1月17日 に掲載された記事

 死者6434人、行方不明者3人を出した阪神・淡路大震災は17日、発生から丸17年を迎えた。地震が発生した午前5時46分に合わせ、被災各地で追悼行事が行われ、震災犠牲者をしのんだ。

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▲阪神・淡路大震災の犠牲者の冥福を祈り黙とうする人たち=17日午前5時46分、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・藤家 武)


 死者6434人、行方不明者3人を出した阪神・淡路大震災は17日、発生から丸17年を迎えた。地震が発生した午前5時46分に合わせ、被災各地で追悼行事が行われ、震災犠牲者をしのんだ。


 約5千人が集まった神戸市中央区の東遊園地では、並べられたろうそくに火がともされ、「1・17」の文字が暗闇に浮かび上がった。


 午前5時46分の黙とうに続き、遺族を代表し、長男を亡くした堂内有香さん(52)=同市灘区=が追悼の言葉に立ち、「壊れた心の傷は一生ふさがらない」などと声をつまらせながら語った。


 昨年3月11日に起きた東日本大震災の遺族や宮城県名取市長も参列し、阪神・淡路の被災者と交流した。会場では、東日本大震災が発生した午後2時46分にも黙とうをささげる。


 このほか、震災当時に大きな被害を受けた場所を徒歩で巡る「1・17ひょうごメモリアルウォーク」をはじめ、神戸市内の各地や西宮、芦屋、宝塚などでも追悼行事や献花が行われた。


 兵庫県などによる「1・17のつどい」は午前11時50分から、神戸市中央区の人と防災未来センター前で開かれる。

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