記者派遣

記者の仕事 奥深さ学ぶ 共同通信・伊藤さん 洲本高で出前授業

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 新聞や記者の仕事について学ぶ授業が、洲本市上物部2の洲本高校であった。共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者(27)が1年生240人を前に、これまでの取材経験を基に仕事の面白さについて語った。

 同校は、教育に新聞を活用する日本新聞協会のNIE実践指定校に2024年度から指定されている。

 伊藤記者は、愛媛県の松山支局から22年に神戸支局へ異動。現在は主に神戸市役所を担当し、選挙報道などにも関わっている。

 発生から今年で30年になった阪神・淡路大震災の取材に力を入れてきたという伊藤さん。神戸と、1999年に地震が起きた台湾の被災地との交流を記念し昨年秋、台湾に石碑が建立されたことについて報じた自身の記事を紹介した。

 「日本のメディアで取材したのは、共同通信だけだった。私が行かなければ、日本で知られることはなかったと考えると、意義があったと思う」と振り返り「それぞれの関心に基づいて取材できる。何が起こっているのか記録に残せることも、責任は感じるが、この仕事のやりがいだ」と伝えた。

 同校の辻丈生(たける)さん(16)は「いろいろな人に話を聞け、さまざまな方向に仕事が広がる奥深さに、興味が湧いた」と話していた。(荻野俊太郎)=2月14日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]記者の仕事の面白さを語る共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者=洲本高校

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