記者派遣

新聞活用学ぶ出前授業 三田・有馬高 「正しい情報得て」

250124arimakou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の読み方や交流サイト(SNS)の功罪を学ぶ出前授業が有馬高校(三田市天神2)であり、1年生198人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「インターネットで偽情報が拡散する時代。正しい情報を得るよう努めよう」と呼びかけた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは、能登半島地震を巡ってSNS上に救助を求める偽情報が出回ったことを例に挙げ、「災害時の悪質なデマは深刻な影響を及ぼす」と強調。一方で「LINE(ライン)を利用した災害情報の共有など、SNSを有効活用したい」とした。

 新聞の読み方については「記事の多くは大切なことから書く『逆三角形』スタイルなので、見出しと前文だけざっと読むのでもいい。新聞は忙しい人ほど短時間で情報を得られる媒体。気軽にめくってほしい」と語った。

 上野稜河さん(16)は「SNSの情報はフェイクかどうか判断しづらいので、新聞を大切な情報収集の手段として活用したい」と話していた。=2月5日付神戸新聞朝刊三田版

[写真説明]最近気になるニュースを話し合う生徒たち=三田市天神2、有馬高校