神戸新聞アドバイザーが講師に
沖縄への修学旅行を前に、兵庫県NIE推進協議会による出前授業が5月16日、神戸市北区藤原台中町5の有野中学校であり、3年生192人が現地取材のポイントなどを学んだ。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
修学旅行は5月26~28日に予定され、生徒たちは太平洋戦争末期の「沖縄戦」の実相を伝える沖縄県平和祈念資料館や、沖縄の魅力が詰まった「おきなわワールド」などを見学し、取材した内容を新聞にまとめる。同校は、今回の取り組みを今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」でポスター発表する。
出前授業は今年1月、沖縄戦や兵庫と沖縄に関わりを伝えたのに続いて2回目。三好アドバイザーは取材のこつとして、せっかく現場で見聞きするのだから、ディテール(細かいところ)をメモする▽現場にいるのだから具体的に質問する―などを挙げた。
生徒たちは、沖縄戦で米軍の沖縄本島上陸地となった比謝川も訪ね、クルーズ船に乗って平和について考える。沖縄では1945(昭和20)年、米軍が上陸し、凄惨(せいさん)な地上戦が繰り広げられた。日本側の犠牲者は20万人を超え、その半数は民間人だった。
三好アドバイザーは「80年前の沖縄の出来事を想像し、感じたことを自分の言葉で表そう」と呼びかけた。
[写真説明]修学旅行を前に、取材のポイントを学んだ出前授業=有野中学校