神戸新聞アドバイザーが講師に
新聞の読み方を知ろう―と5月21日、県立西宮高校(西宮市上甲東園2)で出前授業があり、1年生280人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
同校の生徒たちは数年前から、SDGs(持続可能な開発目標)に関連した新聞記事を選んで調べ学習した成果を新聞ポスターとしてまとめ、発表している。
出前授業は1年生が記事選びを始めるのを前に、まず、新聞の読み方を知ろう―と企画された。三好アドバイザーは、新聞の特長として、一目で紙面全体を見渡せる「一覧性」▽各面に多様なニュースが載っている「網羅性」を、記事の書き方として、前文に結論を書く「逆三角形」スタイルを挙げ、「見出しと前文だけ『ちょい読み』すれば、必要な情報がざっと分かる」「興味が広がれば、関連記事が他の面に載っているケースがある」と話した。
新聞を読み比べることも大切で、「トップ記事が違うニュースなら、各新聞社の価値判断の違いを考えてみよう」と呼びかけた。
同校は新聞ポスター製作の取り組みを今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」で実践発表する。
[写真説明]最近気になったニュースについて話し合う生徒たち。コメ発言にともなう農相の更迭、児童ひき逃げ事件、芸能界スキャンダルなど、さまざまなニュースがあがった=県立西宮高校