1月18日 に掲載された記事

 阪神・淡路大震災から丸17年を迎えた17日、被災地では多くの企業が防災訓練や関連行事を実施。地域経済が危機にひんした「あの日」を思い出し、防災の大切さとともに、経済再生への思いを新たにした。

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▲日銀神戸支店で行われた防災訓練=神戸市中央区京町


 阪神・淡路大震災から丸17年を迎えた17日、被災地では多くの企業が防災訓練や関連行事を実施。地域経済が危機にひんした「あの日」を思い出し、防災の大切さとともに、経済再生への思いを新たにした。


 川崎重工業(神戸市中央区)は、東日本大震災を受け、初動態勢の確認のため神戸本社で対策本部の設置訓練を初めて行った。震度6強の地震を想定。安否確認や被害情報の把握、帰宅の判断などに取り組んだ。バンドー化学(同)、富士通テン(同市兵庫区)も安否確認訓練などを行った。


 日銀神戸支店(同中央区)では午前7時45分に幹部職員が集合。非常灯だけの暗い行内で懐中電灯を頼りに、金庫や自家発電、オンラインシステムなどを確認した。


 一方、神戸メリケンパークオリエンタルホテル(同)はテラスにある高さ約4・8メートルの灯台を一般公開。震災で全壊した旧オリエンタルホテルから引き継いだもので、「ホテルに立つ灯台」は国内でただ一つという。この日、復興の歩みとともに「希望の光」を放ってきた灯台を、訪れた人たちは感慨深げに眺めていた。(松井 元、佐伯竜一、石沢菜々子)

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