12月21日 に掲載された記事

 全国各地から防災・広報担当の自治体職員38人が参加し、災害時の対応を学ぶ図上訓練が20日、神戸市中央区の人と防災未来センターで開かれた。職員は、震度7の地震が発生し、死者や行方不明者が多数出た想定で、情報収集。新聞、テレビ、ラジオの報道機関6社も訓練に加わり、模擬取材を行った。

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▲全国の自治体職員が参加した図上訓練。報道機関も模擬取材で参加した=神戸市中央区脇浜海岸通1


 全国各地から防災・広報担当の自治体職員38人が参加し、災害時の対応を学ぶ図上訓練が20日、神戸市中央区の人と防災未来センターで開かれた。職員は、震度7の地震が発生し、死者や行方不明者が多数出た想定で、情報収集。新聞、テレビ、ラジオの報道機関6社も訓練に加わり、模擬取材を行った。


 同センターが2004年から実施している。今回は、兵庫県の高砂市、川西市、播磨町のほか、札幌市や名古屋市の職員らが参加した。


 訓練は、地震発生に伴いある県と同県内の2市が災害対策本部を設置した‐という想定。それぞれの対策本部には「列車が脱線」「生き埋め多数」などの情報が少しずつ入り、職員がボードに書き出したり、取材に応じたりした。


 記者が「死者数の情報源は」「避難先は確保されているか」などと次々に質問し、職員が答えに窮する場面も。岐阜県恵那市防災情報課の男性(35)は「大勢の記者に囲まれる経験がなかったので、勉強になった。ノウハウを持ち帰りたい」と話した。訓練は21日も続く。(上田勇紀)

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