発生から30年になる阪神・淡路大震災をテーマにした出前授業が1月16日、小野市古川町の旭丘中学校であった。全校生307人が参加し、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)が講師を務めた。
三好アドバイザーは30年前、神戸新聞の記者として被災地で取材に当たった。出前授業では発生日に書いた記事や、倒壊した民家、猛煙を上げて燃える住宅密集地など、当時のまちの惨状を紹介。「若い世代が大震災の教訓を語り継ぎ、次の災害に備えてほしい」と呼びかけた。
「犠牲者の生きた証しを残すことも新聞の大切な務め」と話し、「阪神・淡路で亡くなった6434人のことを忘れないでほしい」と訴えた。
中学3年生に相当する9年生の依藤賀容子さん(15)は「南海トラフ巨大地震に備え、家族で対策を講じたい」と話した。=21日付神戸新聞朝刊北播版
[写真説明]阪神・淡路大震災について話を聞く生徒たち=旭丘中学校
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