいのか具体的に見えてきた」と話した.

 尼崎市立南武庫之荘中でも1年生約180人を対象に授業があり、樋口依瑠(いる)さん(13)は「中学生も亡くなったと聞き、初めて震災が自分事に思えた」と表情を引き締めた。=13日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真㊤]生徒と神戸新聞の記者らが防災について議論した授業=川西市清和台西2、清和台中学校[写真㊦]生徒の質問に答える三好アドバイザーと名倉記者=尼崎市南武庫之荘4、南武庫之荘中学校

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※尼崎市立南武庫之荘中は日本新聞協会のNIE実践指定校です。

※「わたしの感想NIE」に両中の生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 児童たちが「好きなもの」をテーマに互いにインタビューして記事にまとめる授業が、神戸市須磨区白川台7の白川小学校であり、5年生52 人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。授業はインタビュー体験を通し、新聞や新聞記者の仕事について知ろうと企画された。

 三好アドバイザーは「具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く」などとアドバイス。「会話を楽しみながら取材しよう」と呼びかけた。記事の書き方では「テーマからそれずに書く」などのポイントを挙げた。

 児童同士のインタビューでは「好きなもの」として、デザートを作ることや絵を描くことなどが挙がった。インタビュアーの児童は「なぜ好きなのか」「どこが好きなのか」と質問。メモを見返しながら記事を仕上げていた。

 授業を受けた高田詢介(しゅんすけ)君(11)は「記事を書くのは少し難しかったけど、友達にインタビューするのが楽しかった」と話していた。=13日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真㊤]仲間にインタビューして、メモをとる児童たち=いずれも白川小[写真㊦]担任教諭にインタビュー取材する三好アドバイザー

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

231207oosiosyou.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 「太平洋戦争と兵庫」をテーマにした授業が12月7日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校であり、6年生61人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や緊迫する中東情勢など、世界が混迷を極める中で「平和」について考えよう―と企画された。

 三好アドバイザーは本紙記事を使いながら、太平洋戦争中の姫路空襲の惨禍や、姫路・手柄山の「太平洋戦争全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」など県内各地に立つ慰霊碑について説明した。

 祖父が戦死している三好アドバイザーは「ウクライナやガザ地区の人はいま戦火に生きている。相手の国に友達がいたら爆弾を落とせないはず。普段から各国の人々と関わりをもつことが大切」と強調した。

 最後に、姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(94)=姫路市=から託された「戦争は人類最大の罪悪。日本は中立主義を保つ平和大国であってほしい」とのメッセージを児童たちに伝えた。

[写真説明]兵庫各地の戦禍について話を聞く児童たち=大塩小学校

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日経新聞支局長が講師に

 日本経済新聞社神戸支社の岩本隆支局長は11月21日、兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、県立伊川谷高校1年生コミュニケーション類型のクラスで「『わかりやすい』日本語と企画記事のテーマ設定」をテーマに話した。この日は5人が欠席だったが、参加した24人が熱心に耳を傾けた。

 授業の冒頭では、10月10日に行われたNIE公開授業「やさしい日本語書き換え講座」で発表された生徒の作品について「相手に分かりやすく伝えようという思いがあふれていて、驚いた」と講評。記者目線で見て、分かりやすかった作品を個別に紹介した。

 その後「わかりやすい」日本語を書くコツを紹介。1段落や1つの文章が長くなりすぎないようにすることを解説したほか、逆接ではない「が」の使い方や「ら」抜き言葉などに注意するよう呼び掛けた。

 企画記事のテーマ設定については①旬なテーマを選ぶ②社会に潜む問題に着目③旬じゃないけど大事な問題を深掘りする④「へぇ」「そうだったんだ」を大事にする――ことを実際の記事を見せながら説明。インターネットをリサーチで使う際は「複数のサイトを参考にして」などと話した。

 生徒からは「分かりやすい日本語は簡単な方法でできると学んだ」「『新聞はネタの宝庫』という言葉がとても面白いと思った」などの感想が寄せられた。

 コミュニケーション類型の生徒は普段は各クラスに分散し、他の生徒が「総合的な探究の時間」のときに、学校設定科目「コミュニケーション基礎」の授業を受けている。この日の記者派遣事業の授業もその一環となる。

[写真説明]企画記事のテーマ設定について学んだ出前授業=神戸市西区伊川谷町長坂

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

※同校で行われたNIE公開授業の記事はこちら

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共同通信記者が講師に

 NIEの一環として、共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者(25)が、西宮市宮前町3の浜脇中学校で出前授業を行った。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。記者の仕事の魅力について、2年生285人が聞き入った。

 伊藤記者は昨年9月、愛媛県の松山支局から神戸支局に異動し、現在は主に阪神地域を担当。日本一に輝いたプロ野球・阪神タイガースのファンや、阪神・淡路大震災の遺族らの取材を続けている。

 福祉に関心があるといい、西日本豪雨(2018年発生)で被災した広島・岡山・愛媛県で、障害者が避難しづらい状況にあることを家族へのアンケートで明らかにした自身の記事を紹介。「関係者から感謝のメールをいただき、記者になった意味を感じた」「記者の仕事は、名刺1枚で誰にでも取材でき、関心事を仕事につなげられるのが魅力」と話した。

 授業を受けた前田紗良さんは「自分がやりたいことを存分にできる新聞記者に関心を持った」と話していた。(三好正文)=11月25日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]各教室のモニターを通じ、共同通信・伊藤愛莉記者の話を聞く生徒たち=浜脇中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞記者からインタビューの要点を学ぶ授業が、西宮市上甲東園2の県立西宮高校であり、2年生約280人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、生徒たちは「好きなもの」をテーマに互いにインタビューするワークショップを行った。

 三好アドバイザーはインタビューの仕方について「具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く」などと助言。本紙阪神版のインタビュー記事を例に「テーマが変われば段落替えする」などのポイントを挙げた。

 生徒同士のインタビューでは「好きなもの」として、ミニチュアダックスフントやゲームの「スプラトゥーン3」などが挙がった。聞き手の生徒は「なぜ好きなのか」「どんなところが好きなのか」と尋ね、メモを取り、記事にまとめた。

 授業を受けた丸山琴弓さんは「テーマに沿って質問し、要点をまとめるのが大切だとわかった」と話していた。=11月25日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]インタビューの仕方を学んだ授業=県立西宮高校

 生徒の感想 高橋 一さん「新聞は、記事に『5W1H』を入れたり、動きのある写真を撮るよう心がけたりしていることを知った。そんな視点で記事を読みたい」 

231110toyotomisyoutyuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校で11月10日、1票の意義を考える「主権者教育」の授業があり、中学3年生に相当する9年生83人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが若者が投票する重要性を伝えた。

 同校は「主権者教育」に力を入れており、今後、マスコミの選挙報道について学ぶほか、模擬投票なども検討している。

 三好アドバイザーは「大学学費無償化」などをテーマにした選挙シミュレーションゲームや、国の予算額から「1票の価値」を換算する実践を通し、生徒たちに「選挙に行かなければ意見が反映されず、ひどく損する」ということを体感してもらった。

 生徒たちが、グループごとにどの争点に関心があるか意見交換する場もあった。三好アドバイザーは「将来の選挙に向けて、各政党の主張を調べてみよう」と呼びかけた。また諸外国の例として「ベルギーやオーストラリアなど国政選挙で義務投票制を採用している国がある。エストニアではネット投票を導入している」と説明した。

 [写真説明]関心のある政策課題は何か―。意見交換する生徒たち=豊富小中学校

どの争点に関心があるか  生徒たちが選んだ争点と選んだ理由(一例

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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産経新聞記者が講師に

 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、神戸市中央区の神港学園高校で11月14日、産経新聞大阪本社写真報道局の彦野公太朗記者が2年生の29人を対象に、「ウクライナ戦争について」と題した授業を行った。

 バリケードが張られた首都キーウの街並み、カフェで止血などの応急処置法を学ぶ人々、ロシア軍から奪った戦車を見に来る市民...。彦野記者は、戦時下のウクライナ国民の生活をうかがい知ることができる写真の数々を紹介した。

 さらに「現在進行形で起きていることが歴史になっていく。それは、自分が感じたこと、考えたこと、言ったことを通じても形になっていくのだと感じた」と現地へ取材に行って感じたことを伝え、自らの経験から「疑問に思うことがあれば、まず自分の目で見ることが大事」と教えた。

 授業を受けた金山聖峻さん(17)は「現地に行った人から話を聞けて、ニュースで見るよりも分かりやすかった。ウクライナの人たちがさまざまな対策をしていることが分かった」と話していた。

 同校は昨年からNIE実践校の指定を受けており、2年生を対象に毎週1回、気になる新聞記事を取り上げ感想を書くなどの取り組みを行っている。=15日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

[写真説明]ウクライナで撮影した写真を紹介する彦野公太朗記者=神戸市中央区

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 新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が11月1日、尼崎市立南武庫之荘中学校で行われ、読売新聞阪神支局の風間徹也支局長(50)が1年生約200人に、新聞の読み方や記者の仕事について語った。

 風間支局長は、朝刊に掲載されている記事には約20万字が使われ、アナウンサーが読み上げても10時間以上かかると説明。「記事の見出しとリード(前文)を読めば内容がわかり、最後まで読めばより深くニュースを知ることができる」とコツを伝授した。

 また、記事と同じように一つの文章や段落を短くし、「いつ」「どこで」という「5W1H」の要素を盛り込むことを意識すれば、論作文が上達すると助言した。

英ロンドン特派員などでサッカーワールドカップの取材を2度経験したことやプロ野球での取材の裏話なども披露。新聞が届くまでには、記者だけではなく、原稿の誤字脱字や事実関係の間違いをチェックする校閲やレイアウトを担当する編成、販売などの部署が関わっていることも紹介した。

 授業を受けた福原絢音さん(13)は「多くの人の頑張りがあって新聞ができていることがわかった。そのことを意識して新聞を読みたい」と話した。=2日付読売新聞朝刊阪神、三田、神戸・明石版

[写真説明]新聞の読み方のコツを話す風間支局長(尼崎市で)

 生徒の感想 嶋田優希さん「スポーツ面でどの記事を重視しているかなど、初めて知ることが多かった。風間記者は世界を駆け回って楽しそうと思った」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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甲南高・中で記者派遣事業

 甲南高等学校・中学校(芦屋市)では、日本新聞協会の2023年度NIE実践校として、複数の学年において新聞活用の取り組みを行っている。その一環として、10月20日、ロシアによる侵攻が続くウクライナを実際に取材した経験のある記者の方を招いての講演会が実施された。

 本校では、中学3年生からグローバル教育に特化した「グローバルスタディ・プログラム」を各学年1クラスで実践している。単に英語の知識だけではなく、世界的な視野で物事をみることのできる生徒の育成を目的とし、その一環としてSDGsや国際平和をテーマに探究学習を展開している。

 教員間で相談した結果、現在のウクライナ情勢を踏まえ、国際平和に関して現実の問題を身近に感じるような「出前授業」を依頼したいと考えた。そこで、戦闘地域、できれば2022年2月からロシアによる侵攻が始まったウクライナで実際に取材した記者の話を聴きたい、と兵庫県NIE推進協議会に申請した。申請が認められるか不安であったが、実際にウクライナに取材に入った経験を持つ記者に引き受けていただくことができた。

 貴重な体験をされた記者に引き受けていただけるという幸運な機会に恵まれ、その授業をできるだけ多くの生徒に還元し実効性を高めるために 高校1年生から3年生までのグローバルスタディ・プログラムの履修生約120人に、2時間連続の時間割を組み受講の準備をした。

 講師は、朝日新聞の金成隆一記者(現・大阪本社社会部次長)である。過去に優れた報道で国際理解に貢献したジャーリストを表彰する「ボーン・上田記念国際記者賞」の受賞歴もある。金成記者は2022年1月から計4回、ウクライナに滞在し、ロシアによる侵攻後も、甚大な被害が出たブチャをはじめ、各地での取材を重ね多数の記事を発表している。

  「出前授業」においては、戦闘の状況だけでなく、戦争前の街の様子、一般市民の軍事訓練やそのインタビュー、日本人を含む国外からの志願兵、ブチャを離れた人々への取材など、現地の人々の様子や生の声を伝える写真や動画が多数あった。2時間連続してであったが、生徒たちも金成記者の話に聴き入り、あっという間に時間がたつというインパクトの強いものとなり、生徒たちの意識の中にも大きくとどまるものであった。

 兵士や市民との個別のやりとりも紹介され、「私は逃げられない、国に残って家族を守る。ここには守りたいものが多すぎる」といった女性兵士の言葉や、「私たちがやらなければ、誰も守ってくれません。故郷は自分たちで守らないといけないのです」という軍事訓練に参加する初老の市民の言葉など、生徒たちがそれを反すうし、自らの中で意味づけを深めていけるように工夫されたものであった。

 最後に、授業中に生徒各自がメモした内容を踏まえて、生徒からの質問にも応じてもらうことができた。「取材時に恐怖はなかったですか」「現地の人々の心的影響はどのようなものですか」「ロシアへの取材もしたいと思いますか」など、質問をする生徒が途切れることなく、その後も会場に残り質問を続ける生徒も見受けられた。

 また、「取材する際の言語は英語ですか」との問いに「英語はもちろん重要ですが、皆さんはまだ若いので、使える言語を英語以外にもう一つ持つことによって、これから自分が動ける世界が広がります」など、生徒の今後の勉学にも示唆的な話も伺うことができた。

 平和への思いを深めるだけでなく、国際紛争を通じて平和の持つ意味を今後も生徒たちが探究していく一つの契機になった有意義な「出前授業」であった。

足立恵英(甲南高等学校・中学校副校長)(11月7日)

[写真㊤]ウクライナでの取材について語る朝日新聞社の金成隆一記者=いずれも甲南高等学校・中学校  [写真㊨㊦]熱心に質問する生徒 

23年10月23日付朝日新聞朝刊神戸・阪神・ひょうご版の記事 231020kounann kouasahikikou2.JPG

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 学校の教材として新聞を活用するNIE(教育に新聞を)活動に取り組む尼崎市の県立尼崎高校(水嶋正稔校長)で9月28日、毎日新聞阪神支局の亀田早苗記者が3年生15人に出前授業をし、新聞ができる過程やわかりやすく伝える工夫などを紹介した=写真。

 県立尼崎高校は今年度、NIE実践指定校となり、生徒が興味を持った記事を切り抜く「回し読み新聞」づくりや各紙読み比べなどで、紙面に親しんできた。地歴公民科の平家靖久教諭は「社会問題に興味を持つ生徒が増えてきた」と話す。この日は選択授業「世界と日本の文化」で、記者の話を聞いた。

 亀田記者は、生徒に新聞を手にとってもらい、記事の掲載位置や見出しの大きさなどでニュースの重要性がわかる構成になっていることなどを説明。記者がニュースを発掘する調査報道で世論を形成する新聞の役割などを話した。=9月29日付毎日新聞朝刊神戸版

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 「循環型社会を目指して」をテーマにした出前授業が、加古川市加古川町備後の加古川中学校であり、3年生324人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 循環型社会は、限りある地球の資源を有効に使いつつ、リユースやリサイクルを促進し、環境への負荷を抑える社会。授業では、本紙紙面から県内の実践例を紹介した記事を読んだ。ある生徒は、流通大手のイオンがプラスチックごみの削減に向け、食品などを再利用できる容器で販売、回収し、再利用している循環型ショッピングの記事を取り上げた。「メーカー側にもコスト削減などのメリットがあると思う」と話した。

 三好アドバイザーは、まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」の問題などにも触れ、「一人一人が何をできるか考えよう」と呼びかけた。授業を受けた江草圭輔さんは「節電などできることから取り組み、循環型社会の実現に向け、みんなで意識を高めたい」と話していた。=11月2日付神戸新聞朝刊東播版

[写真説明]循環型社会へ私たちができることは何か。意見交換する生徒たち=加古川中学校

 生徒の感想 鴻池心羽(ここは)さん「循環型社会に向けてささやかな取り組みを重ねることで、ごみ問題の解決につなげたい。(過剰包装などを断る)リフューズも大切だと知った」.

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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取材や記事執筆も体験 

 新聞や記者の仕事について学ぶ授業が、南あわじ市広田中筋の広田中学校であった。1年生約45人を前に、神戸新聞淡路総局の荻野俊太郎記者(23)が仕事の面白さなどを語り、生徒はそれを踏まえて記事を書くなどして理解を深めた。

 同校は教育に新聞を活用する日本新聞協会のNIE実践指定校。キャリアについて学ぶ総合学習の一環で授業があった。

 荻野記者は「東京出身」「入社2年目で、最初の赴任地が淡路総局」と自己紹介し「取材相手に分かりやすく質問し、読者から求められる記事を書ける記者を目指している」と説明。崩した字でつづった取材ノートも公開した。

 生徒は荻野記者に「淡路島の魅力は何か」「子どもの頃の夢は」などと取材。一部の生徒はその内容を基に記事作りに挑戦し「荻野さんは、デスクでじっとせず、いろんな所を駆け回りたいから記者になった」などとまとめた。

 山滝瑠夏さん(13)は「自分たちが知らない所で、どんなふうに世の中の出来事が発信されているかが分かった」と感想を語った。=11月1日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]神戸新聞の荻野俊太郎記者(右)の話を聞く生徒=広田中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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朝日新聞 元特派員が語る

 「死の通り ブチャ生存者の証言―特派員が語るウクライナ」をテーマにした「出前授業」が10月20日、芦屋市の甲南高校・中学であった=写真。8月まで朝日新聞ヨーロッパ総局員だった金成隆一記者(現大阪本社社会部次長)が高校生約120人に、ロシアによる侵攻が続くウクライナでの取材について語った。

 金成記者はウクライナ侵攻前後の2022年に計4回、首都キーウなどで取材をしてきた。

 ロシア軍に一時占領されたブチャの「死の通り」の動画が流れると、大教室が静まりかえった。路上のあちこちに遺体が横たわる。金成記者は「遺体はフェイクだ、とSNSで主張する人たちがいて、それが拡散された。だから自分の目で確かめなければと考えた。皆さんもSNSで見たものを安易には信じないでほしい。意図的なうそがある。ブチャの件はその典型のひとつだと思う」と語りかけた。

 ロシア兵がいる中で遺体の埋葬を続けた人に墓地で取材をしたこと。「処刑場」と思われる弾痕の残った建物の写真。夜中に空襲警報が鳴るたびに何度も避難した経験。質問時間も含め100分間の授業でも、生徒たちは集中力を切らさなかった。

 柿田悠吾さん(17)は「ウクライナで取材した人にしか語れない話だった。『死の通り』は日本にいたら見ることのない光景。改めて戦争は良くないと思った。勇気がいるが特派員という仕事にも興味を持った」と語った。=23日付朝日新聞朝刊神戸・阪神・ひょうご版

 朝日新聞デジタルの記事はこちら

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。同校の足立恵英副校長に授業についてご寄稿いただきました。寄稿は こちら

230920oosiosyou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に

 書写山円教寺(姫路市)で行う林間学校の体験を新聞にしよう―と9月20日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校で、取材の仕方を学ぶ授業があり、4年生約60人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。林間学校は10月10日に予定され、児童たちは、摩尼殿(まにでん)や食堂(じきどう)、開山堂など各堂宇を巡るウオークラリーに挑戦したり、僧侶の講話を聴いたりする。下山後、一人一人新聞作りに取り組む。

 授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。三好アドバイザーは取材のポイントとして、5W1Hを押さえる▽自分だけのイチオシニュースは何か考える―などとアドバイス。「自分だけが見つけた景色や感動を記事にしよう」と呼びかけた。

 「林間学校で楽しみにしていることは何ですか」と尋ねられ、児童たちは「山上から姫路の景色を見ること」「お寺を見て回ること」「お弁当の時間」「ロープウエーに乗ること」などと話した。

[写真説明]何をどう取材したらいいの。意見を交わす児童たち=大塩小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

                     ◆

231018oosiosyou.JPG 書写山円教寺での林間学校は10月10日に行われた。児童たちは体験をそれぞれ新聞にまとめるのを前に18日、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーから新聞製作のノウハウを教わった。

 児童たちは何をトップニュースにするかを発表し合った。珍問にも取り組んだウオークラリーや、「いただきます」とは「(豚や牛の)命をいただきます」という意味と学んだ僧侶の講話、楽しかった弁当の時間などを挙げた児童が目立った。

  児童たちは楽しかった体験の「5W1H」を振り返り、見出しのつけ方やレイアウトのポイントを学んだ。三好アドバイザーは「記事と写真はほどよい量を心がけよう」「自分の感想も書こう」と呼びかけた。

[写真㊤]林間学校でのイチオシニュースを発表する児童=大塩小学校

[写真㊧㊦]僧侶の講話に耳を傾ける児童たち=いずれも10月10日、書写山円教寺(大塩小学校提供)[写真㊨㊦]堂宇などを巡り、クイズに答えたウオークラリー

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※「わたしの感想NIE」に児童の感想を掲載しています。

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、姫路市立大塩小学校(同市大塩町)で9月12日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が、5年の3クラスで授業をおこなった=写真。

 昨年度、日本新聞協会からNIE実践校の指定を受けた同校。今年度は「新聞タイム」を月1回設け、全児童が新聞を使ったさまざまな学習に取り組むなどしている。この日は、5年の国語の単元「新聞を読もう」に基づいて授業が行われた。

 小林記者は、新聞にはさまざまな種類があること、見出しやレイアウトなどニュースを知らせるためのさまざまな工夫が凝らされていることなどを紹介。同じニュースでも、全国紙と地方紙で取り上げ方にそれぞれの特徴があることを、8月に襲来した台風7号の記事などを例に挙げて説明した。

 小林記者は「1日の新聞だけでも、さまざまな情報が詰め込まれている。きっとどこかに気になるニュース、引っかかる情報があると思うので、まずは手に取ってみて」と呼びかけた。=13日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

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 新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、神戸市立横尾小学校(同市須磨区)で9月8日、毎日新聞神戸支局の栗田亨記者(52)が講演した=写真。6年生約50人を対象に、「ニュースの集め方、見出しのつけ方」を紹介し、「ニュースの発信元に注意しよう」と呼び掛けた。

 栗田記者は、スマートフォンの普及やインターネットの発達で、誰もがフェイクニュースを作り出せる時代になったと指摘。ネットで拡散された偽の洪水の写真などを例に挙げ、「発信元を確認してニュースの真偽を見分けることが必要だ」と強調した。

 授業を終えた児童は「フェイクニュースが簡単に作れることを知り、注意しなくては」「記者は偽物を見分けて取材していると思った」と話していた。=9日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

[写真㊦]記事の見出しを考える児童たち=横尾小学校(撮影・兵庫県NIE推進協議会)

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「新聞の読み方教室」が9月4日、姫路市網干区浜田の網干西小学校であり、5年生55人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「多様な記事を一覧できる新聞から、あまり関心がない分野を含めて情報を得よう」と呼びかけた。

 三好アドバイザーは「交流サイト(SNS)で知るニュースも、もともとは多くが新聞記事」と説明。新聞の特長として、さまざまな分野の記事がそれぞれの面に載っている「網羅性」などを挙げ「見出しだけでもざっと目を通せば、世の中の出来事がおおよそ分かる。興味を持ったら記事を深く読んでみよう」と勧めた。

 記事の書き方についても教えた。5年生の尾崎豊晴君(11)は「『5W1H』を外さないように、大切なことから書く『逆三角形』のスタイルも取り入れて記事を書きたい」と話した。=6日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真㊤]新聞の読み方について学んだ授業=いずれも網干西小学校[写真㊦]最近の気になるニュースを話し合う児童たち

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神戸新聞記者らが講師に

 新聞記事を使って太平洋戦争を学ぶ授業が9月1日、神戸市須磨区高倉台1の高倉中学校であった。来春、修学旅行で沖縄へ行く予定の2年生149人が沖縄戦、神戸空襲などについて知識を深め、平和について考えた。

 同校は教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は2コマで、前半は神戸新聞報道部の津谷治英記者が沖縄戦をテーマに話した。記事を参考に広島、長崎の原爆犠牲者を超える約20万人が亡くなったと説明。「戦争は人間の尊い命を奪う。犠牲者の名前が刻まれた平和の礎(いしじ)が、本島南部の平和祈念公園にあるので、ぜひ見てほしい」と伝えた。

 また同市須磨区出身で、映画化もされた島田叡(あきら)沖縄県知事(当時)が、住民の疎開、食糧確保に尽力したことに触れ、住民の生命を守ろうとしたと紹介。2年生の男子は「島田さんは責任感があり優しい人と思った。修学旅行前に勉強になった」と話していた。

 後半は神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが神戸、姫路空襲をはじめ太平洋戦争の空襲被害から戦後の世界の対立構造などを解説した。=5日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真㊤]沖縄戦をテーマにした平和学習に聞き入る高倉中学の生徒=いずれも高倉中学校[写真㊦]ウクライナ危機についても考えた

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ネット時代、新聞をどう読むか―。「新聞の読み方講座」が7月13日、三田市天神2の有馬高校であり、2年生197人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「普段読まない分野も含め、多様で信頼できる情報を紙面から得よう」と呼び掛けた。

 三好アドバイザーは「みんながSNSで知るニュースも、もともと多くが新聞記事。森羅万象が書いてある新聞をざっと読むと物知りになる」と、気軽に紙面をめくることを勧めた。

 新聞の特長として、大事なことから書く「逆三角形」▽さまざまな分野のニュースがそれぞれの面に載っている「網羅性」▽一目で紙面全体が見られる「一覧性」▽事実の裏付けをして掲載する「信頼性」―などを挙げた。それらの特長を踏まえ、「逆三角形スタイルなので、見出しと前文のみ目を通せば、きのうの出来事をおおよそ把握できる。興味が広がれば記事を読み込んで詳しく知ることができる」と説明した。

 「インデックスや『何面に関連記事』といった案内も参考に、関連記事も読んでほしい」と話した。

  さらに「ウクライナ危機など、先が見通せない時代には正しい情報を選び、自身がよりよい未来をつくるエンジンになることがいっそう求められる」と強調。「ネット時代に多様な情報を得るには、記事を一覧できる新聞から、不得意な分野のニュースを入手するのが近道」とも話した。

 新聞の網羅性を知ってもらおうと、この日の朝刊から夏を感じさせる記事や、ウクライナ危機の関連記事を探すワークショップも行った。

[写真説明]意見交換しながら、関心がある記事を選ぶ生徒たち=有馬高校

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230620ikawadanikoukou.jpg 記事の書き方から写真の撮り方、紙面レイアウトまで、新聞の持つ表現力を学ぶ授業が6月20日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、1年生30人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは「新聞の持つ多様な表現法は、より伝わりやすくする工夫」として、「記事は5W1Hを押さえ、初めに大事なことを書く『逆三角形』が基本スタイル」「写真は記念写真と違って、記事のテーマに沿った材料を写し込むのがポイント」などと具体例を挙げて説明した。

 レイアウト上の禁止事項として、飛びおりや飛びこえ、腹切り、なきわかれ―などを挙げ、「読者が読み間違えないように工夫している」と解説した。

 三好アドバイザーは「多様な表現法を使って『何を伝えるか』が大事。軍縮・平和問題や地球温暖化、感染症対策など、地球規模の課題解決に向け、若い人たちと手を携えたい」と話した。

 新聞の特長である網羅性や一覧性を知ってほしいと、この日の朝刊から「夏」を感じる記事を探すワークショップも行った。

[写真説明]新聞の表現法を学んだNIE授業=伊川谷高校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 就業体験「トライやる・ウィーク」で見聞きしたことを新聞にまとめるのを前に6月15日、明石市大久保町高丘5の高丘中学校で記事の書き方や紙面づくりのポイントを学ぶ授業があり、2年生126人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。教室で新聞活用の取り組みを進めている。

 この日の授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは6月5~9日、小学校や病院、郵便局、図書館、ファストフード店、ケーキ屋、ペットショップなど47事業所を訪問した。

 生徒たちはまず、「何を一番記事にしたいか」を30字以内でまとめ、数人ずつで「トライやる」で楽しかったことや苦労したことを意見交換した。小学校で就業体験した生徒は「先生の仕事は忙しんだなと思った」、別の生徒は「保育園で園児に囲まれて楽しかったけど、みんなに対応するのは大変だと感じた」と話した。

 三好アドバイザーは「記事を書き出す前に仮見出しを考え、テーマを意識しながら書き進めよう」と呼び掛けた。レイアウトでは「メリハリとバランスを意識して」「記事などは適量を心掛けたい」とアドバイス。「腹切り」「なきわかれ」など、レイアウト上の禁止事項についても説明した。

 実際の記事に見出しをつけるワークショップも行った。

[写真㊤]「何を記事するか」を30字以内でまとめる生徒たち=いずれも高丘中学校[写真㊦]「トライやる・ウィーク」の思い出を話し合う生徒たち

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。 230615takaokatyu2.JPG

※この「トライやる新聞づくり」の授業は、兵庫県NIE推進協議会がNIE(教育に新聞を)活動の一環として取り組んでいます。日本新聞協会NIEサイトにも「『トライやる』新聞をつくろう」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」で見聞したことを新聞にしようーと5月23日、加古川市加古川町備後の加古川中学校で、取材やインタビューのコツを学ぶ授業があり、2年生295人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは6月5~9日、美容室や飲食店、介護施設、電器店などで働く予定で、「釣具店で釣竿2本は売りたい」「記者に興味があり、新聞社を訪問するのが楽しみ」などと抱負を語った。

 三好アドバイザーは、取材の仕方について、「5W1H」を押さえる▽ある程度下調べしておく▽具体的に質問する▽情景描写や自分が感じたこともメモしておくーなどとアドバイス。生徒たちに「訪問先では敬意をもって話を聞こう」「『トライやる』を夢を見つけるきっかけにしよう」と呼びかけた。

 生徒たちは次回6月14日、三好アドバイザーから新聞づくりのノウハウを学ぶ予定。

[写真説明]訪問先のどんなところに関心があるか話し合う生徒たち=加古川中学校

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 生徒たちは「トライやる・ウィーク」の体験を新聞にまとめるのを前に6月14日、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーから新聞づくりのポイントを教わった。

まず、「何を一番記事にしたいか」を30字以内でまとめ、数人ずつで意見交換。小学校で就業体験した生徒は「児童にどう教えたらいいか、大変な仕事だと感じた」と話した。

 三好アドバイザーは、記事の書き方について「正確に書くとは具体的に書くこと」と強調。「主語と述語を近づけることや、マンネリ表現を避けることも大切」と話した。レイアアウトでは「メリハリとバランスを考えよう」と呼び掛け、「紙面中央に写真や絵を置くと、紙面が引き締まる」「横見出しや横書き記事を入れると視覚効果がある」などとアドバイスした。

 記事に見出しを付けるワークショップも行った。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」で楽しかったことや苦労したことを話し合う生徒たち=加古川中学校

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※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

※この「トライやる新聞づくり」の授業は、兵庫県NIE推進協議会がNIE(教育に新聞を)活動の一環として取り組んでいます。日本新聞協会NIEサイトにも「『トライやる』新聞をつくろう」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

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230530kura-kuasiyakou.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 職業実習の体験を新聞にまとめる授業が、芦屋市上宮川町の専修学校クラーク高等学院芦屋校であり、3年生4人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは老人ホームや保育園などで実習。三好アドバイザーは、記事は5W1Hを押さえ具体的に書く▽レイアウトでは真ん中に写真を置くと紙面が引き締まる▽記事と写真は詰め込みすぎず適量を心がける―などとアドバイス。記事に見出しを付けるワークショップもあった。

 受講した生徒は「他の人と違う、特徴ある新聞になるよう工夫したい」などと話した。=6月6日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]紙面づくりを学ぶ生徒たち=芦屋市上宮川町

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 お互いにインタビューして記事を書いたり、新聞記事を使って調べ学習したりするNIE授業が5月26日、西宮市宮前町3の浜脇中学校であり、2年生12人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーはインタビュー時に大切にしたいこととして、具体的に聞く▽過去・現在・未来について聞く▽相手のリズムに合わせる―などのポイントを挙げた。写真撮影では、テーマに関連した光景や小道具を写し込む―などを勧めた。

 続いて、生徒たちが「好きなもの」をテーマにインタビューし合い、日本史やICT、ゲーム「太鼓の達人」などが上がった。聞き手の生徒は「なぜ、それが好きなのか」と尋ね、メモを取り、話している途中の写真もしっかり押さえた。それぞれA3判の用紙に記事を書き、紙面を仕上げた。

 記事を使った調べ学習では、この日の神戸新聞朝刊から気になる記事を切り抜いて用紙に貼り付け、周りにネットで調べたことや感想を書き込んでいった。長野県中野市の猟銃立てこもり事件を選んだ生徒が目立った。

 三好アドバイザーは「関心をもった新聞記事を身近なことと関連づけたり、疑問点を調べたりして『深読み』しよう」と呼び掛けた。

[写真説明]インタビュー新聞を製作する生徒たち=浜脇中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 模擬投票などを通じ、1票の意義を考える「選挙報道と主権者教育」の授業が4月14日、神戸市須磨区高倉台1の高倉中学校であった。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。3年生113人が参加し、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 模擬投票は「大学までの学費無料化」などをテーマに、生徒5人が18歳の高校生や40代の主婦、60代の会社社長などに分かれ、賛否やその理由を発表。若者の投票率がアップすれば意見が反映されやすくなることを学んだ。

 国の予算額から「1票の価値」を換算したり、「どの政治の争点に関心があるか」を考えるグループ討議を行ったりした。三好アドバイザーは「投票に行くことが、ウクライナ危機やコロナ禍の対応に、10代の意見を反映させる近道」「意見がぴったりの候補者がいなくても、意見の近い候補者を探す努力をしたい」などと話した。

 授業を受けた嶋田菜那さん(14)は「投票がどれだけ大切か、投票することが、新型コロナなど世界的な課題の解決につながっていくかが分かった。身の回りのことに関心を持ち、18歳になったら慎重に1票を入れたい」と話した。(兵庫県NIE推進協議会コーディネーター 吉田尚美)

[写真説明]模擬投票のゲームを通じて1票の意義を学ぶ生徒たち=高倉中学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 選挙権を得る18歳を前に、選挙の仕組みや意義を知る「主権者教育」の授業が、三田市天神2の有馬高校であった。2年生233人が、ゲーム形式の模擬投票などを通じて1票の重さを考えた。

 同校は2023年度から、教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE実践指定校に決まっている。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 模擬投票は「50歳以下の選挙権廃止」「大学までの学費無料化」をテーマに、生徒5人が18歳の高校生や40代の主婦、60代の社長などの立場に分かれ、賛否や理由を発表した。それらの結果から、若者の投票率が低迷すれば意見も反映されにくくなる実態を学んだ。

 興味のある政治課題について意見交換する場面もあった。経済・財政を選択した生徒は「日本は『安い国』になっている。賃金を上げることが大切」と訴え、雇用対策を挙げた生徒は「同じ仕事内容でも正規と非正規社員で給料が違うのはおかしい」と指摘した。

 三好氏はロシアのウクライナ侵攻や新型コロナ禍に触れながら「世界はつながっている」と強調。阪神・淡路大震災の報道や近い将来発生するとされる南海トラフ巨大地震の予想津波高を紹介し、「政治家を目指すなら防災の視点を忘れないで」と呼びかけた。

 松本和夏菜さん(17)は「政治に興味はなく新聞もあまり読まないので、ウクライナ侵攻など内容を深く知らないニュースが多かった。情報をスマートフォン頼りにせず、いろいろな方法で調べて選挙に行きたい」と話した。(橋本 薫)=3月26日付神戸新聞朝刊三田版

[写真説明]ゲーム形式で選挙の仕組みを学ぶ有馬高校生=三田市天神2

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 新聞を教育に活用する「NIE」の授業が3月2日、加古川市の県立加古川西高で行われ、読売新聞姫路支局の早川保夫支局長が、1年生約250人に記者の仕事について語った=写真=。

 加古川西高は今年度のNIE実践校。早川支局長は取材、執筆した記事を紹介しながら、「『5W1H』を盛り込むなど、読者に分かりやすく伝わることを意識して記事を書いている」などと説明。「記者はいろんな人に会って話を聞くのが仕事。様々なことに関心を持つことが大切」と強調した。

 インタビューなどの際には、事前に相手のことを調べておくなどの準備が必要だと説明。「記事を書くには知識や教養、経験などが求められる。皆さんも若いうちから、いろんなことに挑戦して」と呼びかけた。=3月3日付読売新聞朝刊播磨姫路版

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

                                                                  神戸新聞アドバイザーが講師に

230315oosiosyou.jpg 新聞記事に見出しをつける授業が3月15日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校であり、3年生59人が参加した。小学2~3年生向けのNIE授業で、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。児童たちは「トルコ・シリア大地震」や「囲碁の仲邑菫(なかむら・すみれ)三段が最年少でタイトル獲得」「姫路セントラルパークでカピバラが入浴」などの記事について、事前に見出しを考え、授業に臨んだ。

 授業では、児童たちがそれぞれの記事の見出しを発表した。三好アドバイザーは独自性のある見出しを高く評価し、「見出しは究極の要約。一番のニュースは何かを考え、自分だけの言葉を使ったり、数字など具体的に書いたりすることが大事」と説明した。2月に開かれた姫路城マラソンの記事も取り上げ、「4年ぶりの開催されたことや、何人が参加したかが見出しのポイントになる」と話した。

 最近の神戸新聞「写真ニュース」からイチオシ記事を選ぶグループワークも行った。

[写真説明]「よい見出しはどれ?」。質問に一斉に挙手する児童たち=大塩小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

※この「見出しを付ける」授業は、兵庫県NIE推進協議会がNIE(教育に新聞を)活動の一環として取り組んでいます。日本新聞協会NIEサイトにも「見出しを付けよう!! 小学2・3年生向けに出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 NIE活動の一環として、尼崎市三反田町2の立花南小学校で3月6日、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「記事に見出しを付けよう」と題して授業を行った。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。2年生91人が実際の新聞記事を教材に見出しを考えた。

 三好アドバイザーは「見出しは究極の要約。よい見出しは読者の興味関心を引く」と話し、付け方のポイントとして、一番のニュースは何か考えた上で、数字など具体的に書く▽字の大きさ・色・形も工夫するーなどを挙げた。

 児童たちは、囲碁の仲邑菫(なかむら・すみれ)三段(13)が最年少でタイトルを獲得した記事や、西宮神社(西宮市)の行事「福男選び」が3年ぶりに復活した記事に見出しを付けた。

 最近の神戸新聞「写真ニュース」からイチオシ記事を選ぶグループワークもあった。三好アドバイザーは「トルコ・シリア大地震やウクライナ侵攻1年など、世の中で起きていることについて友達や家族と話し合おう」と呼びかけた。

[写真説明]見出しの付け方を学ぶ児童たち=立花南小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

※この「見出しを付ける」授業は、兵庫県NIE推進協議会がNIE(教育に新聞を)活動の一環として取り組んでいます。日本新聞協会NIEサイトにも「見出しを付けよう!! 小学2・3年生向けに出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

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 教育現場での新聞活用を進める県NIE推進協議会は2月15日、神戸市須磨区の市立横尾小で、新聞記者による出前授業を開いた。読売新聞神戸総局の高田果歩記者(30)が講師を務め、5年児童約40人に新聞の魅力や記者の仕事を紹介した。

 高田記者は「紙面を開くと、思いがけず興味の持てる記事に出会えます」と語り、「情報を正しく、よりわかりやすく伝えるため、自分が理解できるまで丁寧に取材しています」と心構えを話した。

 同小は日本新聞協会のNIE実践指定校。児童から「記事を書くのに要する時間は」と質問され、高田記者は「内容にもよりますが、1行1分を目標にしています」などと答えていた。=16日付読売新聞朝刊神戸・明石版

[写真説明]新聞について語る高田記者(神戸市須磨区で)

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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朝日新聞総局長が講師に

 NIE(教育に新聞を)の一環として、朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者が2月8日、神戸市垂水区神陵台3の神陵台中学校で授業を行い、1年生95人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。堀江記者は、新聞社の仕組みや警察担当などの記者の仕事、情報を正しく読み解く「メディアリテラシー」の重要性などについて説明した。「ネットニュースはフェイクニュースの可能性を疑うことが必要」と話し、過去の犯罪報道を例に「新聞も情報のクロスチェックがいっそう求められる」と強調した。

 生徒たちからは、記者になった動機や勤務時間などさまざまな質問が出た。 

 授業を受けた松田尚大さん(13)は「取材先の自宅を訪れる『夜討ち朝駆け』など記者の仕事に関心をもった」、高木柚衣さん(13)は「情報を一つ一つ確認し紙面化する作業は大変だと思った」と話した。

[写真説明]記者の仕事について話を聞く生徒たち=神戸市垂水区神陵台3、神陵台中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 発生から28年となった阪神・淡路大震災をテーマにした出前授業が、1月17日に加古川中学校(加古川市加古川町備後)=写真、18日に志方中学校(同市志方町志方町宮山)であった。いずれも神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、生徒たちに「震災を知らない世代が、記憶と教訓を語り継いでほしい」と呼びかけた。

 両校は日本新聞協会のNIE実践指定校。加古川中は全校生徒960人、志方中は1、2年生125人が参加した。

 三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしており、「発生時刻に起きていたので、命が助かったと思う。国などが被災者に救いの手を差し伸べてほしいとの思いで、記事を書き続けた」と振り返った。

 当時、JR東加古川駅近くに建てられ、被災者が暮らした仮設住宅で、「神戸に帰りたい」と願いながら病のため亡くなった女性を取材した体験も話した。「震災に翻弄(ほんろう)された人たちの、生きた証しを残すことも新聞の大切な役目の一つ」と強調した。

 授業を受けた加古川中2年の鴻池心羽さん(14)は「地震の怖さを知った。みなさんが受け継いできた震災の教訓を糧にしたい」、志方中2年の藤田空海(すかい)さん(13)は「当時の被害は想像以上だった。できることから防災対策を始めたい」と話した。=19日付神戸新聞朝刊東播版

[写真㊨㊦]大震災をテーマにした授業。各教室にもオンラインで配信された=志方中学校

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 生徒の感想 上野光貴さん(志方中2年)「28年前の大震災を若者たちが話し合い、記憶をつないでいきたい」

 ※「わたしの感想NIE」に加古川中学校・志方中学校の生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 阪神・淡路大震災の記憶と教訓を伝える授業が1月13日、神戸市須磨区白川台7の白川小学校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「震災を知らない世代こそ記憶を語り継いでほしい」と呼び掛けた。

 5年生66人が参加。児童たちは校内に展示された神戸新聞の震災写真を事前に見学して授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当時のことを振り返り、「発生のとき、激しい揺れで部屋のロッカーが飛んでくるように感じた」「発生時刻に起きていたので命が助かったと思う」「災害報道では、読者を励ます記事を書くことや、犠牲者の生きた証しを残すことが大切だと感じている」と話した。

 大震災から28年がたつ。三好アドバイザーは令和に入っても地震や豪雨災害が相次いでいることに触れ、「一つ一つの災害から学ぶことが大切。備えにゴールはない」と強調した。 

[写真説明]大震災で亡くなった少女を取り扱った新聞ワークシートに取り組む児童たち=白川小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、日経新聞神戸支社の岩本隆支局長が12月15日、西宮市上甲東園2の県立西宮高校で「新聞記者の仕事と裏付けの大切さ」と題して講演した。2年生280人が参加した。

 同校は兵庫県NIE推進協議会の独自認定校で、授業で新聞を活用している。岩本支局長は「何がネタになるか」のリサーチに始まり、取材、執筆を経て、記事化されるまでの記者の仕事を説明。「徹底した裏付けが大切。『その情報は本当か』というクールな視点が求められる」と強調した。

 注意しているポイントして、SNSの情報はあくまで参考で、確認をとる▽多くの関係者に取材したり、資料を集めたりする▽原稿を徹底チェックするーなどを挙げた。

 講演を聞いた渡瀬駿介さん(17)は「SNSをよく利用するが、情報をうのみにしてはいけないと再認識した」と話した。

[写真説明]「裏付けの大切さ」を語る岩本支局長=県立西宮高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、県立須磨友が丘高校(神戸市須磨区)で12月15日、毎日新聞神戸支局の中田敦子記者(28)が講演した。1年生224人を前に、記事ができる過程を紹介し、「多角的な視点を持とう」と訴えた=写真(同校提供)

 中田記者は、盗撮の疑いで逮捕された男性とその恋人の女性を追った記事を題材に、盗撮行為の検挙件数が増えている実態や、事件を巡って繰り広げられる人間模様を紹介。「一つの事件の裏には、加害者やその周囲の人、被害者に、それぞれの思いがある。ニュースを見る際は広い視野を持って考えてほしい」と話した。

 講演を聞いた藤川颯月(さつき)さん(16)は「事件の背景を知ることができて面白かった」。海野舞玲(まいれ)さん(15)は「SNSの普及でいろいろな視点を持つことが大切になる。新聞を読んでみようと思った」とそれぞれ話した。=16日付毎日新聞朝刊神戸版

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校で12月12日、共同通信社神戸支局の斉藤奏子記者(26)が出前授業を行った。3年生234人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。斉藤記者は、大学時代の恩師の「タフで優しい記者になれ」という言葉を座右の銘にしていることや、発生から17年がたった尼崎JR脱線事故やサッカーW杯など、担当している阪神エリアの取材体験を披露。「取材を通し、知らないことを知れることが楽しみ」と語った。

 生徒の「取材で大切にしていることは」との質問には「相手の目を見て話を聞くことや、下準備することを心掛けている」と答えた。

 授業を受けた坂元小柚さん(15)は「一本の記事にも、取材時の苦労などさまざまな背景があることを知った」と話した。=16日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]共同通信の斉藤奏子記者の話を聞く生徒たち=南武庫之荘中学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「人権を考える」をテーマにした授業が12月13日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、1年生40人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは、北朝鮮による日本人拉致問題や教育現場での体罰など、さまざまな人権侵害に関する記事を紹介。身近な人権侵害として「ネットいじめ」を取り上げ、「LINEは言葉がとがりやすいので、注意しながら使いたい」「ネットいじめは、傍観者でいないことが大切」と話した。

 「人命を奪い、人権を侵害する最大の愚行が戦争」と指摘。ロシアによるウクライナ侵攻が9カ月を過ぎたいま、「強い民主義国家をつくる意志を持ち続けるとともに、戦争反対の声を上げ続けよう」と呼び掛けた。

 コロナ差別や社会的弱者にしわ寄せがくる自然災害についても取り上げた。

[写真説明ウクライナ侵攻を取り上げた、新聞のワークシートに取り組む生徒たち=伊川谷高校

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 「播磨の戦争遺跡と平和の遺産」をテーマにした授業が12月6日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校であり、6年生71人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは祖父が戦死していることや、小学生のときに沖縄が米国から返還された記憶をたどり、「新聞記者になった原点は、世界の平和を願う気持ち」と話した。

 太平洋戦争時、姫路空襲や明石空襲で犠牲になった人たちを悼み、各地に立つ慰霊碑を紹介。「戦争の記憶を受け継ぐ遺跡を大切にしたい」と力を込めた。

 太平洋戦争末期、特攻隊が編成された鶉野(うずらの)飛行場跡にある平和学習拠点施設「Sora(そら)かさい」(加西市)も紹介。展示品のひとつ、出撃命令を待つ隊員たちの絶筆が書かれた落下傘の話に、児童たちは熱心に耳を傾けていた。

 三好アドバイザーは児童たちに「ロシアによるウクライナ侵攻から9カ月がたった。すべての命は等しく尊い。停戦に向け、兵庫からできることを考えよう」と呼び掛けた。

[写真説明]戦争の取材から得た教訓を話す三好アドバイザー

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毎日新聞記者が講師に

 新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)活動の授業が11月9日、神戸山手女子高校(神戸市中央区)であり、毎日新聞神戸支局の村田愛記者(23)が講演した。3年生22人を前に、記事ができる過程を紹介し、「新聞を身近に感じてほしい」と訴えた。

 明石歩道橋事故(2001年)の発生20年を機に昨年取材したことについて「事件や事故の遺族に話を聞くのは初めて。遺族の気持ちを深く知ろうと思う一方、完全には理解できないことも踏まえて臨んだ」と振り返った。記事を書くうえで、事実や状況を丁寧に記し、話を聞いたときの感情を大切にしつつ、現実的な視点を持つよう心がけていることも紹介した。

 講演を聞いた長野結香さん(18)は「記事をチームで書くこともあると聞いて驚いた」と語り、長谷川小晴さん(17)は「文章だけで伝えるのは難しいが、記者の工夫や意識していることが分かった」と話した。【石川隆宣】=10日付毎日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記事ができる過程について記者の話を聞く神戸山手女子高校の生徒たち=神戸市中央区で

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「播磨の戦争遺跡と平和の遺産」をテーマにした授業が11月8日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、中学1年生に相当する7年生99人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は県NIE推進協議会の独自認定校で、授業で新聞を活用している。三好アドバイザーは、1945(昭和20)年7月の姫路空襲で欄干に焼け焦げた跡が残る白鷺橋(姫路市上片町)や、播磨各地に立つ空爆犠牲者の慰霊碑、太平洋戦争末期に特攻隊が編成された鶉野(うずらの)飛行場跡にある平和学習拠点施設「sora(そら)かさい」(加西市鶉野町)などについて、本紙記事も使いながら紹介。「戦争を知らない世代が、戦争の記憶を語り継ぐことが大切」と強調した。

 最後に、姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(93)=姫路市東延末=から託された「世界平和に貢献する人になってほしい」とのメッセージを生徒たちに伝えた。授業を受けた藤田唯花(いちか)さん(13)は「戦争について学んだことを次の世代につないでいきたい」と話した。=10日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]播磨の戦争遺跡の話を聞く生徒たち=豊富小中学校

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221024ougosyou.JPG 「新聞」について学ぶ授業が10月24日、神戸市北区淡河町萩原の淡河小学校であり、5年生8人が参加した。同校は、日本新聞協会のNIE実践指定校。朝日新聞神戸総局の堀江泰史総局長が講師を務めた。

 堀江総局長は、新聞社が翌日の紙面に掲載する記事を決める編集会議について触れ、「1面に載せる記事や文章量は新聞各社の判断で異なる」と説明した。

 児童たちは、朝刊や夕刊が編集作業を経て発行され、各家庭に届くまでの流れを知り、新聞製作の苦労を実感。実際の取材カメラで写真を撮る体験を通じ、ちょっぴり記者の気分も味わった。 

 児童たちは「取材したことをすぐ記事にできるのがすごい」「大勢の人が関わって作る新聞に興味がわいた」などと感想を述べ、堀江総局長は「きょう知ったことを思い出して、新聞を読んでほしい」と呼び掛けた。

[写真説明]新聞について学ぶ児童たち=神戸市北区淡河町萩原、淡河小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 南あわじ市広田中筋の広田中学校で10月21日、選挙の仕組みや意義を考える「主権者教育」の授業があり、模擬投票と選挙報道の解説で1票の重さを学んだ。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。3年生48人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 模擬投票は「50歳以下の選挙権廃止」と「大学学費無償化」をテーマにした。生徒たちは10代、20代、40代、60代、80代を代弁する意見を出し合った。三好アドバイザーは、投票率や投票者の年代比で選挙結果が変わる可能性を指摘し、「投票に行かなければ、若い世代の意見は届かない」と呼びかけた。

 政策課題についても話し合った。生徒たちは「新型コロナウイルス禍で赤字の店が増えていると知り、経済に興味を持った」などと発表した。三好アドバイザーは、「各政党の主張を新聞やネットで調べ、将来の選挙に向けて引き出しをつくっておいてほしい」と話した。ロシアによるウクライナ侵攻にも触れ、「未来を描けるリーダーを選ぶ必要がある」と訴えた。

 教育に関心を持ったという上田梗介さん(15)は、「投票すれば若者も社会を変えられると知った」と話した。(荻野俊太郎)=22日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]選挙の仕組みを学ぶ生徒たち=広田中

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 安倍元首相「国葬」の賛否問う調査を例に

 時事通信社神戸総局の水島信総局長が10月17日、神戸市長田区の兵庫高校で「調べる、まとめる~世論調査」と題して講演した。同校は兵庫県NIE推進協議会の独自認定校。メディア各社が行った安倍晋三元首相の国葬の賛否を問う世論調査の話に、2年生275人が聞き入った。

 講演は生徒の探究学習に生かしてもらうのが狙い。世論調査について、水島総局長は「テーマ設定が大事」「回答者の属性(性別、年齢など)と回答を関連づけると深い分析ができる」などと説明した。

 「安倍元首相の国葬は、時事通信社の世論調査でも『反対』が『賛成』を上回った。国葬は営まれたが、岸田内閣が国民に弔意を強制しなかったなど、調査には一定の意味があった」と話した。

 生徒の松井智優(ちひろ)さんは(16)は「質問内容を明確にして賛否を尋ねることが大切だと分かった」と話した。(三好正文)=18日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]時事通信・水島信総局長の話を聴く生徒=神戸市長田区寺池町1

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神戸新聞記者が講師に

 「自分らしい新聞を作ろう」と題した授業が10月12日、養父市八鹿町宿南の宿南小学校であった。神戸新聞養父支局長の桑名良典記者が講師を務め、3、4年生6人が、同校で9月に開かれた運動会をテーマにした新聞作りに取り組んだ。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。桑名記者は自身が書いた記事を例に「見出しと前文に読者に伝えたい大切なことが書いてある」と説明した。

 新聞作りでは「5W1H」が入った前文の実例を紹介したほか、児童たちに運動会当日や練習で印象に残ったことを尋ねた。「放送係を担当したのが楽しかった」「一輪車に上手に乗れるようになった」などの答えがあり、桑名記者は「それぞれの感想を記事に書いて『自分らしい新聞』を作ろう」と呼びかけた。

 児童たちはA4判の用紙に記事を書き込んだ。今後、当日の写真を貼り付けて紙面を完成させる。(三好正文)=13日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]新聞作りについて学ぶ児童たち=宿南小学校

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、姫路市立大塩小学校(同市大塩町)で9月27日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が、6年の2クラスで授業を行った=写真。児童たちは、普段あまり出会う機会のない新聞記者の話に耳を傾けた。

 今年度、日本新聞協会からNIE実践校の指定を受けた同校では、校内に新聞コーナーを設けたり、6年生が修学旅行をテーマにした新聞を製作したりしている。それでも、新聞が身近な存在でない児童が多いことから、この日は「新聞を読んでみよう」と題して授業が行われた。

 小林記者は、新聞社の仕組みやそれぞれの部署、記者の役割などを説明。自身の職歴と取材に使うツールの変化なども合わせて紹介した。「ワープロ」「ポケベル」「iモード」などの語句にぽかんとする児童たち。小林記者は大塩町で取材したノジギクの群落や七夕飾り、初盆提灯などの記事を示し、「この町にはニュースがいっぱい。豊かな自然や独特の伝統文化を誇りに思って」と呼びかけた。=28日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

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神戸新聞記者が講師に

 新聞記者の仕事について学ぶ授業が、尼崎市立立花南小学校(三反田町2)であった。神戸新聞阪神総局の浮田志保記者(24)が講師を務め、5年生108人が分かりやすい記事の書き方や見出しの付け方などを学んだ。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校で、学校教育に新聞を積極的に取り入れている。

 授業では、始めに浮田記者が、ペンやノートパソコンなど新聞記者にとっての七つ道具を紹介。その後、児童は、新聞に掲載された記事を題材に、見出しを付けることに挑戦した。浮田記者の「第一段落の内容を参考にして」とのアドバイスを基に、記事を何度も読み返しながら適切だと思う見出しを考えていた。

                         ◆

 学校で壁新聞などを作ろうとしている児童のみなさんに、よい見出しの付け方を教えたい...。とはいえ、私自身、まだ入社2年目。授業に向けての準備には、新聞記事の基本について改めて学び直しながら約1週間を使いました。
 講師をすること自体が初めてでとても緊張しましたが、こちらが思っていた以上に子どもたちが新聞や記者について高い関心を持っていることが分かり、驚きと喜びを感じた時間でした。将来、一緒に働くことができたらうれしいな。=9月22日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]新聞を読み込む児童(立花南小学校提供)

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

220916maruyamatyuuugakunisinobunnkou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の読み方を学ぶ授業が9月16日、神戸市須磨区大黒町5の夜間中学・丸山中学校西野分校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、約20人が耳を傾けた。

 同校は経済的事情で学校に通えなかった人や、外国籍の人らが学び、日本語の習熟度も個人差がある。まず三好シニアアドバイザーは、「最初の段落と見出しを読めば、記事の要点が分かります」とこつを伝えた。

 生徒に中国やネパール出身の人がいることにも配慮。中国・四川大地震、ネパール地震といった関心を持ちそうな題材を取り上げて、記事を紹介。さらに阪神・淡路大震災の反省に続き、今後、発生の可能性が高い南海トラフ地震に触れ、予想される津波の高さを示し、災害の知識や備えの大切さを説いた。

 秋らしい記事を生徒が選ぶワークショップもあった。クリ、ナシ、カニといった県内各地の味覚、中秋節で踊る人の写真を見て、母国の文化と比べた。授業を受けた長田区の木下チェリーさんは「いつも自分が読めるところを選んで読んでいます。今日は兵庫の秋の食物を知れて楽しかった」と笑顔を浮かべた。(斎藤 誉)=19日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]秋らしい記事を講師と共に吟味する生徒=神戸市須磨区大黒町5、丸山中学西野分校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻から半年がたった。「あなたにとってウクライナ問題とは」をテーマにした授業が9月13日、神戸市中央区山本通4の神港学園高校であり、2年生17人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を話し合った。「人道支援のためウクライナに寄付する」「人道支援団体にボランティアとして参加する」「避難民の受け入れをいっそう進める」などの意見が出た。

 生徒たちは、東西冷戦終結(1989年)に貢献し、先日死去したソ連最後の最高指導者・ゴルバチョフ氏に関する新聞ワークシートに取り組んだ。三好アドバイザーは、東西冷戦時代から今日に至るまでの歴史を説明し「世界を分裂させないためには、先を見通した歴史的想像力が求められる」と話した。

 三好アドバイザーは有事(非常事態)の新聞の読み方にも触れ、記事を読み比べ、根拠をより明確にする▽歴史的経緯と関連づける▽自分ごととして考えるーなどを勧めた。

[写真説明]戦争終結に向け、日本人にできることは何か―。意見を交わす生徒たち=神戸市中央区山本通4、神港学園高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、神戸市立白川小学校(神戸市須磨区)で9月9日、産経新聞神戸総局の入沢亮輔記者が5年生2クラスを対象に授業を行った=写真。児童らは普段聞けない新聞記者の話を真剣にメモしながら聞いていた。

 「新聞って楽しい」というテーマで新聞社の組織や新聞記者の働き方、新聞の作り方などを紹介。実際の新聞紙面を見せながら、各面に掲載される記事の内容の違いなどを解説した。

 記者のかばんの中身を当てるクイズもあり、児童らは「録音機」や「ボールペン」などと正解を答えていた。入沢記者が実際に自身が使用しているノートを取り出すと、児童らは「たくさん書いてある」と興味深そうに見ていた。

 授業の最後には「自分の気になる記事から読んで、その近くにある記事にも目を通すと世の中のことが分かるようになる」と新聞を読む大切さを呼び掛けた。

 参加した吉田海翔くん(10)は「新聞記者がしていることや、持ち歩いているものを知ることができて楽しかった」と笑顔で話していた。=10日付産経新聞朝刊阪神・神戸版

 児童の感想 山下美結さん(10)「危険な仕事もあるのに『記者をやめたいと思ったことはない』という言葉に感動した」、酒井蒼太君(10)「大地震の現場取材の体験談を聞いて、大変な仕事だなと思った」、藤澤歩澄君(10)「新聞記者の一日のスケジュールなどを知って興味がわいた」

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

 

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「18歳成人のあなたへ」と題した授業が9月9日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、3年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「世の中の出来事に関心を持ち、共感したり疑問に感じたりすることが大切」と話した。

 ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス禍、震災など有事の新聞活用法にも触れ、「記事を読み比べるなど、より多くの情報を入手し、自分ならどうするかを考えよう」と呼びかけた。

 受講生には看護職を目指す生徒が多く、双子の姉の森田そらさん(18)は「成人としてコミュニケーション力を身につけ、よい看護師になりたい」、妹のうみさん(18)は「災害報道の大切さが分かった。自ら考え、行動できる人になりたい」とそれぞれ話していた。=10日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]最近のニュースを知ろうと新聞ワークシートに取り組む生徒=伊川谷高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 1票の意義を考える「主権者教育」の授業が9月8日、県立播磨特別支援学校(たつの市揖西町中垣内)であり、就業技術科の3年生31人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、若者が投票する重要性を伝えた。

 今夏の参院選で10歳代の投票率(選挙区、抽出調査)は34・49%となり、全体の投票率52・05%を大幅に下回った。

 三好アドバイザーは参院選を例に、世論調査や出口調査など、新聞の社会的任務である選挙報道について説明。国の予算額から「1票の価値」を換算する実践や、選挙シミュレーションゲームを通じ、「選挙に行くのは自分たちのため」ということを体感してもらった。

 さらに、「ロシアのウクライナ侵攻から半年がたった。国が進める外交や危機管理に若者の意見を反映させるには投票に行くのが近道」と呼び掛けた。

[写真説明]選挙シミュレーションゲームを通じて1票の意義を考える生徒たち=播磨特別支援学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 1票の意義を考える「主権者教育」の授業が9月2日、芦屋市公光町のクラーク記念国際高校芦屋キャンパスであり、1年生89人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 今夏の参院選で10歳代の投票率(選挙区、抽出調査)は34・49%となり、全体の投票率52・05%を大幅に下回った。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校で、選挙権を得る18歳を前にした生徒に「主権者とは何か」を考えてほしいと授業を企画した。

 三好アドバイザーは、ウクライナ情勢や頻発する自然災害に触れ、「投票に行くことが、外交や防災対策に若者の意見を反映させる近道」と強調した。

 生徒たちは、選挙シミュレーションゲームや「どの政治課題に関心があるか」を考えるワークショップも体験。生徒たちが挙げた課題は、安全保障や子育て、雇用問題など多岐にわたった。

 菊地浩美さん(16)は「コロナ下に新聞を読む機会が増えた。社会の動きに関心をもっていきたい」と話した。=3日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]ワークシートから関心のある政治課題を選ぶ生徒たち=クラーク記念国際高校芦屋キャンパス

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 書写山円教寺(姫路市)で行う林間学校の体験を新聞にしよう―と7月6日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校で、取材のポイントを学ぶ授業があり、4年生約70人が参加した。 

 林間学校は7月7日に予定され、児童たちは、摩尼殿(まにでん)や食堂(じきどう)を見学したり、僧侶の講話を聴いたり、写経を体験したりする。新聞作りは数人のグループごとに行う。 

 授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。三好アドバイザーは「自分だけが見つけた景色や感動を記事にしよう」と呼び掛け、取材のポイントとして、5W1Hを押さえる▽その体験がなぜ、どのように面白かったかをメモする▽講話の中身だけでなく、その場の雰囲気もメモする▽具体的なデータを押さえる―などをアドバイスした。

 緑豊かな山中に大伽藍(がらん)を構える円教寺。三好アドバイザーは「ふるさとの歴史と自然に触れる一日にしよう」「どんな文化財があるかだけでなく、どんなお寺なのかも調べよう」と強調した。

[写真説明]林間学校で楽しみにしていることを発表し合う児童たち=大塩小学校

                                                                     ◆

oosiosyou220708.JPG 書写山円教寺(姫路市)での林間学校は7月7日に行われた。児童たちは体験をグループごとに新聞にまとめるのを前に7月8日、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーから新聞作りのノウハウを教わった。 

 児童たちは何を記事に取り上げるかを話し合った。真剣に耳を傾けた僧侶の講話や心静かに取り組んだ写経のほか、ゴンドラからの眺めが美しかったロープウエー乗車、楽しかった弁当タイムを挙げたグループが目立った。

 三好アドバイザーは記事の書き方やレイアウトのポイントを説明し、「ほかのグループと違う紙面を作ろう」と呼び掛けた。

[写真㊤]「トップニュースを何にするか」を発表する児童=大塩小学校

[写真㊨㊦]僧侶の講話を聴く児童たち=7月7日、書写山円教寺(大塩小学校提供)

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※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定。「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞の持つ表現力を学ぶ授業が6月28日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、1年生30人が参加した=写真。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は2022年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定している。授業では、この日の朝刊からロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍、電力逼迫(ひっぱく)注意報の関連記事を探すワークショップを行った。それぞれ9本、13本、6本を数え、三好アドバイザーは「見出しだけでも一通り目を通せば、全体像が分かってくる」「関連記事を読めば、その事柄をより深く理解できる」と話した。

 また、レイアウトのヒントとして「大きな見出しを上の方に置く」「真ん中に写真を置くと、紙面が引き締まる」などと説明した。

 ウクライナ侵攻にも触れ、「新聞の役割は戦争のない社会をつくること。表現を工夫するのも、そのメッセージを読者に伝わりやすくするためだ」と強調した。

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞記事の書き方や紙面づくりを学ぶ授業が、神戸市中央区野崎通1の葺合高校であった。「学際リサーチ」を履修する2年生10人が、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーからポイントを教わった。

 同校は2022年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定している。三好アドバイザーは記事の書き方として、仮見出しを考えてから書き出す▽テーマを意識しながら書き進める―などと助言した。

 レイアウトの基本についても説明。神戸新聞の朝刊からウクライナ侵攻の関連記事を探し、網羅性や一覧性など新聞の特長を学ぶワークショップも行った。

 林伊織さん(16)は「読みやすいように工夫された新聞紙面の構成に興味を持った」、河村咲歩さん(17)は「構図を意識した写真の撮り方が勉強になった」とそれぞれ話した。=6月8日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]記事の見出しを考える生徒=葺合高校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞各紙から気になる記事を選び、調べたことをまとめる授業が6月7日、加古川市加古川町備後の加古川中学校であり、2年生10人が参加した。コロナ禍で見送られていた訪日観光の再開や、「はやぶさ2」が探査した小惑星の砂から「生命の源」とされるアミノ酸が検出されたニュース、ウクライナ有事の関連記事、特殊詐欺防止を呼びかける出前授業など、多彩な記事が選ばれた。

 同校は2022年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定している。

 授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは数人ずつの班に分かれ、各自がイチオシ記事を選んでお互いに紹介。A3判の用紙に貼り付け、記事を選んだ理由やネットで調べたことを書いていった。ほかの生徒の用紙には、記事に対する感想を書き込んだ。

 三好アドバイザーは「全員の関心事が違うのが興味深い。気になる記事を見つけたら関連記事を探したり、他紙の記事と読み比べたりしよう」と呼び掛けた。

 同校では6月9日にも同様の授業があり、2年生17人が参加した。

[写真説明]イチオシ記事を紹介し合う生徒たち=加古川中学校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻から3カ月がたった。ウクライナ有事と新聞報道を考える授業が5月30日、神戸市長田区寺池町1の兵庫高校であり、2年生280人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 ウクライナ侵攻で国外に逃れた避難民は日本の千人を含む約644万人に上っている=国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の5月20日発表による。

 三好アドバイザーは昭和初期、神戸がウクライナ人を受け入れた事例として、ロシア革命で亡命した指揮者メッテルが住んだ「深江文化村」=神戸市東灘区深江南町=について解説した。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、神戸の地から何ができるか」を話し合った。「人道支援のためウクライナに寄付する」「避難民の受け入れをいっそう進める」「関心を持ち続ける」などの意見が出た。

 三好アドバイザーは今、日本や日本人に求められるものとして、世界をこれ以上分断させない外交力や、強じんな民主主義国家の建設を挙げた。

 同校では6月1日にも同様の授業があり、2年生14人が参加した。

[写真説明]戦争終結に向け、神戸の地から何ができるか―。意見交換する生徒たち=神戸市長田区寺池町1、兵庫高校

※同校は本年度、兵庫県NIE推進協議会の独自認定校に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 県立播磨特別支援学校(たつの市揖西町中垣内)で来春の就職を目指す3年生25人が5月19日、新聞の読み方を学ぶ授業を受けた。神戸新聞社NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが取材や紙面編集の舞台裏をかみ砕いて解説した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。今回は知的障害がある就業技術科の生徒が参加した。三好アドバイザーが「記事には5W1Hが必要。何の略でしょうか」と質問すると「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」と正解を答える生徒もいた。

 米大リーグの大谷翔平選手の記事を題材に5W1Hを確認するなどにぎやかに進んだ授業だが、ウクライナ関連の話題になると生徒たちは真剣な表情に。「弱い人の命と人権を守ることが記者の大事な役割です」との言葉に聞き入った。

 三好アドバイザーは、白血病から競技復帰した競泳、池江璃花子選手の話題など「読者を励ます明るい記事も必要」としつつ「戦争終結に向けて何ができるかを考えよう」と結んだ。(直江 純)=20日付神戸新聞朝刊西播版

[写真説明]紙面を題材に授業を進める三好正文シニアアドバイザー=播磨特別支援学校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻開始から2カ月がたった。「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を考える授業が4月26日、尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校であり、3年生233人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 ウクライナ側の発表では、ウクライナ侵攻による民間人死者は推定2万4千人を超えている(4月22日現在)。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国外に逃れた避難民は約508万人に上っている(4月21日発表)。

 どうしたら戦争を終わらせることができるのか―。生徒たちは数人ずつの班に分かれて話し合い、発表した。「人道支援を続けている団体に寄付する」「避難民受け入れを進める」「世界各国が助け合い、終戦に導く」などの意見が出た。

 三好アドバイザーは「どうすれば平和な世界を取り戻せるのか、ウクライナ侵攻について友達や家族と話し合ってみよう。世界と日本の未来を考える大きな契機にしたい」と強調した。

[写真説明]戦争終結に向け、何ができるか―。意見を交わす生徒たち=尼崎市南武庫之荘4、南武庫之荘中学校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻と新聞報道をテーマにした授業が4月18日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、3年生41人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはウクライナとロシアの歴史やロシア軍の侵攻状況などを予習し、授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは、有事(国家の非常事態)におけるメディアリテラシー(メディアの情報を正しく見極める技術)を身につけるため、関連記事にざっと目を通し、全体像をつかむ▽各メディアの記事を読み比べ、視点の違いを考える―などを勧めた。

 ロシアのプーチン大統領が軍事行動に踏み切った背景や、ロシアに対する日本の経済制裁などについても解説。「ロシアによる軍事侵攻は、主権国家への明らかな侵略。力による外交は絶対あってはならない」と強調し、「ウクライナ侵攻を世界と日本の未来について考える大きな契機にしよう」と呼び掛けた。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を話し合った。「募金や避難民の支援など、ウクライナへの人道支援を行う」「『NO WAR』の声を上げ続ける」「ウクライナで何が起きているか、SNS(会員制交流サイト)で正しい情報を発信し続ける」などの意見が出た。

[写真説明]戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか―。意見交換する生徒たち=神戸市西区伊川谷町長坂、伊川谷高校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 NIEの一環として、「新聞を使った調べ学習」の授業が4月13日、神戸市須磨区友が丘1の須磨友が丘高校であり、2年生約240人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはまず、新聞の特長として、各ページをめくって眺めるだけで必要な情報がざっと分かる一覧性や網羅性について学んだ。

 続いて、数人ずつの班に分かれ、この日の神戸新聞朝刊から、各自が気になった記事を選んでお互いに紹介。A3判の用紙に貼り付け、周りにその記事を選んだ理由や、記事について疑問に思ったこと、ネットで調べたことを、ほかの生徒の用紙には記事に対する感想などを書き込んだ。

 ウクライナ有事やコロナ禍をはじめ、成人年齢が18歳に引き下げられたのに合わせた連載「成人未満・3人の元少年」、レズビアンと公表している元タカラジェンヌのインタビュー記事、バイデン米政権による臨界前核実験の実施、京大病院が血液型異なる生体肺移植を実施、大阪の激安スーパー「玉出」新業態で芦屋進出、論説委員のコラム・日々小論「冷静なドラマー」など、多彩な記事が選ばれた。

 三好アドバイザーは「関心を持った事柄について現状や経緯、背景を下調べして、もっと知りたくなったら疑問点をどんどん書き出し、本格的に調べよう」と呼び掛けた。

[写真説明]選んだ記事について調べたことを書き込む生徒たち=神戸市須磨区友が丘1、須磨友が丘高校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の記事を使って、有事のメディアリテラシー(メディアの情報を正しく見極める技術)を学ぶ授業が3月17日、多可町中区東山の多可高校であり、1年生61人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は、新型コロナ対策としてビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用した。

 生徒たちに、軍事侵攻が始まった翌日の2月25日付本紙朝刊から関連記事を探してもらった。記事は34本に上り、三好アドバイザーは「見出しと前文を読むだけでもいい。一通りめくれば、ウクライナの状況や各国の反応、経済への影響など、全体像が見えてくる」と話した。

 さらに、有事における会員制交流サイト(SNS)の功罪に触れ、「SNSはフェイクニュースが拡散する弊害が大きいが、今回はロシアによる言論弾圧への対抗手段にもなっている」と説明した。

 主権者教育の授業も行い、「力による外交に対抗するには、強靭(きょうじん)な民主主義の国づくりが欠かせない」と強調した。

 授業を受けた梶原もな果さん(16)は「多くのニュースを見て、自分に何が必要かしっかり考えたい」、宮崎留衣さん(16)は「1票の価値を知り、選挙に行った方がよいと思った」と話した。=18日付神戸新聞朝刊北播版

[写真説明]有事のメディアリテラシーをテーマに行われたオンライン授業=多可町中区東山(多可高校提供)

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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ロシアのウクライナ侵攻 有権者選択「命に関わる」

 選挙権を得る18歳を前に、主権者とは何かを学ぶ講演会が3月15日、洲本市下加茂1の蒼開高校であった。教育現場で新聞を活用するNIEの一環。時事通信社の丸山実子神戸総局長と、神戸新聞社の三好正文シニアアドバイザーが、選挙報道の厳格さと若者が投票する重要性を伝えた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校で、2年生約70人が参加した。

 丸山総局長は選挙報道について、有権者の判断材料になるよう、全ての立候補者に調査票の記入を求め、経歴や政党推薦などの情報を集めると説明。全国の地方紙などに記事を配信する通信社として、「記事の内容を間違うと広範囲に影響してしまう。速さと正確さ、過不足ないコンパクトな記事を目指している」と話した。

 三好シニアアドバイザーは投票のシミュレーションをした。「大学の学費無料化」が争点の選挙があると仮定。生徒5人が、「18高校生」「45歳主婦」「65歳会社社長」など異なる年代になったつもりで模擬投票した。

 結果は3対2の賛成多数。しかし、三好アドバイザーは年代別の人口比や投票数によっては逆の結果になるとの試算を示し、「若者の意見を反映させるには投票に行くことが近道」と呼び掛けた。

 さらに、市民の死傷が連日報道されるロシアのウクライナ侵攻に触れ、「正しい情報を得て、誰が国のトップにふさわしいのか選ばないと命に関わる」と力説。「今年は参院選がある。社会の出来事に興味を持ち、ウィズコロナ時代に未来を描ける国や地域のリーダーを選んで」と話した。

 倉光瑛太さん(17)は「少子高齢化が進む中、若者の意見が取り入れられるには投票が大切だと学べた。選挙権を得たら、候補者の公約や世界情勢も判断材料にして投票したい」と話した。(吉田みなみ)=16日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]生徒を年代別の主権者に見立て、投票の仕組みを解説する三好正文シニアアドバイザー(左)=蒼開高校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 兵庫教育大学付属中学校(加東市山国)の生徒たちが、国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」に関連した記事を選び、調べ学習した成果をまとめた新聞の発表会が3月10日、同校であった。

 情報収集・活用のスキルを身に付ける「ニュースです! 編集長」を選択した1、2年生14人。昨年12月から数人の班ごとに、関心のある新聞記事について調べ学習し新聞にまとめたのに続いて、各自で今回の新聞製作に取り組んできた。

 製作にあたっては、神戸新聞社が開発したアプリ「ことまど」を活用した。

 発表会では、生徒一人一人が、脱炭素社会の実現やミャンマー国軍クーデター1年、プラスチックごみ問題などを取り上げた紙面を紹介。なぜ、その記事を選んだのか▽SDGsの目標達成に向け、自分ができること▽紙面づくりの工夫―を話した。

 神戸新聞NIXの三好正文シニアアドバイザーが生徒たちの取り組みや紙面を高く評価し、「わたしたちはウクライナ有事の真っただ中にいる。これからも社会の動きに関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。

 生徒たちが製作した紙面は、こちら。

 生徒たちが発表した紙面づくりの工夫は次の通り。
 記事の内容がすぐ分かるような見出し▽選んだ記事の出典を書く▽多様な取り組みの中から具体例を上げる▽複数の関連記事を入れ、内容を深める▽内容を具体的にするためインタビュー記事を盛り込む▽印象的な写真を掲載▽グラフ、図解を用いる▽ミャンマーのクーデターの記事を選んだ。あえて住民の笑顔の写真を使うことで、この問題について読者に問いかけた▽興味を引く題名▽写真と図解を関連づける▽記事を読み進めやすい文脈の工夫

[写真説明]「ことまど」で製作した新聞を紹介する生徒=兵庫教育大付属中

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

SDGsの新聞作り、授業の記事

アプリで新聞作り体験、授業の記事

班ごとの新聞作り、授業の記事

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神戸新聞アドバイザーが講師に 

「有事におけるメディアリテラシー」をテーマにした授業が2月28日、尼崎市三反田町2の立花南小学校であり、6年生110人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが、ロシアのウクライナ侵攻について取り上げ、真偽入り交じった情報とどう向き合うかを説明した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。メディアリテラシーはメディアの情報を正しく見極めて使いこなす技術。三好アドバイザーは、ウクライナ有事の背景などを解説。「軍事侵攻などの有事には、会員制交流サイト(SNS)などを通じ、フェイクニュースやデマが拡散しやすい。出所はどこか、裏付けはあるか、情報の真偽を見極めよう」と話し、「ウクライナを取り巻く世界情勢を知り、日本がどうかかわっているか知ろう」と呼び掛けた。

 さらに「新聞が果たすべき役割の中で、平和な世界を築くこと以上に大切なものはない」と強調した。

 数人の班ごとに、神戸新聞「写真ニュース」の昨年12月号~今年3月号からイチオシ記事を選ぶワークショップも行った。三好アドバイザーは「大きなニュースや関心を持った出来事について、友達や家族で話し合ってみよう」と勧めた。

[写真説明]有事に情報とどう向き合うかを考えた授業=尼崎市三反田町2、立花南小学校

授業で使った資料から抜粋

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、アプリを使って新聞づくりを体験する授業が2月17日、加東市山国の兵庫教育大学付属中学校であった。神戸新聞社教育ICT部の武藤邦生記者が講師を務め、1、2年生12人が参加した=写真。

 神戸新聞社が開発したアプリ「ことまど」を活用。パソコンやタブレットを使って、本格的な新聞を簡単につくることができるクラウド型アプリで、2021年度は全国59校で約6800人が利用している。

 この日は、キャリア探究総合「ニュースです! 編集長」を選択した生徒が受講。2人1組になって、お互いに「最近、興味を持っていること」「学校で取り組んでいること」などをインタビューし、相手の写真を撮影した。

 武藤記者は「新聞はいろんな人が読む。みんなのことを知らないぼくが読んでも、『この人は、こんな人なんだな』とわかるように、読む人を意識して書いてみよう」とアドバイス。「ことまど」の操作方法を教わりながら、見出しや記事を入力、写真を取り込んで、新聞を仕上げた。

 今回の体験を踏まえ、生徒たちは調べ学習のまとめとして、「ことまど」で新聞を作成。3月に校内で発表する。

 生徒が作った紙面の一例はこちら。

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 1月27日から続くSDGsの新聞作り、授業の記事

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 阪神・淡路大震災の記憶と教訓を伝える授業が2月14日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、2年生39人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「27年前の大震災を知らない世代こそ、記憶を語り継いでほしい」と呼び掛けた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。生徒たちは、校内に展示された神戸新聞の災害写真を事前に見学した。

 三好アドバイザーは大震災の日、神戸・三宮にあった本社で宿直勤務だった。神戸新聞社は、震度7の激震で本社屋が壊滅したが、京都新聞の協力を得て新聞発行を続けた。三好アドバイザーは「新聞は『有事のライフライン』を果たす義務がある」と話し、「安全安心情報を繰り返し届けたり、読者を励ます記事を書いたりすることが大切」と強調した。

 また、今年は、1・17の追悼行事に大学生ボランティアの姿が目立ったことを挙げ、「記憶の継承は新たな段階に入った。あの日々のことを語り継ぎ、若い世代にバトンを渡したい」と話した。

 松村杏音(もね)さん(17)は「震災の記憶を体験していない世代に伝えることは大切だと思った。南海トラフ巨大地震にしっかり備えたい」、松下弘輝さん(17)は「小中学校での震災学習よりも『人間の無力さ』を感じた。よく覚えているのは東日本大震災だが、神戸で起きたことを語り継いでいきたい」と話していた。

[写真説明]神戸新聞本社、壊滅--。当日の様子を話す三好アドバイザー=伊川谷高校

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、共同通信神戸支局の浜田珠実記者が2月9日、神戸市垂水区神陵台3の神陵台中学校で「情報の正しさ 見極めよう」と題した授業を行い、1年生102人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。浜田記者は、2016年の熊本地震で「ライオンが放たれた」という誤った情報が被災地を混乱に陥れた出来事などを例に、フェイクニュースの危険性や犯罪性を指摘した。

 浜田記者は「誤解や勘違いから広がるデマもある」と話し、「情報発信には責任が伴う。違う意見の人に話を聞いたり、誰が言っているのか確認したりすることが大切」と強調した。

 授業を受けた吉村大志さん(13)は「会員制交流サイト(SNS)上のニュースは、真偽を見分けることが大事だと思った」、清水厚双(あつな)さん(13)は「記者には、正しい情報を届けるため頑張ってほしい」と話した。(三好正文)=10日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]「デマの拡散は社会の混乱を招く」と共同通信の浜田珠実記者が話した授業=神戸市垂水区神陵台3、神陵台中学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 兵庫教育大学付属中学校(加東市山国)の1、2年生14人が、国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」に関連した記事を選び、調べたことを新聞にまとめ、ポスターセッションで発表する。1月27日、同校で、記事選びを前にしたSDGsの学習会があり、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、コロナ後の社会について「災害・感染症対策に取り組む新産業が生まれたり企業の地方移転が進んだりするなど、SDGsに通じる『持続可能な復興』が進む」と予測。「気候変動対策やジェンダー平等の実現、飢餓や貧困の根絶などSDGsには17の目標がある。関心をもった目標を、自分に関わる問題としてとらえることが大事」と強調した。3月に発表会がある。

   また三好アドバイザーは、この日までに生徒たちが行った新聞の読み比べについて「細部まで読み込んでいる」と評価。「トップ記事が違うニュースなら、なぜ違うのか。各新聞社の価値判断の違いを考えてみよう」と呼び掛けた。

   1月19日付朝刊各紙「新型コロナ国内感染、初の3万人超え」の記事を読み比べたグループには「感染者は6万、7万と急増している。節目節目のコロナ報道を継続して読み比べてほしい」と話した。

[写真㊤]台風被害を報じたブロック紙や地方紙を読み比べる生徒たち=いずれも兵庫教育大付属中

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                     ◆

 続く授業では、生徒たちは新聞各紙から関心のある記事を選び、その内容がSDGsのどの目標に沿ったものかを考えた。

 蓄電池による再生可能エネルギーの安定供給や、個人の温室効果ガスの削減量の「見える化」、脱炭素のものづくりの記事を選んだ生徒は、SDGsの「気候変動に具体的な対策を」の目標達成に向けた課題は何かを考え、新聞を製作する。

 このほか、複数の生徒が、プラスチックごみの問題や、軍のクーデターから1年になるミャンマーに関するニュースを選んだ。ある生徒は、ミャンマーの治安を安定させることは、SDGsの「人と国の不平等をなくそう」「平和と公正をすべての人に」「質の高い教育をみんなに」の目標達成につながると考える。

                        ◆

 2月3日の授業では、三好アドバイザーが、そのニュースに対する賛成・反対意見を調べる▽例えば、プラスチックごみの問題解決に向け、各々の取り組みをどうシステム化できるか考える▽兵庫の取り組みはどうなのか、自分のこととして考える▽新聞作りでは、写真や図解を入れるなどビジュアル化を図る―などをアドバイスした。

[写真㊨㊤]脱炭素社会の実現、ミャンマー国軍クーデター1年、プラスチックごみ問題など、テーマ別に分かれ、選んだ記事について意見交換する生徒たち

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 生徒たちは、神戸新聞社が開発したアプリ「ことまど」を活用し新聞を作る。

※アプリを使って新聞づくりを体験した授業の記事はこちら。

                        ◆

 2月22日の授業では、三好アドバイザーが、生徒一人一人にどんな仮見出しを考えているかを尋ねた。記事を書き出す前に仮見出しを考えると、前文(リード)が容易に書ける―と助言したほか、「SDGsという難しいテーマを扱うときこそ、やわらかい見出しも考えよう」と呼び掛けた。

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[写真㊨]SDGsの新聞作りは佳境に入った=2月24日

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 3月3日の授業では、新聞作りにあたって、取り上げた記事が、SDGsのどの目標に沿ったものかを見出しに取る▽目標達成に向け、「私ができることは何か」を書く、などを提案した。三好アドバイザーは「ウクライナ有事も海の向こうの戦争としてではなく、日本に関係のあること、自分のこととしてとらえることが大切」と話した。

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 3月10日の発表会の記事はこちら。

 

 

朝日新聞支局長が講師に

 県NIE推進協議会による記者派遣事業が1月26日、尼崎市立南武庫之荘中学校であった。朝日新聞の西見誠一・阪神支局長が「SNSといじめ」をテーマにリモートで講演し、2年生が教室で講義を受けた。

 生徒らはまず、紙面の割り付けや見出しの役割について学び、その後、ネットいじめの特徴やいじめの構造を新聞記事を参考にしながら考えた。

 講義を受けた上田結愛さん(14)は「SNSへの投稿は『ほんまにこの内容で大丈夫か』と考えてからにしたい」。坂元小柚さん(14)は「いじめは、ささいなことから始まる場合があることを知った。SNSの発信には責任が伴うことを自覚したい」と語った。=27日付朝日新聞朝刊神戸版・阪神版

[写真説明]各教室で朝日新聞・西見誠一支局長のリモート講演を聞く生徒たち=尼崎市南武庫之荘4

minamimukonosoutyuuasahi.JPG※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 27年前の阪神・淡路大震災をテーマにした授業が1月28日、県立播磨特別支援学校(たつの市揖西町中垣内)であり、普通科の2年生6人が参加した=写真。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、障害者の災害時の備えに触れながら「一つ一つの災害から教訓を学ぶことが大切」と訴えた。

 生徒たちは、校内に展示された神戸新聞の災害写真を事前に見学し、授業に臨んだ。

 授業はオンラインで実施した。震災の日、神戸・三宮にあった本社で宿直だった三好アドバイザーは、震度7の瞬間を「社屋の窓ガラスが粉々に吹き飛んだ」と語り、当日書いた記事も紹介した。

 障害者の災害時の対応については「仮設住宅のバリアフリー化や、広域避難が必要になったときの移動手段の確保が課題になる」と指摘した。震災で身体に障害を負った被災者の現状と課題についても説明した。

 三好アドバイザーから 授業では、阪神・淡路大震災のとき、車いすの男性がアパートの壁が崩れ、約3時間動けなかったという神戸新聞の記事を配布した。災害のしわ寄せは特に弱者に集中する。東日本大震災でも熊本地震でもそうだった。障害者の災害への備えとしては、家族や支援者と連絡や避難方法を決めたり、近隣の福祉避難所を調べておいたりすることも必要になる。さらに必要なのは、地域が障害者をどれだけ認知し、どれだけ理解しているかだろう。災害時、障害者が孤立しないようにしたい。在宅の障害者であっても家族の力だけで避難できるか、どうか。あらためて考えさせられた一日だった。

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 新聞を教材にするNIE(教育に新聞を)活動の記者派遣事業として、神戸市垂水区の愛徳学園中・高校で1月26日、毎日新聞神戸支局の中田敦子記者(27)が講演した。高校1~2年の61人に、記事ができる過程をオンラインで話した。

 中田記者は、医療用かつらの購入を補助する県の制度が、患者の住む自治体によっては使えないことを指摘した記事を題材に、「最初はがん患者向けのかつらが売れていることを書くつもりだったが、制度の不公平さに気がついた」と説明。「社会の事象に疑問を持ち、弱い人の立場になって考えることを意識して取材している」と語りかけた。

 講演を聞いた政広りおさん(2年)は「今日の話を参考に、自分の知りたいことをより深めていきたい」、中島さくらさん(同)は「事実確認の大切さが分かった」とそれぞれ感想を話した。【石川隆宣】=27日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

[写真説明]別室で行われた講演をモニター越しに聞く愛徳学園中・高校の高校生たち=神戸市垂水区の同校で、同校提供

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 新聞を教育に生かす県NIE推進協議会による記者派遣事業が1月19日、西宮市立浜脇中学校であり、全校生徒が新聞の役割について学んだ。

 西見誠一・朝日新聞阪神支局長が「新聞の作り方」をテーマにリモートで講演。この後、生徒たちは朝日新聞の読者投稿蘭「ひととき」の記事に見出しをつける練習をした。

 3年生の坂口桃子さんは「読む人の目にとまるような見出しをどうつけるかに頭を悩ませた」、同じ3年生の泉祐希さんは「新聞の権力監視機能が民主主義を支えているという話が印象的だった」と話した。=20日付朝日新聞朝刊阪神版

[写真説明]映像を通じて記者講演を聴く浜脇中学校の生徒たち=西宮市宮前町

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oozousyokobe.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 阪神・淡路大震災の教訓を伝える授業が1月14日、神戸市北区大沢町中大沢の大沢小学校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、体験談を交えながら「自分と家族、友達の命を守ろう」と呼び掛けた=写真。

 全校児童64人が参加。児童たちは、校内に展示された神戸新聞の災害写真を事前に見学して授業に臨んだ。

 大震災当日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった三好アドバイザーは「激しい揺れで窓ガラスが粉々に吹き飛んだ」「発生時刻に起きていたので助かったと思う」と振り返り、「あの日から27年がたとうとしている。大切なのは記憶を語り継ぐことだ」と話した。

  「各地で豪雨災害などが相次いでいる。災害知識を身につけないと命を危険にさらすことになる」と強調した。

 小渕達也君(6年)は「阪神・淡路大震災の被害について知らない人に伝えたい」、三辻莉央さん(6年)は「6434人が亡くなったことを知って怖くなった。災害に対して恐怖心をもちたい」と話した。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、「新聞を使った調べ学習」の授業が昨年12月16日と21日、1月13日、加東市山国の兵庫教育大付属中学校であり、1、2年生14人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

    情報収集・活用のスキルを身につける「ニュースです!編集長」を選択した生徒たちで、それぞれ1~2月、国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」からテーマを選び、調べたことを記事にまとめ、ポスターセッションで発表する。

 「調べ学習」は、手始めにグループで取り組んでみようと企画。生徒たちは3、4人ずつに分かれ、日刊各紙から関心のあるニュースを選んで意見交換し、分からない言葉や記事の背景を調べた。続いて、記事を模造紙に貼り付け、調べた内容や感想を書き込んでいった。

 生徒たちが選んだ記事は、ヤングケアラー(日常的に親の世話をする若年層)の問題や、オンライン裁判、防衛省のミサイル射程延長、米国の竜巻被害と時事性が高く、バラエティーに富んだ。

 ヤングケアラー問題の記事を取り上げたグループは他のグループにも意見を聞き、「身近な問題と知った。コロナ禍が問題をより深刻にしている」とまとめた。オンライン裁判では画面越しで被告の権利がどう保護されるか、ミサイル射程延長では北朝鮮のミサイルの速度や各国の現状、米国の竜巻被害では同様の竜巻が北関東でも発生していたことなど、各グループがニュースの裏側に切り込んだ。

[写真㊤]調べた内容を発表する生徒たち=いずれも兵庫教育大付属中hyokyoudaihutyuu211216.JPG

[写真㊨]選んだ記事の背景を調べる生徒たち

   生徒の感想 高井瑞生さん「さまざまな視点から出来事に注目し深く掘り下げることが楽しくできた。個人的にも新聞記事を深く読んでいきたい」、牧野馨鈴さん「それぞれが違った問題について発表していて学べてよかった。今後に生かしたい」

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1月27日から続くSDGsの新聞作り、授業の記事

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、神戸市立大沢小学校は11月24日、産経新聞神戸総局の入沢亮輔記者に「ニュースって楽しい!と題した授業を行っていただき、5年生10人が参加しました。

 第1部は、「新聞記者ってどんな仕事?」をテーマに入沢記者の話を聞いたり、クイズ形式で記者のかばんの中身を想像したりしました。「大阪で起きた森友学園問題の取材では、暑い日も寒い日もじっと立ったまま待つということもあった」というお話に、子どもたちは、記者の仕事の大変さに思いをはせていました。一方で、「自分の知りたいと思うことを調べることができ、それをみんなに伝えることは楽しい」と聞いて、記者としてのやりがいを感じ取っていたようです。

 第2部は、実践編「記者体験をしてみよう」。まず、入沢記者が、担任の先生に「好きなこと」をインタビューする様子を見せていただきました。担任の先生は、読売ジャイアンツのファンです。「なぜ、ファンになったのか」「好きな選手は?」「今シーズンの戦いぶりをどう思うか」。(担任の先生「来シーズンは優勝します」)。次々に話を聞き出していく様子に子どもたちは「さすが」と感動していました。

 さらに驚いたのは、休憩の10分間で取材内容を記事に仕上げられたことです。記事にするときには、「いつ・どこで・誰が・何を・へえ、そうなんだ」を入れることが大切だと教えていただきました。「へえ、そうなんだ」と記者自身が驚いたり面白いと感じたりするような内容を取材で聞き出すことで、よい記事になることが分かりました。また、聞きながら次の質問を考えておくとスムーズにインタビューが進むということも教えていただきました。

 続いて、子どもたちが実践! 2人一組で「好きなこと」をインタビューし合いました。メモを取るのが追いつかなかったり、次の質問を考える余裕がなかったりと苦戦していましたが、記事を書くのは予想以上にスムーズにできました。実は、教室前のスクリーンに入沢記者の記事が映し出されていて、それを見習いながら全員が時間内に書き上げ、みんな満足そうでした。

 子どもたちからは「友達の知らない面を知ることができて楽しかった」「これから新聞を読むときには、いつ・どこで・誰が・何を・へえ、そうなんだ、を意識して読もうと思う」「新聞に興味が出て読みたくなった」といった感想が出されました。

 今、新しい学習指導要領のもと「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指しています。今回の入沢記者との実践的な学習は、相手との対話の中から驚きや面白さを聞き出していく活動、つまり主体的に自ら追究していく活動でした。まさに今求められている教育を体現できたと感じました。非常に意義のある学習となりました。

長﨑康子(神戸市立大沢小学校校長)(12月28日)

[写真説明]「好きなこと」をインタビューし合う子どもたち

21年11月25日付産経新聞朝刊神戸版の記事

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 新聞を教育現場で活用する「NIE」活動の一環として、神戸市西区の県立神戸高塚高校で12月20日、1年生約190人を対象に、産経新聞神戸総局の岸本佳子総局長が授業を行った=写真。「記事を書くために大切なこと」と題した講演で、「5W1H」「逆三角形」の重要性を解説。「みなさんの表現活動にも役立ててほしい」と呼びかけた。

 同校は昨年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定。1年生は「探究基礎・特色探究基礎Ⅰ」の授業において、新聞を通して課題の発見、情報収集、分析・発表に取り組んできた。その参考になればと、記者を講師に招いた。

 岸本総局長は、まず文章の基本となる「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」を指し示す「5W1H」について説明。続いて、新聞記事の特徴である、結論から始まり説明、補足と続ける「逆三角形」の文章構成について「桃太郎」を例に解説し、「人に伝えたい文章を書くには、あれもこれも詰め込むのではなく、一番伝えたいことは何か、よく考えて書いてほしい」と話した。

 1年生の石垣胡汰郎さんは、「新聞の文章の構成はとてもよく考えられている、ということがわかった。自分も意識してやってみようと思う」と話していた。=21日付産経新聞朝刊神戸版

 生徒の感想 赤﨑郁歩(かほ)さん「『5W1H』を意識すると事実がよく伝わる文章になることが分かった」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、県立西宮高校で11月4日、日本経済新聞社神戸支社の堀直樹支局長が「『裏付け』の大切さ」をテーマに、2年生約280人に向けて話をした=写真。

 当日の内容は、インターネット上に情報が氾濫(はんらん)し、猛スピードで拡散する現代においてこそ、情報収集の際に事実関係の「裏付け」をとることを常に意識し、情報を発信する際には内容や表現を精査することが極めて重要になると説明した。

 そして新聞社ではどのように「裏付け」をとっているのかを解説。記者が取材や記事を執筆する際に事実確認に細心の注意を払っていることや、社内の複数の人間がクロスチェックでミス防止に取り組んでいることを紹介した。確認作業を怠ったり思い込みで記事を書いたりすると大きな失敗を招きかねないことを具体的な事例を交えて話した。

 ネット社会ではフェイクニュースがますます巧妙化し、ネット検索やSNSの特性として偏った情報が集まりがちになることを指摘した。その上で新聞記事が情報の洪水の中で一つの道しるべや座標軸になると説明し、紙面の構成や記事の読み方などの活用方法を簡単に紹介した。

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 1票の意義を考える「選挙報道と主権者教育」の授業が12月16日、尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校であり、2年生約210人が参加した。

 県NIE推進協議会は本年度から、記者派遣事業の一環として「主権者教育」に取り組んでおり、中学校でも授業を行う。「18歳選挙権」が導入されたのは2016年。今年10月の衆院選では10代投票率は43・01%(総務省の抽出調査による速報値)と回復傾向がみられた。SNSを通じ若者に投票を呼び掛ける運動も起こった。

 授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは「どの政治の争点に関心があるか」を考えるグループ討議などを通じ、1票の大切さを学んだ。生徒たちが上げた争点は、コロナ下の医療・保健や経済・財政のほか、男女共同参画社会の推進や宇宙開発など多岐にわたった。

 三好アドバイザーは「関心をもった争点について友達や家族で話し合ってみよう」「18歳になったら投票に行こう。意見がぴったりでなくても、よりよい候補者を探す努力を」と呼び掛けた。

[写真説明]関心のある政治の争点について話し合う生徒たち=南武庫之荘中

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。生徒の選んだ「関心のある政治の争点」はこちら。

※日本新聞協会NIEサイトにも「1票の意義考えよう 兵庫県推進協が主権者教育で出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートは こちら。

 1票を投じる意義を考える「選挙報道と主権者教育」の授業(兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業)を12月16日、尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校で開くのを前に、受講する2年生のみなさんから「どの争点に関心があるか」に対する回答が届きました。

 中学生の関心がどこに向いているかがよく分かります。ご一読ください。

                                                             (兵庫県NIE推進協議会事務局長 三好正文)

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    新聞を学習に活用するNIE(教育に新聞を)の授業が12月7日、加古川市の市立志方中学校であり、読売新聞姫路支局の渡部哲也支局長(53)が中学3年生約60人に記事の読み方や見出しの大切さなどを語った。

 志方中は今年度のNIE実践校。渡部支局長は生徒たちに、新聞記事は大事な内容が最初に書かれ、その後により細かな内容が続いていく構成になっていることを伝え、文章を要約した見出しの重要性を語った。

 また、「起承転結」の構成となった読売中高生新聞のインタビュー記事を配り、見出しを考えてもらったほか、来年に受験を控えた生徒たちに「面接に備え、日々のニュースにも敏感になってほしい」と話した。

 山下芽生君(15)は「内容が簡潔にまとめられているのが見出しとは知らなかった。これからの受験対策にも生かしていきたい」と話した。=8日付読売新聞朝刊姫路版

[写真説明]読売中高生新聞に掲載された女優・川栄李奈さんのインタビュー記事の見出しを考える生徒たち=志方中学校      

 sikatatyuu1.JPG ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 生徒の感想 高田有彩さん(15)「見出しが記事全体の内容を的確に表していることが分かった」 

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが「新聞づくり」指導 

   音楽家やラグビー選手、ユーチューバーら12業種の専門家らによる授業が11月25日、西宮市宮前町、市立浜脇中学校であった。2年生約240人が実際に体験するなどして、仕事の魅力について学んだ。

 同校は新型コロナウイルス禍で中止している就業体験「トライやる・ウィーク」に代わり、昨年に続いて今年も企画した。

 大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバー5人は生演奏を披露し、軽やかな音色を響かせた。生徒から「音をきれいに出すコツはなんですか」と質問され「こつこつ練習をすること」と助言。ディズニー楽曲などを五重奏で演奏し、生徒たちを魅了した。

 大阪府の興国高校ラグビー部の選手たちは基本的なパスやキックの技術を指導。生徒らは真剣な表情で取り組み、ラグビーを楽しんだ。美容師は髪のセットのコツを伝授した。

 ヨガインストラクターの授業を受けた富田出海さん(14)は「体験中に足を4回つりそうになった」と笑い、「人に何かを教える仕事に興味があるので、とても勉強になった」と話した。(村上貴浩)=29日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真㊤]大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏を真剣に聞く生徒たち=いずれも西宮市立浜脇中学校

 [写真㊦]ラグビーを楽しむ生徒ら            ◆            

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 「新聞づくり」の講座には16人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーから取材や記事執筆のコツを学んだ後、校内を回って各講座を取材し紙面を作り上げた。

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※「わたしの感想NIE」に「新聞づくり」の講座を受講した生徒のみなさんの感想を掲載しています。     

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、神戸市立大沢小で11月24日、産経新聞神戸総局の入沢亮輔記者(39)が5年生10人を対象に授業を行った。

 「ニュースって楽しい!」と題した授業では、はじめに新聞社の仕組みや記者の仕事について説明があり、児童が記者のかばんの中身を言い当てるクイズでは「パソコン!」「カメラ!」など次々に元気な声が上がった。また、実際に新聞に掲載された記事を紹介しながら、記事には「だれが」「いつ」などの情報が必要なことや、どんなことがニュースになるかなどについて解説があった。

 その後、児童は2人一組に分かれて取材を行い、記事を作成。参加した橋本あこさん(11)は「話を聴きながらメモをして、次の質問を考えるのは大変だった。記者の仕事に興味を持ちました」と笑顔を見せた。=25日付産経新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記事の書き方や取材の仕方について学習する児童ら=神戸市立大沢小学校

 児童の感想 田端陸人君(10)「2人で何のスポーツが好きか、取材し合ったのが面白かった。新聞を読みたくなった」

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。同校の長﨑康子校長に授業についてご寄稿いただきました。寄稿は こちら。

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、加東市の兵庫教育大付属中学校で11月19日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が授業を行った。「ミライに必要な力」と題した講演と生徒たちとの座談会を、全学年の各教室にリモート配信した。

 同校は昨年度、日本新聞協会からNIE実践校に指定を受けた。今年度はNIEをキャリア教育に生かそうと記者を講師に招いた。

 小林記者はワープロやポケベル、デジカメなど使用してきたツールの変遷を自身の経歴と交えて紹介。新聞記者という職業について「書いた記事が社会を動かすこともあり、何かに貢献もできる」と話した。

 また、新聞や記者、メディアをめぐって座談会も。藤春竜也教諭(28)の司会で、1年の西山昂毅君(13)▽2年の菊谷敦司君(14)▽3年の佐野正悟君(15)が各学年を代表して参加した。

 生徒たちから「紙媒体からウェブへの移行をどう思いますか」「偏向していると思う記事はありますか」など鋭い質問が次々飛び出し、小林記者がたじろぐ場面も。生徒たちに「常識も時代とともに変化する。常識をわきまえつつ、常識にとらわれずに生きていってください」と呼びかけた。=20日付産経新聞朝刊播州版

[写真説明]生徒たちを交えて行われた座談会。リモート配信の作業には報道部員が携わった=加東市の兵教大付属中

 生徒の感想 坂本未空さん(3年)「新聞の魅力を知った。朝刊1部に文庫本1冊と同じくらいの情報が詰まっていることに驚いた」、筒井温美さん(3年)「小林さんがどんな思いで新聞を作っているかを聞けてよかった」、寺尾駿佑さん(2年)「『常識にとらわれてはいけない』と気づかされた」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE活動の一環として新聞について学ぶ授業=写真=がこのほど、県立播磨特別支援学校(たつの市揖西町中垣内)であり、普通科と職業科の2年生7人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、伝えたいことから書く「逆三角形」などの記事のスタイルや、アイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんと相葉雅紀さんの結婚の記事を例に、見出しの役割について説明。「見出しと前文を読めば、必要な情報がざっと分かる」と話した。

 また、新聞の特長である網羅性・一覧性を知ってもらおうと、神戸新聞朝刊から新型コロナウイルスの関連記事を探すワークショップも行った。渡辺泰心さん(17)は「一面一面が丁寧に作られていると感じた」と話した。

 生徒たちは、動画を見ながら神戸新聞ができるまでの流れも学んだ。木下瑛太さん(17)は「限られた時間の中で誤字脱字をチェックするのは大変だと思った」と話していた。=10月27日付神戸新聞朝刊西播版

 生徒の感想 森本早紀さん(17)「ありきたりの言葉ではなく、読者の目を引きつける表現をすることが大切だと感じた」

 ワークショップで使用したスライドの一部(10月21日付神戸新聞朝刊1~4面、社会面ほか)がこちら 

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 

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 1票の意義について考える「選挙報道と主権者教育」の授業が10月22日、多可町中区東山の多可高校であり、3年生36人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 兵庫県NIE推進協議会は本年度から、記者派遣事業の一環として「主権者教育」に力を入れており、授業は今回で3校目になる。

 生徒たちは、投票に行かないと意見が反映されないことを体感するゲームや、「どの政治課題に関心があるか」を考えるグループ討議を通じ、1票の大切さを学んだ。グループ討議では「将来、医療従事者を目指しているので、医療の現状に関心が高い」「子育てに関心がある。待機児童を減らすため保育士の待遇改善が必要」などの意見が出た。

 三好アドバイザーは「1票の価値」について、滋賀県立大学環境科学部の村上一真准教授が開発した、国の予算額から算出する計算方法を紹介。「一票の価値は一人約205万円に上る」と話すと、生徒たちから驚きの声が上がった。

 さらに「投票に行くことが、コロナ対策に若者の意見を反映させる近道」「防災先進県・兵庫の若者として国の防災政策に関心をもち、投票行動につなげてほしい」と強調した。

 来年は参院選もある。授業を受けた井上珠希さん(17)は「少子化が進む中、若者の意見を伝えるため投票に行きたい」、金沢健斗さん(17)は「選挙に行くのは自分たちのためだと実感した」と話した。

[写真説明]1票の意義について学ぶ生徒たち=多可高校

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※日本新聞協会NIEサイトにも「1票の意義考えよう 兵庫県推進協が主権者教育で出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートは こちら。

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神戸新聞アドバイザーが講師に 

  新聞記事で大切な「見出し」について学ぶ授業がこのほど、養父市八鹿町の宿南小学校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが、3、4年生7人に見出しのつけ方を伝授した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業では、アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんと相葉雅紀さんの結婚の記事を例に、見出しの役割を学んだ。竹田城跡の雲海の記事などを題材に見出しを考えるワークショップも行った。

 授業では、豊岡市日高町の雪景色の写真を見て、よくある「一面の銀世界」とは違う表現を考えた。4年の寺嶋心菜(ここな)さん(10)は「新聞記事を読んで『私なら見出しをどうつけるか』を考えたい」、同じく4年の高木愛さん(10)は「見出しや5W1Hが大事だとよく分かった」と話した。=10月18日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]見出しのつけ方を学ぶ児童ら=宿南小学校

 児童の感想 4年、田中智仁君(10)「見出しのつけ方が分かった。『逆三角形』の記事の書き方も勉強になった」

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神戸新聞アドバイザーが講師に 

 26年前の阪神・淡路大震災をテーマにしたオンライン授業がこのほど、明石西高校(明石市二見町西二見)であり、1年生40人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は、新型コロナ対策としてビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用した。

 三好アドバイザーは震災の日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当日書いた記事や当時の様子を紹介し、「災害時の人命救助で意識される『72時間の壁』も、避難所などで体調を崩して亡くなる『震災関連死』も、阪神・淡路が原点。教訓を語り継ぎたい」と強調した。

 授業を受けた西海隆晟(りゅうせい)さんは「震災当時の神戸の写真は現実とは思えなかった。大災害の恐ろしさを感じた」、林優里さんは「災害時、読者が知りたい安心情報は何かを考え、新聞製作していることが分かった」と話した。

 この日の授業は録画され、後日、ほかの1年生約240人が順次視聴する予定。=10月17日付神戸新聞朝刊明石版

[写真説明]震災をテーマに行われたオンライン授業=明石市二見町西二見(明石西高校提供)

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神戸新聞アドバイザーが講師に  

 新聞記事で大切な「見出し」を学ぶ授業が10月14日、尼崎市三反田町2の立花南小学校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師となり、5年生95人に見出しのつけ方やポイントを教えた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。「見出し」を学ぶ授業は多くの指定校が希望するテーマで、見出しは、記事の内容を端的に伝えるのに欠かせない。

 授業では、神戸新聞写真ニュースなど実際の記事を教材にして、みんなで見出しを考えた。写真ニュースの記事に付いた実際の見出しは、夏季オリンピック東京大会の開幕が「東京五輪、無観客で開会式」、閉幕が「東京五輪閉幕、金メダル27個」。三好アドバイザーは「何がニュースかよく考えよう」と呼び掛けた。

 吉岡進太君(10)は「分かりやすい記事を書き、読む人が『この記事、何やろ』と思う見出しをつけたい」、川瀬心望(ここみ)さん(11)は「記事の見出しを考えることで、新聞に興味がわいてきた」と話した。

[写真説明]三好アドバイザーの質問に答える児童=立花南小学校、撮影・平谷奏空(そら)君

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 1票の意義について考える「主権者教育」の授業が10月5日と12日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、2年生14人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 県NIE推進協議会は本年度、NIE実践指定校への記者派遣事業の一環として主権者教育に取り組む。選挙権年齢は、国政では2016年の参院選から18歳に引き下げられたが、県内の10代投票率は低く推移している。

 授業で、生徒たちは「どの政治課題に関心があるか」を考えるワークショップを体験。それぞれ外交や雇用対策、子育てなどを選び、選んだ理由などについてグループ討議した。三好アドバイザーは関心を持った課題について「調べ学習」を深め、友人と意見交換し、各政党の主張の違いを調べようと呼び掛けた。

 さらに「投票に行くことが、若者の意見をコロナ対策などに反映させる近道」「国政が大きくかかわる、SDGsの推進や安全な地域づくりに若者の視点が欠かせない」と強調した。

 それぞれが80歳女性や18歳女子高校生などになりきって、投票に行かないと意見が反映されないことを体感するゲームも行った。

 衆院選が目前だが、来年は参院選もある。松下弘輝さん(16)は「ゲームを通じ、意見がぴったりの候補者がいなくても投票に行くべきだと感じた」、築地玲奈さん(16)は「政治の争点について友人と議論するのは初めてで、良い体験になった。新聞が丁寧に選挙を報じていることも分かった」と話した。

[写真説明]関心を持った政治課題についてグループ討議する生徒たち=伊川谷高校

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※日本新聞協会NIEサイトにも「1票の意義考えよう 兵庫県推進協が主権者教育で出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートは こちら。

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 新聞を学習に活用するNIE(教育に新聞を)の授業が10月6日、洲本市の蒼開中学・高校であり、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者(52)が中学3年と高校1年の生徒たちに取材の経験談や記事の書き方などを伝えた。

 今年度のNIE実践校として中高連携で取り組んでおり、この日は同じ教室に集まった54人が、真鍋淑郎氏のノーベル物理学賞の受賞決定を報じる朝刊を手元に置いて授業に臨んだ。

 加藤記者は、入社2年目だった1995年1月の阪神大震災で、犠牲者の顔写真を集めた経験を紹介。幼い子どもを失った親に写真提供を求める際は心苦しさを感じながら、「生きた証しを残したいという思いだった」と明かした。

 カメラやパソコンなど取材機器について説明したほか、島内で撮影したラッパ水仙の写真を使って生徒たちに見出しをつけてもらう時間も設けた。高校1年の岡本萌愛さんは「記者の仕事が少し分かった。顔写真集めは遺族にとってつらいけど、意味のあることだと思った」と話していた。=7日付読売新聞朝刊淡路版

[写真㊤]加藤記者(奥)の説明を聞く生徒たち(洲本市で)soukaituukoumiyoshi.JPG

[写真㊨]加藤記者の取材用カメラの重さを体感する西口一平さん(中3)※撮影・兵庫県NIE推進協議会 

 生徒の感想 高1・浜本陽向さん(16)「加藤記者が撮った紀伊半島大水害(2011年8月)など災害現場の写真から『伝えることの大切さ』を学んだ」、高1・魚崎菜生さん(15)「新聞記事が人々に与える影響の大きさをあらためて認識した」

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 NIE活動の一環として、神戸市長田区寺池町1の兵庫高校で10月4日、時事通信社神戸総局の丸山実子総局長が「調べ、まとめ、伝える」と題して講演した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。調査報道などについての話に、2年生約280人が聞き入った。

 講演は、生徒たちの探究学習に生かしてもらうのが狙い。丸山総局長はコロナ下、高齢者の要介護度が悪化したという同社の全国調査を基にした記事を紹介。「まず結論を明確に伝える」「データなど根拠を示す」と説明し、「結論ありきではなく、調査の過程を大切にしよう」と呼び掛けた。

 生徒の田中喜揮(よしき)さん(16)は「結論を数字で示すなど、具体性が大切と分かった」、高橋美帆さん(17)は「調べてまとめる方法を詳しく知れた。探究学習に取り入れたい」と話した。(三好正文)=7日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]各教室のモニターを通じ、時事通信・丸山実子総局長の話を聞く生徒たち=神戸市長田区寺池町1、兵庫高校

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 衆院選を前に、1票を投じる意義について考える「主権者教育」の授業が9月22日、神戸市中央区諏訪山町の神戸山手女子高校であり、選択科目「時事研究」を受講する3年生約30人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。選挙権年齢は、国政では2016年の参院選から18歳に引き下げられたが、県内の10代投票率は低く推移している。

 授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。三好アドバイザーは「投票に行くことが、コロナ対策にも若者の意見を反映させる近道」と強調。関心のある政治課題で生徒が選んだ子育てや防災などについて、新聞やネットで調べる▽友人と意見交換する▽各政党の主張の違いを調べる―ことなどを提案した。

 また20年ぶりのトップ交代となった、7月の兵庫県知事選の選挙報道を例に、重要な要素である世論調査や、開票率が0%なのに「当確」を打てるのはなぜか―などについても話した。

 高本美空さん(17)は「若者の投票率が低いと、国政に意見が反映されないことがよく分かった」、富永咲希さん(18)は「候補者の背景も理解した上で積極的に投票したい」と話した。=23日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]ゲームを通じて1票の意義について理解を深める生徒たち=神戸山手女子高校

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※日本新聞協会NIEサイトにも「1票の意義考えよう 兵庫県推進協が主権者教育で出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートは こちら。

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神戸新聞アドバイザーが講師に 

  新聞記事のポイントを短い言葉で表す「見出し」について学ぶ授業が9月21日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、2年生12人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。「新聞の持つ表現力」を学ぶことをメインテーマに、授業で新聞を活用している。

   授業では、プロ野球の大谷翔平選手や東京五輪、県内各地の紅葉、桜の名所などの記事を題材に、見出しの付け方を学んだ。朝来・竹田城跡の雲海の記事では、城跡が雲海の中に浮かんで見える様子をどう表現するか考えた。

   三好アドバイザーは「逆に言えば、仮見出しを考えてから文章を書くとスムーズにいく」と話した。

   徳岡あたりさん(16)は「見出しを考えるのは難しかった。こつを習得して文章を書くときに役立てたい」、新居優利さん(16)は「文章に込めた思いを読む人にどう伝えるか、自分だけの見出しを考えたい」と話した。

[写真説明]三好アドバイザーの話を聞く生徒たち=伊川谷高校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記事の肝である「見出し」について学ぶ授業が9月7日、伊丹市の天神川小学校(荒牧南3)であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師となり、5年生132人に実際の新聞記事を教材にしてどのように見出しができているかなどを教えた。

 授業は、「5W1H」「逆三角形」の文章構造といった新聞の基礎から始まり、プロ野球の大谷翔平選手や東京五輪に関する記事を見ながら、見出しのつけ方やポイントを学ぶ。

 三好シニアアドバイザーは「言葉を大切にしよう」と呼び掛け、形容詞の言い換えや、歌の歌詞など自分の好きな言葉をまねすることの重要性も伝えた。

 終盤の練習問題では、能勢電鉄で天井にヒマワリを飾り付けた車両が運行している―という阪神版の記事がお題に。実際の見出しは「天井満開 夏色の電車」だったが、子どもたちは原稿の中から大事な言葉を探し、中には「おひさま電車」という秀逸なものも出てきた。

 授業を受けた渡邉沙季さん(11)は「短い見出しを付けるのがこんなに難しいと思わなかった。もっと新聞を読んでみたくなった」と話した。(村上貴浩)=8日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]新聞記事の見出しの付け方を教わる小学生たち=天神川小学校

 児童の感想 今林星七(せな)さん(11)「クイズ形式で学び、見出しが重要なことがよく分かった」、土山裕太郎さん(11)「分かりやすい見出しを付けるのは新聞社にとって大変な仕事だと感じた」

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神戸新聞アドバイザーが講師に

    今月3日に静岡県熱海市で発生した大規模土石流の被害を伝える神戸新聞記事から「命の大切さ」を学ぶ授業が、神戸市北区淡河町萩原の淡河小学校であり、1年生9人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。授業は、ほかのまちの災害を自分ごととして考える目的で5日に行われ、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 1年生は記事を読むのはまだ難しいため、写真を見るのが中心。現場の惨状や捜索、避難所、募金活動の様子などを食い入るように見つめ、「ビルが泥で埋まっている」「バスが流されている」「建物に人が取り残されている」などと、気づいたことを発表した。

 担任の久保恭子教諭が記事の内容を説明。神戸市は山と海が近い熱海市に似た地形で、久保教諭は2008年7月、同市灘区で発生した都賀川水難事故にも触れた。児童は「土石流が速くて怖かった」「行方不明の人に生きていてほしい」「ぼくも大雨のときは早く避難しようと思う」と話した。

 三好アドバイザーは、阪神・淡路大震災と東日本大震災の被災地の写真も紹介し、「命と弱者を守ることが何よりも大切」と強調していた。

   また同校2、3年生14人は12日、新聞から夏を感じる写真を選んでオリジナルの新聞を作り、4~6年生17人は19日、新聞の読み方や記事の書き方を学んだ。=21日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]熱海土石流の記事の感想を書く児童たち=神戸市北区淡河町萩原、淡河小

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 日本新聞協会NIEサイトにも「熱海土石流記事から小1が学ぶ『命の大切さ』 兵庫・淡河小」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞から「夏」を感じる写真や記事を選んでオリジナルの新聞を作る授業が7月12日、神戸市北区淡河町萩原の淡河小学校であり、2、3年生14人が参加した=写真。

 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。まず、児童たちに夏休みの思い出を尋ねた。トマトやキュウリを収穫して食べたこと、クワガタを捕まえたこと、かき氷、花火、夏祭り、大阪や明石、千葉に遊びに行ったこと...。全員が楽しかったことを発表した。コロナ禍の昨年ではなく、それより前の記憶をたどった児童もいた。

 続いて、最近の新聞から「夏」を感じる写真や記事を切り抜き、紙に貼っていった。ホタルの乱舞、七つの味を楽しめるかき氷、逃げ水、メロンシャーベット、海開き、お茶の収穫、氷の出荷―。写真から思い描いた音や声、手ざわり、感想も書いていった。

 三好アドバイザーは「コロナの収束は見通せないけれど、楽しい夏休みを過ごしてください」と呼びかけた。後日、児童たちは「今年の夏休みにしたいこと」を書いて新聞を完成させた。

 子どもたちの「今年の夏休みにしたいこと」 「旅行に行きたい」「いとこの家に行きたい」「釣りやディズニーランドに行きたい」「花火をしたい」「パソコンで知らないことを学びたい」

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神戸新聞アドバイザーが講師に

  新聞の読み方や記者の仕事について学ぶ授業が7月19日、神戸市北区淡河町萩原の淡河小学校であり、4~6年生17人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 三好アドバイザーは、新聞記事は、大事なことから書く「逆三角形」のスタイルにしたり、一目でわかる写真や図を使ったりするなど「伝える工夫」をしていることを紹介。「見出しと前文を読めば、ざっと内容が分かる」と説明した。

 記者の仕事では、取材したり記事を書いたりするときのポイントとして、5W1Hを押さえる▽人や光景をよく観察して描写する▽好きな文章をまねてみるーなどを勧めた。

 児童たちは、新聞から「登場する人やモノが何を話しているか考える」「最も怒っている人や悲しんでいる人を探す」などの例題にも取り組んだ。

 藤田一希さん(5年)は「5W1Hや逆三角形の意味など少し難しいことを知ることができて良かった」、前田聖桜さん(4年)は「次に新聞を読むときには5W1Hに気をつけて読みたい」と話した。

                                             ◆

   児童たちは、新聞の特長の一つ「網羅性」を知るため、自宅でこの日の朝刊から県知事選の関連記事を探した=関連記事は18本でした。

[写真説明]三好アドバイザーの話を聞く児童たち=淡河小

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。 

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 新聞の読み方や新聞の持つ表現力を学ぶ授業が6月25日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、コミュニケーション類型の1年生30人が参加した。

 同校は2021年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定している。授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、伝えたいことから書く「逆三角形」など記事のスタイルや、事実関係を伝える本記や雑感、解説記事など、さまざまな伝え方があることを紹介。「見出しと前文を読めば、必要な情報がざっと分かる」「興味が広がれば、各面の関連記事を探そう」と呼び掛けた。

 生徒たちは、実際のインタビューの音声を聞いて記事に盛り込む事柄を考えたり、見出しをつけたりした。

 桃下栞奈さんは「写真や表を入れ、読みやすいよう工夫しているのが分かった」、福木心海(みうな)さんは「新聞をもう少し読んでみたいと思った」と話した。

 生徒たちは「朝の読書の時間」でも本紙を活用し、今年の「ひょうご新聞感想文コンクール」(神戸新聞社主催)にも応募する。=26日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]三好アドバイザーの話を聞く生徒たち=伊川谷高校

 新聞の特長のひとつ「網羅性」を知ってもらうため、生徒たちに自宅で、25日付神戸新聞朝刊から新型コロナ関連の記事を探してもらった=関連記事は32本でした。

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、尼崎市三反田町の市立立花南小で6月25日、毎日新聞阪神支局の中村清雅記者(37)が、出前授業をした。6年生約110人に新聞の構成や紙面の作り方などを解説した。

 授業では、中村記者が毎日新聞には政治、経済、社会、地方支局などの取材部門があり、日々出稿される記事や写真を、編集部門で整理して紙面を作っていることを紹介。2005年のJR福知山線脱線事故の紙面を素材に、児童たちに見出しを考えてもらうワークショップも行った。

 岩崎彩心(あこ)さんは「記事の大事な部分を抜き出して見出しにするのは初めてで難しかったけど、勉強になった」、三宅陽太さんは「これまでは新聞のことを学ぶ機会がなかったが、分かりやすく教えてもらえた」と話した。=26日付毎日新聞朝刊阪神三田版

[写真説明]自分たちで考えた見出しを発表する児童たち=尼崎市三反田町の立花南小で

 児童の感想 田中月渚(るな)さん「『見出しは内容を説明するものでない方がいい』と知った。新聞作りに生かしたい」、江藤優和さん「新聞社はいろんな部署で新聞を作っていることを知って興味が深まった」

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校に内定。「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

  新聞から気になる記事を選び、話し合って壁新聞を作る「まわしよみ新聞」の授業がこのほど、県内の小学校4校であった。児童たちはトップ記事に何を選ぶか、新聞のタイトルは何にするか考えながら思い思いの紙面を仕上げた。

 神戸市北区の淡河(おうご)小で5、6年生9人、同市北区の有馬小で6年生8人、養父市八鹿町の宿南小で5、6年生12 人、淡路市の大町小で6年生16人が取り組んだ。淡河小と宿南小は本年度、日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践指定校に内定している。

 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。各校とも児童たちが数人ずつの班に分かれて作業。神戸新聞写真ニュースの今年1~6月号の記事を模造紙に切り貼りし、感想を書きこんだ。

 トップニュースは、探査機「はやぶさ2」からカプセルが帰還(昨年12月)や、淡路島に新種の恐竜化石(今年5月)を選んだ班が目立った。次号の写真ニュースについて、自分ならどんな紙面を作るかも考えた。

 淡河小では6月21日に授業があった。衣笠翠さん(6年)は「自分たちで選んだ記事を切り抜き、新聞を作るのは面白い」、藤本楓さん(5年)は「新聞のレイアウトや新聞がどのようにできるかを教えてもらい、勉強になった」と話した。=23日付神戸新聞朝刊広域A版   

[写真㊤]壁新聞を作る淡河小の児童たち=神戸市北区淡河町萩原  

   宿南小では6月18 日に授業があった。辻井結菜さん(5年)は「新聞作りは大変だった。よく考えて記事の感想を書いた」、小川彪牙(ひゅうが)君(6年)は「初めての体験だったけど、班で協力してやり遂げることができた」と話した。=24日付神戸新聞朝刊広域B版

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[写真㊨]出来上がった新聞を紹介する宿南小の児童たち=養父市八鹿町宿南

[写真㊦]相談しながら新聞を作る有馬小の児童たち㊧と大町小の児童たち㊨

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

有馬小児童の作品

宿南小児童の作品

淡河小児童の作品

大町小児童の作品

三好アドバイザーから

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 兵庫教育大学附属中学校(加東市山国)は毎年、阪神・淡路大震災が発生した1月17日の前後に「防災学習」を行っています。2020年度は、日本新聞協会のNIE実践校に指定され、兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業(出前授業)を活用し、防災学習することにしました。

 震災から27年目に入った21年1月18日、神戸新聞阪神総局の名倉あかり記者(現・社会政経センター員)と、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーを講師に招きました。お二人の震災報道のあり方についての講演と、本校の生徒3人と幼児の頃に震災に遭った教師も加わったパネルディスカッションを通し、全校生徒約280人が防災学習への理解をより深めてもらうねらいです。

 テーマは「震災報道を通じて阪神・淡路大震災を伝える意義」。震災の年に姫路市で生まれた名倉記者は「震災を知らない世代が、次の世代に震災をどう伝えていくかを考えることが必要」と話されました。震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務だった三好アドバイザーからは、当日の壊滅的な街の様子や、全壊した神戸新聞本社の被災状況について話がありました。

 パネルディスカッションでは、震災報道や防災学習を通じ、私たち一人ひとりが26年前の大震災にどう向き合うか。これから予想されるさまざまな災害に対し、どう対応し、防災・減災につなげるか―を考えました。

 パネリストとして参加した生徒の一人は「26年前、母は西宮市で被災した。初めは生きるのに必死だったが、しばらくして『記録を残さないといけない』と写真を撮った。その写真を見せられ、『記憶を記録する大切さ』を教えられた」と語りました。

 当日、会場には神戸新聞が被災地を定点観測して撮影した写真パネルも展示されました。今回の記者派遣事業を通じ、生徒たちは、阪神・淡路大震災に向き合う貴重な経験ができたと感じています。

安永 修(兵庫教育大学附属中学校教諭=当時、現・川西市立清和台中学校教諭)(5月7日)

[写真説明]「震災の記憶」を語り継ぐ意義を語り合ったパネルディスカッション

21年1月19日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面の記事

 兵庫県NIE推進協議会は2020年度、新型コロナウイルス感染防止のため、NIE実践指定校6校で、オンラインでの記者派遣事業(出前授業)を計8回行った。

 全面オンラインでの出前授業は姫路市立豊富小中学校と県立神戸高塚高校の2校で計4回行った。ほかに密を避けるため対面に加え、各教室をオンラインでつないで他学年の生徒らが同時視聴したのが3校。残る1校では、生徒の意見発表に無料通信アプリ「LINE」のグループ通話機能を使った。

 オンライン授業は突然のフリーズなど意思疎通に一部不安を残すが、画面やチャットを通じ質疑応答も行ってきた。また授業の内容を事前に録画し、生徒たちが夏休みに視聴したケースもあった。

 同協議会は学識経験者や兵庫県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、県内に取材拠点を置く新聞・通信社8社で組織し、学校教育の現場での新聞活用を進める。出前授業は8社が行い、20年度は21校で計24回実施した。

 21年度は、児童数の少ない複数校をテレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」でつなぐ授業を本格化させる予定。対面とオンラインを併用し、新聞を活用した授業を実践していく。

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(4月11日)

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、多可町中区の県立多可高校で3月19日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が授業を行った。「新聞に目を向けて」と題し、1年生75人に新聞の魅力や取り巻く状況などについて話した=写真。

 同校は今年度、日本新聞協会からNIE実践校の指定を受けた。校内に新聞閲覧コーナーを設け、社会や国語などの時間に新聞を読み、議論を深める授業を進めてきた。

 小林記者は「インターネットの普及で新聞の在り方が激変している」と現状を説明。その一方、新聞記事は責任の所在が明らかであること、見出しの大小や記事の掲載位置などで各ニュースの価値が一目で分かることなど、新聞の優れた点を紹介した。

 また、新聞を手に「一般記事だけでなく首相の動向や人生相談、小説などさまざまなコンテンツが一つの新聞に掲載され、その情報量は文庫本1冊に匹敵する」と説明、新聞に関心を持つよう勧めた。=20日付産経新聞朝刊播州面

 生徒の感想 笹倉勝さん(16)「記者の仕事を知ることができた。X JAPANのボーカルToshIさんら有名人に話が聞けてすごいと思った」、藤本菜月さん(16)「スマホで情報を入手していたが、これからは、より詳しく情報が分かる新聞も読むようにしたい」

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 淡路市志筑の県立津名高校(魚井和彦校長)で3月15日、「新聞記者の仕事について」と題した授業があった。新聞を教育現場に採り入れるNIE活動の一つ。朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が1、2年生計約320人に話した。

 堀江記者は、2018年11月に日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が逮捕された際に、朝日新聞が翌日の朝刊より先にデジタル版で「逮捕へ」と速報したことを紹介。「以前、特ダネは新聞で報じるのが常識だったが『紙もデジタルも』の時代になった」などと話した。

 2年生の岩井祐樹さん(17)は「張り込みをするような取材方法など、初めて知ることがあって面白かったです。自宅は神戸新聞を取っていますが、もっと読みたいと思いました」と話した。=16日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事について話を聞く生徒ら=淡路市の県立津名高校

 生徒の感想 中村七星(ななせ)さん(2年)「興味のあるニュースを読めるデジタル版の良さも分かった」、野田愛加(まなか)さん(2年)「夜討ち朝駆けなど苦労して記事を作っていることを知り、新聞を読もうと思った」、谷口航大さん(2年)「取材相手に心を開いてもらう、地道な仕事だと知った」

    ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 関心を集めた新聞記事を題材に意見交換し、オリジナルの紙面を作る授業が3月10日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であった。6年生の3クラス計88人は、それぞれ別のクラスの児童と3人一組になり、パソコンを通じてやりとりを重ねた。

 同校のNIE(教育に新聞を)研究チームが企画し、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 子どもたちは事前に神戸新聞の「写真ニュース」から選んだ記事を学習支援アプリで共有。テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した記事や、新型コロナウイルスに感染して亡くなったタレント志村けんさんの訃報などに注目した児童が多く、それぞれ選んだ理由をパソコンに打ち込んだ。

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  紙面で最も大きなスペースを割くトップ原稿は投票で決め、記事の配置もパソコン上で相談して構成した。村前美月さん(12)は「読んでほしい記事を目立たせることで、内容がより伝わりやすくなると感じた」と話した。(安藤真子)=12日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真㊤]別のクラスの同級生とパソコンで作った新聞について発表する6年生の児童=豊富小中学校[写真㊨]児童がパソコン上で意見交換しながら作った紙面の一例。大坂選手の全米オープン優勝(昨年9月)をトップ記事に選んだ

 児童の感想 西尾啓介さん(12)「プロ野球や政治のニュースなど、それぞれが違う視点で記事を選んでいたのが面白かった。知ってもらいたい記事を大きくすると目に留めてもらえる」

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

  日本新聞協会NIEサイトにも「オンラインで『まわしよみ新聞』」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

ワークショップの主な流れ(4月11日付神戸新聞朝刊教育面から)

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、西宮市立浜脇中学校は1月22日、「新聞ができるまで」というテーマで講座を持ちました。講師は毎日新聞阪神支局の稲田佳代記者です。対象は全校生680人。新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、各学年代表の生徒9人が対面で講義を受け、その様子を全校生徒はモニター画面を通じて視聴しました。

 本校の1、3学年生徒は、社会科授業の一環としてNIEノートを作成しています。週に一度、自分が気になる記事をスクラップしてまとめ、感想を書きます。社会科の授業の導入として、書画カメラを使ってプレゼンテーションします。他生徒の発表を聞くことで、新たな気付きなどにつながっています。2年生は2020年12月、トライやる・ウィーク(兵庫の中学2年生を対象とした職場体験)の一環として、新聞記者の仕事を学び、記事を作成する活動をしました。

 当日の講座の内容は、①新聞記者の心構え、道具②記者としての体験③記者として必要なスキル④質疑応答-でした。

 ①については、メモの取り方、カメラなどの道具の準備、さらにできるだけの情報を集めてから取材へ行くために下調べの重要性を伝えていただきました。

 ②については、東日本大震災当時の稲田記者ご自身の体験を語ってくださいました。発生当日に、即座に宮城県に向かうようにという指示を受け、着の身着のままでワゴン車に乗り込んだそうです。また、記者となった当初は政治部門に在籍し、現在の菅首相ら著名人への取材経歴があることも教えてくださいました。現在は、阪神間で起こる事件の取材などをされています。その他、身近なニュースへの関わりなど、話は多岐にわたり興味深い内容でした。

 ③については、記事を書くうえで必要なものは「文章力」と「好奇心」だと説明してくださいました。例えば、新聞に小さく載っているジェンダー差別による社会問題の記事に関心を持ち、より詳しく取材することで真相へとつながり、社会への提言のひとつになったのではないか。そのような事例紹介が印象的でした。

 ④の質疑応答では、「今の時代の中、記事作りで意識していること」や「記者をしていて楽しかったこと」の質問に、「外出自粛で家庭の中に問題が潜んで外から見えにくい状態となったので、専門家に聞き、統計をもとに取材している」や「いろいろな人から貴重な話を聞かせてもらえること」と答えてくださいました。

 生徒の感想には「記者さんの行動力や強い好奇心、体力など、必要な力をたくさん知ることができた。今後の生活にも役立て、より文章力をつけていきたい」とありました。

 今後は、全生徒に配布されたパソコンも有効活用していきます。NIE活動を学校教育に結びつけ、新聞記事を通して社会全体の動きを学び、多角的に物事を思考できる学習活動を目指していきたいと思います。

渋谷仁崇(西宮市立浜脇中学校教務主任/NIE担当)(2月28日)

[写真説明]各教室にあるモニターを通じ、新聞記者の話を聞く生徒たち

21年1月23日付毎日新聞朝刊阪神版の記事

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 発生から26年を迎えた阪神・淡路大震災をテーマにした授業が2月5日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、中学1、2年生176人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用した。生徒たちは神戸新聞が報道した同震災の写真パネルを見て授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは震災の日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当日書いた記事や当時の様子を紹介し「様相の異なる一つ一つの災害から学び、伝えることが新聞の役割」と話した。

 新型コロナ対策を踏まえた避難所運営も説明した。古和恭茉(こわきょうま)さん(2年)は「平成にさまざまな災害が起きていることを知った。記憶を語り継げる人間になりたい」、萩原花帆さん(1年)は「被災者を取材する記者の悲しさも伝わってきた」と話した。=6日付神戸新聞朝刊姫路版 

[写真説明]災害をテーマに行われたオンライン授業=豊富小中学校(同校提供)

 〈質問にお答えします〉阪神・淡路大震災の被災者向け仮設住宅について 仮設住宅は兵庫県民向けに48,300戸が発注され、入居のピークは46,617戸でした。用地確保が課題で、被災地だけでは土地が足りず、大阪府内や姫路、加古川市など29市町に広がりました。仮設住宅が入居ゼロになったのは、2000年1月14日。震災から1823日後でした。

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

  

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 新聞を学校の教材に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、神戸市垂水区の愛徳学園中・高校で2月3日、毎日新聞神戸支局の韓光勲記者(28)が講演した=写真。韓記者は22歳の女性が90歳の祖母を介護疲れの末に殺害した事件の取材について語り、中学3年~高校2年の93人は熱心に耳を傾けていた。

 韓記者は、警察官から「女の子はかなり追い詰められていた。加害者であり、被害者やわ。気の毒やね」と聞いたことが取材を始めたきっかけだったと説明。「この問題は誰もがひとごとではなく、今の日本社会の問題を表していると感じた。なぜ報じるかをきちんと自分の言葉で説明できるようにすることが大切」と話した。

 高校2年の新沼萌々(もも)さん(16)は「一つの記事のためにたくさんの労力や時間がかかっていることを知った。女性はかわいそうだと思うし、日本社会の厳しさを感じた」と話した。【脇田顕辞】=4日付毎日新聞神戸・明石版

 生徒の感想 高校2年、東原花乃音(かのん)さん(17)「裁判や周辺取材をどうまとめていくか興味を持った。記者の方に初めて話を聞き、今後の学習に役立てたいと思った」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、西宮市立浜脇中学校で1月22日、毎日新聞阪神支局の稲田佳代記者が「新聞記事ができるまで」と題して全校生徒に出前授業をした。新型コロナウイルス感染防止のため、代表の生徒9人の前で話す様子を撮影し、その他の生徒約680人は各教室のモニター画面を通じて同時視聴した。

 授業では、稲田記者が過去に取材した東日本大震災や社会問題の記事を基に、取材方法や原稿の書き方を紹介した。続いて、生徒からの質問にも回答。「取材に新型コロナの影響はあったか」「記者をしていて楽しいことは」との問いに、「外出自粛で家庭の中に問題が潜んで外から見えにくい状態となった。専門家に聞き、統計を手掛かりに取材した」「いろいろな人から貴重な話を聞かせてもらえること」と話した。終了後は、「一つの記事にたくさんの人が関わっていることを初めて知った」などの感想が寄せられた。【岸桂子】=23日付朝刊毎日新聞阪神版

[写真説明]新聞記者の仕事について説明する稲田記者の話を、各教室にある大型モニターを通して聞く西宮市立浜脇中の生徒たち

 生徒の感想 永倉慎一朗さん(2年)「新聞記者に必要なスキルは『好奇心』と聞いて心に残った」、泉祐希さん(2年)「読者に情報をしっかりと伝えるため聞きづらいことも聞く姿勢に感銘した」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、新聞社と新聞記者の仕事を学ぶ授業が1月21日、六甲アイランド小学校(神戸市東灘区向洋町中2)であり、5年生53人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。講師を務めた神戸新聞報道部の太中麻美記者は、事件・事故や行政ニュース、動物園や学校の話題など、さまざまな出来事を取材する記者の仕事について紹介した。

 新型コロナウイルス感染症の報道については「読者に安心情報を届けるため、クラスター(感染者集団)の状況や、拡大防止策などを詳しく取材している」と説明。また、17日に発生から26年を迎えた阪神・淡路大震災の現場写真を見せながら、「災害の記録」を次代に伝える意義を強調した。

 授業の後は質疑応答も。越智爽介君は「取材を工夫して多くの記事を生み出す話に興味を持った」、武田春香さんは「小さな記事にも大切な情報が詰まっている新聞に興味を持った」と話していた。(三好正文)=22日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事について学ぶ児童ら=六甲アイランド小学校

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 阪神・淡路大震災が起きた時期に毎年、防災学習を行う兵庫教育大付属中学校(加東市山国)で、1月18日、震災報道に携わる神戸新聞の記者2人が「伝える意義」をテーマに講演した。生徒も参加したパネル討論では、次代へ語り継ぐ大切さについて理解を深めた。

 同校は本年度の日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践指定校。防災学習はその関連事業として企画した。NIE活動の一環として、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーと阪神総局の名倉あかり記者が登壇した。

 名倉記者は1995年生まれで震災を知らない。「知ったふりはできない」と、葛藤を持ちつつ遺族取材をした体験を振り返った。長い年月を経てようやく語り始めた遺族もいるといい「発せられた声を次の世代にどうつないでいくか、一生をかけて考えていくものだと思う」と話した。

 三好アドバイザーは震災当日は宿直明けの勤務で、壊滅的な街を取材したことを伝えた。「安全安心の情報発信と市民を励ます記事が必要だった。備えにゴールはなく、一つ一つの災害から、学び取ることが大事」などと述べた。

 生徒3人と幼児の頃に震災に遭った教諭も加わったパネル討論では、記録する大切さや、災害に備えて想定、想像する必要性も話し合われた。(中西大二)=19日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

[写真説明]神戸新聞記者らとともに防災について話し合ったパネル討論=兵庫教育大付属中

 生徒の感想 宮下雄次さん(2年)「震災で犠牲になった多くの方がいる。私たちは震災の教訓を生かしていく使命があると強く思った」、森美紘さん(2年)「犠牲者の人生を伝えるためご遺族の言葉を引き出すことが大切だと思った」

                                      ◆

 授業直前、神戸新聞阪神総局・北摂総局のTwitterで「今から防災学習を始めます」と動画とともに紹介。北播総局のアカウントでもリツイートし、名倉記者の過去記事のリンクを掲示した。

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    県NIE推進協議会による新聞記者派遣事業で、西見誠一・朝日新聞阪神支局長が11 月20日、猪名川町立中谷中学校で「少年事件といじめ」をテーマに講演した。

 阪神間で過去に起きた中学生による集団暴行事件の例を挙げながら、少年事件といじめ問題の共通点などについて解説した。2年生の平松明日圭(あすか)さんは「講演の中で『いじめは犯罪』という芸能人の言葉が紹介され、新鮮な驚きがあった」と述べた。2年生の長瀬裕紀(ひろき)さんは「いじめを見つけたら、だめなものはだめだと言える勇気を持ちたい」と話した。=21日付朝日新聞朝刊阪神版

[写真説明]「少年事件といじめ」をテーマに講演する西見誠一・朝日新聞阪神支局長=猪名川町立中谷中学校

 生徒の感想 谷川貴悠(たかひさ)さん(2年)「いじめの傍観者ではいけない。見つけたら勇気を出して止めたい」、播野敦也さん(2年)「いじめを見つけたら親や友達に伝え、被害者を助けたい」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、時事通信社神戸総局の丸山実子総局長が11月18日、西宮市上甲東園2の県立西宮高校で「働くことと生きること」と題して講演した。1年生280人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。丸山総局長は長年、香港と北京で海外特派員を務めた体験を披露。2011年、米副大統領=当時=のバイデン氏が訪中したときのエピソードなどを交え、「取材は苦労もあるが、貴重な瞬間に立ち会える喜びがある」と話した。「仕事を続ける三つのキーワードは、好奇心とやる気、広い視野」と強調した。

 永田蒼麗(そら)さんは「海外ニュースを伝える特派員の苦労と喜びを知ってあこがれを感じた」、和田慎矢さんは「三つのキーワードを心に留め、好奇心を失わずに学校生活を送りたい」と話した。(三好正文)=19日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]海外特派員の仕事について話を聞く生徒たち=西宮市上甲東園2

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 新聞を教育現場で活用してもらう取り組みをしている県NIE推進協議会の記者派遣事業として、洲本市下加茂1丁目の蒼開中学で10月21日、朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が講演した。中学1~3年の約80人を前に、新聞社の仕組みや記者の仕事内容などについて話した。

 同中学は今年度からNIE実践指定校になっている。堀江記者は社会部や政治部、生活文化部といった新聞社内の各部の仕事内容や、役所などの発表に頼らない取材方法について約1時間、話した。

 中学2年の西口一平君(13)は「夜討ち朝駆けという、取材先の自宅を訪れる方法があることを初めて知りました。家に配達されている新聞を読む頻度を上げたいと思いました」と話した。

 県NIE推進協議会は県内の新聞、通信各社や県教委、学校などで構成。実践校に20校が指定されている。=22 日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事についての話を聞く生徒たち=洲本市の蒼開中学校

 生徒の感想 岩塚真麻さん(3年)「初めて聞く部署名があり、どういう仕事をしているのか興味がわいた」、井岡俊介さん(3年)「夜討ち朝駆けなど僕たちが知らないところで活動し、新聞製作には時間と労力がかかっていると思った」

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、共同通信神戸支局の木村直登記者が11月12日、伊丹市荒牧南3の天神川小学校で「記者ってどんな仕事」と題した授業を行った。3年生125人がクラスごとに話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。木村記者は「例えば『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』はなぜ人気なのか。いろいろな場所に行き、いろいろな人から話を聞き、記事を書くのが記者の仕事」と説明。「新聞には世の中で起きたありとあらゆるニュースが載っている。自分が『へぇ~』『面白い』と思うニュースを見つけ、周りの大人や友達と話し合ってみよう」と呼び掛けた。

 メモ帳やカメラ、パソコン、名刺など記者の「七つ道具」も紹介した。岩崎凛人(りひと)君は「よく調べて間違わないように記事を書くのが大変だなと思った」。平岡由羽さんは「身近な話題もたくさん載っている新聞に興味がわいた」と話した。(三好正文)=13日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]木村記者の質問に手を挙げる児童たち=伊丹市荒牧南3

 児童の感想 阪上茉衣理さん「災害のとき、カッパなどを着て、非常食も準備して取材するのに感心した」、竹本綾音さん「取材が必要なときどこにでも行くのがすごい。これからも頑張ってください」

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 新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が10月12日、神戸市長田区寺池町1の兵庫高校であり、日本経済新聞社神戸支社の堀直樹支局長(52)が「新聞はどう生き残るのか?~ニューメディアの台頭が迫る変革~」をテーマに講義し、ワークショップを実施した=写真。1年生の普通科学校設定科目「グローバルリサーチ」受講生31人が講義を受けた。

 第1部「メディアの興亡」では、インターネットとスマホの登場で情報の流れが大きく変わり、新聞やテレビなど既存のマスメディアも揺らいでいることを話した。一方でフェイクニュースが氾濫するなど新たな問題が生じていることを紹介した。

 終了後、生徒たちが講義を参考に、グループに分かれて新聞について「SWOT(S:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威)分析」を行い、検討結果を発表した。

 第2部「新聞はどう生き残るか?」の講義では、新聞社の電子化の取り組みなどを説明。情報リテラシーを鍛えるためにクールな視点や多様なソースにあたる重要性を指摘し、その際に新聞が有用であると強調した。最後の質疑応答も活発に行われた。

 生徒の感想 小森康介さん「SNSの情報をうのみにせず、多くの情報源から真偽を冷静に判断する力が必要だと実感した」、竹垣優さん「考えるべきことは『どうすれば再び新聞は活用されるようになるのか』ではないかと思う」、竹中志香さん「新聞はフェイクニュースが少なくていいけど、もっと身近に、もっと手軽に読めるようになったらいいなと思った」、加治朋佳さん「SNSと新聞、情報源をどちらかに絞ろうとは全く思わない。講義を聞いて新聞のすごさを知り、SNSの利便性を感じた」

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    兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、三田市ゆりのき台3の三田西陵高等学校で10月27日、日本経済新聞社神戸支社の堀直樹支局長が「新聞を読むことについて~情報の集め方、伝え方」をテーマに、1年生約200人に向けて話をした。=写真

 当日の内容は、①情報を正しく集めるには、②言いたいコトを伝えるには、の2点を柱に説明をした。情報の集め方では、インターネット時代の情報の流れの変化をひもとき、フェイクニュースの問題などについて注意を促した。また新聞社が事実のチェックにどのように取り組んでいるか、1枚の紙面にどのように情報を盛り込んでいるかを説明した。

 言いたいコトを伝えるでは、小論文や履歴書などの文章を書く上で新聞記事の書き方がどのように役立つかを話した。最後にSNSなどを通じて情報を発信することの重みや責任について注意を促した。

 生徒の感想 藤本虎白(こはく)さん「フェイクニュースなどもあるので、新聞をはじめさまざまなメディアから正しい情報を得るようにしたい」、出水(いずみ)里奈さん「新聞を読むことで、ネットニュースにかかわらずいろいろな情報が得られるということが理解できた」 

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 教育現場での新聞の活用を目指すNIE活動の一環として、洲本市五色町鳥飼中の市立鳥飼小学校で10月29日、産経新聞神戸総局洲本駐在の勝田康三記者が6年生16人に「新聞における表現の工夫について」をテーマに特別授業を行った。

 同校では5、6年生が新聞記事をもとに空欄を埋める作業や100字以内で記事をまとめる取り組みを実施している。この日は、将棋の藤井聡太二冠=棋聖、王位=が最年少で棋聖のタイトルを獲得した際の新聞記事を活用した。
 勝田記者は「だれが」「いつ」「どこで」「なにを」「どうしたか」という文章の基本構成を示したうえで、記事を読み込みながら該当する箇所を線引きするよう指導した。

 児童らは、抜き出した基本構成の要素と藤井二冠の「記録」をキーワードに記事を短い文章にまとめ、「藤井二冠に聞いてみたいこと」の作文にも挑戦。藤井二冠の姿を想像しながら「なぜ強いのか」「獲得したお金の使い道は」などと思ったことを表現した。

 勝田記者は「基本を繰り返して身につけることが大切。新聞や本を多く読み、文章に親しんでほしい」と呼びかけた。=30日付産経新聞朝刊淡路版

[写真説明]鳥飼小学校で行われたNIEの授業。本紙の勝田康三記者が新聞表現について説明した=洲本市

 児童の感想 森山凌翔(りょうが)君「藤井二冠に『将棋以外の時間は何をしているの』と聞きたくなった」、南隅美夢さん「『だれが』『いつ』などを考えながら文章を書いてみようと思った」

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 新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が10月7日、淡路市立志筑小学校であり、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者(51)が、約70人の6年生に取材のコツなどを伝えた。

 記者歴27年目で、阪神大震災をはじめ災害取材の経験も多い加藤記者は、新聞には多くの情報が掲載されていることを紹介。「全て読むのは大変。見出しと前文で、内容が分かるように作られています」と説明した。

 児童たちは実際の記事を使って見出し作りにチャレンジし、難しさや面白さを味わった。また、自動車同士の衝突事故を想定した模擬取材も体験。「信号はあったのですか」「運転手以外に乗っていた人はいましたか」などと次々に鋭い質問をしていた。

 志筑小では授業で人形浄瑠璃について学んでおり、子どもたちはその成果を新聞にまとめて地域住民に紹介する予定。竹中琉晟(りゅうせい)君(11)は「見出しや前文に伝えたいことを盛り込むのが大切だと分かった。新聞作りに生かしたい」と話していた。=8日付読売新聞朝刊淡路版

[写真説明]新聞の読み方を加藤記者から教わる6年生たち(淡路市立志筑小で)

 児童の感想 蓑田大生君「新聞の構成や、大切なことを分かりやすく伝える見出しの役割がよく分かった」、田中伶奈さん「大坂なおみ選手が全米優勝した記事の見出しを考えるのが楽しかった」

   ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 阪神・淡路大震災などの災害をテーマにした授業が10月5日、明石西高校(明石市二見町西二見)であり、1年生320人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定された。校内には神戸新聞の記事や写真パネルが展示され、生徒は災害を想定した自身の避難計画を作成するなど事前学習をして授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは同震災の当日、全壊した神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。災害時の新聞の役割として「一つ一つの災害から教訓を学び、10年、20年先も継続して伝えていくことが大切だ」と訴えた。小川芽里さん(15)は「かわいそうと思うだけでなく、災害で亡くなった一人一人を忘れないように記憶にとどめたい」と話した。

 新型コロナウイルス感染対策を踏まえた避難所運営も紹介。マスクと消毒液、体温計の持参や換気を徹底するなど、各人が対応すべき注意点を確認した。西村元彰さん(15)は「自分の命を守るため、新聞などで正しい情報を得て災害に備えたい」と心掛けを新たにしていた。(川崎恵莉子)=6日付神戸新聞朝刊明石版

[写真説明]災害をテーマに行われた授業=明石市二見町西二見

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞を教育に活用するNIEの授業が10月2日、加古川市の県立加古川南高校であり、読売新聞姫路支局の米井吾一支局長(47)が、1年生約200人を前に、新聞の読み方や文章のまとめ方などを話した。

 県内の新聞社・通信社と学校の代表らでつくる県NIE推進協議会の記者派遣事業。米井支局長は、生徒と一緒にこの日の読売新聞朝刊を開きながら、見出しの付け方や記事の配置のルールなどを説明し、「新聞は、見出しを読むだけでも世の中全体の出来事が分かるように編集されている」と述べた。

 文章のまとめ方では、「一文一文は短く」「データを入れると説得力が増す」とアドバイス。「文章がうまくなるには」という生徒の質問には、「名文に多く触れることが大切。一面のコラムを書き写すのも一つの方法だ」と答えた。=3日付読売新聞朝刊姫路版

 ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 生徒の感想 矢崎温臣(はるおみ)さん「説明が分かりやすく、どの記事をどこに配置するか、文章を書くときに何が一番大切かが分かった」、水田みいるさん「自宅では新聞を取っていないけれど、読んでみると、人生案内のような、身近で親しみやすい記事もあり、関心をもった」

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 働くことや社会との関わりを考えてもらおうと、神戸新聞丹波篠山支局長の金慶順記者(35)が9月23日、丹波市柏原町東奥の柏原高校で、新聞記者の仕事について講演した。

 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、「教養社会」を選択する3年生33人が聞いた。

 金記者は「文章を書くのが好きで記者を目指した」と話し、記事を書く基準として「役立つ情報」「埋もれた声」「面白い読み物」などを心掛けていると紹介。どんな仕事でも「いろんな立場の人がいることを想像しながら取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 講演を聴いて、「批判されても伝えないといけない記事など、いろんな思いがあると分かった」と酒井永遠さん。竹安龍志さんは「読みやすいように、漢字熟語を使いすぎないなどの工夫をしていることを知った」と話していた。=24日付神戸新聞朝刊丹波版

[写真説明]新聞記者の仕事について講演する金慶順記者=柏原高校

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    教育現場で新聞を使うNIE(Newspaper In Education)活動の一環で9月16日、神戸市立神港橘高校(兵庫区)の授業に朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が参加した。3年生約40人は各新聞の違いや実名報道などについて学んだ。

 同校は兵庫県NIE推進協議会の今年度の実践指定校20校の一つで、この日の授業のテーマは「新聞の秘密を探せ!」。4人1組のグループに高野剛彦教諭(54)が朝日、毎日、神戸の各新聞を配り「工夫や発見、不思議に思ったことを挙げてみよう」と呼びかけた。

 生徒は「LINE」のグループ通話機能を使って「新聞ごとに字体が違う」「かぎ括弧の中で最後に句点をつけないのはなぜ?」といった意見や質問を次々に書き込んだ。

 授業を終えた佐藤陽菜(ひな)さん(18)は「新聞社によって紙面の違いがあるとわかり面白く感じました。たまには自分で買って読みたいと思いました」と話した。=17日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞を使った授業を受ける生徒たち=神戸市兵庫区の市立神港橘高校

 生徒の感想 天竹皓大さん「新聞ごとに字体が違うことも分かった。授業を通じ、筆者の気持ちを考えながら記事を読みたいと思った」

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、兵庫県NIE推進協議会(事務局・神戸新聞社内)のNIE実践校を対象にした記者派遣事業で、オンライン授業が活発になっている。1学期に2校で実施した。中身の充実を図るため新聞・通信社の複数記者が講師を務めたり、テレビ画面越しの質疑応答を増やして双方向性を保ったりし、工夫を重ねている。

 2学期は数校で、各生徒に配備されるタブレット端末を活用したオンライン授業を予定。数人のグループごとに新聞を作る「オンラインまわしよみ新聞」の計画も進めている。

 同協議会は学識経験者や兵庫県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、新聞・通信社で組織し、学校教育の現場で新聞の活用を進めている。記者派遣事業は目玉事業の一つで例年、実践指定校20校に各社の記者が出向いて授業をしている。

 2020年度は、新型コロナ対策としてオンライン授業にしたい、という依頼が少なくない。

 神戸高塚高校(神戸市西区美賀多台9)では7月10日、時事通信社神戸総局の丸山実子総局長と、同協議会事務局長で神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「情報の扱い方、新聞の役割」をテーマにオンライン授業を行った。テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で録画し、夏休み中に1年生200人が視聴した。

 姫路市立豊富小中学校(姫路市豊富町御蔭)でも同30日、三好アドバイザーが小学5年の103人を対象に「新聞の読み方」をテーマにオンラインで授業を展開。ビデオ会議サービス「グーグルミート」を活用して、この日の朝刊から新型コロナの関連記事を探すワークショップも実施した。

 同校の井上幸史教頭は「大人数でも均質な授業を受けられ、パワーポイントの情報を全員が共有している一体感もある。オンライン授業の可能性を感じた」と話す。

 新型コロナの影響による休校などで授業数の確保が難しくなる中、神戸高塚高のように、録画した授業を生徒に自由に視聴してもらう方式も選択肢の一つだ。

 また、授業をスムーズに進めるためにパワーポイントの充実が欠かせない。対面授業と違った魅力づくりも求められる。

 一方で、対面授業の場合は記者がフェースシールドやマウスガードを着用したり、児童・生徒との距離を保ったりして感染防止対策に力を入れている。

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(8月23日)

[写真説明]当日朝刊から新型コロナの関連記事を探す児童=姫路市立豊富小中学校(同校提供)

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 情報の扱い方や新聞の役割を学ぶ授業(録画)が神戸市西区美賀多台9、神戸高塚高校1年生200人に配信された。時事通信社神戸総局の丸山実子総局長と、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は新型コロナウイルス感染防止のため、テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で録画したものを使用。生徒たちが視聴し、夏休みの課題の新聞を活用したワークシート作成に役立てる。

 丸山総局長は香港の国家安全維持法のニュースを通し、「情報の取り扱いで最も重要なのは確認作業。一人より二人、より多くの人に話を聞き事実を追い求めることが必要だ」と説明した。三好アドバイザーは新型コロナ報道を例に、「新聞の特長は記事の網羅性や一覧性。新聞で社会とのつながりを感じてほしい」と呼び掛けた。=8月3日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]情報の扱い方について解説する時事通信社神戸総局の丸山総局長

 生徒の感想 原山千鶴さん「通信社は海外のニュースを日本に教える役割を持っていて、それも世界中にあって驚いた。SNSで情報を得るときに出典はどこか調べようと思った」、山本優さん「世界のニュースは時差を考えて送るのがすごい。大変だなとも思った。相手国との人間関係を保たないといけないと聞いて、日々努力していると思った」、木下倫加さん「得られたことは『正しい情報をしっかりと得てから意見を発信することの大切さ』です。ネットには事実を分かった上で人を傷つけないよう接したい」、安藤優人さん「記事ができるまでに多くの人が関わっていることや、情報を取るまでに大変な苦労があったり、本当のことかしっかり確認しなければならないと気づいた」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。 

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 新聞の読み方を学ぶオンライン授業が7月30日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、小学5年生103人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、遠隔会議システムを活用した。

 三好アドバイザーは、史上最年少で将棋のタイトルを獲得した藤井聡太棋聖などの記事を例に、一番初めに結論を書く「逆三角形」など新聞記事の仕組みを説明。「記事は事実の裏付けをして掲載している」と話し、「新聞から正確な情報を得てほしい」と呼び掛けた。

 柿本陽愛(はるあ)さん「新聞は難しい言葉もあるけど、将来役立ちそう」、多田剛章君は「正しい情報を知るため新聞は大切だと思った」と話した。=31日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]オンラインで新型コロナ報道の話を聞く児童たち=豊富小中学校(同校提供)

 ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 インタビューの仕方を学ぶ授業が6月26日、神戸市北区山田町下谷上の神戸鈴蘭台高校であり、2年生12人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた=写真。

 同校は2019年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。総合的な探究の時間の一環で、生徒たちは1年間かけて、神戸で活躍する人にインタビューするなどして新聞を作り上げる。

 授業では、生徒たちがよりよいインタビューの仕方を考えた。三好アドバイザーは実例を交え「機械的に質問せず、関心をもった話題は突っ込んで聞こう」「記事を書くとき、その人のよさが伝わる言葉選びを」などと助言した。

 長塚花佳(はるか)さんは「会話を楽しみながらインタビューしたい」、高見蒼介さんは「『相手への敬意をもつ』という言葉が心に残った」と話していた。=27日付神戸新聞朝刊神戸版

    ※7月3日の授業では、生徒たちが「将来の夢」をお互いにインタビューし記事を作成。7月10日の授業では、三好アドバイザーがぞれぞれの記事を講評し、新聞の作り方についても指導した。

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者に2月10日、新聞づくりのノウハウを教えていただきました。

 2019年度の6年生約70人は、総合的な学習の時間に「淡路島の伝統芸能を発信しよう」をテーマに、国指定重要無形民俗文化財・淡路人形浄瑠璃の学習に取り組みました。地域の人にも知ってもらいたいと頑張り、学習のまとめとして、学んだことを新聞で伝えよう―と加藤記者に新聞づくりを教えていただきました。

 当日の内容は、①新聞記者として取材したことから感じたこと②新聞記者の仕事内容③見出しや記事の書き方―の3部構成でした。

 見出しや記事の書き方については「5W1H」が重要であることを学習し、それを意識しながら、一面のコスモス畑の写真を見て記事を書く取り組みに挑戦しました。「コスモスの季節はいつだろう」「このコスモス畑に来ている人はだれだろう」「どんな会話をしているのだろう」と想像を膨らませながら記事を書いていました。

 淡路島で国内最高齢のコアラが死んだ記事に見出しをつける取り組みでは、実際の記事とよく似た見出しを付けることができた児童もいて、うれしそうな笑顔でガッツポーズをしていたのが印象的でした。

    加藤記者からは、発生から25年になる阪神・淡路大震災震災の記事を書くため、何度も取材に通うことで被災者と心を通わせ、被災者の思いを知ることができたとうかがいました。取材する相手に寄り添うことの大切さを感じました。

 残念ながら新型コロナウイルス感染症対策による休校のため、実際に新聞を作ることはできませんでしたが、しっかりとノウハウを学ぶことができたと感じています。

南 志乃婦(兵庫県淡路市立志筑小学校主幹教諭)(6日12日)

[写真説明]書いた記事を発表する児童

20年2月11日付読売新聞朝刊淡路版の記事

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    兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、共同通信神戸支局の小島鷹之記者に1月23日、姫路市立豊富小学校で「新聞を使った調べ学習」と題したワークショップを行っていただき、5年生88人が参加しました。「調べることのプロ」である記者から学ぶ良い機会になりました。

 ワークショップは4、5人のグループに分かれ、「こども新聞」各紙から気になる記事を選ぶことから始まりました。記事を選んだ後、分からない言葉や記事の背景にあるものを調べる→情報を関連づける→模造紙に記事を貼り付け、周りに調べた内容を書き込んでいく→全員の前で発表する―という流れで進みました。

   児童たちは小島記者のアドバイスをもとに、インターネットや図書室の本で調べたり、他のグループにアンケートしたり、インタビューしたりしながら一つ一つの内容を掘り下げていきました。

   例えば―。「小学生8割、外遊びしません」という記事を取り上げ、児童ら30人に「月~金曜、外遊びを何回しているか」を尋ねたグループは「遊ぶ場所が制限されたり、門限があったりするが、もっと外遊びすれば健康になる」と発表しました。

  「新紙幣発行」の記事を選んだグループは、新しい肖像の渋沢栄一(1万円札)、津田梅子(5千円札)、北里柴三郎(千円札)の経歴を調べ、グラフで分かりやすく表していました。

   自分で調べ、仲間と相談し、伝える相手のことを意識しながらまとめる。「調べる」「集める」「まとめる」「伝える」のプロセスを主体的に進める子どもたちの姿が印象的でした。

 小島記者からは「新聞は簡潔に情報がまとまっているが、足りないと思えばさらに調べよう」「いろいろな情報があふれている時代。何が正しいか最後に判断するのは自分」「いつも『なぜ』という素朴な疑問や不思議を見つける目を大切に、身の回りの物事を見つめよう」とアドバイスをいただきました。

   今回の記者派遣事業は、ワークショップを通して調べ方を体感できた素晴らしい機会でした。本校は今年4月、隣接する姫路市立豊富中学校と一つになり、9年制の義務教育学校として開校し、新聞を「つかう」「つくる」活動を通した情報活用能力の育成を目指しています。20年度も記者派遣事業を積極的に活用していきたいと思っています。

   現在、新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業が継続中ですが、「みんな待っているよ」を合言葉に、つながりを大切にした取り組みを進めています。NIEについても、子どもたちの笑顔につながる実践を推進していきます。

井上幸史(姫路市立豊富小中学校教頭)(5月15日)

[写真説明]「新聞を使った調べ学習」に取り組む児童たち

20年1月24日付神戸新聞朝刊姫路版の記事

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    淡路市立志筑小学校で2月10日、新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業があり、6年生が読売新聞洲本支局の加藤律郎記者から記事を書く際のポイントや見出しの付け方を学んだ。
 加藤記者は自己紹介で、阪神大震災や2018年の西日本豪雨といった災害報道に携わった経歴を伝え、日々の業務を説明。ノートやカメラ、取材でのやり取りを録音するICレコーダーなど記者の「七つ道具」を披露した。
 70人の児童は、「新聞の基本である『いつ』『どこで』『なにが』など『5W1H』を意識して」「記事の内容が一目で分かる工夫を」と記事執筆や見出しの助言を受け、熱心にメモをしていた。
 古市詩織さんは「災害の悲惨さを伝えるために、何度も通って人から話を聞いていると知った。誇りを持って仕事をしているんだと感じた」。安部歩夢君も「事件や事故があれば、夜中でも駆けつける大変さを頭に入れて、家で新聞を読みたい」と話していた。=11日付読売新聞朝刊淡路版

[写真説明]新聞の読み方について、加藤記者の解説を聞く児童ら(淡路市で)

 児童の感想 魚崎寛生君「5W1Hを考えながら記事を書いてみたい」、明石晏奈さん「記者の人たちが懸命に取材することで私たちにニュースが伝わることを知った」

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 NIE(教育に新聞を)の一環で、新聞の作り方や楽しみ方を学ぶ授業が1月28日、神戸市垂水区福田1の神戸聴覚特別支援学校であった。同校は2018年度から、県内の特別支援学校では初めてNIE実践校に指定されている。

 小学部3~5年生の15人が参加した。神戸新聞報道部の太中麻美記者が講師となり、新聞の役割や記事の書き方を解説。担当する小中学生向け新聞「週刊まなびー」について、「子ども向けなので漢字にルビを振り、イラストを多く使って読みやすい紙面を心掛けている」と紹介した。

 遠足や校外学習を題材にした壁新聞の講評も。児童は「文を書くのを頑張った」「絵をきれいに描いた」などと、工夫した点を積極的に発言した。4年の松村沙紀さん(10)は「頑張って作った新聞を見せられて良かった。記事のまとめ方が参考になった」と話した。=29日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]太中麻美記者(右)から新聞の作り方を聞く児童=神戸聴覚特別支援学校

    児童の感想 高木結衣さん(4年)「子ども新聞はいろいろなことが書かれていて勉強になると思った」

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 企業の経営陣にインタビューした内容を新聞にまとめる授業が1月24日、神戸市北区山田町下谷上の神戸鈴蘭台高校であり、2年生20人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。生徒たちは昨年、神戸や姫路の会社社長ら17人にインタビューした。授業では、三好アドバイザーが「話の中で感銘したことを見出しにしよう」と呼び掛け、生徒はそれぞれA4判の用紙に記事を書いていった。
 井上拓海さんは「聞いた話を簡潔にまとめるのが難しい」、綾田好果(このか)さんは「社長の家族や趣味の話も書いてみたい」と話した。
 2月14日に同校内で発表会を開催。同1日、同市中央区のよみうり神戸ホールであるNIE実践発表会(県NIE推進協議会主催)でも発表する。=25日付神戸新聞朝刊神戸版

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、共同通信神戸支局の小島鷹之記者が1月23日、姫路市豊富町御蔭の豊富小学校で「新聞を使った調べ学習」と題し、5年生88人に授業を行った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は4、5人の班に分かれ、「こども新聞」各紙から気になる記事を選ぶ。分からないことや記事の背景にあるものを、ネットや本、アンケートで調査。模造紙に記事を貼り付け、調べた内容を書き込む―という手法。

 「『しょうがい者』は障害者と書くか、障碍者と書くか」の記事を選んだ班は、児童50人に「障碍」という字を知っているかアンケートし「相手の気持ちを考えて適切に使い分けることが大事」とまとめた。

 村前美月さんは「みんなで記事を選んで調べるのが楽しかった」、福原令捺さんは「班ごとに興味のある記事が違って面白かった」と話した。(三好正文)=24日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]調べ学習についてアドバイスする小島記者=姫路市豊富町御蔭

 児童の感想 西尾啓介君「実際に記者の方の話を聞くことができてうれしかった」、小野拳士君「気になったことをいろいろな方法で調べた。新しいことが分かってうれしかった」

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 教育現場での新聞の活用を目指すNIE活動の一環として、神戸市東灘区の市立六甲アイランド小学校で1月21日、産経新聞神戸総局の篠田丈晴総局長が「新聞の読み方と舞台裏」をテーマに本紙朝刊を教材に用いた授業を行い、5年生の児童約60人が聞き入った。

 同校は今年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。

 篠田総局長は新聞を読み慣れていない子供が増えていることを踏まえ、「全部読まなくてOK。ざっと見れば、その日にどんなニュースがあるのかつかめる。まずはパラパラめくり、目に留まった記事から読めばいい」と呼びかけた。

 また、関心のある分野の記事を切り抜いてスクラップする習慣をつけると学習にも役立つと指摘。「なぜこの記事を切り抜いたかなど、理由や感想を書き添えておくと記憶にも残りやすい」などと勧めた。=22日付産経新聞朝刊神戸版

[写真説明]授業では本紙朝刊を使いながら新聞の読み方を学んだ=神戸市東灘区の市立六甲アイランド小学校

 児童の感想 山根勇雅君「新聞は写真やグラフを使っていて読みやすい。新聞に興味を持った」、谷口苺花(いちか)さん「新聞製作に大変手間がかかっていることが分かった。今日の新聞では新型肺炎の記事が気になった」

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 教育現場での新聞活用を進める県NIE推進協議会は1月9日、神戸市東灘区の向洋小で新聞記者による出前授業を開いた。読売新聞大阪本社の伊東広路記者が講師を務め、5年生約120人に読売KODOMO新聞の読み方や、災害時の新聞の役割を解説した。

 同校では、国語や社会の授業で記事の要約など新聞を活用。この日は、伊東記者が見出しの付け方や写真の効果、記事をわかりやすくする方法を説明した。また、阪神大震災や東日本大震災での新聞制作にまつわるエピソードも伝えた。

 萩山礼温君(11)は「大事な文章に線を引いたり、『なるほど』と思った気持ちを大切にしたりするコツを勉強できた」と話していた。=10日付読売新聞朝刊神戸明石版

[写真説明]読売KODOMO新聞の読み方について伊東記者(左)から説明を受ける児童ら(神戸市東灘区で)

 児童の感想 為近大貴君「新聞を作る際の工夫や苦労が分かった。スポーツ面やテレビ面以外も読もうと思った」、青田愛未(まなみ)さん「記者は読者に分かりやすく―を第一に考え、記事を書いていることを知った」

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 養父市建屋の建屋小学校で12月3日、新聞作りアプリ「ことまど」を使った授業が行われ、5年生8人がパソコンを使って新聞作成に挑戦した。記事の書き方や見出しのつけ方などを神戸新聞記者から教わり、自分たちの書いた記事を推敲(すいこう)して仕上げた。

 同校は日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。「ことまど」は神戸新聞社が開発したクラウド型アプリ。紙面の割り付けが自動化されており、本格的な新聞を簡単に作ることができる。
 5年生は2学期、米作りや郷土の偉人・北垣国道について授業で学習し、4人ずつのグループでそれぞれをテーマにした新聞作りに取り組んできた。
 日下部茉央さん(11)は「見出しを考えるのが難しかったけれど、いい新聞ができた」と喜んでいた。(武藤邦生)=5日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]記者の指導を受けながら新聞作りに取り組む児童たち=養父市建屋

 児童の感想 田村絢稀(あき)さん「文章を考えたり、紙面に合わせて文字数を削ったりするのが難しかった」、板戸恵美子さん「たくさんの人がかかわって新聞を作っているのを知った」

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    新聞を学校の教材に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、神戸市兵庫区の市立神港橘高校で11月27日、毎日新聞神戸支局の春増翔太記者(35)が講演し、「時事問題」の授業を選択する3年生約30人が耳を傾けた。

 県NIE推進協議会の記者派遣事業。今年春まで東京本社社会部で事件担当だった春増記者は、歌舞伎町で飛び降り自殺した若い女性の背景を探った自身の記事を紹介。街で何十人にも声をかけて女性の知人と接触し、ホストクラブに未払い代金があった話を聞き出し、警察で事実確認の取材をした上で記事にした経緯を話した。「社会の隙間(すきま)にうっかり入り込み、事件が起きてしまうと知ってほしい」と話した。

 また、京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者が新聞で実名報道されたことについても話題になった。同校の授業で、多くの生徒から疑問視する意見があったといい、春増記者は「社内で議論になり、私も迷う。読者に被害者への想像力を働かせてもらうために名前が必要だとも思う」と話した。

 授業後、曲淵天音さんは「警察への確認までしているとは想像していなかった。1本の記事を作るのに多くの時間と手間をかけていることに驚いた」と話した。芳原楓香さんは「新聞社内でも実名を出すべきでないという意見があったのに実名報道されたことは納得できない。もっと慎重に考えるべきだったと思う」と話した。【脇田顕辞】=28日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

 生徒の感想 木村伊吹さん「歌舞伎町という知らない世界の実話を聞くことができた。その取材手法に関心をもった」、谷水勢(はづむ)さん「一つ一つ取材を積み重ねたその先に記事があることを知った。記者の仕事に興味がわいた」

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    新聞を教育に活用するNIEの授業が11月8日、加古川市の県立加古川南高校であった。県NIE推進協議会の主催で、読売新聞姫路支局の米井吾一支局長(46)が、1年生約240人を前に取材テーマの立て方などについて話した。

 同高では、生徒がそれぞれ自由なテーマで課題を設定し、8000字の論文を書いて発表する課題研究論文に取り組んでいる。

 米井支局長は、「記者は、社会の様々な問題の背景を探り、もっと良い社会にするにはどうすべきかという思いで記事を書いている」と説明。相次いだ台風災害や、那覇市の首里城で起きた火災などを例に、「例えば、大きなニュースが起きれば地元の対策はどうなっているのか調べてみるのも一つの方法」などと語った。

 論文を書く際には、問題解決のために活動している人にインタビューしたり、アンケート調査の結果を取り入れたりすることで論文の説得力が高まるとし、「専門家の本だけに頼らず、自分なりに材料を集め、その中から結論を導くことが大切」とアドバイスした。=9日付読売新聞朝刊姫路版

 ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 生徒の感想 十市孟人(たけと)さん「専門家の話をすべてうのみにせず、自分で考え、答えを導き出すことが大切だとわかった」、溝口楓月(ふつき)さん「新聞に対する意識が変わった。それをなぜ記事にしたのか考えながら読みたい」

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   教育現場での新聞の活用を目指したNIE活動の一環として、三田市の県立三田西陵高校で10月31日、産経新聞神戸総局の河合洋成記者が1年生約200人に対し、「自分の考えを表現する」をテーマに新聞を使った特別授業を行った=写真。

 同校では、生徒らの文章力向上を目指して小論文講座を企画。新聞記事などを参考に書くことへの関心を高めようと、特別授業を開くことにした。

   河合記者はこの日、体育館に集まった生徒に配られた本紙朝刊などをもとに講演。事実を伝える新聞記事と自分の考えをまとめる小論文の違いを比較しながら、文章の書き方を解説した。そのうえで、新聞を読んで多様な意見を知ることで表現の幅を広げられると説明。「匿名ではなく、責任を持って書くことが信頼につながる。書く力をつけて、自らの発信力を高めてほしい」と強調した。=11月1日付産経新聞朝刊神戸版

 生徒の感想 藤澤ムアさん「『まず、大事と思うところをズバリ書く』という言葉が心に響いた」、井尻夏澄さん「間違った内容の文を書くと信用を失うのだとあらためて思った」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、時事通信社神戸総局の島内真人総局長が10月30日、神戸市北区山田町下谷上の山田中学校で「新聞をもっと知ろう」と題して講演した=写真。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。講演には1年生97人が参加した。

 島内総局長は「新聞には、世の中で起こっていることや、知っておく必要があることが、事実の裏付けをした記事として掲載されている」と話し、生徒たちに「気になった記事を拾い読みしてみよう」と呼び掛けた。
 新聞と、フェイクニュースが拡散される会員制交流サイト(SNS)の違いにも触れた。関根茉那(まな)さんは「一つの記事を載せるのに、多くの人が関わっているのを知って、奥が深いと思った」と話した。(三好正文)=31日付神戸新聞朝刊広域版

 生徒の感想 鳴澤昊(そら)さん「事実の裏付けを十分に取って記事を載せていることが分かった」、海野(うの)快斗さん「朝刊に約200本もの記事が載っていると聞いて驚いた」

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 新聞について理解を深めてもらおうと、兵庫県尼崎市の県立武庫荘総合高校で10月16日、朝日新聞阪神支局の西見誠一支局長が「SNSといじめ」をテーマに講演した=写真。

 県NIE推進協議会による新聞記者派遣事業の一環。朝日新聞が2012年に連載して大きな反響を呼んだ「いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ」などを題材に、いじめの構造や、SNS上で起きやすいトラブルなどについて話した。生徒会長の佐藤光綺(みつき)さん(2年)は「決していじめの傍観者にはならないという決意を新たにしました」と話していた。=18日付朝日新聞朝刊神戸版

 生徒の感想 中村英明(えいめい)さん(2年)「いじめ問題を大きく取り上げた記事を新鮮に感じた。『いじめられたら逃げてもいい』という言葉が心に響いた」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、神戸新聞丹波篠山支局長の金慶順記者(34)が9月24日、丹波市柏原町東奥の柏原高校で、記者を目指した理由や新聞社の仕事について講演した=写真。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。選択授業「教養社会」を受ける3年35人が参加した。
 「『頑張っている人』と『困っている人』を取材して知らせたい」と金記者。紙面だけでなく大手ニュースサイトにも記事を配信することや、LINE(ライン)で読者から情報を募る双方向の取材手法なども紹介した。「10年後に現在と形を変えていない業種はないと思うけど、本質を見失わないよう仕事に励みたい」と話した。
 大中慧飛(けいと)さん(17)は「読まれるために工夫をしていることが分かった。新聞で地域の取り組みをもっと読みたい」と話していた。=25 日付神戸新聞朝刊丹波版

 生徒の感想 古田悠人(ゆうと)さん「記者に偏見があったが、頑張る人を取り上げたり、社会に問題提起し続けたりしている記者もいると知った」、由良汐音(しおね)さん「記者がどんな思いで書いたかを考えながら記事を読みたい」

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 新聞の読み方や役割を学ぶ授業が9月10日、洲本市五色町鳥飼中の鳥飼小学校であった。5、6年生34人が、神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーの話を聞いた。

 同校は本年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。三好アドバイザーはイチオシ記事を選ぶワークショップを通じ、「関心をもった記事を基に調べ学習をすると、社会の動きが分かるようになる」と強調した。
 記者の仕事では、淡路総局の取材体制を説明。聖隷淡路病院(淡路市)が年内で分娩(ぶんべん)を休止するニュースなど最近の記事を紹介し、「新聞を読んで、地域を大切に思う心を育んでほしい」と呼び掛けた。
 大橋悠人君(6年)は「新聞のいろんなページを読みたくなった」、山田涼桜(りおん)さん(5年)は「新聞ができるまでの流れが分かり、勉強になった」と話した。=11日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]イチオシの記事を選ぶ児童たち=鳥飼小(撮影・山岡颯太君)

 児童の感想 増田篤樹君(6年)「多くの作業を経て新聞ができていることに驚いた」、大橋和奏(わかな)さん(6年)「写真の撮り方のコツを教えてもらって勉強になった」

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 阪神・淡路大震災をテーマにした講演が9月9日、姫路市豊富町の津熊総合センターであった。近くの豊富中学校2年生102人が、兵庫県NIE推進協議会事務局長で、神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーの話を聞いた=写真。
 同校は本年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。三好アドバイザーは、同震災当日、全壊した神戸新聞社本社(神戸・三宮)で宿直勤務だったことや、被災状況と復興したまちの様子を説明。県西・北部豪雨(2009年8月)など、平成に相次いだ地震、水害、火山噴火も解説し、「一つ一つの災害から教訓を学び、命を守ってほしい」と呼び掛けた。
 生徒たちは、本紙9月1日付の防災の日特集「南海トラフ巨大地震」を読んで、備えの大切さについて意見発表した。久保絢稔(あやね)さんは「まちがどう復興していったかがよく分かった」、秋田樹里さんは「被災した人が前向きに生きる姿や、災害弱者を守る取り組みに感銘を受けた」と話した。=11日付神戸新聞朝刊姫路版

 生徒の感想 「日ごろの地域のつながりが防災力向上につながることを知った」「被災者が愛するまちのために協力して困難なときを乗り越えたのだと思った」「防災の啓発に有名なタレントの協力を得るのもいい方法だと思った」

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    新聞を学校の教材に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、猪名川町立中谷中(同町原)で9月4日、毎日新聞阪神支局の井上元宏記者(44)が講演した。全校生徒約140人が取材や紙面制作の体験を聞いた=写真。
 県NIE推進協議会の記者派遣事業。井上記者は初任地の大分で2002年にあったサッカー・ワールドカップ(W杯)を振り返り「試合だけでなく、海外ファンとの出会いが貴重だった。多様な側面を取材できるのが記者の楽しさ」と語った。阪神大震災(1995年)の被災者取材について「私自身は震災を体験していない。阪神大震災のことを知ろうとする姿勢が大切だと感じている」と話した。
 紙面制作の編集会議の様子も写真で説明。講演を聞いた同中3年、西口紗織理さん(14)は「様々な人が関わって紙面が作られるのはすごいと感じた」と話した。同中3年、北垣平悟さん(15)は「読みやすさを考える姿勢が伝わった。新聞をしっかり読みたいと思いました」と話した。=5日付毎日新聞朝刊阪神版

 生徒の感想 麻生大地さん(3年)「記者がどんな気持ちで記事を書いているかが分かった。W杯での外国ファンの取材の話に興味をもった」、奥田華梨(かりん)さん(3年)「神戸から東日本大震災の被災地へ、海外も含め全国から集まった手紙を送る運動を取材した話が興味深かった」

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 新聞記者の仕事や新聞の役割を学ぶ授業が6月26日、加古川市米田町平津の川西小学校であり、6年生56人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが講師を務めた。

 同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。三好アドバイザーは「新聞の特徴は記事の多様性や一覧性で、ざっと読めば、各分野の必要な情報が頭に入ってくる」と説明した。記者の仕事では、東播支社の取材体制などを紹介し、「名刺1枚で興味ある人に会えるのが仕事の魅力」と話した。
 神戸新聞の「若者BOX席」への投書を前に、読者の心に届く投書について考えるワークショップも開いた。
 山道梨杏(りな)さんは「みんなに大事な情報を伝える記者になりたい」、一瀬未百(みお)さんは「見出しで工夫しているのが分かった。もっと新聞を読みたくなった」と話していた。=27日付神戸新聞朝刊東播版

[写真説明]

班ごとにイチオシ記事を選ぶ児童たち=川西小(撮影・大路穂鷹君)

    児童の感想 「読者に役立つ正しい情報を伝えるため、新聞製作に多くの人が関わっていることを知った」「まず、誤字をなくすようにする校閲の作業に驚いた。新聞を読んで、これからの生活に生かしたい」

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   共同通信社神戸支局の儀間朝浩(ともひろ)支局長がこのほど、淡路市志筑の津名高校で「紛争地を取材する」と題して講演した。同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。
 儀間支局長は03年のイラク戦争当時、米軍の従軍記者だった体験を披露。砲撃の瞬間や取材拠点となった装甲車の車内などの写真を映しながら「突然、銃撃戦に巻き込まれたときは大変怖い思いをした」と話した。
 1996~97年の在ペルー日本大使公邸占拠事件では、人質解放までの緊迫した取材の様子を伝えた。
 生徒からの「なぜ危険なところに取材へ行くのか」との質問に、「紛争地の現実を伝えたいとの思いが強かった」と答えた。=3月11日付神戸新聞朝刊淡路版

 生徒の感想 「記者は記事第一で後は二の次かと偏見を持っていたが、全然そんなことはなく、分別をつけて報道すべきか否かを考えるのだと知った」「儀間さんの声は淡々としていたが、きっとつらいことや厳しいことがたくさんあったんだと(戦地の)写真を見て思った。新聞はたくさんの思いや考えが詰まったものだと感じた」