会長コラム
2023年度兵庫県NIE(教育に新聞を)実践発表会 会長挨拶
会長 竹内弘明
みなさん、こんにちは。兵庫県NIE推進協議会会長の竹内です。
本日は大変お忙しい中、2023年度の兵庫NIE実践発表会にお運びくださりありがとうございます。平素はNIE活動にご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございます。 また、重ねてお礼申し上げます。
さて、今年は元日の16時10分、能登半島で大地震が発生するという痛ましい年明けとなりました。地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
倒壊した家屋や火災など阪神・淡路大震災を経験している私たちにとっては、フラッシュバックのように当時の状況がよみがえってきました。 29年前の1月、神戸の町は壊滅状態でした。 今、神戸新聞が毎日「震災ダイアリー」と題して阪神・淡路大震災からのその後を毎日報じています。今日は震災23日目、休校が続いていた兵庫高校が鈴蘭台高校を間借りして授業が再開されたという記事が掲載されていました。
地震のあった1月17日、あの大震災の中、神戸新聞は夕刊を出しています。 でも神戸新聞本社も被害を受けコンピューターも使えません。そこで京都新聞に協力を頼み、京都まで車を飛ばし、そこからまた神戸新聞の製作センター向かい、できあがったのは午後8時、そこから県内各所に配達をしてくれたのです。
当時、他の新聞各社の方々も神戸支社・総局・支局は被害を受け、それでも阪神・淡路大震災の状況、つらく悲しい現実、被災地の人々の絆、全国からかけつけたボランティアの方々への感謝、強く生き抜いている被災地の人々の姿、いろいろなことを新聞は伝えてくれました。
今、能登半島地震についてもいろんなメディアが報じています。 29年前に比べるとSNS(交流サイト)が飛躍的に発達し、被害状況や被災地の様子もすぐに発信されています。確かにSNSは早いのですが、一方で偽情報やデマという危険性もあります。今回の能登半島地震でも架空の住所を記して助けを求めたり、被害状況だと偽って別の津波動画を流したりし、不安をあおる嘘の投稿が相次いでいます。
テレビは映像とともにいち早く正しい情報を報道してくれます。デマや偽情報はありません。でもテレビは一過性というか手元に残りません。正確な数字は伝えてくれますが、聞いた私たちはすぐに忘れてしまいます。 新聞はニュースとしての価値判断をし、その必要性を考慮して、偏ることなく公平公正に、正しい情報、信頼性の高い情報を、見やすく、わかりやすく、無駄なく伝えてくれています。紙媒体として伝える新聞は手元に残ります。見返すことも簡単にできます。やっぱり新聞は優れものです。
新聞は、記者が足を運んで地道な取材をするところから始まり記事を書き、それを編集をする人、そして印刷をする人、さらに配達をする人から、多くの人が熱い思いを込めて、魂を込めて作り上げている素晴らしい作品です。 そんな新聞を教育に取り入れることは大きな意義があります。
今日の新聞にはNIEの活動として、須磨友が丘高校と横尾小学校の小高連携の取り組みが掲載されていました。阪神・淡路大震災と能登半島地震の新聞記事から高校生が小学生に防災の大切さを伝える授業を行った記事が掲載されていました。 29前の新聞記事と今の新聞記事が、震災について伝えつないでいく、とても素晴らしい取り組みです。 教育に新聞を活用するNIE活動を推進してくださっています皆様方には改めて敬意を表しますとともに、これからもどうぞ自信を持って、そして胸を張ってNIE活動を推進してくださることをお願い申し上げます。
今日はそんな素晴らしい実践を発表していただきます。私もとても楽しみにしているところです。今日の発表会が皆さまの心に残る素晴らしい発表会になりますことを願って開会のあいさつとさせていただきます。本日の実践発表会、どうぞよろしくお願いいたします。
2024年2月8日
兵庫県NIE推進協議会 会長就任のご挨拶
会長 竹内弘明
このたび、秋田前会長の後を受けて当会の会長職を拝命いたしました。
誠に微力でございますがNIE活動の充実発展に尽くしてまいりたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今はネットの時代。ニュースについても事件や事故が起これば、記者が駆けつける前にその場に居合わせた人がネットに投稿する時代です。早さで言えば確かにそこにいた人が投稿する方が早いでしょう。でもニュースは真実を伝えることが大切です。
新聞記者は裏をとりながら真実を記事にします。記事に責任を持ち、報道倫理も踏まえ、さらには人間性や社会性、記録性、地域性などニュースとしての価値判断をした上で記事にしています。
日本新聞協会が昨年行った新聞オーディエンス調査では情報の正確性や信頼性、中立・公正については、各メディアの中で新聞が最も高いという結果が出ています。
また、ネットの記事と違って紙媒体である新聞の記事は文字を書く枠が決まっているところも難しいところです。書きたいことはたくさんあるでしょう。でも必要なことをわかりやすく伝えるために、枠内に収まるように文章を精選し、編集を行います。
そしてそれを限られた時間内に書き上げ、編集をします。時間との勝負です。
新聞記事というのはそんな大変な思いをしながらできているということを改めて思うところです。
新聞記事は限られたスペースの中に限られた時間の中で書き手の思いをぶつけた、魂のこもった1つの作品だと思います。
新聞記事の読み手はその記事の中に真実はもちろん、書き手の魂に思いを馳せながら読み解いていきます。
NIE活動をとおして、子ども達はそんな書き手の思いを真摯に受け止め、時に批判的に、時に共感しながら、自分の考えをより成熟させていきます。
まさに書き手と読み手の真剣勝負です。それがNIEの醍醐味であると思います。
またこうした活動によって、子どもたちに今求められている学力の1つである、活用型の学力、つまり情報を活用し、自分の問題として考え、その考えを発信する力が伸びていくものと考えています。
新聞には書き手の方々の熱い思いが綴られています。子どもたちがそれをしっかりと受け止めて、読み解いていくことで、社会が見え、未来が見え、人の心が見えてくるものと思っています。
これからも皆さまのご理解とご協力を頂きながらNIE活動がますます充実発展することを願っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。
2023年7月6日
兵庫県NIE推進協議会 会長退任のご挨拶
前会長 秋田久子
2022年度をもって会長を退任いたしました。8年間にわたるご支援・ご協力に深く感謝申し上げます。皆様に支えられ、仲間に恵まれて、やりがいのある楽しい期間でございました。
また、年々拍車を加える忙しさの中でも、先生方がNIEを取り入れようと心を砕いて下さいました。深い感謝と敬意を覚えた8年間でございました。
子どもたちは10年もたたないうちに「大人」になります。彼らの学びが社会事象と繋がったときに生きる力となり、また公助・共助・自助へも繋がってセーフティーネットにもなり、さらに平和構築にもつながっていきます。学びが社会と繋がる入口がNIEです。どうぞこれからも「教育に新聞を」取り入れて下さいますよう願っております。
新会長には、神戸親和大学教授 竹内弘明 先生がおなり下さいました。NIEの更なる発展を思いおります。
皆さまのご健康とますますのご充実とを心から祈念申し上げます。ありがとうございました。
2023年6月21日
2022年度 兵庫県NIE実践発表会 挨拶
会長 秋田久子
皆様、こんにちは。会長の秋田久子です。お寒い中、お休みでもございます日に、お運びくださいましてありがとうございます。
今日のテーマは、「教科学習にNIEをプラスする!学習の場を開く&セーフティーネットにアクセス」です。
教科学習にNIEをプラスしたら、どうなるか、それは、児童・生徒の学びの整理棚に「社会にアクセス」する端子を付けることです。
児童も生徒もいつまでも学校にいません。大人になります。教育のゴールは「社会の中で、自分らしく生きていく人に育てる」ことです。そして次は社会を支えてもらう。社会を視野に入れた学びが大切です。
今日は、学校での学習に、NIEをプラスして、「社会へのアクセス」端子を作っておられるご実践を3つ、ご紹介します。県立播磨特別支援学校 志水先生、県立須磨友が丘高校 岩本先生、神戸市立横尾小学校 酒井校長先生、神戸市立丸山中学校西野分校 阿部先生のご実践です。
ところで、先日、保護者のこんなご意見に触れました。
「NIEをしている先生がいる学校は歯車が前向きに回っていると感じる。うちの子の学校も、NIEに取り組んでくれたらいいのに」というご意見です。
プログラム最後の西宮市立浜脇中学校 渋谷先生のご発表はその保護者の願いの具現化そのものです。先生ご自身の開かれた視野が生徒の活動の幅を大きく広げていきます。NIEで前向きな好循環が生まれる実例だと思います。
人を育てる仕事には果てがありません。その忙しさの中で、プラスNIEして下さる先生方に、保護者の一人としても、深い感謝を覚えます。そして、先生方の背中を押してくださる管理職の先生方のご存在の大きさを感じます。
今後は、協議会としても、保護者にもNIEへのご理解が広がるよう、もっと努めようと思いました。保護者のご理解は学校へのご支援になり、児童・生徒の「アクセス端子づくり」にもつながっていきますから。
そして、産経新聞社 岸本 神戸総局長様のご講演も、「端子づくり」の示唆に富んでいます。「端子」のエネルギーは他者への関心と慮りです。投稿記事をきっかけに、家庭でも学校でも他者の思いや考えに触れる機会が増えていくことを願います。
今回も大変充実した内容です。どうぞよろしくお願いいたします。
2023年2月4日
神戸市立丸山中学校西野分校 NIE公開授業に参加して
会長 秋田久子
令和4年11月30日17時50分から19時15分まで、国語、日本語、社会の5クラスのNIE実践授業を参観させていただきました。約40人の参観者でした。
西野分校の生徒数は28人、うち外国籍の方が22人、年齢層はご高齢の方と外国籍の若い方に大きく分かれていました。教えるものも教わるものも熱心で和やか、教材は先生方の手作りでした。
授業後の研究協議会で、感激を胸に以下のようにご挨拶申しました。
「NIEの公開授業をしてくださいました、林校長先生、金子教頭先生、そして先生方皆さまに心から感謝申し上げます。ご参加の皆さま、遅くまでありがとうございます。
大変勉強になりました。懇切な授業準備と展開に深い敬意を覚えました。何より心を動かされたのは、先生方が生徒に、人同士として接しておられる姿勢でした。教えるもの、教わるものではありますが、根底にはお互いに人同士という姿勢があり、これが人権感覚だと胸を熱くしております。
三つの気づきがございました。
一つ目は、生徒の皆さんがリラックスして集中しておられることです。学びには安心感が必要だと思いました。西野分校は生徒の皆さんの安心できる居場所になっています。
二つ目は、先生方の明確な発音、明瞭な発声、正確な言葉遣いです。特に、助詞がはっきり聞き取れるかどうかは日本語の習得に大きな影響があります。正確で聞き取りやすいことは授業の根本だと改めて心しました。
三つ目は、学びのパワーは暮らしや現実と繋がった時に大きくなるということです。授業での学びを社会の現実とつなげる教材・資料として新聞が使われています。先生方の日々のご労力に頭が下がります。私どもNIE推進協議会もこの点でもっとお役に立ちたいと思いました。そして、更に理解が進めば、新聞は生徒の皆さんの暮らしのセーフティーネットになると思います。
これからもお役に立てるよう努めたいと思います。お気づきのことがあればどうぞ仰ってください。今日はありがとうございました。
この後、授業者からの説明、参加者の感想や質問と続きました。瞬く間に時が移りました。研究協議会の詳細はHP上にも挙げる予定です。どうぞご覧ください。
2022年12月5日
令和4年度 NIE兵庫セミナー 挨拶
会長 秋田久子
皆様こんにちは。会長の秋田久子です。ご参加くださいましてありがとうございます。
昨今、国内外で、そして疾病も気象も、まさか自分の生きている時代にこんなことがという出来事が起こっています。悪い夢であったらと祈る気持ちと同時に、デジャブと申しましょうか、抑圧と暴発、まるで近代史のページに迷い込んだような恐ろしさを感じます。
私たちに何ができるか、どう考えていけばいいのか...。
先週、ウクライナの図書館や書店からロシア語の書籍を排除したというニュースが耳に飛び込んできました。「鬼畜米英」の精神構造が浮かびました。ところが、インタビューを受けたウクライナの青年が、「家ではロシア語で話す。家族がロシアにもいる」と首を振っています。もう一人の青年は「戦争だから今は仕方ないかもしれない。だが、こうしたからと言って、ロシア文学のすばらしさがなくなるわけじゃない。戦争が終わったらロシア文学が棚に並ぶことを願っている」と答えているではありませんか。何もかもが「地続き」の中で培われた、粘り強い部分否定の歴史観に、胸を打たれました。
「今」が永遠ではない。よりよい、次の「今」をつくるために、知る、考える、表現する力を、さらに対話する粘り強さを育てることに、NIEも役に立ちたいと思います。
本日のセミナーは「『探究』...NIEで有事の背景を考える」がテーマです。
まず、神戸新聞社編集局次長 徳永恭子様による記者授業です。「コロナ下の新聞報道で問われたもの」です。つづいて「探究」の校種別意見交換会です。アイデアが湧いてくると思います。
最後はワークショップ「授業:ウクライナ問題の淵源とこれから」です。西宮市立浜脇中学校の 西村哲 先生が授業をご紹介くださいます。その後、ワークショップをいたします。浜脇中学校の3年生の生徒さんたちも来てくださいました。後ろをご覧ください。生徒さんたちです。ありがとうございます。後ほど、よろしくお願いします。
それでは、始めます。どうぞよろしくお願いいたします。
2022年7月9日
探究活動とNIE~知ること、話し聞くこと、考えること、平和のために~ 2021(令和3)年度NIE実践報告書 巻頭言
会長 秋田久子
2021年度の実践報告をお届けします。
実践校の皆様が学校の特性をふまえて企画し実践なさった記録です。ご一緒に、今後のNIE活動に生かしていきたいと思います。実践校の先生方、ありがとうございました。
さて、コロナも3年目。なかなか収束とはまいりません。2021年度も公開授業は実施できませんでした。公開授業参観は学ぶことの多い刺激的な機会です。学校の雰囲気や、児童生徒の取り組みの様子、先生方の導きとフォローの実際など、「学びの場」は様々な要因が混然一体となって作られていることが実感できます。それは自身の学校や児童生徒の特性の活かし方を考えさせる機会にもなっていたと思います。残念です。
そこで21年度は「公開授業発表」として実施しました。参観の長所はそのままに、録画し た授業を参観して説明を直接に伺うものです。新聞を生かした「探究」活動の実際を、丁寧な解説と資料、質疑応答で大変分かりやすく知ることができました。
発表してくださったのは、兵庫県立神戸高塚高等学校・伊東琢麿先生と西宮市立浜脇中学校・渋谷仁崇先生です。
充実した「探究」活動に圧倒され、教員としてうらやましくも感じる中で、「探究」活動を活発にする私たちの立ち位置に気付かされました。
立ち位置について、伊東先生は「ファシリテーターたれ」とおっしゃいました。探究の第一段階から第二段階への誘いには、縦横からの多面的な「つっこみ」が有用だとおっしゃいました。「答えられないのはラッキー、学びにつながるから」と探究を深めさせていかれます。渋谷先生は「教員がしゃべりすぎないことだ」とおっしゃいました。生徒が主体になる「NIEノート」をベースにしておられました。
通常の授業では教卓から自分の知っていることを生徒に分かりやすく伝えようと私たちは努力していますが、探究ではまず生徒の興味や疑問に共感を示して、適切な「つっこみ」をいれながら伴走するのが大切だと分かりました。探究方法や発表・評価の段取りについても、事前の共有が生徒の意欲をそだて、学校としての活動の定着にもなることを教えてくださいました。
高本正道・県立神戸高塚高校長先生、そして辻村隆・西宮市立浜脇中学校長先生 のご挨拶からも、学校全体の理解が勢いを生むことを感じました。
NIEで社会を知り、話し聞き、考える・・・児童・生徒達の将来も平和であり続けるために、しっかりと息長く活動しようと思いました。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
令和4年6月
令和4年度 兵庫県NIE推進協議会総会 ご挨拶
会長 秋田久子
皆さま、こんにちは。お忙しい中ご参会くださいましてありがとうございます。
藤原県教育長様、長田神戸市教育長様をお迎えして、令和4年度の総会を持てますことを、大変に有難く存じます。ありがとうございます。
さて、今総会で昨年度のご報告を申し上げ、本年度の新たな活動、および25年度の全国大会についてお諮り申し上げます。
まず、ご報告です。
昨年度は、公開授業を中止し、「探究活動」の紹介に焦点を当てました。県立神戸高塚高校(※1)と、西宮市立浜脇中学校(※2)の取り組みです。大変大きな反響がございました。
神戸高塚高校は、探究活動の質をらせん状にあげていく年間計画や、教員間の共有を進める方法、「正解」を求めてしまう生徒たちを「探究」に導く工夫、そして評価表と、一連の流れをご開示くださいました。
浜脇中学校は、「探究」活動のベースとなる社会的関心の育て方を紹介してくださいました。具体的には、NIEノートの作成と毎授業で生徒が自分の記事を紹介する活動です。タブレットを用いて「サクサクと」発表を進めていく様子、適宜挟まれる先生の解説に笑いが起こる様子も紹介されました。生徒のNIEノートが分厚く成長していくのは、とても頼もしいものでした。
2月の実践発表会は、コロナの感染拡大を受けて急きょ中止いたしました。残念です。発表内容やコメントは可能な限りホームページ上にあげて紹介させていただきました。
本年度について2点お伝えいたします。
1点目は7月9日のセミナーです。昨年度の「探究」活動紹介の反響を受けて、各校の「探究」の企画を磨く意見交換会、そして「有事」をキーワードに、神戸新聞社編集局次長 徳永恭子氏による記者授業と、浜脇中学校のご協力を得たワークショップをいたします。児童・生徒たちに「時代」をどう伝えるか、先生方にとってその資料になりますように、準備を進めております。
2点目は、新しい企画です。「わたしの『推し』記事コンクール」です。
実は、かねてから実践が終わった学校のNIEの継続が課題でございました。課題解決にと、昨年度総会で、県私立中学高等学校連合会 摺河理事長がくださったアイデアでございます。ご了解をいただけましたら準備を進め、来年度から実施したいと思っております。
2025年度に、兵庫県でNIEの全国大会をしたいという意向を受けております。主催は日本新聞協会です。主管は神戸新聞社、そして当協議会もそれにあたります。
最後に、当協議会の異動についてご報告申し上げます。石原丈知コーディネーターが任期満了に伴いご退職になりました。また、神戸市立高倉中学校 赤松三菜子校長先生を当協議会の特任アドバイザーとしてお迎えいたしました。
皆様の変わらぬお力添えを得て、学校とのつながりを大切に、先生方のお役に立てるよう、NIE活動のエネルギーを高めていきたいと思います。
本年度も、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
※1 県立神戸高塚高校 高本正道校長先生、伊東琢麿先生 ※2 西宮市立浜脇中学校 辻村隆校長先生(現・西宮市立津門小学校長)、渋谷仁崇先生
令和4年6月16日
2021年度 兵庫県NIE実践発表会 中止のお知らせ
兵庫県NIE推進協議会 会長 秋田久子
蕗の薹(ふきのとう)を見つけました。暦は大寒。皆様お変わりございませんか。いつもNIE活動にお心を寄せてくださいましてありがとうございます。
さて、2月5日に予定いたしております「2021年度兵庫県NIE実践発表会」を中止することといたしました。コロナ・オミクロン株の感染爆発の状況、そして、10代未満と10代の感染拡大、またオミクロン株は遅れて重症患者が増加するとの報に触れたからでございます。安全を優先すべきと考えました。
私ども兵庫県NIE推進協議会は、学校での学びに「新聞」を役立ててもらいたい、学びの向こうに広がる社会と世界に「新聞」を通じて関心を育ててもらいたいと願って活動いたしております。
1年間の活動の総まとめである「実践発表会」を中止せざるを得ないことは、大変に残念でございます。ですが、実践発表会が学校教育活動の妨げを生むことになっては、申し訳が立ちません。大変残念でございますが、1月20日に中止を決め、皆様にご連絡申しあげることといたしました。
ただ、プログラムのうちの、学校の取り組みや高校生の皆さんの意見発表は、このHP上で紹介させていただこうと考えております。具体的には、蒼開中学校・高等学校と伊丹市立天神川小学校のご発表 および県立神戸高塚、兵庫、明石西、西宮、多可高等学校の生徒のみなさんのシンポジウムです。後日、HP上での配信や記事掲載を計画いたしております。
準備ができましたら、順次、掲載いたします。どうぞご覧ください。
なお、テーマに設定いたしました 「NIEで探究!調べる、そして、自分の考えを根拠とともに伝えよう!」は、今後一層大切になると考えております。22年度も工夫を凝らして、学校や先生方の取り組みと工夫をお伝えしてまいります。
NIEについてのお問い合わせやご要望など、いつでもお寄せください。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
令和4年1月21日
オンラインではぐくむ「考えの言語化」
兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子
本日のセミナー(6月23日・NIE兵庫セミナー)は、参加者の皆様にタブレットを用いたNIE授業を体験していただけます。好評をいただいております通信・新聞各社のご講演もございます。
昨年度は(コロナ禍で)制限も受けましたが、実践校の皆さんのお力添えで、オンライン授業の特質と可能性を探ることができました。
オンライン授業では生徒個々人の「考えるための孤独」を確保でき、「考えの言語化」を促すことができるとわかりました。場の雰囲気に取り紛れないのです。
場の雰囲気を慮る心も大切です。一方で、目的に向かって事実を確かめつつ、考えを言葉で表現し共有して新しい視点を見出していく力をNIEで育てていきたいと考えています。
今日のセミナーを、その端緒を開くきっかけにしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(2021年度NIE兵庫セミナーの挨拶から抜粋)
令和3年6月23日
オンラインで求められる「言語化の必然」
兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子
実効性あるオンライン学習は喫緊の課題です。生徒がタブレットを通じて意見交換するオンライン授業の長所は「言語化の必然」です。生徒は自分の考えを言葉にする必要があります。
これまでは授業に「体だけ参加」する生徒が一定の割合でいました。発表する人は発表できる人です。大人からは一見活発に見える話合いや実習であっても、積極的に流れに乗っていける生徒と、時間をやり過ごす生徒がいます。私たち大人側からは見えませんが、学力だけでなくキャラクターや関係性も参加のレベルに大きく影響しているようです。
ところが、オンラインでの意見交換では、自分の意見を文章で書き込こまねばなりません。対面の時のように「雰囲気」で補えません。自分と向き合い文章にするのは孤独な作業です。書き込んだ文章だけが授業参加の証明です。オンラインでの意見交換は、考えるための孤独を守り言語化能力を鍛えます。
数年のうちに、オンラインでの個別のやり取りが通常授業に組み込まれていくでしょう。そうなれば言語化能力が日常的に鍛えられ、個々人が自分の輪郭をはっきりさせていけます。その次には、対面でよりよく伝えるための、非言語コミュニケーションの技術にも意識が及ぶに違いありません。自分で自分を演出する意識は生き方を変える力を持ちます。主体的な生き方の原資として、正確な情報収集力は更に一層必要になると思います。
ところで、意見の書き込みを通じて言語化能力を伸ばし、対面での発表で非言語コミュニケーション技術を訓練するには、どんなテーマがいいでしょうか。結論が決まっていないダイナミックなテーマが意見交換を活発にすると思いませんか。NIEがここで使えます。事後学習に新聞を活用して、教科書「で」教える授業ができます。NIE活用でご一緒に、平和で民主的な社会の形成者を育ててまいりましょう。推進協をどうぞご活用ください。
(2020年度兵庫県NIE実践発表会の挨拶から抜粋)
令和3年2月6日
新聞読み比べの意義 ~情報を得るということ~学生との対話から
兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子
私は母校で国語科教育法を教えています。中学・高校の国語の先生を目指す後輩たちです。
厚みのある授業づくりには幅広い知識が必要です。「どうしたら知識が身につきますか」と学生から質問されました。そこで、毎日、新聞に目を通すよう勧めました。朝刊1部で新書1冊分よと。そうしましたら、「新聞ですかぁ。新聞は偏向してるって言いますけど」といいます。「それはあなたのお考え?」。ややあって、学生は小さくかぶりを振りました。
50年近く前の父の言葉が甦りました。
「新聞も商売じゃ。それぞれの立場からの情報やからな、判断は自分でな」
大学生の頃でした。父に呼ばれました。部屋に行くと床一面に新聞が広がっています。「見てみ」。目新しいたくさんの新聞の中に見慣れた新聞も交じっています。促されるままに目を通し始めました。
とんでもない事件を見つけました。先生が学校に閉じ込められて暴行を受けたと書いてあります。他の新聞には見当たりません。
「お父さん、びっくりするような事件が載ってるけど、ほかの新聞には載ってへん。これ本当のこと?」
この時の父の返事が上記の言葉です。
父は、諭すように言いました。商売は信用が第一。どの業界でも信用にかけてそれぞれの商品を出す。新聞は情報が商品や。そやからな、いろんな新聞社が情報を出してる。当然、それぞれの立ち位置で解釈も提示の仕方も異なる。読み比べてな、自分の判断を持たないかんぞ。面倒やけどな。その面倒がなくなったら、世の中もっと面倒なことになるんやで。
学生に、私の体験と父の言葉を伝えました。そして、今の私の考え方も伝えました。
世の中も人も多面体、受け手の私たちも多面体だから、そういう意味では光の当て方によって「偏向」は起こるもの。むしろ避けるべきは知らないこと、知ろうとしないことではないかと思う。「国語科教育法」の目的は日本語で考え表現する授業を展開できる力をつけることだ。先生が提供する関連知識の厚みが読解の深さに直結する。だから、私たち先生がまずさまざまな情報に触れて考える習慣をもちたいと考えている...。
学生は「確かに」とうなずいてくれました。「関連知識がいろいろあったら授業がおもしろくなりますよね。そういえば、新聞の読み比べも調べ学習に使えるかもしれないし」
令和3年2月22日
お届けします!児童生徒の皆さんの声 ~「わたしの感想NIE」~
兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子
NIEを経験した児童生徒の皆さんの声を、そのまま、できるだけたくさん、ご紹介するコーナーを設けました。
NIEのもう一つの目的は「伝える力」を伸ばすことです。
児童・生徒の皆さんの思いや考えを伝える場として、また、学校のNIE活動の実際を伝える場としてご活用ください。
できましたら、どなたさまでも、お読みになったご感想を学校へ、また私どもNIE事務局へお伝えいただければうれしゅうございます。
令和2年9月1日
提案! 新聞で ~ 夢を力に育てる ~
兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子
短い夏休み、いかがお過ごしでしょうか。
子どもたちの学びの遅れを取り戻そうと、先生方が工夫を凝らしておられます。もうしばらくして環境が整えば、教室でも一気にデジタル化が進むでしょう。
教室といえば、黒板です。黒板が使われ始めて約150年。その前の寺子屋時代の教授技術に、子ども側からの視点で字を書いて見せるというのがありました。授業はすべて個別指導で、対面した状態で字を正確に書いて見せる(しかも筆で!)のが寺子屋の先生の技量の見せ所です。逆さで字を書くのがうまい先生の寺子屋は繁盛したそうです。
タブレットも個別指導に適しています。黒板とタブレット、一斉授業と個別授業の長所をうまく組み合わせて、学びを一層楽しいものにしようと試行錯誤が始まっています。楽しみです。
さて、学びの方法がカスタマイズされ個々人の適性・長所がくっきりしてくると、学びの目的が一層意識されるようになると思います。「何のために」のない強制は意欲をそぎます。自我が目覚めるとともに、強制は力を失い、自分の学びの目的=私の「夢」が重みを増してきます。夢は、努力できる力を生み出します。
漠然とした「夢想」を、今・現在と地続きの「夢」に変換していく新聞活用法をお伝えします。
1.目に留まった新聞記事を切り抜く
2.ノートに貼り付け、その記事を切り抜いた理由を余白に書く
3.以上を30回程度続ける
4.30回程度まとまったら、自己分析に進む
記事スクラップをもとに、自分の好きなことやしたいことの傾向を文章にする
5.信頼している誰かにスクラップを見てもらい、記事選択に表れている分野や適性の志向を聞いてみよう
以上の活用法は当事者の視点で書いてあります。先生や保護者が機会を設定してくださるときは、期間を決めて収集させるとよいでしょう。
中学校1年から高校3年まで、毎年1回積み重ねていくと、自分の成長と変化もわかります。社会への関心を育てつつ、自分の「好き」に気付かせ、具体的な「夢」を形作っていく新聞活用法です。
令和2年8月16日
提案! 新聞で遊ぼう ~「知の伏流水づくり」を ~
兵庫県INE推進協議会会長 秋田久子
新型コロナ禍で大変です。
先生方は今、子どもたちの学力とやる気と習慣を守ろうと、懸命に工夫をしておられると拝察いたしおります。限られた環境と条件の中でのご苦労、お察し申し上げます。
ご家庭も大変です。私も働く二人の子の母親でした。学校・先生が頼りでした。STAY HOME・・・保護者の皆さんは今、子どもの安全と学力が気になり、目の前のゴロゴロ、キィーキィーで頭がぐらぐらなさっているだろうと思います。想像するだけで頭痛がしてきます。
そこで、提案申しあげます。こんな時に、「新聞を使った遊び」はいかがでしょう。
「遊び」といっても、新聞です。ご存知のとおり、新聞一日分には新書一冊に相当する情報が入っています。ですからこの機会に、一緒に遊びながら、社会や世界に子どもの関心を向けてみませんか。たとえば、普段はなじみが薄い経済欄もこの機会にいかがでしょう。新型コロナの影響を手掛かりに、消費動向の変化や業界ごとの株価の動きなどを身近に感じることができますよ。
STAY HOMEの今こそ、新聞遊びで、子どもたちの「知の伏流水づくり」をいたしましょう。
では、新聞ゲーム「『この中で...これ!』~写真から推理する~」を紹介します。
用意するもの:新聞 対象年齢:小学校低学年から無制限 最適人数:2人~5人
手順:
①真ん中に新聞を広げる
②一斉に「この中で...これ!」を合図に、それぞれが写真を一つ指さす
③解説する人の記事をみんなの手で隠す
④写真の場面を推理して解説する
⑤隠した記事をみんなで読んで、種明かしをする
(③~⑤を繰り返す。解説が終わってから「つっこむ」。「いつ」「どこ」「なにしてるの」など。解説がより詳しくなると種明かしが面白い)
突飛な推理が面白さを倍増します。テレビ欄の新番組紹介写真や広告写真の解説のときにはゲラゲラと笑い転げました。中・高生なら外交面などは意外性があって面白いと思います。種明かし後に写真のGood Job判定もどうぞ。テンポよく、短時間で。慣れてくると「受ける」解説もやりだしますよ。
ただ、解説中には口を出さないことです。じっと聴くことです。新聞は古くてもOKです。図鑑や教科書の写真でも面白いですよ。
「へぇー」という知的な驚きが「知の伏流水」を蓄えさせます。この機会に、どうぞ。
先日こんな川柳が載っていました。
― 弟は 学校知らない 1年生 (東京都 桑澤凛さん8歳、朝日新聞4/29朝刊)」―
一日も早く収束しますように。
令和2年4月29日
先生方へ~NIEを、ご一緒に~
兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子
ホームページへ、ようこそ。
私どもの今年度の活動テーマは「お若い先生方にも新聞を使ってもらおう」です。児童・生徒が新聞に触れる機会を作ってくださいますよう願っております。
ところで、なぜ紙媒体の新聞なのでしょうか。今や情報収集のツールは多様で便利な時代ですのに。
そこで、こんな場面を想像してみてください。雑多なモノがあふれかえって足の踏み場もない部屋、必要なモノがすぐに取り出せる状態ではありません。どこに何があるか、部屋の真ん中で途方に暮れる・・・。
どうやったら必要なときに必要なものを取り出して使えるようになるでしょう。それはやはり、カテゴライズ(分類)することです。用途ごとに、使う季節や場面ごとに、まとめて整理すると使いやすくなります。
子どもにとっては、学校の勉強は知識の整理棚を作ることです。同様に、新聞の紙面構成は「今」の社会の整理棚を知ることだといえるでしょう。
大人は棚を持っています。分野や軽重でニュースを分類・整理しながら進んでいくことができます。でも、子どもは整理棚づくりの真っ最中。飛び込んでくるニュースを取るべきか、どの棚に整理するか、わからないから不安です。手元のスケールは誰でも、まずは興味と嗜好です。その興味と嗜好を生かし伸ばしていくためにも、広く情報に触れ整理して考えていく習慣が大切だと思います。
児童・生徒が新聞を通じて、「今」の社会の整理棚を作っていけますよう、お力添えをくださいませ。私どもも先生方のご質問やご要望にできる限り応えられるよう努めてまいります。お問い合わせください。どうぞご一緒に、よろしくお願いいたします。
令和元年6月4日
NIEに導かれて
会長 秋田久子
私は新聞を教育に用いる「NIE―Newspaper in Education」活動を30年近くにわたって続けています。当初はNIEという言葉は知らず、手探りで新聞を国語教育の中に取り入れていました。きっかけを作ってくれたのは高校3年で担任をした2人の生徒です。
優等生と野生児とでも申しましょうか、対照的な生徒がいました。この2人が、あろうことか、同じ大学の推薦入試を受けることになりました。その大学は企業との連携力、経済活動に資する人材を育てるという教育理念と育成すべき学生像の明確さで高い人気を誇っていました。大方の予想を裏切って、合格したのは「野生児」君です。
明暗を分けたのは社会的関心の有無で、世の中がどう動いているか、そして自分はどう考え、どう参画していくか、加えて、それを伝える「熱意」でした。
ショックでなかなか立ち直れない優等生君を支えながら、私は「よい高校生」を育てていたのではないか、「自立して社会に出て行く若者」をイメージできていなかったのではないかと慚愧(ざんき)の念でいっぱいでした。企業人の育成を明確に打ち出した大学が見ているのは、素直に「正解」を再現する力ではないと痛感させられました。それはとりもなおさず、私自身も学校も、常に社会的関心を持って教育活動に当たらねばならないということです。
「サクラ咲キ」、新年度から教科指導に新聞を使い始めました。そして、学習内容と社会とのつながりを確認したとき、社会の一員として自分を意識したとき、生徒の学習意欲が盛んになることに気づかされました。生徒たちは社会人としての自分の将来を、とても真剣に考えていました。今まで私が見えていなかっただけなのです。
3年後に異動した学校で、教育格差は環境の格差であり、情報の格差でもあることを思い知らされました。新聞の活用方法を工夫すると、生徒たちは面白いように社会の情報に食いつきました。それをもとに表現活動も工夫しました。認められる場、意見共有の場がクラスにできると、暴力的な行動も収まり学校生活に前向きに取り組むようになりました。伝わらないというもどかしさは苦しみであり、時には他者を傷つけてしまう可能性もあることに深く思いいたる経験でした。
4年前から、私は兵庫県NIE推進協議会会長を務めています。NIE活動は1930年代にアメリカで始まり、80年代に静岡県が取り入れて国内に広がりました。 活動内容は、希望校への新聞の無償提供や新聞記者の無償派遣などです。日本新聞協会に加入している新聞社や通信社の拠出金が支えです。また、各都道府県推進協議会事務局の運営経費は各地方新聞社の提供によるものです。教員研修や学校支援の多くは、歴代の会長以下アドバイザーを務める現場の先生方の熱意に支えられています。
兵庫県NIE推進協議会は発足20年になりました。NIEの意義や効果への認識も深まってきました。一方で、新聞を読む人の数は減っています。今年1月の新聞通信調査会の18歳以上対象の調査で、「ネットでニュースを見る人」が「朝刊で読む人」を上回りました。最近では、情報の信頼性を意識するという面からも複数の情報源を持つことを大切にしよう、先生方にこそまず新聞に触れてもらいたいと訴えています。
もし、新聞が1紙だけになったらどうなるか、新聞がなくなったらどうなるか。現時点では新聞に代わりうるメディアはまだないと考えています。一覧できて比較できて記録性がある。ファクトチェックも、時に揺るぐ事件があるけれど、されている。むしろ、問題は読む力の衰えにあるのではないか。読む力の衰えは興味のたこつぼ化をもたらし、次は分断につながっていく・・・のではないかと感じています。
現場の先生方の社会への関心が授業と現実の世界とつなぎ、子供たちの学びを深くしていきます。そして、その先に安心で安全な心豊かな我が国の未来がある、そう考えています。どうぞこれからも、ご一緒にNIEを進めてまいりましょう。よろしくお願いいたします。
平成30年12月