記者派遣の記事一覧

 兵庫県NIE推進協議会は2020年度、新型コロナウイルス感染防止のため、NIE実践指定校6校で、オンラインでの記者派遣事業(出前授業)を計8回行った。

 全面オンラインでの出前授業は姫路市立豊富小中学校と県立神戸高塚高校の2校で計4回行った。ほかに密を避けるため対面に加え、各教室をオンラインでつないで他学年の生徒らが同時視聴したのが3校。残る1校では、生徒の意見発表に無料通信アプリ「LINE」のグループ通話機能を使った。

 オンライン授業は突然のフリーズなど意思疎通に一部不安を残すが、画面やチャットを通じ質疑応答も行ってきた。また授業の内容を事前に録画し、生徒たちが夏休みに視聴したケースもあった。

 同協議会は学識経験者や兵庫県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、県内に取材拠点を置く新聞・通信社8社で組織し、学校教育の現場での新聞活用を進める。出前授業は8社が行い、20年度は21校で計24回実施した。

 21年度は、児童数の少ない複数校をテレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」でつなぐ授業を本格化させる予定。対面とオンラインを併用し、新聞を活用した授業を実践していく。

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(4月11日)

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、多可町中区の県立多可高校で3月19日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が授業を行った。「新聞に目を向けて」と題し、1年生75人に新聞の魅力や取り巻く状況などについて話した=写真。

 同校は今年度、日本新聞協会からNIE実践校の指定を受けた。校内に新聞閲覧コーナーを設け、社会や国語などの時間に新聞を読み、議論を深める授業を進めてきた。

 小林記者は「インターネットの普及で新聞の在り方が激変している」と現状を説明。その一方、新聞記事は責任の所在が明らかであること、見出しの大小や記事の掲載位置などで各ニュースの価値が一目で分かることなど、新聞の優れた点を紹介した。

 また、新聞を手に「一般記事だけでなく首相の動向や人生相談、小説などさまざまなコンテンツが一つの新聞に掲載され、その情報量は文庫本1冊に匹敵する」と説明、新聞に関心を持つよう勧めた。=20日付産経新聞朝刊播州面

 生徒の感想 笹倉勝さん(16)「記者の仕事を知ることができた。X JAPANのボーカルToshIさんら有名人に話が聞けてすごいと思った」、藤本菜月さん(16)「スマホで情報を入手していたが、これからは、より詳しく情報が分かる新聞も読むようにしたい」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 淡路市志筑の県立津名高校(魚井和彦校長)で3月15日、「新聞記者の仕事について」と題した授業があった。新聞を教育現場に採り入れるNIE活動の一つ。朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が1、2年生計約320人に話した。

 堀江記者は、2018年11月に日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が逮捕された際に、朝日新聞が翌日の朝刊より先にデジタル版で「逮捕へ」と速報したことを紹介。「以前、特ダネは新聞で報じるのが常識だったが『紙もデジタルも』の時代になった」などと話した。

 2年生の岩井祐樹さん(17)は「張り込みをするような取材方法など、初めて知ることがあって面白かったです。自宅は神戸新聞を取っていますが、もっと読みたいと思いました」と話した。=16日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事について話を聞く生徒ら=淡路市の県立津名高校

 生徒の感想 中村七星(ななせ)さん(2年)「興味のあるニュースを読めるデジタル版の良さも分かった」、野田愛加(まなか)さん(2年)「夜討ち朝駆けなど苦労して記事を作っていることを知り、新聞を読もうと思った」、谷口航大さん(2年)「取材相手に心を開いてもらう、地道な仕事だと知った」

    ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 関心を集めた新聞記事を題材に意見交換し、オリジナルの紙面を作る授業が3月10日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であった。6年生の3クラス計88人は、それぞれ別のクラスの児童と3人一組になり、パソコンを通じてやりとりを重ねた。

 同校のNIE(教育に新聞を)研究チームが企画し、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 子どもたちは事前に神戸新聞の「写真ニュース」から選んだ記事を学習支援アプリで共有。テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した記事や、新型コロナウイルスに感染して亡くなったタレント志村けんさんの訃報などに注目した児童が多く、それぞれ選んだ理由をパソコンに打ち込んだ。

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  紙面で最も大きなスペースを割くトップ原稿は投票で決め、記事の配置もパソコン上で相談して構成した。村前美月さん(12)は「読んでほしい記事を目立たせることで、内容がより伝わりやすくなると感じた」と話した。(安藤真子)=12日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真㊤]別のクラスの同級生とパソコンで作った新聞について発表する6年生の児童=豊富小中学校[写真㊨]児童がパソコン上で意見交換しながら作った紙面の一例。大坂選手の全米オープン優勝(昨年9月)をトップ記事に選んだ

 児童の感想 西尾啓介さん(12)「プロ野球や政治のニュースなど、それぞれが違う視点で記事を選んでいたのが面白かった。知ってもらいたい記事を大きくすると目に留めてもらえる」

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

  日本新聞協会NIEサイトにも「オンラインで『まわしよみ新聞』」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

ワークショップの主な流れ(4月11日付神戸新聞朝刊教育面から)

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、西宮市立浜脇中学校は1月22日、「新聞ができるまで」というテーマで講座を持ちました。講師は毎日新聞阪神支局の稲田佳代記者です。対象は全校生680人。新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、各学年代表の生徒9人が対面で講義を受け、その様子を全校生徒はモニター画面を通じて視聴しました。

 本校の1、3学年生徒は、社会科授業の一環としてNIEノートを作成しています。週に一度、自分が気になる記事をスクラップしてまとめ、感想を書きます。社会科の授業の導入として、書画カメラを使ってプレゼンテーションします。他生徒の発表を聞くことで、新たな気付きなどにつながっています。2年生は2020年12月、トライやる・ウィーク(兵庫の中学2年生を対象とした職場体験)の一環として、新聞記者の仕事を学び、記事を作成する活動をしました。

 当日の講座の内容は、①新聞記者の心構え、道具②記者としての体験③記者として必要なスキル④質疑応答-でした。

 ①については、メモの取り方、カメラなどの道具の準備、さらにできるだけの情報を集めてから取材へ行くために下調べの重要性を伝えていただきました。

 ②については、東日本大震災当時の稲田記者ご自身の体験を語ってくださいました。発生当日に、即座に宮城県に向かうようにという指示を受け、着の身着のままでワゴン車に乗り込んだそうです。また、記者となった当初は政治部門に在籍し、現在の菅首相ら著名人への取材経歴があることも教えてくださいました。現在は、阪神間で起こる事件の取材などをされています。その他、身近なニュースへの関わりなど、話は多岐にわたり興味深い内容でした。

 ③については、記事を書くうえで必要なものは「文章力」と「好奇心」だと説明してくださいました。例えば、新聞に小さく載っているジェンダー差別による社会問題の記事に関心を持ち、より詳しく取材することで真相へとつながり、社会への提言のひとつになったのではないか。そのような事例紹介が印象的でした。

 ④の質疑応答では、「今の時代の中、記事作りで意識していること」や「記者をしていて楽しかったこと」の質問に、「外出自粛で家庭の中に問題が潜んで外から見えにくい状態となったので、専門家に聞き、統計をもとに取材している」や「いろいろな人から貴重な話を聞かせてもらえること」と答えてくださいました。

 生徒の感想には「記者さんの行動力や強い好奇心、体力など、必要な力をたくさん知ることができた。今後の生活にも役立て、より文章力をつけていきたい」とありました。

 今後は、全生徒に配布されたパソコンも有効活用していきます。NIE活動を学校教育に結びつけ、新聞記事を通して社会全体の動きを学び、多角的に物事を思考できる学習活動を目指していきたいと思います。

渋谷仁崇(西宮市立浜脇中学校教務主任/NIE担当)(2月28日)

[写真説明]各教室にあるモニターを通じ、新聞記者の話を聞く生徒たち

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 発生から26年を迎えた阪神・淡路大震災をテーマにした授業が2月5日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、中学1、2年生176人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用した。生徒たちは神戸新聞が報道した同震災の写真パネルを見て授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは震災の日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当日書いた記事や当時の様子を紹介し「様相の異なる一つ一つの災害から学び、伝えることが新聞の役割」と話した。

 新型コロナ対策を踏まえた避難所運営も説明した。古和恭茉(こわきょうま)さん(2年)は「平成にさまざまな災害が起きていることを知った。記憶を語り継げる人間になりたい」、萩原花帆さん(1年)は「被災者を取材する記者の悲しさも伝わってきた」と話した。=6日付神戸新聞朝刊姫路版 

[写真説明]災害をテーマに行われたオンライン授業=豊富小中学校(同校提供)

 〈質問にお答えします〉阪神・淡路大震災の被災者向け仮設住宅について 仮設住宅は兵庫県民向けに48,300戸が発注され、入居のピークは46,617戸でした。用地確保が課題で、被災地だけでは土地が足りず、大阪府内や姫路、加古川市など29市町に広がりました。仮設住宅が入居ゼロになったのは、2000年1月14日。震災から1823日後でした。

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

  

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 新聞を学校の教材に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、神戸市垂水区の愛徳学園中・高校で2月3日、毎日新聞神戸支局の韓光勲記者(28)が講演した=写真。韓記者は22歳の女性が90歳の祖母を介護疲れの末に殺害した事件の取材について語り、中学3年~高校2年の93人は熱心に耳を傾けていた。

 韓記者は、警察官から「女の子はかなり追い詰められていた。加害者であり、被害者やわ。気の毒やね」と聞いたことが取材を始めたきっかけだったと説明。「この問題は誰もがひとごとではなく、今の日本社会の問題を表していると感じた。なぜ報じるかをきちんと自分の言葉で説明できるようにすることが大切」と話した。

 高校2年の新沼萌々(もも)さん(16)は「一つの記事のためにたくさんの労力や時間がかかっていることを知った。女性はかわいそうだと思うし、日本社会の厳しさを感じた」と話した。【脇田顕辞】=4日付毎日新聞神戸・明石版

 生徒の感想 高校2年、東原花乃音(かのん)さん(17)「裁判や周辺取材をどうまとめていくか興味を持った。記者の方に初めて話を聞き、今後の学習に役立てたいと思った」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、西宮市立浜脇中学校で1月22日、毎日新聞阪神支局の稲田佳代記者が「新聞記事ができるまで」と題して全校生徒に出前授業をした。新型コロナウイルス感染防止のため、代表の生徒9人の前で話す様子を撮影し、その他の生徒約680人は各教室のモニター画面を通じて同時視聴した。

 授業では、稲田記者が過去に取材した東日本大震災や社会問題の記事を基に、取材方法や原稿の書き方を紹介した。続いて、生徒からの質問にも回答。「取材に新型コロナの影響はあったか」「記者をしていて楽しいことは」との問いに、「外出自粛で家庭の中に問題が潜んで外から見えにくい状態となった。専門家に聞き、統計を手掛かりに取材した」「いろいろな人から貴重な話を聞かせてもらえること」と話した。終了後は、「一つの記事にたくさんの人が関わっていることを初めて知った」などの感想が寄せられた。【岸桂子】=23日付朝刊毎日新聞阪神版

[写真説明]新聞記者の仕事について説明する稲田記者の話を、各教室にある大型モニターを通して聞く西宮市立浜脇中の生徒たち

 生徒の感想 永倉慎一朗さん(2年)「新聞記者に必要なスキルは『好奇心』と聞いて心に残った」、泉祐希さん(2年)「読者に情報をしっかりと伝えるため聞きづらいことも聞く姿勢に感銘した」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、新聞社と新聞記者の仕事を学ぶ授業が1月21日、六甲アイランド小学校(神戸市東灘区向洋町中2)であり、5年生53人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。講師を務めた神戸新聞報道部の太中麻美記者は、事件・事故や行政ニュース、動物園や学校の話題など、さまざまな出来事を取材する記者の仕事について紹介した。

 新型コロナウイルス感染症の報道については「読者に安心情報を届けるため、クラスター(感染者集団)の状況や、拡大防止策などを詳しく取材している」と説明。また、17日に発生から26年を迎えた阪神・淡路大震災の現場写真を見せながら、「災害の記録」を次代に伝える意義を強調した。

 授業の後は質疑応答も。越智爽介君は「取材を工夫して多くの記事を生み出す話に興味を持った」、武田春香さんは「小さな記事にも大切な情報が詰まっている新聞に興味を持った」と話していた。(三好正文)=22日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事について学ぶ児童ら=六甲アイランド小学校

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 阪神・淡路大震災が起きた時期に毎年、防災学習を行う兵庫教育大付属中学校(加東市山国)で、1月18日、震災報道に携わる神戸新聞の記者2人が「伝える意義」をテーマに講演した。生徒も参加したパネル討論では、次代へ語り継ぐ大切さについて理解を深めた。

 同校は本年度の日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践指定校。防災学習はその関連事業として企画した。NIE活動の一環として、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーと阪神総局の名倉あかり記者が登壇した。

 名倉記者は1995年生まれで震災を知らない。「知ったふりはできない」と、葛藤を持ちつつ遺族取材をした体験を振り返った。長い年月を経てようやく語り始めた遺族もいるといい「発せられた声を次の世代にどうつないでいくか、一生をかけて考えていくものだと思う」と話した。

 三好アドバイザーは震災当日は宿直明けの勤務で、壊滅的な街を取材したことを伝えた。「安全安心の情報発信と市民を励ます記事が必要だった。備えにゴールはなく、一つ一つの災害から、学び取ることが大事」などと述べた。

 生徒3人と幼児の頃に震災に遭った教諭も加わったパネル討論では、記録する大切さや、災害に備えて想定、想像する必要性も話し合われた。(中西大二)=19日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

[写真説明]神戸新聞記者らとともに防災について話し合ったパネル討論=兵庫教育大付属中

 生徒の感想 宮下雄次さん(2年)「震災で犠牲になった多くの方がいる。私たちは震災の教訓を生かしていく使命があると強く思った」、森美紘さん(2年)「犠牲者の人生を伝えるためご遺族の言葉を引き出すことが大切だと思った」

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 授業直前、神戸新聞阪神総局・北摂総局のTwitterで「今から防災学習を始めます」と動画とともに紹介。北播総局のアカウントでもリツイートし、名倉記者の過去記事のリンクを掲示した。

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    県NIE推進協議会による新聞記者派遣事業で、西見誠一・朝日新聞阪神支局長が11 月20日、猪名川町立中谷中学校で「少年事件といじめ」をテーマに講演した。

 阪神間で過去に起きた中学生による集団暴行事件の例を挙げながら、少年事件といじめ問題の共通点などについて解説した。2年生の平松明日圭(あすか)さんは「講演の中で『いじめは犯罪』という芸能人の言葉が紹介され、新鮮な驚きがあった」と述べた。2年生の長瀬裕紀(ひろき)さんは「いじめを見つけたら、だめなものはだめだと言える勇気を持ちたい」と話した。=21日付朝日新聞朝刊阪神版

[写真説明]「少年事件といじめ」をテーマに講演する西見誠一・朝日新聞阪神支局長=猪名川町立中谷中学校

 生徒の感想 谷川貴悠(たかひさ)さん(2年)「いじめの傍観者ではいけない。見つけたら勇気を出して止めたい」、播野敦也さん(2年)「いじめを見つけたら親や友達に伝え、被害者を助けたい」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、時事通信社神戸総局の丸山実子総局長が11月18日、西宮市上甲東園2の県立西宮高校で「働くことと生きること」と題して講演した。1年生280人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。丸山総局長は長年、香港と北京で海外特派員を務めた体験を披露。2011年、米副大統領=当時=のバイデン氏が訪中したときのエピソードなどを交え、「取材は苦労もあるが、貴重な瞬間に立ち会える喜びがある」と話した。「仕事を続ける三つのキーワードは、好奇心とやる気、広い視野」と強調した。

 永田蒼麗(そら)さんは「海外ニュースを伝える特派員の苦労と喜びを知ってあこがれを感じた」、和田慎矢さんは「三つのキーワードを心に留め、好奇心を失わずに学校生活を送りたい」と話した。(三好正文)=19日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]海外特派員の仕事について話を聞く生徒たち=西宮市上甲東園2

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 新聞を教育現場で活用してもらう取り組みをしている県NIE推進協議会の記者派遣事業として、洲本市下加茂1丁目の蒼開中学で10月21日、朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が講演した。中学1~3年の約80人を前に、新聞社の仕組みや記者の仕事内容などについて話した。

 同中学は今年度からNIE実践指定校になっている。堀江記者は社会部や政治部、生活文化部といった新聞社内の各部の仕事内容や、役所などの発表に頼らない取材方法について約1時間、話した。

 中学2年の西口一平君(13)は「夜討ち朝駆けという、取材先の自宅を訪れる方法があることを初めて知りました。家に配達されている新聞を読む頻度を上げたいと思いました」と話した。

 県NIE推進協議会は県内の新聞、通信各社や県教委、学校などで構成。実践校に20校が指定されている。=22 日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事についての話を聞く生徒たち=洲本市の蒼開中学校

 生徒の感想 岩塚真麻さん(3年)「初めて聞く部署名があり、どういう仕事をしているのか興味がわいた」、井岡俊介さん(3年)「夜討ち朝駆けなど僕たちが知らないところで活動し、新聞製作には時間と労力がかかっていると思った」

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、共同通信神戸支局の木村直登記者が11月12日、伊丹市荒牧南3の天神川小学校で「記者ってどんな仕事」と題した授業を行った。3年生125人がクラスごとに話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。木村記者は「例えば『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』はなぜ人気なのか。いろいろな場所に行き、いろいろな人から話を聞き、記事を書くのが記者の仕事」と説明。「新聞には世の中で起きたありとあらゆるニュースが載っている。自分が『へぇ~』『面白い』と思うニュースを見つけ、周りの大人や友達と話し合ってみよう」と呼び掛けた。

 メモ帳やカメラ、パソコン、名刺など記者の「七つ道具」も紹介した。岩崎凛人(りひと)君は「よく調べて間違わないように記事を書くのが大変だなと思った」。平岡由羽さんは「身近な話題もたくさん載っている新聞に興味がわいた」と話した。(三好正文)=13日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]木村記者の質問に手を挙げる児童たち=伊丹市荒牧南3

 児童の感想 阪上茉衣理さん「災害のとき、カッパなどを着て、非常食も準備して取材するのに感心した」、竹本綾音さん「取材が必要なときどこにでも行くのがすごい。これからも頑張ってください」

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 新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が10月12日、神戸市長田区寺池町1の兵庫高校であり、日本経済新聞社神戸支社の堀直樹支局長(52)が「新聞はどう生き残るのか?~ニューメディアの台頭が迫る変革~」をテーマに講義し、ワークショップを実施した=写真。1年生の普通科学校設定科目「グローバルリサーチ」受講生31人が講義を受けた。

 第1部「メディアの興亡」では、インターネットとスマホの登場で情報の流れが大きく変わり、新聞やテレビなど既存のマスメディアも揺らいでいることを話した。一方でフェイクニュースが氾濫するなど新たな問題が生じていることを紹介した。

 終了後、生徒たちが講義を参考に、グループに分かれて新聞について「SWOT(S:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威)分析」を行い、検討結果を発表した。

 第2部「新聞はどう生き残るか?」の講義では、新聞社の電子化の取り組みなどを説明。情報リテラシーを鍛えるためにクールな視点や多様なソースにあたる重要性を指摘し、その際に新聞が有用であると強調した。最後の質疑応答も活発に行われた。

 生徒の感想 小森康介さん「SNSの情報をうのみにせず、多くの情報源から真偽を冷静に判断する力が必要だと実感した」、竹垣優さん「考えるべきことは『どうすれば再び新聞は活用されるようになるのか』ではないかと思う」、竹中志香さん「新聞はフェイクニュースが少なくていいけど、もっと身近に、もっと手軽に読めるようになったらいいなと思った」、加治朋佳さん「SNSと新聞、情報源をどちらかに絞ろうとは全く思わない。講義を聞いて新聞のすごさを知り、SNSの利便性を感じた」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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    兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、三田市ゆりのき台3の三田西陵高等学校で10月27日、日本経済新聞社神戸支社の堀直樹支局長が「新聞を読むことについて~情報の集め方、伝え方」をテーマに、1年生約200人に向けて話をした。=写真

 当日の内容は、①情報を正しく集めるには、②言いたいコトを伝えるには、の2点を柱に説明をした。情報の集め方では、インターネット時代の情報の流れの変化をひもとき、フェイクニュースの問題などについて注意を促した。また新聞社が事実のチェックにどのように取り組んでいるか、1枚の紙面にどのように情報を盛り込んでいるかを説明した。

 言いたいコトを伝えるでは、小論文や履歴書などの文章を書く上で新聞記事の書き方がどのように役立つかを話した。最後にSNSなどを通じて情報を発信することの重みや責任について注意を促した。

 生徒の感想 藤本虎白(こはく)さん「フェイクニュースなどもあるので、新聞をはじめさまざまなメディアから正しい情報を得るようにしたい」、出水(いずみ)里奈さん「新聞を読むことで、ネットニュースにかかわらずいろいろな情報が得られるということが理解できた」 

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

     

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 教育現場での新聞の活用を目指すNIE活動の一環として、洲本市五色町鳥飼中の市立鳥飼小学校で10月29日、産経新聞神戸総局洲本駐在の勝田康三記者が6年生16人に「新聞における表現の工夫について」をテーマに特別授業を行った。

 同校では5、6年生が新聞記事をもとに空欄を埋める作業や100字以内で記事をまとめる取り組みを実施している。この日は、将棋の藤井聡太二冠=棋聖、王位=が最年少で棋聖のタイトルを獲得した際の新聞記事を活用した。
 勝田記者は「だれが」「いつ」「どこで」「なにを」「どうしたか」という文章の基本構成を示したうえで、記事を読み込みながら該当する箇所を線引きするよう指導した。

 児童らは、抜き出した基本構成の要素と藤井二冠の「記録」をキーワードに記事を短い文章にまとめ、「藤井二冠に聞いてみたいこと」の作文にも挑戦。藤井二冠の姿を想像しながら「なぜ強いのか」「獲得したお金の使い道は」などと思ったことを表現した。

 勝田記者は「基本を繰り返して身につけることが大切。新聞や本を多く読み、文章に親しんでほしい」と呼びかけた。=30日付産経新聞朝刊淡路版

[写真説明]鳥飼小学校で行われたNIEの授業。本紙の勝田康三記者が新聞表現について説明した=洲本市

 児童の感想 森山凌翔(りょうが)君「藤井二冠に『将棋以外の時間は何をしているの』と聞きたくなった」、南隅美夢さん「『だれが』『いつ』などを考えながら文章を書いてみようと思った」

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 新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が10月7日、淡路市立志筑小学校であり、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者(51)が、約70人の6年生に取材のコツなどを伝えた。

 記者歴27年目で、阪神大震災をはじめ災害取材の経験も多い加藤記者は、新聞には多くの情報が掲載されていることを紹介。「全て読むのは大変。見出しと前文で、内容が分かるように作られています」と説明した。

 児童たちは実際の記事を使って見出し作りにチャレンジし、難しさや面白さを味わった。また、自動車同士の衝突事故を想定した模擬取材も体験。「信号はあったのですか」「運転手以外に乗っていた人はいましたか」などと次々に鋭い質問をしていた。

 志筑小では授業で人形浄瑠璃について学んでおり、子どもたちはその成果を新聞にまとめて地域住民に紹介する予定。竹中琉晟(りゅうせい)君(11)は「見出しや前文に伝えたいことを盛り込むのが大切だと分かった。新聞作りに生かしたい」と話していた。=8日付読売新聞朝刊淡路版

[写真説明]新聞の読み方を加藤記者から教わる6年生たち(淡路市立志筑小で)

 児童の感想 蓑田大生君「新聞の構成や、大切なことを分かりやすく伝える見出しの役割がよく分かった」、田中伶奈さん「大坂なおみ選手が全米優勝した記事の見出しを考えるのが楽しかった」

   ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 阪神・淡路大震災などの災害をテーマにした授業が10月5日、明石西高校(明石市二見町西二見)であり、1年生320人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定された。校内には神戸新聞の記事や写真パネルが展示され、生徒は災害を想定した自身の避難計画を作成するなど事前学習をして授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは同震災の当日、全壊した神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。災害時の新聞の役割として「一つ一つの災害から教訓を学び、10年、20年先も継続して伝えていくことが大切だ」と訴えた。小川芽里さん(15)は「かわいそうと思うだけでなく、災害で亡くなった一人一人を忘れないように記憶にとどめたい」と話した。

 新型コロナウイルス感染対策を踏まえた避難所運営も紹介。マスクと消毒液、体温計の持参や換気を徹底するなど、各人が対応すべき注意点を確認した。西村元彰さん(15)は「自分の命を守るため、新聞などで正しい情報を得て災害に備えたい」と心掛けを新たにしていた。(川崎恵莉子)=6日付神戸新聞朝刊明石版

[写真説明]災害をテーマに行われた授業=明石市二見町西二見

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新聞を教育に活用するNIEの授業が10月2日、加古川市の県立加古川南高校であり、読売新聞姫路支局の米井吾一支局長(47)が、1年生約200人を前に、新聞の読み方や文章のまとめ方などを話した。

 県内の新聞社・通信社と学校の代表らでつくる県NIE推進協議会の記者派遣事業。米井支局長は、生徒と一緒にこの日の読売新聞朝刊を開きながら、見出しの付け方や記事の配置のルールなどを説明し、「新聞は、見出しを読むだけでも世の中全体の出来事が分かるように編集されている」と述べた。

 文章のまとめ方では、「一文一文は短く」「データを入れると説得力が増す」とアドバイス。「文章がうまくなるには」という生徒の質問には、「名文に多く触れることが大切。一面のコラムを書き写すのも一つの方法だ」と答えた。=3日付読売新聞朝刊姫路版

 ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 生徒の感想 矢崎温臣(はるおみ)さん「説明が分かりやすく、どの記事をどこに配置するか、文章を書くときに何が一番大切かが分かった」、水田みいるさん「自宅では新聞を取っていないけれど、読んでみると、人生案内のような、身近で親しみやすい記事もあり、関心をもった」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 働くことや社会との関わりを考えてもらおうと、神戸新聞丹波篠山支局長の金慶順記者(35)が9月23日、丹波市柏原町東奥の柏原高校で、新聞記者の仕事について講演した。

 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、「教養社会」を選択する3年生33人が聞いた。

 金記者は「文章を書くのが好きで記者を目指した」と話し、記事を書く基準として「役立つ情報」「埋もれた声」「面白い読み物」などを心掛けていると紹介。どんな仕事でも「いろんな立場の人がいることを想像しながら取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 講演を聴いて、「批判されても伝えないといけない記事など、いろんな思いがあると分かった」と酒井永遠さん。竹安龍志さんは「読みやすいように、漢字熟語を使いすぎないなどの工夫をしていることを知った」と話していた。=24日付神戸新聞朝刊丹波版

[写真説明]新聞記者の仕事について講演する金慶順記者=柏原高校

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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    教育現場で新聞を使うNIE(Newspaper In Education)活動の一環で9月16日、神戸市立神港橘高校(兵庫区)の授業に朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が参加した。3年生約40人は各新聞の違いや実名報道などについて学んだ。

 同校は兵庫県NIE推進協議会の今年度の実践指定校20校の一つで、この日の授業のテーマは「新聞の秘密を探せ!」。4人1組のグループに高野剛彦教諭(54)が朝日、毎日、神戸の各新聞を配り「工夫や発見、不思議に思ったことを挙げてみよう」と呼びかけた。

 生徒は「LINE」のグループ通話機能を使って「新聞ごとに字体が違う」「かぎ括弧の中で最後に句点をつけないのはなぜ?」といった意見や質問を次々に書き込んだ。

 授業を終えた佐藤陽菜(ひな)さん(18)は「新聞社によって紙面の違いがあるとわかり面白く感じました。たまには自分で買って読みたいと思いました」と話した。=17日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞を使った授業を受ける生徒たち=神戸市兵庫区の市立神港橘高校

 生徒の感想 天竹皓大さん「新聞ごとに字体が違うことも分かった。授業を通じ、筆者の気持ちを考えながら記事を読みたいと思った」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、兵庫県NIE推進協議会(事務局・神戸新聞社内)のNIE実践校を対象にした記者派遣事業で、オンライン授業が活発になっている。1学期に2校で実施した。中身の充実を図るため新聞・通信社の複数記者が講師を務めたり、テレビ画面越しの質疑応答を増やして双方向性を保ったりし、工夫を重ねている。

 2学期は数校で、各生徒に配備されるタブレット端末を活用したオンライン授業を予定。数人のグループごとに新聞を作る「オンラインまわしよみ新聞」の計画も進めている。

 同協議会は学識経験者や兵庫県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、新聞・通信社で組織し、学校教育の現場で新聞の活用を進めている。記者派遣事業は目玉事業の一つで例年、実践指定校20校に各社の記者が出向いて授業をしている。

 2020年度は、新型コロナ対策としてオンライン授業にしたい、という依頼が少なくない。

 神戸高塚高校(神戸市西区美賀多台9)では7月10日、時事通信社神戸総局の丸山実子総局長と、同協議会事務局長で神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「情報の扱い方、新聞の役割」をテーマにオンライン授業を行った。テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で録画し、夏休み中に1年生200人が視聴した。

 姫路市立豊富小中学校(姫路市豊富町御蔭)でも同30日、三好アドバイザーが小学5年の103人を対象に「新聞の読み方」をテーマにオンラインで授業を展開。ビデオ会議サービス「グーグルミート」を活用して、この日の朝刊から新型コロナの関連記事を探すワークショップも実施した。

 同校の井上幸史教頭は「大人数でも均質な授業を受けられ、パワーポイントの情報を全員が共有している一体感もある。オンライン授業の可能性を感じた」と話す。

 新型コロナの影響による休校などで授業数の確保が難しくなる中、神戸高塚高のように、録画した授業を生徒に自由に視聴してもらう方式も選択肢の一つだ。

 また、授業をスムーズに進めるためにパワーポイントの充実が欠かせない。対面授業と違った魅力づくりも求められる。

 一方で、対面授業の場合は記者がフェースシールドやマウスガードを着用したり、児童・生徒との距離を保ったりして感染防止対策に力を入れている。

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(8月23日)

[写真説明]当日朝刊から新型コロナの関連記事を探す児童=姫路市立豊富小中学校(同校提供)

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 情報の扱い方や新聞の役割を学ぶ授業(録画)が神戸市西区美賀多台9、神戸高塚高校1年生200人に配信された。時事通信社神戸総局の丸山実子総局長と、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は新型コロナウイルス感染防止のため、テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で録画したものを使用。生徒たちが視聴し、夏休みの課題の新聞を活用したワークシート作成に役立てる。

 丸山総局長は香港の国家安全維持法のニュースを通し、「情報の取り扱いで最も重要なのは確認作業。一人より二人、より多くの人に話を聞き事実を追い求めることが必要だ」と説明した。三好アドバイザーは新型コロナ報道を例に、「新聞の特長は記事の網羅性や一覧性。新聞で社会とのつながりを感じてほしい」と呼び掛けた。=8月3日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]情報の扱い方について解説する時事通信社神戸総局の丸山総局長

 生徒の感想 原山千鶴さん「通信社は海外のニュースを日本に教える役割を持っていて、それも世界中にあって驚いた。SNSで情報を得るときに出典はどこか調べようと思った」、山本優さん「世界のニュースは時差を考えて送るのがすごい。大変だなとも思った。相手国との人間関係を保たないといけないと聞いて、日々努力していると思った」、木下倫加さん「得られたことは『正しい情報をしっかりと得てから意見を発信することの大切さ』です。ネットには事実を分かった上で人を傷つけないよう接したい」、安藤優人さん「記事ができるまでに多くの人が関わっていることや、情報を取るまでに大変な苦労があったり、本当のことかしっかり確認しなければならないと気づいた」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。 

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 新聞の読み方を学ぶオンライン授業が7月30日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、小学5年生103人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、遠隔会議システムを活用した。

 三好アドバイザーは、史上最年少で将棋のタイトルを獲得した藤井聡太棋聖などの記事を例に、一番初めに結論を書く「逆三角形」など新聞記事の仕組みを説明。「記事は事実の裏付けをして掲載している」と話し、「新聞から正確な情報を得てほしい」と呼び掛けた。

 柿本陽愛(はるあ)さん「新聞は難しい言葉もあるけど、将来役立ちそう」、多田剛章君は「正しい情報を知るため新聞は大切だと思った」と話した。=31日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]オンラインで新型コロナ報道の話を聞く児童たち=豊富小中学校(同校提供)

 ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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 インタビューの仕方を学ぶ授業が6月26日、神戸市北区山田町下谷上の神戸鈴蘭台高校であり、2年生12人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた=写真。

 同校は2019年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。総合的な探究の時間の一環で、生徒たちは1年間かけて、神戸で活躍する人にインタビューするなどして新聞を作り上げる。

 授業では、生徒たちがよりよいインタビューの仕方を考えた。三好アドバイザーは実例を交え「機械的に質問せず、関心をもった話題は突っ込んで聞こう」「記事を書くとき、その人のよさが伝わる言葉選びを」などと助言した。

 長塚花佳(はるか)さんは「会話を楽しみながらインタビューしたい」、高見蒼介さんは「『相手への敬意をもつ』という言葉が心に残った」と話していた。=27日付神戸新聞朝刊神戸版

    ※7月3日の授業では、生徒たちが「将来の夢」をお互いにインタビューし記事を作成。7月10日の授業では、三好アドバイザーがぞれぞれの記事を講評し、新聞の作り方についても指導した。

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者に2月10日、新聞づくりのノウハウを教えていただきました。

 2019年度の6年生約70人は、総合的な学習の時間に「淡路島の伝統芸能を発信しよう」をテーマに、国指定重要無形民俗文化財・淡路人形浄瑠璃の学習に取り組みました。地域の人にも知ってもらいたいと頑張り、学習のまとめとして、学んだことを新聞で伝えよう―と加藤記者に新聞づくりを教えていただきました。

 当日の内容は、①新聞記者として取材したことから感じたこと②新聞記者の仕事内容③見出しや記事の書き方―の3部構成でした。

 見出しや記事の書き方については「5W1H」が重要であることを学習し、それを意識しながら、一面のコスモス畑の写真を見て記事を書く取り組みに挑戦しました。「コスモスの季節はいつだろう」「このコスモス畑に来ている人はだれだろう」「どんな会話をしているのだろう」と想像を膨らませながら記事を書いていました。

 淡路島で国内最高齢のコアラが死んだ記事に見出しをつける取り組みでは、実際の記事とよく似た見出しを付けることができた児童もいて、うれしそうな笑顔でガッツポーズをしていたのが印象的でした。

    加藤記者からは、発生から25年になる阪神・淡路大震災震災の記事を書くため、何度も取材に通うことで被災者と心を通わせ、被災者の思いを知ることができたとうかがいました。取材する相手に寄り添うことの大切さを感じました。

 残念ながら新型コロナウイルス感染症対策による休校のため、実際に新聞を作ることはできませんでしたが、しっかりとノウハウを学ぶことができたと感じています。

南 志乃婦(兵庫県淡路市立志筑小学校主幹教諭)(6日12日)

[写真説明]書いた記事を発表する児童

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    兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、共同通信神戸支局の小島鷹之記者に1月23日、姫路市立豊富小学校で「新聞を使った調べ学習」と題したワークショップを行っていただき、5年生88人が参加しました。「調べることのプロ」である記者から学ぶ良い機会になりました。

 ワークショップは4、5人のグループに分かれ、「こども新聞」各紙から気になる記事を選ぶことから始まりました。記事を選んだ後、分からない言葉や記事の背景にあるものを調べる→情報を関連づける→模造紙に記事を貼り付け、周りに調べた内容を書き込んでいく→全員の前で発表する―という流れで進みました。

   児童たちは小島記者のアドバイスをもとに、インターネットや図書室の本で調べたり、他のグループにアンケートしたり、インタビューしたりしながら一つ一つの内容を掘り下げていきました。

   例えば―。「小学生8割、外遊びしません」という記事を取り上げ、児童ら30人に「月~金曜、外遊びを何回しているか」を尋ねたグループは「遊ぶ場所が制限されたり、門限があったりするが、もっと外遊びすれば健康になる」と発表しました。

  「新紙幣発行」の記事を選んだグループは、新しい肖像の渋沢栄一(1万円札)、津田梅子(5千円札)、北里柴三郎(千円札)の経歴を調べ、グラフで分かりやすく表していました。

   自分で調べ、仲間と相談し、伝える相手のことを意識しながらまとめる。「調べる」「集める」「まとめる」「伝える」のプロセスを主体的に進める子どもたちの姿が印象的でした。

 小島記者からは「新聞は簡潔に情報がまとまっているが、足りないと思えばさらに調べよう」「いろいろな情報があふれている時代。何が正しいか最後に判断するのは自分」「いつも『なぜ』という素朴な疑問や不思議を見つける目を大切に、身の回りの物事を見つめよう」とアドバイスをいただきました。

   今回の記者派遣事業は、ワークショップを通して調べ方を体感できた素晴らしい機会でした。本校は今年4月、隣接する姫路市立豊富中学校と一つになり、9年制の義務教育学校として開校し、新聞を「つかう」「つくる」活動を通した情報活用能力の育成を目指しています。20年度も記者派遣事業を積極的に活用していきたいと思っています。

   現在、新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業が継続中ですが、「みんな待っているよ」を合言葉に、つながりを大切にした取り組みを進めています。NIEについても、子どもたちの笑顔につながる実践を推進していきます。

井上幸史(姫路市立豊富小中学校教頭)(5月15日)

[写真説明]「新聞を使った調べ学習」に取り組む児童たち

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    淡路市立志筑小学校で2月10日、新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業があり、6年生が読売新聞洲本支局の加藤律郎記者から記事を書く際のポイントや見出しの付け方を学んだ。
 加藤記者は自己紹介で、阪神大震災や2018年の西日本豪雨といった災害報道に携わった経歴を伝え、日々の業務を説明。ノートやカメラ、取材でのやり取りを録音するICレコーダーなど記者の「七つ道具」を披露した。
 70人の児童は、「新聞の基本である『いつ』『どこで』『なにが』など『5W1H』を意識して」「記事の内容が一目で分かる工夫を」と記事執筆や見出しの助言を受け、熱心にメモをしていた。
 古市詩織さんは「災害の悲惨さを伝えるために、何度も通って人から話を聞いていると知った。誇りを持って仕事をしているんだと感じた」。安部歩夢君も「事件や事故があれば、夜中でも駆けつける大変さを頭に入れて、家で新聞を読みたい」と話していた。=11日付読売新聞朝刊淡路版

[写真説明]新聞の読み方について、加藤記者の解説を聞く児童ら(淡路市で)

 児童の感想 魚崎寛生君「5W1Hを考えながら記事を書いてみたい」、明石晏奈さん「記者の人たちが懸命に取材することで私たちにニュースが伝わることを知った」

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 NIE(教育に新聞を)の一環で、新聞の作り方や楽しみ方を学ぶ授業が1月28日、神戸市垂水区福田1の神戸聴覚特別支援学校であった。同校は2018年度から、県内の特別支援学校では初めてNIE実践校に指定されている。

 小学部3~5年生の15人が参加した。神戸新聞報道部の太中麻美記者が講師となり、新聞の役割や記事の書き方を解説。担当する小中学生向け新聞「週刊まなびー」について、「子ども向けなので漢字にルビを振り、イラストを多く使って読みやすい紙面を心掛けている」と紹介した。

 遠足や校外学習を題材にした壁新聞の講評も。児童は「文を書くのを頑張った」「絵をきれいに描いた」などと、工夫した点を積極的に発言した。4年の松村沙紀さん(10)は「頑張って作った新聞を見せられて良かった。記事のまとめ方が参考になった」と話した。=29日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]太中麻美記者(右)から新聞の作り方を聞く児童=神戸聴覚特別支援学校

    児童の感想 高木結衣さん(4年)「子ども新聞はいろいろなことが書かれていて勉強になると思った」

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 企業の経営陣にインタビューした内容を新聞にまとめる授業が1月24日、神戸市北区山田町下谷上の神戸鈴蘭台高校であり、2年生20人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。生徒たちは昨年、神戸や姫路の会社社長ら17人にインタビューした。授業では、三好アドバイザーが「話の中で感銘したことを見出しにしよう」と呼び掛け、生徒はそれぞれA4判の用紙に記事を書いていった。
 井上拓海さんは「聞いた話を簡潔にまとめるのが難しい」、綾田好果(このか)さんは「社長の家族や趣味の話も書いてみたい」と話した。
 2月14日に同校内で発表会を開催。同1日、同市中央区のよみうり神戸ホールであるNIE実践発表会(県NIE推進協議会主催)でも発表する。=25日付神戸新聞朝刊神戸版

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、共同通信神戸支局の小島鷹之記者が1月23日、姫路市豊富町御蔭の豊富小学校で「新聞を使った調べ学習」と題し、5年生88人に授業を行った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は4、5人の班に分かれ、「こども新聞」各紙から気になる記事を選ぶ。分からないことや記事の背景にあるものを、ネットや本、アンケートで調査。模造紙に記事を貼り付け、調べた内容を書き込む―という手法。

 「『しょうがい者』は障害者と書くか、障碍者と書くか」の記事を選んだ班は、児童50人に「障碍」という字を知っているかアンケートし「相手の気持ちを考えて適切に使い分けることが大事」とまとめた。

 村前美月さんは「みんなで記事を選んで調べるのが楽しかった」、福原令捺さんは「班ごとに興味のある記事が違って面白かった」と話した。(三好正文)=24日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]調べ学習についてアドバイスする小島記者=姫路市豊富町御蔭

 児童の感想 西尾啓介君「実際に記者の方の話を聞くことができてうれしかった」、小野拳士君「気になったことをいろいろな方法で調べた。新しいことが分かってうれしかった」

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 教育現場での新聞の活用を目指すNIE活動の一環として、神戸市東灘区の市立六甲アイランド小学校で1月21日、産経新聞神戸総局の篠田丈晴総局長が「新聞の読み方と舞台裏」をテーマに本紙朝刊を教材に用いた授業を行い、5年生の児童約60人が聞き入った。

 同校は今年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。

 篠田総局長は新聞を読み慣れていない子供が増えていることを踏まえ、「全部読まなくてOK。ざっと見れば、その日にどんなニュースがあるのかつかめる。まずはパラパラめくり、目に留まった記事から読めばいい」と呼びかけた。

 また、関心のある分野の記事を切り抜いてスクラップする習慣をつけると学習にも役立つと指摘。「なぜこの記事を切り抜いたかなど、理由や感想を書き添えておくと記憶にも残りやすい」などと勧めた。=22日付産経新聞朝刊神戸版

[写真説明]授業では本紙朝刊を使いながら新聞の読み方を学んだ=神戸市東灘区の市立六甲アイランド小学校

 児童の感想 山根勇雅君「新聞は写真やグラフを使っていて読みやすい。新聞に興味を持った」、谷口苺花(いちか)さん「新聞製作に大変手間がかかっていることが分かった。今日の新聞では新型肺炎の記事が気になった」

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 教育現場での新聞活用を進める県NIE推進協議会は1月9日、神戸市東灘区の向洋小で新聞記者による出前授業を開いた。読売新聞大阪本社の伊東広路記者が講師を務め、5年生約120人に読売KODOMO新聞の読み方や、災害時の新聞の役割を解説した。

 同校では、国語や社会の授業で記事の要約など新聞を活用。この日は、伊東記者が見出しの付け方や写真の効果、記事をわかりやすくする方法を説明した。また、阪神大震災や東日本大震災での新聞制作にまつわるエピソードも伝えた。

 萩山礼温君(11)は「大事な文章に線を引いたり、『なるほど』と思った気持ちを大切にしたりするコツを勉強できた」と話していた。=10日付読売新聞朝刊神戸明石版

[写真説明]読売KODOMO新聞の読み方について伊東記者(左)から説明を受ける児童ら(神戸市東灘区で)

 児童の感想 為近大貴君「新聞を作る際の工夫や苦労が分かった。スポーツ面やテレビ面以外も読もうと思った」、青田愛未(まなみ)さん「記者は読者に分かりやすく―を第一に考え、記事を書いていることを知った」

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 養父市建屋の建屋小学校で12月3日、新聞作りアプリ「ことまど」を使った授業が行われ、5年生8人がパソコンを使って新聞作成に挑戦した。記事の書き方や見出しのつけ方などを神戸新聞記者から教わり、自分たちの書いた記事を推敲(すいこう)して仕上げた。

 同校は日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。「ことまど」は神戸新聞社が開発したクラウド型アプリ。紙面の割り付けが自動化されており、本格的な新聞を簡単に作ることができる。
 5年生は2学期、米作りや郷土の偉人・北垣国道について授業で学習し、4人ずつのグループでそれぞれをテーマにした新聞作りに取り組んできた。
 日下部茉央さん(11)は「見出しを考えるのが難しかったけれど、いい新聞ができた」と喜んでいた。(武藤邦生)=5日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]記者の指導を受けながら新聞作りに取り組む児童たち=養父市建屋

 児童の感想 田村絢稀(あき)さん「文章を考えたり、紙面に合わせて文字数を削ったりするのが難しかった」、板戸恵美子さん「たくさんの人がかかわって新聞を作っているのを知った」

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    新聞を学校の教材に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、神戸市兵庫区の市立神港橘高校で11月27日、毎日新聞神戸支局の春増翔太記者(35)が講演し、「時事問題」の授業を選択する3年生約30人が耳を傾けた。

 県NIE推進協議会の記者派遣事業。今年春まで東京本社社会部で事件担当だった春増記者は、歌舞伎町で飛び降り自殺した若い女性の背景を探った自身の記事を紹介。街で何十人にも声をかけて女性の知人と接触し、ホストクラブに未払い代金があった話を聞き出し、警察で事実確認の取材をした上で記事にした経緯を話した。「社会の隙間(すきま)にうっかり入り込み、事件が起きてしまうと知ってほしい」と話した。

 また、京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者が新聞で実名報道されたことについても話題になった。同校の授業で、多くの生徒から疑問視する意見があったといい、春増記者は「社内で議論になり、私も迷う。読者に被害者への想像力を働かせてもらうために名前が必要だとも思う」と話した。

 授業後、曲淵天音さんは「警察への確認までしているとは想像していなかった。1本の記事を作るのに多くの時間と手間をかけていることに驚いた」と話した。芳原楓香さんは「新聞社内でも実名を出すべきでないという意見があったのに実名報道されたことは納得できない。もっと慎重に考えるべきだったと思う」と話した。【脇田顕辞】=28日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

 生徒の感想 木村伊吹さん「歌舞伎町という知らない世界の実話を聞くことができた。その取材手法に関心をもった」、谷水勢(はづむ)さん「一つ一つ取材を積み重ねたその先に記事があることを知った。記者の仕事に興味がわいた」

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    新聞を教育に活用するNIEの授業が11月8日、加古川市の県立加古川南高校であった。県NIE推進協議会の主催で、読売新聞姫路支局の米井吾一支局長(46)が、1年生約240人を前に取材テーマの立て方などについて話した。

 同高では、生徒がそれぞれ自由なテーマで課題を設定し、8000字の論文を書いて発表する課題研究論文に取り組んでいる。

 米井支局長は、「記者は、社会の様々な問題の背景を探り、もっと良い社会にするにはどうすべきかという思いで記事を書いている」と説明。相次いだ台風災害や、那覇市の首里城で起きた火災などを例に、「例えば、大きなニュースが起きれば地元の対策はどうなっているのか調べてみるのも一つの方法」などと語った。

 論文を書く際には、問題解決のために活動している人にインタビューしたり、アンケート調査の結果を取り入れたりすることで論文の説得力が高まるとし、「専門家の本だけに頼らず、自分なりに材料を集め、その中から結論を導くことが大切」とアドバイスした。=9日付読売新聞朝刊姫路版

 ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 生徒の感想 十市孟人(たけと)さん「専門家の話をすべてうのみにせず、自分で考え、答えを導き出すことが大切だとわかった」、溝口楓月(ふつき)さん「新聞に対する意識が変わった。それをなぜ記事にしたのか考えながら読みたい」

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   教育現場での新聞の活用を目指したNIE活動の一環として、三田市の県立三田西陵高校で10月31日、産経新聞神戸総局の河合洋成記者が1年生約200人に対し、「自分の考えを表現する」をテーマに新聞を使った特別授業を行った=写真。

 同校では、生徒らの文章力向上を目指して小論文講座を企画。新聞記事などを参考に書くことへの関心を高めようと、特別授業を開くことにした。

   河合記者はこの日、体育館に集まった生徒に配られた本紙朝刊などをもとに講演。事実を伝える新聞記事と自分の考えをまとめる小論文の違いを比較しながら、文章の書き方を解説した。そのうえで、新聞を読んで多様な意見を知ることで表現の幅を広げられると説明。「匿名ではなく、責任を持って書くことが信頼につながる。書く力をつけて、自らの発信力を高めてほしい」と強調した。=11月1日付産経新聞朝刊神戸版

 生徒の感想 藤澤ムアさん「『まず、大事と思うところをズバリ書く』という言葉が心に響いた」、井尻夏澄さん「間違った内容の文を書くと信用を失うのだとあらためて思った」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、時事通信社神戸総局の島内真人総局長が10月30日、神戸市北区山田町下谷上の山田中学校で「新聞をもっと知ろう」と題して講演した=写真。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。講演には1年生97人が参加した。

 島内総局長は「新聞には、世の中で起こっていることや、知っておく必要があることが、事実の裏付けをした記事として掲載されている」と話し、生徒たちに「気になった記事を拾い読みしてみよう」と呼び掛けた。
 新聞と、フェイクニュースが拡散される会員制交流サイト(SNS)の違いにも触れた。関根茉那(まな)さんは「一つの記事を載せるのに、多くの人が関わっているのを知って、奥が深いと思った」と話した。(三好正文)=31日付神戸新聞朝刊広域版

 生徒の感想 鳴澤昊(そら)さん「事実の裏付けを十分に取って記事を載せていることが分かった」、海野(うの)快斗さん「朝刊に約200本もの記事が載っていると聞いて驚いた」

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 新聞について理解を深めてもらおうと、兵庫県尼崎市の県立武庫荘総合高校で10月16日、朝日新聞阪神支局の西見誠一支局長が「SNSといじめ」をテーマに講演した=写真。

 県NIE推進協議会による新聞記者派遣事業の一環。朝日新聞が2012年に連載して大きな反響を呼んだ「いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ」などを題材に、いじめの構造や、SNS上で起きやすいトラブルなどについて話した。生徒会長の佐藤光綺(みつき)さん(2年)は「決していじめの傍観者にはならないという決意を新たにしました」と話していた。=18日付朝日新聞朝刊神戸版

 生徒の感想 中村英明(えいめい)さん(2年)「いじめ問題を大きく取り上げた記事を新鮮に感じた。『いじめられたら逃げてもいい』という言葉が心に響いた」

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、神戸新聞丹波篠山支局長の金慶順記者(34)が9月24日、丹波市柏原町東奥の柏原高校で、記者を目指した理由や新聞社の仕事について講演した=写真。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。選択授業「教養社会」を受ける3年35人が参加した。
 「『頑張っている人』と『困っている人』を取材して知らせたい」と金記者。紙面だけでなく大手ニュースサイトにも記事を配信することや、LINE(ライン)で読者から情報を募る双方向の取材手法なども紹介した。「10年後に現在と形を変えていない業種はないと思うけど、本質を見失わないよう仕事に励みたい」と話した。
 大中慧飛(けいと)さん(17)は「読まれるために工夫をしていることが分かった。新聞で地域の取り組みをもっと読みたい」と話していた。=25 日付神戸新聞朝刊丹波版

 生徒の感想 古田悠人(ゆうと)さん「記者に偏見があったが、頑張る人を取り上げたり、社会に問題提起し続けたりしている記者もいると知った」、由良汐音(しおね)さん「記者がどんな思いで書いたかを考えながら記事を読みたい」

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 新聞の読み方や役割を学ぶ授業が9月10日、洲本市五色町鳥飼中の鳥飼小学校であった。5、6年生34人が、神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーの話を聞いた。

 同校は本年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。三好アドバイザーはイチオシ記事を選ぶワークショップを通じ、「関心をもった記事を基に調べ学習をすると、社会の動きが分かるようになる」と強調した。
 記者の仕事では、淡路総局の取材体制を説明。聖隷淡路病院(淡路市)が年内で分娩(ぶんべん)を休止するニュースなど最近の記事を紹介し、「新聞を読んで、地域を大切に思う心を育んでほしい」と呼び掛けた。
 大橋悠人君(6年)は「新聞のいろんなページを読みたくなった」、山田涼桜(りおん)さん(5年)は「新聞ができるまでの流れが分かり、勉強になった」と話した。=11日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]イチオシの記事を選ぶ児童たち=鳥飼小(撮影・山岡颯太君)

 児童の感想 増田篤樹君(6年)「多くの作業を経て新聞ができていることに驚いた」、大橋和奏(わかな)さん(6年)「写真の撮り方のコツを教えてもらって勉強になった」

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 阪神・淡路大震災をテーマにした講演が9月9日、姫路市豊富町の津熊総合センターであった。近くの豊富中学校2年生102人が、兵庫県NIE推進協議会事務局長で、神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーの話を聞いた=写真。
 同校は本年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。三好アドバイザーは、同震災当日、全壊した神戸新聞社本社(神戸・三宮)で宿直勤務だったことや、被災状況と復興したまちの様子を説明。県西・北部豪雨(2009年8月)など、平成に相次いだ地震、水害、火山噴火も解説し、「一つ一つの災害から教訓を学び、命を守ってほしい」と呼び掛けた。
 生徒たちは、本紙9月1日付の防災の日特集「南海トラフ巨大地震」を読んで、備えの大切さについて意見発表した。久保絢稔(あやね)さんは「まちがどう復興していったかがよく分かった」、秋田樹里さんは「被災した人が前向きに生きる姿や、災害弱者を守る取り組みに感銘を受けた」と話した。=11日付神戸新聞朝刊姫路版

 生徒の感想 「日ごろの地域のつながりが防災力向上につながることを知った」「被災者が愛するまちのために協力して困難なときを乗り越えたのだと思った」「防災の啓発に有名なタレントの協力を得るのもいい方法だと思った」

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    新聞を学校の教材に活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環として、猪名川町立中谷中(同町原)で9月4日、毎日新聞阪神支局の井上元宏記者(44)が講演した。全校生徒約140人が取材や紙面制作の体験を聞いた=写真。
 県NIE推進協議会の記者派遣事業。井上記者は初任地の大分で2002年にあったサッカー・ワールドカップ(W杯)を振り返り「試合だけでなく、海外ファンとの出会いが貴重だった。多様な側面を取材できるのが記者の楽しさ」と語った。阪神大震災(1995年)の被災者取材について「私自身は震災を体験していない。阪神大震災のことを知ろうとする姿勢が大切だと感じている」と話した。
 紙面制作の編集会議の様子も写真で説明。講演を聞いた同中3年、西口紗織理さん(14)は「様々な人が関わって紙面が作られるのはすごいと感じた」と話した。同中3年、北垣平悟さん(15)は「読みやすさを考える姿勢が伝わった。新聞をしっかり読みたいと思いました」と話した。=5日付毎日新聞朝刊阪神版

 生徒の感想 麻生大地さん(3年)「記者がどんな気持ちで記事を書いているかが分かった。W杯での外国ファンの取材の話に興味をもった」、奥田華梨(かりん)さん(3年)「神戸から東日本大震災の被災地へ、海外も含め全国から集まった手紙を送る運動を取材した話が興味深かった」

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 新聞記者の仕事や新聞の役割を学ぶ授業が6月26日、加古川市米田町平津の川西小学校であり、6年生56人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが講師を務めた。

 同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。三好アドバイザーは「新聞の特徴は記事の多様性や一覧性で、ざっと読めば、各分野の必要な情報が頭に入ってくる」と説明した。記者の仕事では、東播支社の取材体制などを紹介し、「名刺1枚で興味ある人に会えるのが仕事の魅力」と話した。
 神戸新聞の「若者BOX席」への投書を前に、読者の心に届く投書について考えるワークショップも開いた。
 山道梨杏(りな)さんは「みんなに大事な情報を伝える記者になりたい」、一瀬未百(みお)さんは「見出しで工夫しているのが分かった。もっと新聞を読みたくなった」と話していた。=27日付神戸新聞朝刊東播版

[写真説明]

班ごとにイチオシ記事を選ぶ児童たち=川西小(撮影・大路穂鷹君)

    児童の感想 「読者に役立つ正しい情報を伝えるため、新聞製作に多くの人が関わっていることを知った」「まず、誤字をなくすようにする校閲の作業に驚いた。新聞を読んで、これからの生活に生かしたい」

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   共同通信社神戸支局の儀間朝浩(ともひろ)支局長がこのほど、淡路市志筑の津名高校で「紛争地を取材する」と題して講演した。同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。
 儀間支局長は03年のイラク戦争当時、米軍の従軍記者だった体験を披露。砲撃の瞬間や取材拠点となった装甲車の車内などの写真を映しながら「突然、銃撃戦に巻き込まれたときは大変怖い思いをした」と話した。
 1996~97年の在ペルー日本大使公邸占拠事件では、人質解放までの緊迫した取材の様子を伝えた。
 生徒からの「なぜ危険なところに取材へ行くのか」との質問に、「紛争地の現実を伝えたいとの思いが強かった」と答えた。=3月11日付神戸新聞朝刊淡路版

 生徒の感想 「記者は記事第一で後は二の次かと偏見を持っていたが、全然そんなことはなく、分別をつけて報道すべきか否かを考えるのだと知った」「儀間さんの声は淡々としていたが、きっとつらいことや厳しいことがたくさんあったんだと(戦地の)写真を見て思った。新聞はたくさんの思いや考えが詰まったものだと感じた」