神戸海星女子学院小学校(神戸市灘区青谷町2)で、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)と名倉あかり記者(29)が、30年前に発生した阪神・淡路大震災の授業をした。3~6年の約200人が真剣な表情で聞き入った。
三好アドバイザーは震災発生当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしており「午前5時46分に偶然起きていたから、今みんなと会えている」と振り返った。2013年の淡路島地震にも触れ「備えにゴールはない。『災害は繰り返す』と覚えておいて」と呼びかけた。
震災が起きた1995年生まれの名倉記者は、自身の名前に「暗い世の中を照らせるように」との思いが込められていると紹介。「まずは自分の命を大事にして、次の地震から身を守るために一緒に阪神・淡路の記憶をつなぎましょう」と語った。
6年の笠谷莉央さん(12)は「経験していないけど震災のことは忘れないし、次の世代に伝えたい」と話した。=1月28日付神戸新聞朝刊神戸版
[写真説明]阪神・淡路大震災の発生から30年の節目に、震災報道の授業をする神戸新聞の名倉あかり記者=神戸海星女子学院小学校
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