記者派遣

「トライやる」新聞をつくろう 姫路・夢前中

250508yumaekityuu1.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 今年6月の職業体験「トライやる・ウィーク」で見聞きしたことを新聞にまとめよう―と5月8日、姫路市広畑区才の夢前中学校で、取材のノウハウを学ぶ出前授業があり、2年生162人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは6月2~6日、幼稚園や小学校、スーパー、レストラン、病院、介護施設、文化・スポーツ施設など市内55カ所で働く予定。それぞれ「消防署で消防用ホースの操作方法を学びたい」「パン屋の店内にパンを並べたい。パンを焼くことにも挑戦したい」「スーパーで買い物客の応対や商品の陳列を頑張る」「幼稚園の子どもたちと交流するのが楽しみ」などと抱負を語った。

 授業では、職業体験の心構えやインタビューのコツなどを学んだ。三好アドバイザーは「受け入れ先への敬意が大切」と強調。「働く人たちにやりがいや苦労を聞こう」「その仕事の魅力を自分の言葉で表してみよう」「職場の音やにおいなど、ディテール(細かいところ)を取材しよう」などと呼びかけた。

 生徒たちは次回6月10日、三好アドバイザーから記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」で取り組みたいことを話し合う生徒たち=夢前中学校

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  「トライやる・ウィーク」の体験を個人新聞にまとめるのを前に6月10日、新聞作りのノウハウを学ぶ出前授業があり、三好アドバイザーが講師を務めた。250610yumesakityu.JPG

 生徒たちはまず、「何を一番記事にしたいか」を話し合い、30字にまとめた。楽器店で働いた生徒は「バイオリンを手入れしたことを書きたい」、消防士の仕事を体験した生徒は「はしご車に乗ったことを記事にしたい」と発表した。

 各事業所の魅力を紹介したり、においや音、声を含めた雰囲気を発表したりする時間もあった。

 三好アドバイザーは「働く楽しさややりがい、大変さが伝わるよう、具体的に記事を書こう」「一番言いたいことから書く『逆三角形』スタイルで記事を書こう」と呼びかけた。

 生徒たちが各事業所で働いている写真も多数紹介され、それぞれが5日間を振り返った。

[写真説明]「何をイチオシ記事にするか」を発表し合う生徒たち=夢前中学校