1月 8日 に掲載された記事

 被災の経験や教訓を語り継ぐ「災害メモリアルKOBE2012」(神戸新聞社など後援)が7日、神戸市中央区の人と防災未来センターであった。

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▲今後の被災地支援のあり方などを話し合ったパネルディスカッション=神戸市中央区、人と防災未来センター


 被災の経験や教訓を語り継ぐ「災害メモリアルKOBE2012」(神戸新聞社など後援)が7日、神戸市中央区の人と防災未来センターであった。


 今年のテーマは「1・17 3・11 ふたつの災害とわたしの未来」。


 席上、報告に立った宮城県気仙沼市の階上中2年畠山大成君(14)は震災の1カ月後、津波で流された自宅跡を見て「涙が止まらなかった」という。それでも多くの支援を受け「元気で一生懸命過ごすことが、生き残った者の使命と考えている」と語った。


 生徒の約7割が家を失った岩手県の釜石東中2年柏崎楓さん(14)も「一緒に泣いてくれる人、肩をたたいて笑ってくれる人がいる。私たちは孤独じゃない。前を向いて歩きます」と力を込めた。


 一方、被災地で支援活動に取り組む神戸の中高生らは「震災に関心を持ち続け自分のできることを考えたい」と話した。


 二つの震災を経験したボランティアらによる討議では、神戸から東日本への支援について「時間が経過するほど被災地から人がいなくなる。16年前の大震災を経験した者が、予測を立て行動することが重要になってくる」などの意見が出た。(岡西篤志)

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