12月26日 に掲載された記事

 阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸・新長田から、東日本大震災の被災地へエールを送るオリジナルソングが完成し、長田の住民ら63人が25日、神戸市長田区久保町6、再開発ビル「アスタくにづか4番館」で、初めての合同練習と録音をした。曲はCDにして来年3月、東北の被災地に届ける。

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▲東日本と神戸・新長田。二つの被災地の復興を願い、オリジナルソングを歌う新長田市民合唱団=神戸市長田区7、アスタくにづか4番館

 
 阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸・新長田から、東日本大震災の被災地へエールを送るオリジナルソングが完成し、長田の住民ら63人が25日、神戸市長田区久保町6、再開発ビル「アスタくにづか4番館」で、初めての合同練習と録音をした。曲はCDにして来年3月、東北の被災地に届ける。(仲井雅史)

 「新長田音楽プロジェクト」と銘打って、再開発ビルを活用した地域づくりを支援するNPO法人「再開発ビル活性化ネットワーク」(大阪市)が、地元の「新長田まちづくり株式会社」などとともに企画した。

 阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸・新長田から、東日本大震災の被災地へエールを送るオリジナルソングが完成し、長田の住民ら63人が25日、神戸市長田区久保町6、再開発ビル「アスタくにづか4番館」で、初めての合同練習と録音をした。曲はCDにして来年3月、東北の被災地に届ける。(仲井雅史)

 「新長田音楽プロジェクト」と銘打って、再開発ビルを活用した地域づくりを支援するNPO法人「再開発ビル活性化ネットワーク」(大阪市)が、地元の「新長田まちづくり株式会社」などとともに企画した。

 オリジナルソングは「帰り道の途中」。作詞は、鈴木雅之さんのヒット曲「ガラス越しに消えた夏」などで知られる松本一起さん。

 「家も空も幸せも崩された/だけどわたしたちは心を崩さなかった」

 松本さんは「新長田はまだ復興の途中。東日本の被災地と一緒に歩んでいこう」との思いを歌詞に込めたという。これに作曲家集団「YTS‐PROJECT(プロジェクト)」が曲を付けた。

 今月、地元在住在勤者を対象に、新長田市民合唱団として「1・17」にちなみ117人の団員を公募。うち63人がこの日、松本さんの指導で合同練習した。団員らは、数回の練習で息が合った歌唱をみせた。

 長田区久保町の本町筋商店街で金物屋を営む女性(64)は、娘と孫娘の3世代で参加。「震災で自宅が全壊したが、その後、娘が結婚し孫を授かった。あわてず、ゆっくり歩めば、笑える日も来る。そんな気持ちを込めて歌いました」と話した。

 オリジナル曲は来年1月17日、JR新長田駅前で催される追悼行事で初披露。CDは全国販売も予定している。

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