発生から30年になる 阪神・淡路大震災をテーマにした出前授業が5月13日、大阪教育大学柏原キャンパス(大阪府柏原市旭ケ丘4)であり、中国人留学生20人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)が講師を務めた。
「多文化共生と防災」(担当=辻本桜子特任講師)の講座の一環として行った。三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた体験を語り、「阪神・淡路も、四川大地震(2008年5月)も、当時を知らない世代が教訓と記憶のバトンをつないでほしい」と呼びかけた。阪神・淡路で知人が亡くなったことに触れ、「震災犠牲者を決して忘れない」と話した。
昨年8月、気象庁が初の「南海トラフ地震臨時情報」を発表した。三好アドバイザーは「災害は繰り返す。備えにゴールはない」と強調した。
[写真説明]「備え」の大切さを訴えた出前授業=大阪教育大柏原キャンパス
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