2023年12月アーカイブ

   兵庫県NIE(教育に新聞を)推進協議会は、2024年度のNIE実践指定校を募っている。対象は県内の国公私立小・中・高校と特別支援学校で、学校長の承認が条件となる。

 24年度の指定校は25校(25年度のNIE全国大会神戸大会を前にした全国大会枠5校を含む)で、このうち継続校を除く13校を募集する。応募多数の場合は地域や校種を考慮して選考する。

 日本新聞協会と連携した取り組みで、指定期間は原則2年間。各実践指定校は県内で発行されている日刊6新聞が各1部ずつ、実践教諭の人数に応じて、4カ月または2カ月、無料で提供される(英字新聞や小中学校の場合は子ども新聞への変更可)。記者派遣事業も利用できる。

 NIEの研修会、実践発表会がある。指定校は年度末、同協議会が発行する実践報告書(A4判4㌻)と同新聞協会への報告書(A4判1枚)を提出する。

 問い合わせは兵庫県NIE推進協議会事務局☎078・362・7054

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外国人など配慮 やさしい日本語使う

 教育に新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の実践や、成果を話し合う日本NIE学会第20回大会が12月2日、福岡県宗像市の福岡教育大学教育総合研究所で行われた。兵庫県立伊川谷高校の福田浩三教諭は、外国人や高齢者、障害者にも配慮した〝やさしい日本語〟で「はがき新聞」を作ることで、多文化共生への懸け橋としての日本語理解を深める授業を紹介した。

 大会は過去3年間、新型コロナウイルス感染対策でオンライン開催が続いたが、今回は対面とオンラインを併用。教員らによる自由研究発表と、現役高校生らによる「NIE生徒研究発表会」、シンポジウムの3部構成で行われた。

 数学科教員の福田教諭は専門にこだわらず、同校のコミュニケーション類型に所属する1年生29人に「やさしい日本語新聞書き換え講座」を実施した。

 前段階として校内に各紙を掲示し、週1回、福田教諭手作りの「学年通信」を配布。B4判両面カラーで、生徒紹介や写真、イラストなどを使って身近なニュースを盛り込み、新聞に親しめる工夫を重ねた。

 さらに全4回の新聞の読み方講座を実施したほか、気になった記事を、A5判の「はがき新聞」に、外国人や高齢者、障害者にも配慮した〝やさしい日本語〟で書き換える授業を行った。「限られたサイズの中で、読み手の立場に立ち、より分かりやすく内容が伝わるよう、まとめ直すことが、在日外国人との共生を考えるきっかけになり、母語である日本語の見つめ直しにつながる」と福田教諭。

 阪神大震災を経験した土地だけに災害時は、拙い外国語より、素早く「やさしい日本語」で情報発信した方が、有益なコミュニケーションができるという統計結果も踏まえ、多文化共生社会をはがき新聞から考えてほしいとの願いを込めた。

 生徒作成のはがき新聞では、日本の男女格差や、強制不妊などが取り扱われ、相互評価も行った。生徒からは「やさしい日本語は、外国人だけでなく日本の子供にも伝わりやすくてよい」「全く知らないニュースも、分かりやすい」などの感想が出されたという。

 生徒の中から希望者4人が、在籍生徒の8割が外国籍の夜間中学、神戸市立丸山中学西野分校の生徒と交流も行った。実際に「やさしい日本語」の力を実感し、何を伝えたいか明確にする必要性などを学び取った。

 福田教諭は「生徒には校内行事もはがき新聞で定期的に感想をまとめさせて、教室に掲示している。こうした実践を続けると、国語力が驚くほどアップする」と評価している。(飯塚友子)=12月16日付産経新聞朝刊「増刊 学ぼう産経新聞」

[写真㊤]日本NIE学会で、はがき新聞を活用したNIE活動について発表を行う福田浩三教諭=12月2日、福岡県宗像市の福岡教育大学[写真㊦]福田浩三教諭手作りの学年通信

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■三木北高校(12月21日、対象・1年生95人) 時事通信神戸総局の水島信総局長が「日本の政治・外交」と題して講演した。首相官邸担当記者や政治部長を同社で務めた経験から、歴代首相の横顔や国会取材の裏話、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑、日本外交の課題、内外の人権問題などを語った。

生徒の感想

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 三木北高校(三木市志染町青山6)で12月21日、「日本の政治・外交」と題して時事通信社神戸総局の水島信総局長が講演した。首相官邸担当記者や政治部長を同社で務めた経験から、国会取材の裏話や日本外交の課題を語り、1年生95人が聞き入った=写真。

 同校は日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践指定校。水島総局長は歴代の首相経験者について、それぞれの横顔を紹介しながら「安倍晋三元首相は人の力を引き出すのが上手、菅義偉前首相は、携帯電話料金の引き下げなどを手がけた改革派」などと話した。

 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑については「国民に対する背信行為。裏金づくりの解明が待たれる」とくぎを刺した。世界の人権問題にも触れ、「日本人は外国人労働者らの人権に配慮する必要がある」と強調した。講演を聞いた植村祐翔さん(16)は「首相経験者のエピソードなど、ニュースの裏側を知れて興味深かった」と話した。(三好正文)=23日付神戸新聞朝刊三木版

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

■須磨友が丘高校(12月15日、対象・1年生約240人) 朝日新聞阪神支局の勝亦邦夫支局長が「物事とオモテとウラーキシャ目線でとらえたら」と題して授業を行った。脱炭素化のため推進される風力発電や、ふるさと納税などについて新聞記事を引用しながら、同じ出来事でも多様な見方があることを伝えた。

生徒の感想

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朝日新聞阪神支局長が授業

 神戸市須磨区の県立須磨友が丘高校で12月15日、教育に新聞を活用するNIE活動の一環として、朝日新聞阪神支局の勝亦邦夫支局長が「物事のオモテとウラ――キシャ目線でとらえたら」と題して出前授業をした。来年度の探究活動に向け、1年生約240人が参加。同じ出来事でも多様な見方があることを学んだ。

 勝亦支局長は新聞記事を引用しながら、脱炭素化のため推進されている風力発電や太陽光発電で騒音や災害などの懸念が相次いでいることや、都市と地方の格差是正に向けて導入されたふるさと納税で、自治体同士が税収を奪い合うといった弊害が起きていることを紹介。「自分事として考えていくことが重要です」と話した。=16日付朝日新聞朝刊神戸版

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の特長や新聞記者の仕事を学ぶ授業が、のじぎく特別支援学校(西区北山台2)であり、高等部2年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 授業では、生徒たちが最近の神戸新聞写真ニュースからイチオシ記事を探したり、トップ記事にどれがふさわしいかを考えたりするワークショップを通じ、多様なニュースを価値の大小を判断して掲載する新聞の特長を学んだ。

 三好アドバイザーは「紙面を開くとさまざまな記事が目に飛び込んでくる。関心が薄い分野のニュースにも触れ、物知りになろう」と呼びかけた。

 新聞記者の仕事についても紹介。「名刺1枚で誰にでも会えるのが魅力」と話した。授業を受けた廣瀬ほのかさん(17)は「友達と話し合ってイチオシ記事を選ぶのが楽しかった。『阪神タイガース優勝』の記事を選びました」と笑顔をみせた。=12月18日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞の特長について学んだ授業=のじぎく特別支援学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会は、家族や友達と新聞を読み、話し合ってまとめた感想文が対象の第14回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の最優秀賞に、広島市の安田学園安田小学校5年、高田彩楽さんら3人を選んだと発表した。

 国内外の小・中・高・高専生から5万9248編の応募があった。兵庫県内からは1729点の応募があり、個人の優秀賞に、たつの市立揖保小学校5年、宮崎りのさんが選ばれた。(三好正文)=12月15日付神戸新聞朝刊教育面

 このほかの兵庫県内の入賞者は次の通り。(敬称略)
 【奨励賞】福田知世(西宮市立夙川小1年)白井守(西宮市立浜脇中1年)元木蒼心(尼崎市立南武庫之荘中2年)小谷司(須磨友が丘高1年)木村日名子(御影高1年)疋田知優(有馬高2年)奥田唯(神戸女学院高2年)
 【学校奨励賞】尼崎市立南武庫之荘中、御影高

 

231212arimakoukou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に フェイクニュース見分け方など

 インターネット時代の新聞の読み方を学ぶ講座が12月12日、有馬高校(三田市天神2)で開かれた。神戸新聞NIX推進部シニアアドバイザーの三好正文さん(63)が講師を務め、1年生約230人に活用法やフェイクニュースの見分け方などを語った。

 「究極の要約」。新聞の見出しについて、三好さんはそう解説した。紙面の全てを読まなくても、見出しだけ、見出しと前文だけをざっと読むのでもいいという。新聞は幅広い話題を扱うため、興味がなかったり不得意だったりする分野も自然と目に入り、知ることができるのが利点とした。

 フェイクニュースを見分けるためには、発信元の確認▽他のメディアはどう伝えているか▽記事が意見か事実か臆測かを考える―などが重要とした。その上で「友達が話題にしていても、その情報源がフェイクニュースの場合がある。疑うことも大切」と呼びかけた。

 近年は豪雨災害が頻発し、近い将来には南海トラフ巨大地震が起こるとされる。1995年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が起きたその時、三好さんは宿直勤務で全壊した神戸・三宮の本社ビルにいた。当時は取材の最前線を担う中堅記者だった。「今も若い記者たちが阪神・淡路を報じている。教訓をつないでいくのが新聞の大切な役割」

 新聞の使命は、平和を希求し、命と人権を守ることという。ロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が勃発した現代。「今ほど世界が戦争の危険にさらされている時はない」。歴史は韻を踏む。同じ事は繰り返さなくても、似たような事態が起こりうる。日本は先の大戦を経験している。少しでもいいから新聞を読んで、世の中を知ってほしい。そして、こう締めくくった。「正しい情報を選び、みんながよりよい未来をつくるエンジンになって」(土井秀人)=15日付神戸新聞朝刊三田版

[写真説明]新聞の読み方を学ぶ有馬高の生徒ら=三田市天神2

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

■尼崎市立南武庫之荘中学校(12月11日、対象・1年生約180人) 阪神・淡路大震災の発生当時取材に当たった神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーと、大震災の年に生まれ、現在防災を担当する神戸新聞の名倉あかり記者が、防災や震災報道をテーマに授業を行った。生徒たちの質問にも答えた。

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 阪神・淡路大震災から29年となるのを前に、当時取材に当たった神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザー(63)と震災の年に生まれた名倉あかり記者(27)が、川西市立清和台中で授業を行った。1年生計約170人が耳を傾け、防災や震災報道と向き合った。

 震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた三好アドバイザーは、爆発時のように窓ガラスが割れ、天井が沈み込んできたことなどを振り返り、「発生時刻に起きていたので命が助かった」と語った。

 直後は、どこに行けば風呂に入れるのか、食料をもらえるのかといったこまめな生活情報の提供が急務だった一方、「亡くなった人の生きた証しを残すことも大事だった」とした。

 1995年生まれの名倉記者はこれまで取材した記事を紹介し、「大切な家族を亡くした人にとって、29年という時間は必ずしも癒やしにならない」と強調。「震災を知らない世代の『先輩』として、さらに下の子たちへ伝える方法を一緒に考えたい」と呼びかけた。

 授業の後半、生徒や教員を交えてパネル討議を実施。生徒からは「取材で泣くことはあるのか」「記事を書く時に一番難しかったことは」などの質問が相次いだ。「大切な人を震災から守るためにできる努力は」との問いに三好アドバイザーは「防災知識を身に付けて」、名倉記者は「いろいろなニュースを自分事に引き付ける想像力を持って」と応じた。楠本羽奏さん(12)は「家族で災害時の集合場所を決めるとか、どう備えたらいいのか具体的に見えてきた」と話した.

 尼崎市立南武庫之荘中でも1年生約180人を対象に授業があり、樋口依瑠(いる)さん(13)は「中学生も亡くなったと聞き、初めて震災が自分事に思えた」と表情を引き締めた。=13日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真㊤]生徒と神戸新聞の記者らが防災について議論した授業=川西市清和台西2、清和台中学校[写真㊦]生徒の質問に答える三好アドバイザーと名倉記者=尼崎市南武庫之荘4、南武庫之荘中学校

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※尼崎市立南武庫之荘中は日本新聞協会のNIE実践指定校です。

※「わたしの感想NIE」に両中の生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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■神戸市立白川小学校(12月5日、対象・5年生52人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「インタビュー記事を書く」をテーマに授業を行った。三好アドバイザーによる担任教諭へのインタビューと記事作成に続いて、児童同士が「好きなもの」をテーマにインタビューして記事にまとめた。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 児童たちが「好きなもの」をテーマに互いにインタビューして記事にまとめる授業が、神戸市須磨区白川台7の白川小学校であり、5年生52 人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。授業はインタビュー体験を通し、新聞や新聞記者の仕事について知ろうと企画された。

 三好アドバイザーは「具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く」などとアドバイス。「会話を楽しみながら取材しよう」と呼びかけた。記事の書き方では「テーマからそれずに書く」などのポイントを挙げた。

 児童同士のインタビューでは「好きなもの」として、デザートを作ることや絵を描くことなどが挙がった。インタビュアーの児童は「なぜ好きなのか」「どこが好きなのか」と質問。メモを見返しながら記事を仕上げていた。

 授業を受けた高田詢介(しゅんすけ)君(11)は「記事を書くのは少し難しかったけど、友達にインタビューするのが楽しかった」と話していた。=13日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真㊤]仲間にインタビューして、メモをとる児童たち=いずれも白川小[写真㊦]担任教諭にインタビュー取材する三好アドバイザー

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

231207oosiosyou.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 「太平洋戦争と兵庫」をテーマにした授業が12月7日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校であり、6年生61人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や緊迫する中東情勢など、世界が混迷を極める中で「平和」について考えよう―と企画された。

 三好アドバイザーは本紙記事を使いながら、太平洋戦争中の姫路空襲の惨禍や、姫路・手柄山の「太平洋戦争全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」など県内各地に立つ慰霊碑について説明した。

 祖父が戦死している三好アドバイザーは「ウクライナやガザ地区の人はいま戦火に生きている。相手の国に友達がいたら爆弾を落とせないはず。普段から各国の人々と関わりをもつことが大切」と強調した。

 最後に、姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(94)=姫路市=から託された「戦争は人類最大の罪悪。日本は中立主義を保つ平和大国であってほしい」とのメッセージを児童たちに伝えた。

[写真説明]兵庫各地の戦禍について話を聞く児童たち=大塩小学校

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 姫路市立大塩小学校では10月10日、4年生約60人が「西の比叡山」とも呼ばれる名刹・書写山円教寺(姫路市書写)で林間学校を行い、下山後、体験を新聞にまとめました。

 本校は2022~23年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定されています。それが縁となって、昨年に続き、林間学校の前と後のそれぞれに、兵庫県NIE推進協議会から出前授業を受けました。児童たちは、円教寺の思い出を新聞にまとめるポイントを教えてもらいました。

 事前の授業は9月20日に行われ、神戸新聞記者でもある同協議会の事務局長から「自分だけが見つけた景色や感動を記事にしよう」と言われ、児童たちは、楽しみなこととして「山上から姫路の景色を眺めること」「お寺を見て回ること」「お弁当の時間」「ロープウエーに乗ること」などと口々に答えていました。

 円教寺は天台宗の別格本山で、俳優・トム・クルーズ氏や渡辺謙氏らが出演した映画「ラストサムライ」などのロケ地としても知られます。林間学校で児童たちは、摩尼殿(まにでん)や食堂(じきどう)、開山堂など諸堂を巡るウオークラリーに挑戦したり、お坊さんの講話を聞いたりしました。

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 事後授業は10月18日に行われ、児童たちは何をトップニュースにするか元気よく発表していました。楽しかった体験の「5W1H」を振り返り、見出しのつけ方や紙面レイアウトの仕方などについてもしっかり学びました。

 その後、各自がオリジナル新聞を作る作業に入り、個人差はありますが、大体3~4時間ほどで仕上げることができました。出前授業で配られた資料を見返しながら下書きしている児童もいました。「もっとみんなが読みたくなるような見出しにしたい」「自分が見たこと、感じたことが読者に伝わる新聞にしたい」と工夫を凝らし、頑張っていました。

 児童たちが思い思いに完成させた新聞は本校の廊下に掲示し、他学年も見られるようにしています。

鈴木ほのか(姫路市立大塩小学校教諭)(2023年12月1日)

[写真㊧㊤]製作した新聞を見る児童たち=姫路市立大塩小学校[写真㊨㊤]諸堂を巡る児童たち=10月10日、姫路市の書写山円教寺

※林間学校の出前授業の記事はこちら