発生から30年になる阪神・淡路大震災をテーマにした出前授業が5月12日、岡山市立福浜中学校(同市南区三浜町2)であり、2年生約200人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)が講師を務めた。
5月16日の校外学習で神戸を訪れ、人と防災未来センター(神戸市中央区)などを見学するのを前にした授業。生徒たちは校内に展示された本紙の震災写真を見るなど、事前学習してきた。
三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮にあった神戸新聞本社で宿直勤務だった。震度7の瞬間や当日の神戸の惨状を説明し、「大切なのは語り継ぐことだ。一つ一つの災害から教訓を学ぶことが大切」と強調した。
2018年6~7月の西日本豪雨は、岡山県にも大きな被害をもたらした。生徒たちは、災害時に自分や家族、友達の命を守るには何をしたらいいか話し合った。「ハザードマップを確認する」「近所の人と仲良くし、ふだんからコミュニケーションを深める」「防災グッズを備える」などの意見が出た。
[写真説明]命を守るために何が必要かー。意見交換する生徒たち=岡山市立福浜中学校