■関西学院大学新聞総部(6月20日、対象・新入部員14人を含む計17人) 「関西学院大学新聞」を発行する同部の部員が、取材の仕方や記事の書き方、写真撮影などのポイントを学んだ。毎年この時期に開いている。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
2025年6月アーカイブ
■明石市立大蔵中学校(6月27日、対象・特別支援学級のぞみ1~3年生3人) 「新聞の読み方」をテーマに、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが授業を行った。気になるニュースを発表したり、明石城や明石海峡大橋をPRする見出しを考えたりするワークも行った。
県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で人事異動があり、毎日新聞神戸支局長が岸桂子さんから花牟礼紀仁さんに、神戸新聞報道部長が小森順平さんから三木良太さんに交代した。人となりを自己紹介でー。
毎日新聞神戸支局長 花牟礼紀仁
より確かな情報の選別を
2025年度から神戸支局長を務めています。兵庫県内での勤務は3年ぶり4回目ですが、これまでは阪神支局(尼崎市、2回)、姫路支局を経験したのみ。神戸市を拠点に働くのは初めてです。
記者となって26年目。松山支局を振り出しに和歌山支局、大阪社会部、長野支局、東京社会部などで勤務しました。変わったところでは、系列の週刊誌「サンデー毎日」編集部で国会や選挙取材を担当したこともあります。
最近、県内の高校の先生とお話しする機会があったのですが、その先生は「大半の生徒が動画サイトを情報源にしており、首をひねりたくなるような話でもそのまま受け入れている」とおっしゃっていました。
ご承知の通り、ネット上には根拠不明な情報もあふれています。一度、動画サイトなどで得た情報と、新聞やテレビの報道とを突き合わせてみてください。そうすると、より確かな情報を選別できるはずです。
新しいメディアと歴史のあるメディア。両方の特長をうまく活用していただきたいと願っています。
神戸新聞社報道部長 三木良太
読まれる仕掛けを探りながら
3月に報道部に着任しました。1997年に入社し、警察担当や行政取材に取り組んできたほか、電子版「神戸新聞NEXT」の配信部署で勤務しました。
学校や子どもたちの話題が新聞に載ってない日はないでしょう。小中高生を取材したことのない記者に会ったこともありません。それだけ教育現場は記者にとって身近な場所です。
15年ほど前、小学校を訪れるとエプロン姿の男性に迎えられました。2本足で立ち上がる大きな熊のイラストと「熊出没注意」の文言にギョッとしました。それが校長だと知ってさらに驚きました。
エプロン姿の校長が廊下を歩くと子どもたちが駆け寄ってきました。休み時間には校長室が児童であふれました。「ここに校長がいるよという目印」とエプロン着用の説明を受けましたが、校長と児童の垣根を取り払う仕掛けだと感心しました。
「新聞を手にとってもらうためには」「若い世代に刺さるコンテンツとは」―。そんなテーマで話し合う機会が増えています。議論が行き詰まったとき、「エプロン校長」を思い出すことがあります。
新聞や記者が子どもたちに「身遠な」存在になっているなら、その垣根を取っ払う仕掛けは何か。NIEの活動を通じてそのヒントを探りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
神戸新聞アドバイザーが講師に
新聞の読み方を学ぶ出前授業が6月27日、明石市西朝霧丘4の大蔵中学校であり、特別支援学級のぞみの1~3年生3人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
授業では、新聞記事の多くは、初めに結論を書く「逆三角形スタイル」なので、見出しと前文だけ読めばきのうの出来事がおおよそ分かる▽新聞は一覧性が特長で、関心のない分野の記事も目に入ってくるーなど、新聞の特長を学んだ。
最近の気になるニュースを発表したり、明石城や明石海峡大橋をPRする見出しを考えたりするワークショップもあった。
三好アドバイザーは「ウクライナの人たちが今どんな生活をしているか想像してみよう。世の中の出来事を知って伝えることが大切」と強調した。
生徒たちは、新聞やこの日の授業で知ったことを校区の小学生に伝える取り組みを「第30回NIE全国大会神戸大会」(7月31日~8月1日、神戸)でポスター発表する。
[写真説明]新聞の読み方を学んだ出前授業=大蔵中学校
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
兵庫県NIE推進協議会による教員向けNIE研修会が6月25日、養父市八鹿町宿南の宿南小学校であり、教員8人が参加した。同協議会の三好正文事務局長が講師を務めた。
同協議会は「楽しくなければNIEじゃない」を合言葉に、各校で、児童生徒が楽しみながら新聞に親しむコツを伝えている。
宿南小は2024年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されており、児童たちは、新聞づくりアプリを使った郷土の産業紹介などを行っている。今回、NIE活動を続ける中で、多様な実践例を知ろうーと研修会を企画した。
三好事務局長は研修会で、一覧性や網羅性など新聞の特長や、見出しと前文だけ読む「ちょい読み」の勧め、新聞と交流サイト(SNS)の違いーなどに触れる一方、多様なNIEの取り組みを紹介し、ワークショップも行った。
「新聞から大きな数字を探そう」は、誰が探し当てた数字が一番大きいか競う。「新聞から夏を見つけよう」は、紙面から「夏」を感じる写真や記事を切り抜き、台紙に貼り付け、そこから感じる音や声、におい、味、触感などを書き込む。
「何を思っているかな」は、紙面に登場する動物などが思っていることを想像してセリフを書く。低学年向けでは、新聞紙でファッションショーや、新聞からクイズの答え(文字)探し―などを勧めた。
「まわしよみ新聞」づくりや「NIEタイム」など、定番の実践例も紹介した。
同協議会は今後も各校で研修会を重ねていく。同協議会☎078・362・7054
[写真説明]新聞の活用法を考えた研修会=養父市八鹿町宿南、宿南小学校
■明石市立中崎小学校(6月20日、対象・4年生74人) 児童たちが、気になる記事を組み合わせて壁新聞に仕上げる「まわしよみ新聞」作りに挑戦した。大阪・関西万博やスポーツをテーマにした新聞ができあがった。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
神戸新聞アドバイザーが講師に
新聞から気になる記事を選び、組み合わせて壁新聞を作る「まわしよみ新聞」の授業が6月20日、中崎小学校(明石市中崎1)であった。4年生約70人が4人ずつに分かれ、班ごとに話し合って個性あふれる紙面を作った。
講師は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが務めた。児童たちは神戸新聞写真ニュースなどから記事を切り取り、模造紙に貼っていった。新聞のタイトルも考え、記事の感想やイラストを書き添えた。
大阪・関西万博に関する記事を選ぶ班が多く、米大リーグの大谷翔平選手やトランプ米大統領の記事をトップニュースにする班も。阪神・淡路大震災の写真を並べて作った紙面もあった。
万博の記事をトップに、マンガコーナーもある「わくわく新聞」を作った貴傳名(きでな)玲香さん(9)は「大人や男子、女子が楽しめるようバランスを考えた」。奥郁人(ふみと)さん(9)は「どこにどんな記事を置くか、めっちゃ考えた」と話した。(森 信弘)=6月23日付神戸新聞朝刊明石版
[写真説明]記事を選んで壁新聞を作る児童たち=中崎小学校
※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で人事異動があり、読売新聞神戸総局長が島崎隆太さんから神原康行さんに交代した。人となりを自己紹介でー。
読売新聞大阪本社神戸総局長 神原 康行
多様な視点育むNIE推進を
6月1日付で神戸総局に着任しました。どうぞよろしくお願いいたします。
東京出身で、1997年に地方テレビ局に入社し、2005年に読売の記者に転身しました。大阪の社会部で警察や検察庁、裁判担当などを務めた後、グループ本社の法務部門に出向しました。直近は、大阪本社で法務と広報の業務を担当し、記者から取材を受ける経験もして、正しく情報発信する大切さを改めて思い知ったところです。
兵庫県は初めての勤務です。高松、岡山など、海の近くに住んだことはありましたが、神戸は、都市と山と水辺の風景が溶けあった表情豊かな街だと感じます。県のホームページを見ると、兵庫県はその多様な気候と風土から「日本の縮図」と言われている、と紹介されていました。
未来を担う子どもたちが集う学びの場も、時代や社会の縮図、と言えるかもしれません。スマートフォンの画面をタップするだけで、簡単に世界とつながる今、何が正しい情報なのか、自分で見極め、判断していく力が欠かせません。情報発信する立場になったときも、自分の言説が人にどう受け取られるか、客観的にとらえる視点が重要です。
各校で実践されているNIEは、そうしたスキルを育む大切な取り組みだと思います。
新聞記事は人が書いています。AIではなく、記者やデスク、見出しをつける編成部門、校閲担当など、多くの実在する人の目と手を経て、お手元に届きます。
新聞を通じて、若い方々に多様な視点を持っていただけるよう、私も気持ちを込めてNIEのお手伝いさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
新聞記者から取材のこつを学ぶ講座が6月20日、西宮市上ケ原一番町の関西学院大学であり、新聞総部の新入部員14人を含む計17人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
「関西学院大学新聞」を発行する同部が、取材の仕方や記事の書き方、ニュース写真撮影のポイントなどをあらためて学ぼうーと毎年この時期に開いている。
三好アドバイザーは、インタビュー取材では「具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞くのが大切」、インタビュー写真の撮影では「少し上から撮ると訴えかける雰囲気に、下から撮ると落ち着いた雰囲気になる」などと説明した。
記事の書き方では、初めに結論を書く「逆三角形」スタイルを基本とし、「具体的に書くことで記事の正確性を、ディテール(細かいところ)を書くことで記事の豊かさを担保しよう」と呼びかけた。
ニュース写真の撮り方のポイントとして、テーマに沿ったものをいろいろ入れる▽目的によって取り方を変える▽アップとルーズ(ロング)で伝えるーなどを挙げた。
※関西学院大学新聞総部は部の取り組みについて、今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」でポスター発表する。
※「わたしの感想NIE」に学生のみなさんの感想をアップしています。
コメ問題、少子化などテーマ
高校生と高齢者が、新聞を読んで社会の課題について考える「新聞deコミュニケーション」が、洲本市上物部2の洲本高校であった。米の高騰や少子化などをテーマに、世代を超えて意見を交わした。
NIE(教育に新聞を)の一環で、同校が文化祭に合わせ、今月12日に実施。地元の高齢者グループ「川西みどり会」のメンバー11人を招き、同校の新聞部や社会部などで活動する1~3年生20人が参加した。
「コメの価格高騰」「出生数の低下」「戦後80年」の3点に関連する新聞記事を用意。参加者は記事に目を通した後、自由に経験談や考えを述べ合った。
少子化問題については、高齢者が「昔は子どもが教室に入りきらず、廊下に座るほど多かった」「自分たちの世代から晩婚化や少子化が始まり責任を感じる」と回顧。生徒は「子育てにはお金がかかり、自分のしたいことができなくなりそう」「責任を持って子育てができるか自信がない」などと不安を口にした。
新聞部部長の2年福録厚紀さん(16)は「知らないことをたくさん聞けた。将来のことを考えるきっかけになりそう」と話し、みどり会会長の別府浩章さん(81)は「世代間のギャップはさほど感じなかった。いつも高齢者とばかり一緒にいるので、今日は元気をもらった」と喜んでいた。
この日の取り組みは、7月31日、8月1日に神戸市である「NIE全国大会神戸大会」で、同校の大石昇平教諭(42)が実践発表する。(内田世紀)=6月21日付神戸新聞朝刊淡路版
[写真説明]新聞記事を題材に意見を交わす生徒と高齢者ら=洲本高校
気になる新聞記事を選んで、わいわいと話し合いながら壁新聞に仕上げる「まわしよみ新聞」作りが、兵庫県内の学校などで続いている。記事選びを通じて自分の世界を広げることができ、他者の関心事にも気づくなど、さまざまな効果が期待される。なんといっても気軽に取り組めるのが人気の秘密だろう。県NIE推進協議会は出前授業などを通し、各校・団体の取り組みをサポートしている。
◆明石市立中崎小学校(6月20日、対象=4年生74人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
神戸新聞アドバイザーが講師に
中学生が互いの特技や趣味などをインタビューして記事にまとめる授業が、芦屋市南宮町の精道中学校であり、1年生240人が参加した。生徒たちは今後、「友達新聞」を作成する。
授業はインタビュー体験や新聞製作を通し、聞く力や伝える力を身に付けようと企画された。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
三好アドバイザーは「『それを好きになった最大の理由は』など突っ込んで質問しよう」と呼びかけ、「具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く」などとアドバイス。実際に教員にインタビューし、記事になるまでの過程も紹介した。
生徒同士のインタビューでは、質問し合いメモを見返しながら記事にした。好きなものや打ち込んでいるものとして、謎解き問題や折り紙、刺しゅう、ラグビー、テニスなどが挙がった。村上凪さん(13)は「友達がバスケットボールを好きだと初めて知った。応援したい」と話していた。=6月19日付神戸新聞朝刊阪神版
[写真説明]記事にまとめるため、同級生にインタビューする生徒たち=芦屋市南宮町
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
日本新聞協会NIEサイトにもリポートが掲載されています。リポートはこちら
■姫路市立夢前中学校(5月8日、6月10日、対象・2年生162人) 中2生の職業体験「トライやる・ウィーク」の一環で、生徒たちがそれぞれの事業所で取材したことを個人新聞にまとめる。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが取材や新聞づくりをノウハウを教えた。
神戸新聞アドバイザーが講師に
神戸市の「SDGs(持続可能な開発目標)探究プログラム」の一環として、市内企業でSDGs推進の取り組みを取材するのを前に、甲南女子中学校(神戸市東灘区森北町5)の2年生176人が6月18日、同校で、取材のコツを学ぶ出前授業に臨んだ。
授業に続いて、生徒たちはそれぞれ、神戸どうぶつ王国や神戸クルーザーなど5つの企業を訪ね、どうぶつ王国では絶滅危ぐ種を守る活動を取材した。
授業は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、インタビューのポイントなどを説明した。
強調したのは「SDGsを身近な、自分ごととして考えること」。生徒たちに「企業のSDGsの取り組みが、自身の暮らしとどう結びついているか」などを考えてもらった。海の環境問題を考えるプログラムを用意している「神戸クルーザー」を訪れる生徒は「海洋ごみを減らすため、ごみ拾いのボランティア活動に参加する」などと答えた。
取材の参考にしてもらおうと、三好アドバイザーが教員にインタビューし、記事になるまでの過程も紹介した。
生徒たちはこの日の取材をもとに、「一人一人の生き方を考える」などをテーマに生徒同士で対話する。
[写真説明]「訪問する企業で何を取材するか」を話し合う生徒たち=甲南女子中学校
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
※甲南女子中学校はSDGs学習の取り組みについて、今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」でポスター発表する。
神戸新聞アドバイザーが講師に
家族でよく行く飲食店やカフェ、公園、動物園、テーマパーク。児童がそれぞれの「おすすめスポット」を選び、その魅力を新聞にまとめる出前授業が6月16日、神戸市東灘区住吉本町1の甲南小学校であり、4年生59人が参加した。
同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業では、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが記事の書き方や見出しのつけ方、レイアウトのポイントなどを伝えた。
まず、児童たちは「何を一番書きたいか」を30字でまとめ、発表した。おいしいラーメン屋や焼き肉店、和菓子屋、各地の観光名所、近隣の公園などが次々にあがった。記事の書き方は、5W1Hの中でも「なぜ」「どのように」を大切にする▽一番言いたいことから書き始める「逆三角形」スタイルで書くーなどとアドバイスした。
見出しのつけ方では、「メインの見出しに一番言いたいこと、おすすめスポットをPRする言葉を書こう」と提案。レイアウトでは、トップが大きく見えるよう工夫する▽記事はほどよい量を心がけるーなどと強調した。
[写真㊤]「何を書きたいか」を発表する児童たち=いずれも甲南小学校[写真㊦]タブレット上で新聞をつくる児童たち
※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
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■愛徳学園小学校(6月6日、対象・5年生10人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、児童たちが「友達を応援する『はがき新聞』」を作成した。児童たちは「趣味や特技」をテーマにお互いにインタビューし、メモを読み返しながら「はがき新聞」にまとめた。
■県西宮高校(5月21日、対象・1年生280人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが「新聞の読み方」をテーマに授業を行った。記事を選んで調べ学習した成果を「新聞ポスター」としてまとめるのを前に、まず、見出しと前文だけちょい読みするなど、要点を教えた。
兵庫県内の小中学校で、児童・生徒がお互いをインタビューして記事にまとめる取り組みが活発になっている。県NIE推進協議会は、インタビューや記事の書き方のポイントを伝える出前授業を通し、各校の取り組みをサポート。授業では担当講師が教員にインタビューし、記事になるまでの過程も紹介している。
◆神戸市立鶴甲小学校(5月15日、対象=6年生59人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
◆甲南小学校(5月15日、対象=4年生59人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
◆西宮市立浜脇中学校(5月27~28日、対象=2年生延べ36人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
◆愛徳学園小学校(6月6日、対象=5年生10人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「はがき新聞」作成、「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
◆芦屋市立精道中学校(6月13日、対象=1年生240人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
◆甲南女子中学校(6月18日、対象=2年生176人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※神戸市内の企業のSDGs推進の取り組みを取材するのを前にした出前授業、「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
◆関西学院大学新聞総部(6月20日、対象=部員17人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら
日本新聞協会NIEサイトにもリポートが掲載されています。リポートはこちら
日本新聞協会が任命するNIEアドバイザーに2025年度から、県立洲本高校の大石昇平教諭にご就任いただいた。NIEの実践豊かな教諭として、兵庫県NIE推進協議会が新聞協会に推薦した。抱負を寄せていただいた。
※NIEアドバイザーの名簿はこちら。
生徒の世界を広げるための新聞活用 兵庫県立洲本高等学校 大石 昇平
私が授業計画を立てる際、いつもどこかで新聞記事を使用してきました。歴史の授業では、新たな歴史的発見を伝える記事を。地理の授業では、天候不順により外国の農産物生産量に変化が起こっている記事を。公民分野では、現代の課題を各社がどのような伝え方をしているかという比較を。そして、総合的な探究の時間においては、地域課題を探す材料として新聞を活用しました。現在進行形の「生」の教材が生徒の知的好奇心を刺激してくれました。
残念ながら生徒が新聞を手に取る機会は減っています。しかし、新聞の持つ一覧性・網羅性が生徒の知らなかった世界や新たな興味分野を開き、新たな世界へと導いてくれると確信しています。生徒の知的好奇心が動き出すように、そして、生徒自身が新聞を手にするきっかけのために、新聞を活用した授業をこれからも考えてまいりたいと思います。
神戸新聞アドバイザーが講師に
今年6月の職業体験「トライやる・ウィーク」で見聞きしたことを新聞にまとめよう―と5月8日、姫路市広畑区才の夢前中学校で、取材のノウハウを学ぶ出前授業があり、2年生162人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
生徒たちは6月2~6日、幼稚園や小学校、スーパー、レストラン、病院、介護施設、文化・スポーツ施設など市内55カ所で働く予定。それぞれ「消防署で消防用ホースの操作方法を学びたい」「パン屋の店内にパンを並べたい。パンを焼くことにも挑戦したい」「スーパーで買い物客の応対や商品の陳列を頑張る」「幼稚園の子どもたちと交流するのが楽しみ」などと抱負を語った。
授業では、職業体験の心構えやインタビューのコツなどを学んだ。三好アドバイザーは「受け入れ先への敬意が大切」と強調。「働く人たちにやりがいや苦労を聞こう」「その仕事の魅力を自分の言葉で表してみよう」「職場の音やにおいなど、ディテール(細かいところ)を取材しよう」などと呼びかけた。
生徒たちは次回6月10日、三好アドバイザーから記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ。
[写真説明]「トライやる・ウィーク」で取り組みたいことを話し合う生徒たち=夢前中学校
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「トライやる・ウィーク」の体験を個人新聞にまとめるのを前に6月10日、新聞作りのノウハウを学ぶ出前授業があり、三好アドバイザーが講師を務めた。
生徒たちはまず、「何を一番記事にしたいか」を話し合い、30字にまとめた。楽器店で働いた生徒は「バイオリンを手入れしたことを書きたい」、消防士の仕事を体験した生徒は「はしご車に乗ったことを記事にしたい」と発表した。
各事業所の魅力を紹介したり、においや音、声を含めた雰囲気を発表したりする時間もあった。
三好アドバイザーは「働く楽しさややりがい、大変さが伝わるよう、具体的に記事を書こう」「一番言いたいことから書く『逆三角形』スタイルで記事を書こう」と呼びかけた。
生徒たちが各事業所で働いている写真も多数紹介され、それぞれが5日間を振り返った。
[写真説明]「何をイチオシ記事にするか」を発表し合う生徒たち=夢前中学校
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
神戸新聞アドバイザーが講師に
はがきと同じサイズの紙で作るミニ新聞、はがき新聞。クラスメートに特技や趣味についてインタビューしたことを「はがき新聞」にしようーと6月6日、神戸市垂水区歌敷山3の愛徳学園小学校で出前授業があり、5年生10人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。児童たちは「はがき新聞」作りを続けており、この日は「友達を応援するはがき新聞」を取り組むことになった。
三好アドバイザーは「はがきには『送る喜びと受け取る喜び』がある。友達に『(その特技を)がんばって!』という気持ちを込めて記事やイラストを書こう」と呼びかけた。
インタビューのノウハウとして、具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く▽ディテール(細かいところ)を聞く▽一つの特技に絞って聞くーなどを挙げた。記事の書き方では、仮の見出しを考えて書き出し、テーマを考えながら書き進めていくことをアドバイスした。
見出しのつけ方については、「問い」「テーマ」ではなく「答え」を書く(「将来の夢」ではなく、「世界で一つのスイーツを作りたい、という感じに)ーなどを強調した。
児童たちはできあがったはがき新聞を紹介。友達の特技や趣味として、ピアノやダンス、将来の夢として、アナウンサーやカフェを開くことーなどがあがった。
三好アドバイザーは「これからもクラスメートとの友情を大切にしよう」と語りかけた。
[写真説明]「はがき新聞」を作る児童たち=愛徳学園小学校
※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。
神戸新聞アドバイザーが講師に
「沖縄」「沖縄戦」をテーマに新聞をつくるのを前に6月5日、神戸市北区藤原台中町5の有野中学校で出前授業があり、3年生192人が記事の書き方や紙面レイアウトのポイントなどを学んだ。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
3年生は5月26~28日、修学旅行で沖縄を訪れ、太平洋戦争末期の「沖縄戦」の実相を伝える沖縄県平和祈念資料館や、鍾乳洞探検や伝統芸能「エイサー」のパフォーマンスなど、沖縄の魅力を体感できる「おきなわワールド」などを見学した。
沖縄戦で米軍の沖縄本島上陸地となった比謝川で、当時の写真や遺構と現在の景色を比較する平和学習クルーズにも参加した。
授業では生徒がそれぞれ書きたいことを30字にまとめた。「平和祈念資料館で沖縄戦体験の証言を展示したり、ガマ(自然洞窟)に避難している住民の様子を再現したりしているのを目にして、平和の大切さを実感した」「現地を訪れて、米空軍の嘉手納基地の騒音が県民をどんなに苦しめているかが分かった」「沖縄戦犠牲者の氏名が刻まれた『平和の礎(いしじ)』=糸満市=に、県外や台湾出身者を見つけた」などと発表した。
三好アドバイザーは「戦争の記憶をつないでいくのは若い人たち。80年前、島民を巻き込んだ悲惨な戦争があった場所に立った経験を大切にしてほしい」と呼びかけた。記事の書き方では、書き出す前に仮見出しを考えることや、テーマから目を離さず書き進めることを強調した。
紙面レイアウトでは、トップ記事が大きく見えるように工夫するなど、メリハリとバランスのある紙面を製作する、などをポイントとしてあげた。
同校は、今回の取り組みを今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」でポスター発表する。
[写真説明]書きたいことを発表する生徒=有野中学校
※5月26日、沖縄・平和祈念公園で行った同校の平和祈念セレモニーで黙とうした生徒たち。修学旅行を前に、生徒のみなさんが「黙とうのとき、何を祈るか」をつづりました。その決意や思いを紹介します。
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
姫路市立豊富小中学校の川村かおりです。本校の(小学)5年生の掲示板に、子どもたちの力作が並んでいます=写真。これは「新聞ちぎり絵」といって、新聞紙をちぎって貼り合わせることで、絵を完成させるユニークな取り組みです。
今回、ちぎり絵作家・木村セツさんの表現方法に倣い、新聞紙の新たな可能性を探りました。子どもたちは、色や形、文字の濃淡を巧みに利用し、動物や食べ物、風景など、思い思いのテーマを表現。一枚一枚ちぎった新聞紙が織りなす豊かな表情は、間近で見るとさらに感動的です。
また、必要な色を探す中で自然と紙面の情報に触れ、世の中の出来事に興味を持ったり、新たな知識を深めたりする機会にもなりました。楽しみながら学びを深めることができた活動でした。
川村かおり(姫路市立豊富小中学校教諭、日本新聞協会NIEアドバイザー)
神戸新聞アドバイザーが講師に
神戸市北区大沢町、NPO法人「Peace&Nature」大沢ベースで行うSDGs学習を前に、5月20日、滝川中学校(神戸市須磨区宝田町2)で出前授業があり、1年生208人が現地取材のノウハウを学んだ。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
生徒たちは5月30日、SDGs学習の一環として、竹林の適正な管理や竹製品・竹パウダー製造などに取り組み、見聞したことを新聞にまとめる。SDGs学習と新聞製作は、同校が数年前から続けているプログラムで、今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」でポスター発表する。
授業で、三好アドバイザーは「5W1Hを押さえた上で、興味をもったことを詳しく、具体的に聞こう」「現地で感じるにおい、音、声、味、雰囲気などをメモしよう」と呼びかけた。
さらに、「SDGsを身近な、自分ごととして考えることが大切」「SDGsの世界レベルの達成度は危機的状況だけど、みんなが諦めないことが大事」と強調した。
[写真説明] Peace&Natureで体験したいことを話し合う生徒たち=滝川中学校
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
◆
「Peace&Nature」大沢ベース(神戸市北区)でのSDGs体験を新聞にまとめようと、滝川中学校の1年生208人が6月3日、同市須磨区宝田町2の同校で、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーから新聞作りのポイントを教わった。
生徒たちは5月30日、現地で竹を伐採したり、竹製品を作ったり、こもだる作りを見学したりした体験を数人のグループごとに新聞をまとめる。
授業で、三好アドバイザーは「SDGsを強く意識しながら記事を書こう」と呼びかけ、記事に具体的な話を入れる▽ディテール(細かいところ)を書く▽メインの見出しに一番言いたいことを書くーなどとアドバイスした。
紙面レイアウトの要点も説明。記事や写真はほどよい量を心がけた上で、トップや真ん中(ヘソ)の記事を目立たせる▽大きな見出しを上の方に置くーなどをあげた。
[写真説明]自身のイチオシ記事は何か―。30字にまとめる生徒たち=滝川中学校
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
[写真㊦]できあがったSDGs新聞を発表する生徒たち=滝川中学校
※滝川中学校はSDGs学習の取り組みについて、今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」でポスター発表する。
「ひょうごNIE通信」第10号を発行しました。7月31日、8月1日に神戸市で開催する「第30回NIE全国大会神戸大会」の特設サイトが開設され、参加受け付けが始まったことをお伝えしています。みなさまのご参加をお待ちしています。大会の様子を文字やイラストで記録するグラフィックレコーディング(グラレコ)についても紹介しています。