時事通信社神戸総局の清水泰至総局長が、神戸市垂水区歌敷山3の愛徳学園高校で「経済ニュースを通じて半歩先を考える」と題して講演し、1年生21人が聞き入った。
同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。清水総局長は「経済とはお金の流れ。経済ニュースを通じ、これからどうしたらいいか、自分なりの答えを見つけよう」と呼びかけた。
日本のファストフード店が提供するオレンジジュースがSサイズのみになった話を通し、「どうしたらいいか」を考えた。ブラジルのオレンジが不作だったのが理由で、「他国から輸入する」「別のジュースで我慢する」などの案が出た。
将来、ロシアによるウクライナ侵攻が終わった場合、物価は上がるか下がるか―についても意見を出し合った。「まちの再建で世界中の資材が必要になる」などの理由で、さらに物価が上がるとの見方もあった。
生徒の森脇乃愛(のあ)さん(16)は「ウクライナ侵攻の行方が物価にどう影響するかの話が興味深かった」と話した。(三好正文)=3月7日付神戸新聞朝刊神戸版
[写真説明]経済ニュースを易しく説明する時事通信の清水泰至神戸総局長=愛徳学園中・高校