神戸新聞アドバイザーが講師に
「太平洋戦争と兵庫」をテーマにした授業が12月7日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校であり、6年生61人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や緊迫する中東情勢など、世界が混迷を極める中で「平和」について考えよう―と企画された。
三好アドバイザーは本紙記事を使いながら、太平洋戦争中の姫路空襲の惨禍や、姫路・手柄山の「太平洋戦争全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」など県内各地に立つ慰霊碑について説明した。
祖父が戦死している三好アドバイザーは「ウクライナやガザ地区の人はいま戦火に生きている。相手の国に友達がいたら爆弾を落とせないはず。普段から各国の人々と関わりをもつことが大切」と強調した。
最後に、姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(94)=姫路市=から託された「戦争は人類最大の罪悪。日本は中立主義を保つ平和大国であってほしい」とのメッセージを児童たちに伝えた。
[写真説明]兵庫各地の戦禍について話を聞く児童たち=大塩小学校