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2月6日・Zoom(ズーム)によるオンライン開催 参加者85人


 西上三鶴・兵庫県教育長

 発表された先生方、本当にご苦労様でした。日頃の学習活動の中で、新聞という素材を様々な工夫して活用されているなあ、と素直に感じました。加えて、新型コロナの中で、大変だったと思います。これからも頑張っていただきたい。

 発表内容に個々の感想ではなく、全体として受けたことを申し上げます。

 まず、改めて新聞の素晴らしさでした。
 教科書の内容は児童生徒の発達段階で異なるのに、新聞の内容は一つです。そして、児童生徒を主な対象として制作されている訳でもありません。なのに、小中高それぞれに応じて活用できる、直接記事を使うだけでなく、ICTの活用で新聞を作ってみるということもできる、本当に素晴らしい素材であることです。
 発表で残念だったことは、新聞という素材だからできること、できたことという点の強調が少し弱かったかなと思いました。

 2点目は、これからの懸念です。
 教科書もノートの今は紙です。新聞も紙です。親和性がある。
 しかしながら、これからは違ってきます。来年度からデジタル教科書が小学校に試行的に導入されます。一人一台パソコンで、ノートも紙でいずれはなくなるでしょう。
 一方、情報の手段もデジタルが主流になっています。学校でのNIEの活動でも、紙の新聞記事をパソコンに取り込んで活用する場面がありました。
 こうした流れの中で、紙の新聞はどうなるのだろうか。

 いずれにしても、これからもNIEの活動を期待しています。 

【参加者の感想】

<実践報告について>

・ 各校の発表も、生徒の発達段階に合わせての新聞の有効活用は、本当に勉強になりました。

・ 新聞を活用した実践は、大変参考になりました。文科省から学校図書館に複数紙の配備を推し進めるように示されていますが、実際の新聞の活用方法について理解が広がっていないように思いますので、こうした実践校の発表は大いに参考になると思います。

・3校による実践発表はNIEのヒントの詰まったものばかりで、見ごたえがありました。

・ 各学校が、発表の方法を工夫されていてとても楽しく拝見いたしました。授業や取り組みの内容はもちろんですが、これからの時代、いかに効果的に、インパクトをつけて発信していけるか、ということも大切だと思います。そういう意味でも、大変、提案性のある実践発表でした。先生方の発想の豊かさがさらに児童・生徒の新しい発想や取り組みにつながると感じました。ちなみに、日本は、プレゼン力(伝える力)をつけるような授業や研修会が大変少ないそうです。今後、学んだことを発信するための力も子どもたちにつけていかねばなりません。(発信することでさらに自分の力となります)今回たまたまこのような形の発表会になったことも結果的にとても良かったと思います。

・ 3校それぞれ工夫を凝らした発表が、今後の研究会の形の提案にもなりよかったと思いました。

・ どちらの学校も児童生徒さんの実態があり、地域性等があり、その中で素晴らしい取組をなさっておられました。ありがとうございました。やはり現場は「実践」ですね。

・ それぞれの校種の取り組みを詳しくお聞きすることができました。とくに、兵庫教育大学附属中学校のお話は、キャリア教育などの一環としても取り入れられており、大変興味深かったです。

・ 各校の三者三様の発表がとても参考になりました。リテラシーの育成の必要性は特に感じるところでした。全体を通して感じたことは、四技能の基本が揃っている児童生徒に向けてであればできるが...、という点です。本校は特別支援学校です。そのため、四技能のうちのいずれかに引っかかりがあるため、定型発達の児童生徒に対するアプローチと同じやり方では学習の効果が低いことが考えられます。逆に、この点に注目し、何らかの手立てを考えることで、NIEの実践をより良い方向で進めることができるのではと考えました。

・画面上で発表資料(パワーポイント)を見ることができ、大変わかりやすい発表だったと思います。また、それぞれの意見を画面上で送信し、参加型の発表もよかったです。(実際の場では、手を挙げて・・・という形になるのでしょうか。パソコン上では、瞬時に数が把握できるのでいいですね。)。ICTをつかった研究授業発表でもそうですが、パソコンがうまく動いてくれるかという不安は常にあります。必要以上に時間がかかったり、データを読み取れなかったりする場合があるので、前もっての打ち合わせが不可欠ですね。

・ 実際に、他の学校でどのようなことをされているのかわかり、とても参考になりました。特に、新聞の読み比べは本校でもメインとして実践していることの一つなので、今度、本校でも取り入れたいと思うことが多くありました。また、本校の実践とは違う新たな視点も知ることができ、勉強になりました。発表の方法も、参加型にしたり、映像を用意したりと工夫されていて、とても楽しいものでした。ありがとうございました。

・他の校種の実践が聞けたのが良かったです。姫路市立豊富小中学校は小中の協力体制が素晴らしいと思いました。安永先生がお一人で活動を開始されたということに驚きました。高野先生の報告にスタンプで参加させたのが楽しかったです(もっと参加してほしかったです)。

<全体について>

・ オンラインなので音声など多少のハプニングは普通にありますが、運営されている側は大変なのだろうな~と考えながら拝聴していました。本当にお疲れさまでした。

・ 参加型の実践発表が個人的には、とても良かったです。会場に集った場合は、挙手をするのかなあ? 等と考えながら参加しました。ZOOMでは、発表者が、ギャラリーの反応を見ることができないと決めつけていましたが、方法はいくらでもあるのですね。勉強になりました。スタッフの皆様も、お疲れ様でした。


・ 翌日の新聞記事にもたくさん掲載していただきありがとうございました。また、毎日たくさんの新聞を提供してくださっている各販売店にも感謝です。学校のある日、休業日等で冊数の変更も快く引き受けてくださり、本当にありがたいことです。新聞を無償でいただき、今年度はとても学習の範囲、機会が広がりました。

・ 今回はオンラインでの開催となりました。実際の会場でしか味わえない「ライブ感」というものもありますが、神戸で開催された場合、但馬・養父市からの移動を考えますとオンラインでの開催は有難かったです。

・ リモートということもあり、参加もしやすく、深くを聞きすることをできました。とてもよい機会でした。今後ともよろしくお願いいたします。

・ オンライン会議の設定、いろいろとありがとうございました。

・ ZOOMでの開催により、遠くに住んでいる人でもパソコンさえあれば簡単に参加が可能となることはいいことだと思います。実践発表の内容がいつでもホームページで見られたら、NIEを勉強したい人のいい資料になると思います。NIE実践発表会お疲れさまでした。

・ 少し音声が聞き取りにくいところはありましたが、とても素晴らしい実践発表会でした。画面も発表者に固定していただいたり、適宜映像やスライドに変えていただいたり、とても見やすく聞きやすかったです。若干遅れての参加となってしまいましたが、とても良い時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

・参加の手順も分かりやすく、音も聞きやすかったです。ありがとうございました。

 学校教育に新聞を活用するNIE(教育に新聞を)活動の実践発表会(県NIE推進協議会主催)が2月6日、オンライン形式で開催され、85人が参加した。

 姫路市立豊富小中学校の教諭は、関心のある新聞記事を切り抜き、紹介し合う「まわしよみ新聞」や複数の新聞の読み比べをオンラインで実施し、防災学習や平和学習で新聞を活用した取り組みを報告した。

 神戸市立神港橘高校の高野剛彦教諭は、賛否の分かれるテーマの新聞記事を使って集団討議するモラルジレンマ学習について報告。「対話を重ねることで人間関係の向上につながり、情報の信頼性や多様性など新聞の価値に改めて気づかされた」と話した。【脇田顕辞】=7日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

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[写真説明]オンライン形式で開かれた県NIE実践発表会で取り組みを報告する姫路市立豊富小中学校の教諭

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[写真説明]新聞各紙の社説を読み比べた生徒の感想を紹介した兵庫教育大付属中教諭の発表=神戸市中央区東川崎町1

 

   

 「NIE(教育に新聞を)」活動を進める県内の学校の実践発表会が2月6日、神戸市中央区の神戸新聞社報道展示室であった。県内の教員ら85人がオンラインなどで参加。日本新聞協会の実践指定を受けた3校の担当教諭が、新聞を用いた授業と意義を報告した。

 発表会は、新聞社や教育関係者でつくる兵庫県NIE推進協議会が毎年開催している。

 豊富小中学校(姫路市)の川村かおり教諭と井上佳尚教諭は、平和や防災学習などの調べ学習への新聞活用法を紹介。新聞作りアプリ「ことまど」を使った新聞発行など、「日常的に新聞を使い作ることで、気付きを得ている」と述べた。

 兵庫教育大付属中(加東市)の安永修教諭は、正しい情報をくみ取る力「メディアリテラシー」を複数の新聞を読み比べして身に付ける学習法を報告。新聞記者による講演会などから、「疑いを持ってニュースを読むことの大切さを学んだ」とした。

 神港橘高(神戸市兵庫区)の高野剛彦教諭は、「Go To トラベル事業を継続すべきか中断すべきか」―など、道徳的に答えのない課題について意見交換する「モラルジレンマ学習」について話した。「多面的な情報に基づき対話を重ねることで、生徒たちの人間関係を向上できる」と力を込めた。(貝原加奈)=7日付神戸新聞朝刊広域面

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 新聞聞を活用した授業の取り組みを報告する県NIE実践発表会が2月6日、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使って開かれ、教員ら約80人が視聴した。

 市立豊富小中学校(姫路市)は、新聞づくりを体験できるアプリを使って生徒がそれぞれ個人の新聞を作ったり、新聞の連載記事を元に姫路の戦争遺跡についてまとめたりした。川村かおり教諭は「新聞を『つくる』と『つかう』を意識しました」と報告した。

 兵庫教育大付属中学校(加東市)は、2紙の社説を3日分読み比べた上で、朝日新聞の高橋純子編集委員を招き、マスメディアの役割についてたずねた。「こんなに(社説の)意見が正反対なのに驚いた」という生徒の感想も紹介した。

 市立神港橘高校(神戸市兵庫区)は新聞から意見が分かれるテーマを見つけ、記事の要約と自分の考えをまとめてグループ討論した。「Go To トラベル」事業では、経済か感染症対策かというジレンマを生徒に考えてもらった。(滝坪潤一)=7日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]報告する姫路市立豊富小中学校の先生=Zoom画面から

   日本新聞協会NIEサイトにも実践発表会のリポートが掲載されています。リポートはこちら


                                        令和3年2月6日
兵庫県NIE推進協議会 実践発表会挨拶
                                        会長 秋田久子

 皆様、こんにちは。会長の秋田久子です。今日はご参加くださいましてありがとうございます。オンラインの実践発表会は初めてです。今年度は皆さまにいろいろに助けていただいて、たくさんの「初めて」に取り組みました。

 さて、実効性あるオンライン学習は喫緊の課題です。そこで、ご挨拶に代えて、生徒がタブレットを通じて意見交換するオンライン授業の長所をお伝えしたいと思います。これは、私自身が前期にオンライン授業で得た手ごたえを、実践校の公開授業で確認したという体験報告でもあります。
    オンラインで意見交換する授業の長所、それは「言語化の必然」です。生徒は自分の考えを言葉にする必要があります。
 これまでは授業に「体だけ参加」する生徒が一定の割合でいました。発表する人は発表できる人です。大人からは一見活発に見える話合いや実習であっても、積極的に流れに乗っていける生徒と、時間をやり過ごす生徒がいます。私たち大人側からは見えませんが、学力だけでなくキャラクターや関係性も参加のレベルに大きく影響しているようです。
 ところが、オンラインでの意見交換では、自分の意見を文章で書き込まねばなりません。対面の時のように「雰囲気」で補えません。自分と向き合い文章にするのは孤独な作業です。書き込んだ文章だけが授業参加の証明です。オンラインでの意見交換は、考えるための孤独を守り言語化能力を鍛えます。
 数年のうちに、オンラインでの個別のやり取りが通常授業に組み込まれていくでしょう。そうなれば言語化能力が日常的に鍛えられ、個々人が自分の輪郭をはっきりさせていけます。その次には、対面でよりよく伝えるための、非言語コミュニケーションの技術にも意識が及ぶにちがいありません。自分で自分を演出する意識は生き方を変える力を持ちます。主体的な生き方の原資として、正確な情報収集力は更に一層必要になると思います。
 ところで、意見の書き込みを通じて言語化能力を伸ばし、対面での発表で非言語コミュニケーション技術を訓練するには、どんなテーマがいいでしょうか。結論が決まっていないダイナミックなテーマが意見交換を活発にすると思いませんか。NIEがここで使えます。事後学習に新聞を活用して、教科書「で」教える授業ができます。NIE活用でご一緒に、平和で民主的な社会の形成者を育ててまいりましょう。推進協をどうぞご活用ください。
 本日は先生方の実践報告では、姫路市立豊富小中学校、川村かおり先生・井上佳尚先生、兵庫教育大学附属中学校・安永修先生、神戸市立神港橘高等学校・高野剛彦先生にご出演いただきます。とても楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

    2020年度兵庫県NIE実践発表会 参加のお礼 2月6日、Zoomによるオンラインで開催し、兵庫県内外から85人に参加いただきました。ありがとうございました。

安永 修・兵庫教育大学附属中学校教諭
 生徒たちが集中して新聞を読み、それをパソコンでまとめるなど、真剣に授業に取り組んでいる様子が分かりました。生徒がどのように考え、まとめているのかを、ぜひ見たかったです。
 また、授業者だけでなく、各先生方が撮影やチャットなどにすぐに対応するなど、学校全体で授業づくりをしていることが分かりました。豊富小中学校のNIEやICTへの対応に学校全体と取り組んでおられ、これからの活動に期待したいと思います。

原田 祐司・姫路市教育委員会学校教育部長
 令和2年4月に、施設一体型の義務教育学校として新たに開校した「~蔭山の里学院~豊富小中学校」では、「調べる力」を育むためにNIEとICTなどを生かし、子どもたちの学びをつないできました。本時は、まさにその典型であり、3紙の新聞を読み比べ、それぞれの表現の違いや視点の違いに気づくことで、そのニュースの本質を捉えようとするものでした。
 生徒は、自分たちで選んだ記事について、「Jamboard(ジャムボード)」というソフトを用い、班員と同時に編集を進めながら読みを深めていました。本時は、緊急事態宣言を受けて画面越しの対話に切り替えたとのことでしたが、生徒たちの学びに向かう集中した姿からは、1人1台端末環境になる前から「調べる力」を育むために積み重ねてきた実践の成果が見て取れました。
 また、画面越しの対話により考えを文章化する必然性が生まれることや読解力の異なる複数の生徒を支援するために1人1台端末は親和性が高いことなどが分かりました。
 複雑で不確かな状況だからこそ、ある程度の見通しを持った上で「まずはやってみよう」と一歩前に踏み出すことが求められます。豊富小中学校の授業公開は、そのことを私たちに教えてくれました。

丸山 実子・時事通信社神戸総局長
 新聞記事の取り込みや意見の書き込みなど、生徒一人ひとりがJamboard(ジャムボード)を使いこなしていることにまず驚きました。GIGAスクール時代におけるNIEの幅広い可能性を実感させていただく機会にもなりました。
 拝見した授業が、多紙読み比べの作業が中心だったため、作業の結果発表を受け、どのように指導されるのか非常に関心を持ちました。ただ、生徒の集中ぶりはZoomを介しても十分伝わってまいりました。新聞による表現や視点の違いを色分けした付せんに書き込み、ボードを作り上げる作業は、デジタル慣れした世代にとって、はまりやすい要素があるのでしょう。
 離れていても内容を共有できるボードの特性は、グループ学習の意義をつかみやすいという効果もありそうです。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、非接触型の行動が求められる中、教育現場もさまざまな制約を受けていますが、ICTの活用で補完できることは数多くあると感じました。その教材としても新聞は応用自在だと思います。

新田 憲章・広島県NIE推進協議会・中国新聞社NIEコーディネーター
 コロナ禍第3波の中で授業公開をしていただいた豊富小中学校の先生方に感謝します。授業者の井上先生のお話では、本来ならグループワークで行う活動を、緊急事態宣言のためJamboard(ジャムボード)を活用されたとのこと。生徒が対話することなく、オンラインのJam上で「協働」した学習が展開されるという学習方法の提案でした。コロナ禍が終わり、13歳の中学生がしっかりとした声でNIE活動のグループワークが再開できることを祈っています。
 広島県でもNIE学習会は、中止が続き、やっとオンライン形式での実施ができるようになりました。今回のZoomでの公開授業では、オンライン研修会の運営について重要な示唆をいただきました。会場参加者とオンライン参加者の理解度には大きな差が生じます。その差を埋める情報共有が重要だと感じました。貴重な学びの機会を提供いただきました兵庫県NIE関係者の皆様に感謝いたします。

藤塚正人・神奈川県NIE推進協議会・神奈川新聞社NIE推進委事務局長

 新型コロナウイルスの影響で、NIEの実践もまた、当たり前を見直すことが迫れています。人との接触が制限される中、姫路市立豊富小中学校のオンライン公開授業は、NIEにおける新たな学びの在り方が情報通信技術(ICT)学習の成果とともに、「見える化」されました。

 一人ずつ端末を用いて自分の考えを書き込むことで、共同作業をしている形となり、教える側もそれぞれの理解度を把握することにもつながる、と報告されました。

 クラスメートとのやり取りを通して考えを深め、表情や仕草も含めて気づきにつながる対面ならではの学習機会を、どこまでフォローできるか。さらに、情報機器に不案内な世代を含めて教える側がICT学習の練度をどのように高めるか。課題とともに認識を深め展望する機会になりました。

 例年であれば、生徒たちが頭を突き合わせ、切り抜いた新聞記事を「ああでもない、こうでもない」と読み合い、内容を吟味し合う姿が見られるはずだった。しかし、新型コロナウイルス感染症による感染予防の観点から、対面によるグループワークは避けなければいけない。しかも2度目の緊急事態宣言の発出である。もう、今回は一切生徒間の会話をしない授業を行おう、ということで腹をくくった。そして、2学期開始とほぼ同時に1人1台端末となったタブレット型端末(Chromebook)を活用し、生徒が画面上で語り合い、複数の記事を画面上で共有するというスタイルをとることとなった。

 私が国語の授業で生徒たちに心がけて欲しいと考えていることは一つ。さまざまな文章を、いろいろな方向から読み、思考することだ。「雪がとけると何になる?」の解答が「水になり、春になる」と言えるような生徒の育成である。

 今回の授業でも同様に「事実は一つだが、考え方はたくさん」という見地に立っている。各々の班で興味関心のあるニュースを3紙から選び出し、「この新聞はどんなふうに報じているのだろう」「この新聞は肯定的な意味合いで捉えているけど、こっちの新聞は否定的な感じがするなぁ」「あれ? この記事同じことが書いてある、なぜだろう?」といったように各々の疑問や発見を1カ所に蓄積してゆく。ICTを活用することで、協働学習の形態をとっているが、個人で表現する活動が大幅に増え、それぞれが課題や活動に没頭するため、より深く、主体的な学びへとつながってゆく。その上、データや成果物を共有しているので、進行の度合いなども相互に確認でき、他の班員が手伝い、班全体で読み比べを進めることができた。授業では新聞に出てきた漢字の読み方や難解な用語を、画面上で相互に共有し、教えあう姿も散見された。

 公開授業後に班での発表活動を行ったが、どの生徒も感じたことや読んで気づいたことを端的にまとめ、画面を共有しながら他の班に分かりやすく伝える姿を見ることができた。また、人前に立つことを得意としない生徒や、話すことが苦手な生徒も、画面を通じての活動なので、あまり他の生徒の視線や自分の状況を意識せずに発言ができていたように思う。

 今回、新聞を中心に据え、ICTのネットワーク機能やデジタルホワイトボード(Jamboard)の共同編集機能を活用した授業を行った。そこで、「まわしよみ新聞」をはじめとする新聞記事の共有や新聞を活用した探究活動に関して、ICTとの親和性は非常に高いと感じた。また、同じ情報を扱うツールとして、もっと活用や研究の余地があるとも感じた。今後も生徒の主体的な学びに直結するような授業デザインを研究し深めていきたい。

井上佳尚(姫路市立豊富小中学校後期課程教諭)(1月31日)

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    新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業が1月26日、姫路市豊富町の小中一貫校、市立豊富小中学校で開かれた。

 同校は一貫校になる前の2019年度から、NIE実践指定校になっている。この日は、井上佳尚教諭による7年生(中学1年)の国語の授業が、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で全国に中継され、教育関係者ら約50人が視聴した。

 生徒たちは全国紙2紙と地方紙1紙から気になったニュースを読み比べ、表現の違いや書き方について考えたことを、パソコンを使って項目ごとに色分けし、電子黒板に書き込んだ。

 奥田裕亮君(13)は「写真やグラフがどんな意味で記事につけられているかに注目した。それぞれの新聞に違った視点があることがわかった」と話した。=27日付読売新聞朝刊姫路版

[写真説明]新聞を読み比べて気づいたことをパソコンに打ち込む生徒たち(姫路市で)

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、複数の新聞を比較して違いをまとめる公開授業が1月26日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であった。中学1年にあたる7年生29人が3~4人の班に分かれ、関心のある記事3本について意見を交わした。

 新型コロナウイルス対策のため見学はオンラインで行われ、県内外の教育関係者ら約50人が参加した。生徒たちも口頭での議論を控え、各自がパソコンの学習支援アプリに意見を書き込んで共有した。

 授業に先立ち、班ごとに同じ日付の全国2紙と地元紙が配られており、この日は事前に選んできた記事の表現を比較。金田元佑(けんすけ)さん(13)は昨年11月にオーストリアの首都ウィーンで起きた銃撃事件に関心を持ったといい、「これまではどの新聞も同じことを書いていると思っていた。どう伝えるかで読者の持つ印象や考えが変わることもあると思う」と話していた。

 担当した井上佳尚(よしひさ)教諭(37)は「複数の新聞を読み比べることで、いろいろな角度から物事を見る力を身に付けてほしい」と話していた。(安藤真子)=28日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]新聞記事を読み比べ、気付いた違いをパソコンに打ち込む生徒ら=豊富小中学校

 生徒の感想 井川美紅さん(13) ANAの過去最大赤字予想の記事を比較して「数値の変化に焦点を当てた記事や、コロナの影響を書いた記事があった。同じことを違った角度から分析していると知った」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を、「セミナー・発表会・公開授業」に参加者のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会NIEサイトにも公開授業のリポートが掲載されています。リポートはこちら

  読売新聞教育ネットワーク(読売新聞の教育ポータルサイト)にも記事が掲載されています。記事はこちら

 26年前、「国語表現」を担当して以来、新聞を活用し、自らスクラップした記事を「週刊国語表現」と名付けて週に一度、生徒に配布し、記事中から漢字テストを行ったり、記事にコメントを書かせたりした。7年前より、本校は生徒が将来、自ら考え、人に奉仕し、充実した人生を歩むための独自のライフキャリア教育「Rainbow Program」を展開し、そのためのツールとしてiPadの導入や、校内のWi‐Fi環境を整えたりした。それ以降、iPadや学習支援アプリ「ロイロノートスクール」などの生徒のICTスキルは飛躍的に向上し、私も授業でICT機器を使うようになった。今秋からは中学・高校とも生徒1人1台ずつiPadを持つ環境が整った。

 想像もしなかったコロナ禍の中、本校は本年度、「ロイロノートスクール」を使って「愛ちゃんねる」と名付けたオンライン授業を展開した。オンラインと対面の両方で展開してきた授業のまとめとして、公開授業では「新聞を読み、ICT(iPadと「ロイロノートスクール」)を活用し、自分の考えをまとめ発表する」をテーマに単元を組み立てた。

 iPadの使用が目的にならず、普段行っている授業の流れで展開し、生徒の考えを引き出せるよう心がけた。「自分の選んだテーマに沿って、3大ニュースを考えて発表する」取り組みで、まず、新聞を読み、ロイロノート内の「シンキングツール(思考ツール)」を使って、選んだ記事の分析と意味付け、順位付けを行った。

 そして「なぜ、その順位にしたのか」の理由をiPad上でまとめ、4人のグループごとに、互いにタブレットの画面を見せてプレゼンテーションし、質疑応答を重ねた。終了後、それぞれの作業に戻り、他者の意見も参考に自分の考えをまとめ、ロイロノートの提出箱に提出した。

 生徒は、新聞から取り出した「情報」を他の「情報」とつなげ、意味を見いだし、他者とのやり取りを通して、自分の「考え」を作り出していた。公開授業の場でも、臆することなく授業に取り組む生徒の姿が頼もしく、私も授業をしつつ楽しく感じられた。

 これからも生徒から学びつつ、もっと楽しく表現でき、もっと深く考えることができる授業を目指したい。
米田俊彦(愛徳学園中・高校教諭)(12月1日)

 中川 透・兵庫県立川西明峰高校校長(兵庫県NIE推進協議会特任アドバイザー)
 NIEを実践する上で、悩ましい課題がいくつかある。
 ①新聞を読む習慣の欠如
 ②新聞の厖大な情報量
 ③全員に配付する新聞の確保
 これらの解決のヒントとなるのが、「週刊国語表現」の発行である。1週間の記事からいろんなジャンルのものを切り抜き、プリントにして毎週配っておられるのだ。授業者のフィルターを通した資料とはなるが、限られた時間で授業を展開する上では大変有効なツールである。米田先生手作りの資料は、生徒の視野や興味・関心を確実に広げていることがうかがえた。
 愛徳学園では6年前から学習支援アプリの「ロイロノート」を全校で導入し、すべての教科・科目で活用しているという。先述の「週刊国語表現」は「ロイロノート」でデータ配信するので、生徒はそれらの記事を自由に切り取って添付することができる。以前のものもアーカイブとなっているのでいつでも取り出せるのだ。これからはこうした授業がスタンダードとなる日が来るのではとの思いも抱いた。
 この授業の年間計画は「発表する」ことに力点が置かれている。本時でも、自分が選んだ3大ニュースを4人のグループ内で発表し合う時間があった。授業後の意見交換会での、「OUTPUTすることで情報が知識となる」という米田先生のことばが印象的であった。

 福田 浩三・兵庫県立伊川谷高校教諭
新聞の活用というアナログに思える授業を想像していたが、その授業内容はiPadによるロイロノートを活用したデジタルな授業であった。授業で鉛筆やノートを一切使わず、その分、生徒は思考に費やす時間が増え、50分の授業にかかわらず非常にテンポよく授業が進んでいた。NIEの活用+ICTの効果的活用という、二面を一つの授業で見ることができた。
授業の最後には、生徒同士で班内においてプレゼンテーションを行っていた。人に話すためにはあらかじめ自分の頭の中でよく考える必要があり、それを聞いて質問するためには人の発表をしっかり聞く必要がある。このサイクルが非常によい感じで回っていた。
 意見交換会では、新聞以外にWebからの情報収集の可能性について質問があった。そこで出た「Webを使うと生徒は答えを取りに行ってしまう」という意見に共感するところがあった。
 本校も次年度から本格的にNIEの活動を行っていく予定であるため、今回は実践校の活動を見させていただき、とても多くを学ばせていただいた。

    岩橋  達彦・兵庫県立尼崎北高校教諭
    ①授業に集中している
 ②情報機器に長けている
 ③様々な知識を習得している
 情報収集時には一言もしゃべらなかった生徒たちが、発表時にはにぎやかに話し出す。普段から発表に慣れている様子がうかがえ、自分の言葉で語り合う。聞き手は傾聴を示し、話し手に安心感を与えながらも、知識を吸収する。
 皆がiPadの使用に長け、展開の速さに慣れていた。そんな中、彼女たちは情報を共有し合いながら、発表者の気持ちも共有し合う。対面ならではの温かみがそこにあり、この間の切り替えがとても早い。
 きっと、毎回の発表から、さまざまな知識を吸収しているのだろう。終わってから、生徒に質問してみると、瞬時に答えが返ってきた。その言葉から、新聞をかなり読み込んでいる様子もうかがえた。
 この完成度の高い授業に驚きを隠せない。

 岸本 佳子・産経新聞社神戸総局長
 今回初めて、NIE公開授業を見学しました。新聞と、ロイロノートスクールという授業支援アプリがどのように融合するのか、非常に興味がありました。
 正直なところ、難しいのではないかと思っていたのですが、生徒たちが、すいすいと記事を整理し考え、発表する様子に感心しました。同時に、自らの感覚の古さを反省しました。考えてみれば、例えば座標軸を用いて記事分類しようとすれば、記事を読んで理解し大意をつかむ必要があるわけです。新聞を活用した学びはデジタルツールによって一層深めることもできるのだろうと期待します。
 今回、Zoomでの視聴でしたが、こちらの機器の問題なのか、音声が聞き取りにくく、生徒たちの反応などがよくわからなかったのが残念です。

 山本直樹・岡山県NIE推進協議会事務局長(山陽新聞社読者局NIE推進部長)
 愛徳学園中・高校の公開授業は、タブレットを活用して紙面を取り込み、分類して重要度を考え、グループでプレゼンまで行い合う、濃密な内容だった。それぞれの過程で、読解力や分析力、価値判断力、発信力を育てる、素晴らしいNIEになっていた。生徒たちは、普段から新聞に接しているためかニュースを読み取る能力が高い上に、タブレットの使い方も非常に速く、習熟度に驚かされた。
 オンラインでの公開だが、定点カメラに加えて自由に動くカメラで生徒の様子を見ることができた。臨場感があり、タブレットの操作まで詳しく見て取れた。今後、岡山でオンライン公開授業を行う際の参考にしたい。
    残念だったのは音声。グループ内のプレゼンで、他の話し声などが混ざり合って発言者の声が聞き取れなかった。オンライン用のマイクを用意するなどの改善が必要ではないだろうか。
 全体的には、10月、淡路市の小学校であったオンライン公開授業に比べて、視聴状況が格段に良くなっていたと思う。関係の皆さまのご努力に敬意を表したい。

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、関心のある新聞記事をまとめる公開授業が11月24日、神戸市垂水区の愛徳学園中学・高校であった。高校2年生約20人が「3大ニュース」を選び、自分の考えと共に発表した。

 兵庫県NIE推進協議会が企画。同校は本年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定された。新型コロナウイルス対策としてビデオ会議アプリも導入し、県内外の教育関係者ら約30人が見学した。

 生徒らは興味のある記事を学習支援アプリで整理。重要度や関心度を分析し、順位を付けてグループ内で発表した。臼杵(うすき)梨々菜さん(17)は、書籍の電子化などを取り上げ「情報やデジタル関係に興味がある。授業をきっかけに新聞を読み始め、社会問題を考えるようになった」と話した。

 授業を担当した米田俊彦教諭(55)は「まとめや発表を通じて情報を生徒自身の知識とし、進路を考えるのに生かしてほしい」と話していた。(太中麻美)=25日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

[写真説明]興味のある記事について発表する生徒ら=神戸市垂水区歌敷山3

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 神戸市垂水区の愛徳学園高で11月24日、新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業が開かれた。

 愛徳学園中・高等学校は今年度から、NIEの実践校に指定されている。この日は「国語表現」の授業が公開された。

 参加した2年の生徒20人はまず、米田俊彦教諭(55)が選んだ記事などから、それぞれの「今年の3大ニュース」を選定。その後、グループに分かれ、なぜその記事を選んだのかなどについて、意見を交わした。

 生徒の臼杵梨々菜さん(17)は「ビッグデータの活用やデジタル社会に興味があり、新聞を読んで、便利な社会の弊害も考えるようになった。新聞を読むと、世界が抱える問題への発見がある」と話した。=25日付読売新聞朝刊神戸明石版

[写真説明]新聞を手に取り、気になる記事を見つける生徒たち(神戸市垂水区で)

 生徒の感想 西村友希さん「記事の分類・整理を通して自分の考えを整理でき、自分の新しい点も発見できた。他者の発表に対して意見を述べ、さらに考えていくのは楽しく、社会に出てからも役立つと感じた」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を、「セミナー・発表会・公開授業」に参加者のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会NIEサイトにも公開授業のリポートが掲載されています。リポートはこちら

 6年生は、総合的な学習で淡路人形浄瑠璃に取り組んでいる。3年目になる今年は、目標を「淡路人形浄瑠璃の魅力を地域や全校生に発信する」と決め、その歴史や演目、それぞれの役割など、自分たちが魅力と感じるテーマについてグループに分かれて調べたり、実際に「戎舞(えびすまい)」という演目を演じようとがんばって練習したりしてきた。

 今回の授業は、淡路人形浄瑠璃の魅力について新聞を通じて伝えようという活動の一環として取り組んだ。

 事前に記者派遣事業を通し、取材の方法や見出しの付け方を学んだ子どもたちは、今回の学習で、自分たちのテーマに合う見出しをグループごとに考えた。そして、考えた見出しについてお互いに意見を出し合い、よりよい見出しになるように工夫した。

 子どもたちは見出しの役割や付け方についてきちんと分かっていないところもあり、まだまだ工夫の余地は残されていると思うが、授業を通して、自分たちの持つ情報や思いを伝える一つの手段として「新聞の良さ」に気付けたのではないかと思う。伝えたいことをしっかりと伝えられるように、これからも取り組みを進めていきたい。
南志乃婦(淡路市立志筑小学校主幹教諭)(11月12日)

 津田 康子・伊丹市立天神川小学校校長(兵庫県NIE推進協議会特任アドバイザー)

 公開授業がZoomでも視聴できると聞き、参加した。南志乃婦主幹教諭の指導の下、記者派遣で学んだことを生かし、児童が「『淡路人形浄瑠璃』の魅力を伝える見出し」を考える授業が展開されていた。日常の取り組みの成果がとてもよく見える授業だった。「ルーブリック評価」を取り入れ、児童が授業の到達目標を意識しながら学習に臨む姿が画面を通して伝わってきた。

    新学習指指導要領が実施され、授業と評価をどう一体化させるか、学びに向かう力をどう位置づけ評価していくのかーなど、今後の課題を見据えた貴重な提案であった。

 花折 了介・姫路市立豊富小中学校教諭
   意見交換会で、見出し作りは「究極の要約」との意見があったように、とても思考を要する学習活動だと思う。「ちょっと格好つけて見出しを付けよう」という意見もいいなと思った。
授業では、主見出しと脇見出しを考えることで文の組み合わせが生まれ、表現の工夫が促されるところが印象に残った。
   今回、記者派遣での学習を経て公開授業が行われていた。授業を行う教員の立場からは、児童生徒の考えたものをより良いものにする指導が重要になる。そこで記者派遣でプロの記者からアドバイスを受けることは、子どもたちの大きな刺激になると思う。
   意見交換会は新聞社や教科書の出版社など、多様な立場からの意見を聞くことができ、刺激を受けた。今後の授業やNIE活動に生かしていきたい。

   飯塚 智美・南あわじ市立三原中学校教諭、郷土部顧問
 「伝統芸能」と聞くと、堅苦しく、若者には敬遠されることが多いように思う。しかし、志筑小の児童たちは「郷土の文化を守ることは大切だ」という内容になりがちなところを、「淡路人形のここがすごいです」「ここが面白いです」と、伝えたい思いを形にするため、熱心に取り組んでいた。
  歴史ある淡路人形浄瑠璃の魅力を、たった10文字で表現できる素晴らしい感性や、自らの思いをしっかりと伝える力をもった児童の姿に感動した。
  また、郷土芸能に関わる者として、完成した見出しを通して、伝統を受け継ぐ重みよりも、まず楽しむことの大切さを知る機会となった。地域教材を使用することで、ふるさとを愛する気持ちが育ち、多様な価値観を育める授業だった。

    日下 芳宏・淡路市教育委員会教育部長
 志筑小学校の子どもたちは知的好奇心が実に豊かである。生活科・総合的な学習の研究校として実践を積み上げてきた同校の子どもたちは「読み手を意識して伝えよう」という高いモチベーションを持って学習に臨んでいた。
 今回の学習活動は、一つの正解に向かうものではなく、自分たちの力で練り上げよりよい表現を生み出そうとする、まさに知的かつ創造的な活動であった。この活動を通して子どもたちは「淡路人形浄瑠璃」というふるさとの文化に対して、これまで以上に丁寧なまなざしを向けることになったであろう。「学びの質を高めるためには、子どもが自ら題材にはたらきかけていく過程こそ大切にしなければならない」ということをあらためて認識させられる時間であった。
 ご指導・ご支援をいただいた県NIE推進協議会の皆様に心より感謝を申し上げたい。

   石﨑 立矢・京都府NIE推進協議会事務局長(京都新聞社読者交流センター長・京都新聞ジュニアタイムズ編集長)

 淡路人形浄瑠璃についての十分な学習や体験を踏まえた「見出し」作りは、内容の濃い授業となった。主見出しと脇見出し、2つの組み合わせを考える作業は、児童にも先生にも手間はかかるかもしれないが、最も伝えたいこと、感動をどう表すか、工夫を促す仕掛けであり、効果の高い手法であると印象に残った。

 Zoomを介しての公開授業は、兵庫県NIE推進協議会事務局と開催校、参加者の信頼関係、準備のたまもの。遠隔地の学校、報道機関による参観や意見交換が可能であり、特に今回、意見交換会でそれぞれの立場から感想やアイデア、経験など活発な発言があり、今後の活用の可能性を感じさせるものであった。

 ※公開授業の様子を伝える読売新聞、産経新聞、神戸新聞の記事を「セミナー・発表会・公開授業」に、児童のみなさんの感想を「わたしの感想NIE」に掲載しています。

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    新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業が10月20日、淡路市立志筑小学校であり、淡路島の人形浄瑠璃について学んでいる6年生が、学習成果をまとめる壁新聞の見出しを考えた。

 児童たちは、人形浄瑠璃の歴史や人形の仕組み、操り方などをグループごとに学んでおり、集大成として新聞を作る。この日は「魅力的な見出しを考える」をテーマに設定。南志乃婦(しのぶ)教諭が、新聞にはメインの「主見出し」、サブの「袖見出し」があり、伝えたいことを短く、興味を引くように工夫していることを説明した。

 児童たちは「四国を中心に全国へ」「複雑すぎる人形の仕組み」など、ポイントをつかんだ見出しを発表。「具体的な場所や数字を出すと分かりやすい」などの意見を出し合った。簑田真緒さん(11)は「一人一人が自分の意見を持ち、興味を引く見出しを考えられた」と話した。

 授業の様子は、新型コロナウイルス対策としてウェブ会議システム「Zoom」でも公開され、約25人の教諭らが視聴。終了後には意見交換会も開かれた。=21日付読売新聞朝刊淡路版

[写真説明]人形所瑠璃の魅力を伝える見出しを考える児童たち(淡路市で)

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 教育現場で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業(県NIE推進協議会主催)が10月20日、淡路市の市立志筑小学校で行われ、6年1組の約30人が淡路島の伝統芸能の一つ「淡路人形浄瑠璃」の魅力を伝える見出しを考えた。

 同校は昨年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定。淡路人形浄瑠璃を題材にした新聞づくりを進めている。新型コロナウイルスの影響で今年度の県内での公開授業は初めてで、教育関係者らがオンラインで視聴した。

 公開授業では南志乃婦(しのぶ)教諭が「見出しは短く、興味を引く、伝えたいことを盛り込んで」と指導。児童らは10グループに分かれ、歴史や海外公演などテーマごとに主見出しと脇見出しをつけて発表した。

 児童らは「問いかけになった見出しで分かりやすい」などと評価したり改善点を指摘したりし合ったが、「短い言葉で見出しをつけるのは難しい」と話していた。=21日付産経新聞朝刊神戸版

[写真説明]志筑小学校で行われたNIEの公開授業(淡路市)

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、効果的な「見出し」について考える公開授業が10月20日、淡路市立志筑小学校であった。6年1組の児童約30人が、郷土の魅力を伝えようと知恵を絞った。

 県NIE推進協議会が企画。同校は2019年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。今年は新型コロナ感染対策として、ビデオ会議アプリも導入。県内外の教育関係者ら約30人が参加した。

 見出しの題材に選んだのは、児童が総合学習で取り組む地域の伝統文化「淡路人形浄瑠璃」。グループごとに「演目」や「人形」などのテーマを決め、「なんとびっくり30個以上」「3人で息を合わせる人形遣い」などと自由な発想の見出しを発表した。

 細川瑞生君(11)は「限られた字数の中に、言いたいことをまとめるのが難しかった」。担任の南志乃婦(しのぶ)教諭は「子どもたちは、言葉で相手に思いを伝えることの大切さを学ぶことができたと思う」と話した。(内田世紀)=21日付神戸新聞朝刊淡路版

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sizukisyoumiyoshi.JPG[写真説明]淡路人形浄瑠璃の魅力をどう見出しにしたか―。意見交換する児童たち=志筑小学校(撮影・兵庫県NIE推進協議会)

 児童の感想 繁田悠希君「各班の見出しについて意見を交わしたのを生かし、読んだ人がうれしくなるような新聞を作りたい」、田中佑奈さん「ほかの班が付けた良い見出しが役に立った。みんなに分かりやすい新聞を作りたい」

 ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を、「セミナー・発表会・公開授業」に参加者のみなさんの感想を掲載しています。

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    兵庫県NIE推進協議会の秋田久子会長が2月7日、神戸市垂水区福田1の神戸聴覚特別支援学校で「言葉を増やし、言葉で伝えるために~NIE活用のすすめ~」と題して講演した。

 近畿聾教育研究会中学部研究会の特別講演で、近畿各地の聴覚特別支援学校の教諭ら約30人が参加した。秋田会長は「言葉の意味を理解し共有することでコミュニケーションの輪が広がり、安全に生きやすくなる」と話し、知識を持っていると意味が分かる例として、時事ニュースを反映した、新聞の川柳コーナーを取り上げた。

 同校は2018年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。秋田会長は聴覚障害児が自立に向けて必要な3点として、助詞の習得▽抽象的な語彙の習得▽時事的な語彙の収集―を挙げ、新聞活用が効果的とした。

 新聞のインタビュー記事を例に「一部の見出しだけでは誤解が生じる。クリック1回で知ったつもりになるのがネット情報の怖いところ」と述べた。さらに、結論を先に伝える▽分かりやすい接続詞を使う▽一文を短くする―などに留意し、伝える技術を磨こうと呼びかけた。

   参加者からはNIE実践指定校の申し込み方法について質問があったほか、「聴覚障害児の主体性を大切にするという提案がとても新鮮だった」などの意見があった。

[写真説明]聴覚障害児の自立に向け、NIE活用を呼びかけた講演=神戸聴覚特別支援学校

 新聞を教育現場で活用するNIE(教育に新聞を)の実践発表会(県NIE推進協議会主催)が2月1日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールで開かれた。県内の小中高校の児童生徒や教諭ら約80人が参加し、日ごろの成果を発表した。

 神戸市立向洋小と同市立山田中、県立武庫荘総合高(尼崎市)が取り組み事例を発表。山田中の荒木浩輔教諭は「記事の感想を書き、クラスメートに読ませることで、情報の取捨選択や自己表現、多様性の理解が進んだ」と報告した。

 また養父市立建屋小6年の児童9人らが、英字新聞を活用して英語に慣れ親しむ「イングリッシュ・マラソン」を実演。県立神戸鈴蘭台高(神戸市)の生徒は県内企業の経営者らにインタビューして、新聞を作ったことを発表した。登壇した同校2年の岸崎泰成さん(17)は「新聞作りを通して自分の知恵や考えが広がった。地元がより好きになり、神戸について考えるようになった」と締めくくった。【峰本浩二】=2日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

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[写真説明]建屋小児童らによる「イングリッシュマラソン」の実演発表(撮影・兵庫県NIE推進協議会)

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    新聞を教育に活用する活動に取り組む県NIE推進協議会(秋田久子会長)は2月1日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールで実践発表会を開いた。学校教諭ら約80人が参加し、新聞を有効活用する実践例の報告に熱心に耳を傾けた。

 県内の小中学校、高校5校が日頃の成果や課題などを発表。神戸市立向洋小の田中健二教諭は読売KODOMO新聞を使った学習を紹介した。高学年は新聞を読んで要約し、自分の感想などを発表しており、「新聞は子どもと社会を結ぶ扉になっている。新聞を使い、知的好奇心をさらに高めたい」と話した。

 県立武庫荘総合高(尼崎市)の山村康彦教諭は、読ませたい記事を生徒に配り、生徒が平和や貧困などテーマごとに壁新聞を作成していることを報告。生徒が社会への関心を高めるきっかけになっているといい、山村教諭は「社会の一員としての自覚を高めることができた。今後も取り組みを継続していく」と強調した。=2日付読売新聞朝刊神戸明石版

[写真説明]企業経営者にインタビューして新聞を作ったことを発表する、神戸鈴蘭台高2年の岸崎泰成さん(左)と勝占(かつら)美穂さん(撮影・兵庫県NIE推進協議会)

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 NIE(教育に新聞を)活動を進める小中学校、高校の実践発表会が2月1日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールで開かれ、教育関係者ら約80人が参加した。日本新聞協会の実践指定校計5校から担当教諭や児童、生徒が新聞の活用法を紹介した。

 兵庫県NIE推進協議会の主催。同市東灘区の向洋小の田中健二教諭は、子ども新聞の記事要約、歴史上の出来事の号外作りなどを紹介。「新聞は子どもと社会を結ぶ扉になる」と述べた。同市北区の山田中の荒木浩輔教諭は、新聞記事に感想を添えて回し読みする活動を報告し、「ネットで情報を得る生徒が約8割。新聞へのハードルを下げることが必要だ」とした。

 尼崎市の武庫荘総合高は、生徒に読ませたい記事の切り抜きを作ったり、社会問題への意見を投書させたりする事例を発表。会社社長らに取材し、インタビュー記事を書いた神戸鈴蘭台高(神戸市北区)からは、2年の岸崎泰成さんが「何に力点を置いて書くかに迷った。取材を通し、経営者の地元愛に触れられた」と話した。(井上 駿)=2日付神戸新聞朝刊広域版

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 新聞を使った授業をしている学校が取り組みを語る「県NIE実践発表会」が2月1日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールであった。教員ら約80人が5校の話に耳を傾けた。
 神戸市立向洋小(東灘区)は朝の学習時間で4年生以上が新聞を読む、要約する、自分の考えを言う活動について報告。田中健二先生は「新聞は子どもと社会を結ぶ扉」と話した。
 神戸市立山田中(北区)は、生徒に気になった記事を選んで感想を書かせ、班で回し読みして考えの多様さを気づかせた。県立武庫荘総合高(尼崎市)は、SDGs(持続可能な開発目標)に関する記事を集めた壁新聞づくりなどに取り組んだという。
 養父市立建屋(たきのや)小は、英字新聞を使ったゲームを通じて英語を身近なものにする「イングリッシュ・マラソン」を児童と教員らが実演。県立神戸鈴蘭台高(北区)は、2年生の岸崎泰成さんと勝占美穂さんが、企業経営者らに取材して記事を書き、新聞をつくったことを報告した。=2日付朝日新聞朝刊神戸版

 6年生27人が、新聞の記事の読み比べにより、消費増税について自分の考えをまとめていく授業をご覧いただいた。

  10月、税率が8%から10%に引き上げられた消費税は、児童にとって自分の生活との関わりが大きいため関心も高い。授業で取り上げることで、それに関わる国会・内閣・税金などのそれぞれの働きを具体的に理解させることができると考えた。

   増税に関する3つの新聞記事を読み比べ、これまでの学習をもとに、賛成か反対かに分かれて討論を行った。読み比べにより、少子高齢化や社会保障、軽減税率など多様な見方から考えることができた。また、授業前は、「物価が高くなるから反対」という意見も多かったが、授業後は、「これからの社会のためには必要だから賛成」「一部の人しか得しないから反対」など、多様な見方をもって自分の考えをまとめることができた。

 次は授業で深めた学びをもとに、消費増税についての自分の考えを新聞投書欄に投稿する。新聞を通して社会事象への関心を高め、投稿によって社会に参画できる児童の育成を目指していきたい。
藤池陽太郎(加古川市立川西小学校教諭)(12月6日)

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    教育現場で新聞を活用するNIEの公開授業が12月5日、加古川市の市立川西小学校で行われた。6年の社会科の授業で「消費税増税」をテーマに取り上げ、児童たちが賛成派と反対派に分かれて討論した。

 児童らはこれまでの授業で、新聞記事や政府広報などを基に税金の種類や消費税の使い道などを学習。この日は、消費税増税に賛成13人と反対の14人に分かれ、意見を戦わせた。

 賛成派は「家計の負担を軽くするため、軽減税率などが導入されている」などと主張。これに対し、反対派は記事などを手に「制度が分かりづらいと思っている人が多い」「お年寄りはポイント還元を使えない」などと反論していた。

 消費税増税について自分の意見を新聞に投書することが授業の目標で、指導に当たる藤池陽太郎教諭(31)は「みんな6年後に選挙権を得る。自分の考えを持って投票に行ってほしい」と話していた。=6日付産経新聞朝刊神戸版   

    学校で新聞を活用する活動、NIE(教育に新聞を)の公開授業(県NIE推進協議会主催)が12月5日、加古川市立川西小学校で行われた。
 同小は、2018年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定され、授業で新聞を使っている。6年生は、2週間前から「なぜ消費税を増税したのか」を、海外の事例や軽減税率を紹介した新聞記事を読み込むなどして自分たちの考えをまとめてきた。
 この日の授業は6年1組で行われ、出席した児童27人が、藤池陽太郎教諭の指導で、新聞などで学んだことを基に、増税のメリットやデメリットを挙げた上で、賛成、反対に分かれ討論した。
 賛成派は「幼児教育の無償化など少子高齢化が進むなかで必要だ」、反対派は「お金持ちもそうでない人も同じ負担」など、積極的に意見を出し合っていた。
 藤池教諭によると、児童たちは普段から関心のある新聞記事を切り抜いて自分の考えをまとめており、新聞への投稿なども行っているという。=6日付読売新聞朝刊播磨姫路版

 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、消費税増税をテーマにした社会科の公開授業が12月5日、加古川市米田町平津の川西小学校であった。児童は新聞を読んで知識を深め、賛成・反対のそれぞれの立場に分かれて意見を交わした。

 県NIE推進協議会が企画。同校は2018年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。

 6年1組の授業に27人が出席。担任の藤池陽太郎教諭(31)の指導のもと、2週間かけて過去の新聞記事を読み込み消費税について考えてきた。

 児童は、新聞記事のコピーを手に賛否両論を展開。増税に賛成する児童は「社会保障費が膨らんでいる」「将来の負担を減らすために必要」「国会で慎重に話し合った結果」と主張。一方、反対派は「収入の少ない人の負担が増える」「物を買わなくなり、経済が悪化する」と指摘していた。

 高松日向さん(12)は「増税反対の立場は変わらないが、賛成する人の意見にも理解できるところがあった」と話していた。(本田純一)=6日付神戸新聞朝刊東播版

 [写真説明]消費増税は賛成か反対かー。討論する児童たち=川西小学校 ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 児童の感想 石川久響(くおん)君「ぼくの意見と逆の意見や少し同じ意見など、いろいろ聞けて楽しかった」、熊谷誓君「討論してみて、世の中には難しい問題が山積みなんだなと思った。これからも考え続けたい」、中澤泰輝君「賛成・反対の意見とも大切だなと思った。もっといろんな人の意見も聞いてみたい」

 2年生文系生徒100人が「総合的な学習の時間」で取り組んできた「REBORN・PROJECT」の成果発表会をご覧いただいた。

 生徒が地域課題を探し、解決策を考え、地域に発信していく取り組みだ。地域課題を探す中で、生徒が2人一組のペアを組んで、4カ月分の新聞から地域課題に関する記事をリストアップするという取り組みを行った。新聞を1面から終面までめくったことのない生徒もいる中で、新聞から情報収集し、新聞を通して地域と全国の現状に触れることができたと感じている。

 そして、生徒たちは、自分たちの解決策をポスターにまとめ、地域の方々に発表を聞いていただいた。緊張しながらも一生懸命発表する姿からは、誰かに伝えたいという姿勢が強く表れていた。

 その後の研究協議では、考えたアイデアを「誰が」「どのように」実現していくのかが次の課題になるとのご指摘をいただいた。今後も、自分たちの地域や社会の問題に「自分ごと」として関わっていけるような生徒の育成が必要だと感じる。そのためにも、新聞を通じて社会・地域を見つめ、自分の世界を広げていく指導を続けていきたい。
大石昇平(津名高等学校教諭)(11月29日)

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 津名高校(淡路市)の生徒たちが地域課題を探り、解決策を考える授業「リボーン・プロジェクト」の成果発表会が11月27日、同校であった。「総合的な学習」として2017年度から続けている取り組みで、在校生のほか、行政や教育関係者、市民団体のメンバーらが高校生の自由な発想を生かした提案に耳を傾けた。19年度のNIE実践指定校による公開授業を兼ね、兵庫県NIE推進協議会が共催した。

 同プロジェクトでは本年度は、文系クラスの2年生約100人が新聞を使った地域の課題探しや関係機関への調査に取り組んできた。
 生徒は28班に分かれ、福祉や防災、観光などをテーマに、ポスターセッション形式で発表。廃校で脱出ゲームやお化け屋敷を▽祭りを動画サイトで発信▽災害に備えヘリポートの整備を▽イスラム教徒をハラル料理でもてなす―など、多彩なアイデアを披露した。今回は理系の生徒約10人も発表に加わった。
 障害者のスポーツイベント「淡路パラリンピック」の開催を提案した班のリーダー宮田紗羽さん(17)は「健常者と障害者が理解し合い、誰もが助けを求め合える社会になればうれしい」と話していた。

[写真説明]ポスターセッション形式でアイデアを発表する生徒ら=津名高校

  生徒の感想 小山莉穂さん「野良犬や野良猫の殺処分の記事を読んで解決策を考えた。考えを伝えることの大切さを学んだ」、小松優太さん「新聞から地域防災の課題や取り組みを調べた。専門用語をわかりやすく伝えることに苦労した」、向田沙奈依さん「新聞から課題を探すことで自分の視野が広がり、社会の出来事に対する見方が豊かになったと思う」

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 兵庫県NIE推進協議会の秋田久子会長が10月29日、神戸市灘区篠原伯母野山町1の神戸松蔭女子学院大学文学部でNIEの講義を行った。日本語日本文化学科の6人が参加し、将来、教壇に立ったときのNIE展開例を学んだ。

 学生たちは2班に分かれて二つのワークショップに取り組んだ。「投書にお返事」は、実際に新聞投書欄に採用された「大人の行動 若者は見ている」など6点から1点を選び、投稿者に書いた返事を読み上げた。秋田会長は「返事を書いて、感想を共有することが人権意識の啓発にもなる」と強調した。
 「出生前診断...支えるために必要なことは?」では、学生たちは新出生前診断に関する記事を読み、模造紙に妊婦はじめ、夫、親類、勤め先など、考えられる関係者を記した。続いて、関係者の感情を付せんに書いて貼り、よりよい社会生活の在り方について話し合った。学生からは「個人的な問題に軽々に意見を挟まず、見守る節度をみんなが持つことが必要」などの意見が出た。
 大村美喜さん(3年)は「どんな意見でも児童生徒を元気づけることが大切だと思った」、井上柚(ゆう)さん(4年)は「各段階の取り組み時間を短めに設定すると教室が活発になる」と話した。

[写真説明]新出生前診断について考えたワークショップ=神戸松蔭女子学院大学

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、養父市建屋の建屋小学校で10月31日、ゲームを通じて英語を学ぶ授業「イングリッシュマラソン」が行われた。全校児童44人が縦割りの5班に分かれ、各教室を巡りながら、教員らが出題する課題に取り組んだ。

 英語教育改革が進む小学校で児童と教員に英語に親しんでもらう試み。県NIE推進協議会の提案で、NIE実践指定校の同校が昨年度から取り入れている。
 この日は八つのゲームが用意され、英字新聞を活用したものが目立った。同じ新聞記事を見つける神経衰弱や、数ピースに切った記事を元の形に並べ直してふさわしいタイトルを考えるジグソーパズルなど。6年才木啓輔君は、外国語指導助手(ALT)キャティ・ムーワさん(24)が出す三つのヒントから、どの記事に関することか当てるクイズが楽しかったという。
 6年田村千奈さんは「キャティ先生の発音を聞いて、アルファベットを1文字ずつ並べて単語にするゲームが楽しかった」と話した。=11月2日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]1週間の英字新聞を月―日曜の順に並べるゲーム=養父市建屋(撮影・山畑由美)

 坂本和宏教諭(53)の話 「レベルの高いゲームもあったが、児童たちは十分こなしていた。英語力が身に付いてきたと思う」

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 企業の経営陣にインタビューし、新聞を作る授業に、神戸市北区の兵庫県立神戸鈴蘭台高校が取り組んでいる。生徒たちは、社長らの経営理念や本音を引き出すのに悪戦苦闘。「聞く力」を培う格好の学習となっている。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校指定校。2年生の総合的な学習の時間に、「私たちの街・神戸について記事を書いてみよう」という講座を設け、年間で活動している。

 今回、取材対象に選んだのが、神戸や姫路の会社社長や役員。生徒4~5人のグループでインタビューをし、記事をまとめる。5月初め、兵庫県NIE推進協議会の三好正文事務局長からインタビューの手法やポイントを学び、準備を進めてきた。
 9月27日、会社社長ら6人が学校を訪れた。生徒らは緊張した表情でインタビュー。「どんな高校生活を送っていたのか」「仕事で大切にしていることは何か」など、事前に用意した質問を次々とぶつけた。
 西村屋フーズコムの西村勇人取締役は経営方針を問われ、「客から応援される企業であるために当たり前のことを誠実にやっていく」と答えた。レストランなどを運営するティーエスインターナショナルの生嶋孝司マーケティング&セールスゼネラルマネージャーは、社員研修の意味合いなどを説明していた。
 雰囲気は徐々になごみ、仕事の話だけでなく、自分が進路選択に悩んだ経験や部活動に打ち込んだこと、恋愛談まで飛びだした。
 終了後、社長らからは「楽しかった」「高校生の興味の方向を知ることができた」などの声が上がった。一方で、「シャイな生徒が多かった。高校生なんだからもっと何でも聞いて」と食品卸泉平(いずへい)の泉周作社長がアドバイス。珍味メーカー伍魚福の山中勧社長は「今日出会った高校生たちに神戸で働いてほしい」との願いを語った。
 2年の岸崎泰成さんは「『お客さんや地域の方、従業員とその家族に感謝される会社にしたい』という言葉が心に残った」と話す。勝占(かつら)美穂さんは「今回、いろんな人の話を聞くことで多方面の情報を得ることができた」と振り返った。
 今後、インタビューの内容を新聞にまとめ、来年2月7日には同校内で発表会を開く予定。それに先立ち2月1日に、神戸市中央区のよみうり神戸ホールであるNIE実践発表会(兵庫県NIE推進協議会主催)でも発表する。

田中茂典(兵庫県NIE推進協コーディネーター)(10月28日)

[写真説明]企業の社長らにインタビューする神戸鈴蘭台高校の生徒ら=神戸市北区山田町

 活発な話し合いができる良い工夫はないものかと模索していたところ、NIE 全国大会宇都宮大会で、ことばの貯金箱「夢」プロジェクト代表、渡辺裕子先生の「つぶやきNEWSッス」に出合った。このワークショップに参加し、早速私の学校でやってみたい!と思ったことから、NIE公開授業をさせていただくことになった。
 さて、この授業するにあたって最も注意したことは時間配分である。記事の紹介。つぶやき。 対話 。活動の振り返り。以上の活動を適切な時間で、なおかつ授業時間内にすべて終えられるかどうか。それによって学びの質が大きく左右されると考えたからだ。
 まず初めに、授業の「めあて」「ゴール」を明確にし、授業の流れを提示する。この活動は何のためにするのか、どのように進めるのかがあらかじめ分かっていれば、生徒たちの取り組む姿勢も変わる。
 新聞を使った今回の授業は、話し合いも活発になり、考えを深めあうことができたと実感しているが、決められた教科の時間数の中で新聞を使用することの課題を克服しなければ広がらないと痛感した。これからも新聞を活用しながら、生徒たちが学ぶ喜びと楽しさを実感できる授業作りを模索していきたい。
中嶋 勝(尼崎市立大庄北中学校主幹教諭)(9月27日)

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 「自分の思いを文章で表現する」をテーマにした講演が9月17日、神戸市垂水区福田1の神戸聴覚特別支援学校であり、教職員70人が、兵庫県NIE推進協議会の三好正文事務局長の話を聞いた。

 同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。講演は、教職員の文章力アップを図り、NIEへの理解をいっそう深めようと企画した。

 三好事務局長は、採用された新聞投書の良い点を考えたり、エッセーに見出しを付けたり、悪文を直したりする作業を通し、教職員に文章の書き方を指導。「常にテーマを意識しながら書こう」と呼び掛けた。

 続いて、NIEの展開例として、希望者30人を対象にワークショップを行った。4人一組の班に分かれ、各自が気になった記事を選んで紹介。A3判の用紙に貼り付け、余白にその記事を選んだ理由、ほかの人の用紙には記事に対し、共感したり、疑問に思ったりしたことを書き込んだ。

 衣笠晴彦教頭は「書くことで論理的な力が養われることを強く感じた。インタビューするときに大切なのは『相手に尊敬の念を抱くこと』という言葉が心に残った」、齋藤治教諭は「NIE活動の参考になる事例が多かった。自分の文章を客観的にとらえることが大切だと感じた」と話した。

[写真説明]自分が選んだ記事を紹介する教員=神戸聴覚特別支援学校

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、興味のある新聞記事を持ち寄り、感想や意見を出し合って対話を深める国語の公開授業が9月13日、尼崎市大庄北1の大庄北中学校であり、3年生34人が参加した。

 尼崎市教委の「マイスター教員による公開授業研修講座」と兵庫県NIE推進協議会の共催。同校は2018年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。

 授業は、中嶋勝主幹教諭(56)が担当し、新聞を通じてメディアリテラシーを学ぶ計7回の授業「情報を読み解く」のうち3回目として行われた。生徒は4人一組の班に分かれ、いじめ自殺やあおり運転、熱中症対策など、自分が気になった記事を口頭で紹介。記事を模造紙に貼り付け、余白に各自が共感や驚き、疑問などの「つぶやき」を書き込んだ。最後に、自分が選んだ記事に書かれた「つぶやき」を読み返し、あらためて考えを班内で発表した。

 橘花音(かのん)さん(14)は「一人一人違う意見を持っていて、それをみんなで共有することは面白いし、とても大切だと思った」と話した。

[写真説明]模造紙に共感や疑問などの「つぶやき」を書き込む生徒たち=尼崎市大庄北1

 生徒の感想 佐野風菜(ふうな)さん「みんなの意見を聞いて自分が選んだ記事を深く考えることができた」、廣瀬幸喜さん「自分が選んだ記事の5W1Hなど内容を明確に伝えるのが勉強になった」

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■採用された投書を読む
 読者の心に届く新聞投書について考える授業が6月13日、姫路市本町の白鷺小中学校で開かれました。小学6年生34人が参加し、昨年、新聞の子ども向け投書コーナーに採用された同校児童の投書「犬のふんは飼い主が持ち帰るべき」と「小さなことでも毎日チェレンジすることが大切」を、8班に分かれて読み比べました。
「新聞の投書を読み比べよう」=「東京書籍」小学6年=を学習するにあたって、実際に投書を読んだことのある児童が40%、投書をしたことがある児童が0%という実態の中で、いかに児童が探究心を持って授業に参加できるかを考えました。
そこで、18年度の6年生が実際に投書し掲載された作品を活用することで、投書を身近に感じ、意欲的に投書の工夫を見つけようとすることができたと思います。
■意見を分類して黒板に貼る
個人思考では見つけにくい児童も、グループで友だちの意見を聞くことで新しい考えを共有しました。色分けした黒板の表に、ホワイトボードに書いた意見を分類して貼ることで、「序論・本論・結論で構成する」「体験に基づいた意見を述べる」「予想される反対意見に対する反論を書く」など大切な点を整理し、理解することができていたようです=写真。
さらに、投書先である神戸新聞社の記者さんから、「読者が『おやっ』『へぇ~』『なるほど』と思う意見を書くこと」や、投書を書く時のテーマの見つけ方も教えていただき、自分も投書をしたいという意欲を高める授業となりました。
吉田 裕美(姫路市立白鷺小中学校教諭/NIEアドバイザー)(7月31日)

 新聞を題材に人権問題を考えるワークショップが8月29日、高砂市阿弥陀町阿弥陀の鹿島中学校で開かれた。NIE(教育に新聞を)事業の一環。生徒たちは、いじめや差別を身近な問題として考えた。

 講師は県NIE推進協議会コーディネーターで、同校元校長の田中茂典さん(62)。1年生各クラスの道徳の授業で取り組んだ。
 田中さんは、性別を巡る不適切な取材をしたとして批判されたテレビ番組の記事を取り上げた。
 お笑い芸人が飲食店の客を直撃し、体を触り、被保険者証を見て男性か女性かを確認する様子を笑いを交えて放映すると、「人権侵害だ」と批判された。田中さんは生徒たちに人権を脅かすとはどういうことかを問い掛けた。
 生徒は3、4人のグループに分かれ、無視やいじめ、暴力など自分がされたくない具体的な事柄を考えて、縦80センチ、横50センチの模造紙に書き込んで発表した。
 小原大翔(こはら・ひろと)君(12)は「みんなが嫌なことを、共有できて良かった。いじめや差別をなくすため、自分も行動する必要があると、あらためて感じた」と話した。(本田純一)=30日付神戸新聞朝刊東播版

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田中茂典さんに促され、模造紙に人権を脅かす事例を書き込む生徒たち=鹿島中学校

 生徒の感想 田中柚葵(ゆずき)君「たとえ本人が構わなくても周りの人が不快に思うことをするのは良くない」、山元ひなたさん「いじめは絶対だめ。みんなが楽しく過ごせる教室にしたい」

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 教育現場での新聞の活用を探る「第9回近畿NIEフォーラム」(日本新聞協会など主催)が8月20日、大阪市北区の朝日新聞大阪本社で開かれた。近畿各府県の教員や学生ら約90人が現場での実践に触れ、新聞を使ったワークショップ「まわしよみ新聞」に参加した。このうち兵庫からは約35人が参加した。

 兵庫県NIE推進協議会の秋田久子会長が挨拶。実践発表では、養父市立建屋(たきのや)小学校の安本由香教諭が、ゲームを通じて英語を学ぶ授業「イングリッシュマラソン」を紹介。英字新聞を切り抜いて英単語を完成させたり、指定されたアルファベットを見つけたりする取り組みを通じて「英語への苦手意識が、楽しむ気持ちに変わってきた」と話した。
 「まわしよみ新聞」のワークショップを前に、日本新聞協会NIEコーディネーターの関口修司さんが「新聞読み比べの勧め」と題して講話。「まわしよみ新聞」は、気になる記事を切り抜いて壁新聞を作る過程で、話題を共有する。発案者で「NPOまちらぼ」代表の陸奥賢さんが指導。参加者は班に分かれ、全国紙やブロック紙、地方紙から興味のある記事を紹介し合い、壁新聞にまとめた。
 姫路市立朝日中学校の佐伯奈津子教諭は「さまざまな世代の人と話し合うことで気づくことが多い。子どもたちにとっても、新聞をめくるだけで新たな発見があると思う」と話した。

[写真説明]「まわしよみ新聞」のワークショップに取り組む参加者=大阪市北区中之島2

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 養父市建屋の建屋小学校で7月24日、ゲームを通じて英語を学ぶ授業「イングリッシュマラソン」のノウハウを学ぶワークショップがあった。小学校の教諭や保護者約25人がゲームを企画し、実際に体験した。

 「イングリッシュ―」は、教育に新聞を活用する「NIE」の一環。英字新聞などを利用して新聞や英語への理解を深めてもらう。同校では昨年11月、県NIE推進協議会の提案で1回目の特別授業を実施。今年10月末にも第2回を開く。
 ワークショップでは、切り抜き記事のペアを見つける神経衰弱や、記事中の英単語を使ったしりとりなどの企画が持ち寄られた。参加者は5、6人で組をつくり、体を動かす▽絵や写真を使う▽異なる学年のグループで取り組む―などの要素を追加するなどしてゲームの改良に挑んだ=写真 。

 養父市の八鹿小学校教諭林昇吾さん(39)は「音やリズムを取り入れた学習法が新鮮」と話し、同協議会の秋田久子会長は「手探り状態だった昨年と比べ、子どもの意欲をかき立てるための議論があり、先生たちの気合を感じた」と話した。(末吉佳希)=25日付神戸新聞朝刊但馬版

  参加者の感想 猪名川町立つつじが丘小学校・桑村恭子教諭「英字新聞を用いてこれほどたくさんのゲームができることに驚いた。2学期に子どもたちと一緒にいくつかを楽しみたい」

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 2019年度NIE兵庫セミナー(兵庫県NIE推進協議会主催)が7月5日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールで開かれた。県内の小中高校、大学の教員ら約50人が参加した。  記者授業では、共同通信の儀間朝浩神戸支局長が、イラク戦争やペルーで発生した日本大使公邸人質事件の取材経験について語った。続いて、同協議会コーディネーターの田中茂典さんが人権学習、秋田久子会長がNIE(教育に新聞を)の展開について、それぞれ授業例を紹介した。

 人権学習では、性別を巡る不適切な取材をしたテレビ番組が批判を受けた問題について、各自の考えをグループで討論=写真。続いて「自分がされたら嫌なこと」を模造紙にまとめ、人権についての意識を深めた。  NIE展開では、新聞の投書欄で好きな投稿を見つけ返信を書いてみる、気になるテーマを定点観測し、自分の将来について考えてみる、などが紹介された。
 淡路市立志筑小学校の南志乃婦教諭(53)は「NIEを通じて、多様な考え方があることを子どもたちに知ってほしい」と話した。
(太中麻美)=6日付神戸新聞朝刊

tyoukaku.jpg sinnpo.JPG download20190415.jpg  NIE(教育に新聞を)活動を進める兵庫県NIE推進協議会の設立20周年を記念し、学校での新聞活用事例を紹介する実践発表会(神戸新聞社など後援)が2月1日、神戸市中央区の市産業振興センターであった。小、中、高、特別支援学校計7校の生徒らが教諭と取り組みを発表した。
 養父市立建屋(たきのや)小学校では、英字新聞を使った課題をこなしたり、記事からアルファベットを探したりする「イングリッシュマラソン」を開催。授業では外国語指導助手(ALT)と連携し、新聞の音読や単語を探した。「知っている単語を見つけるとうれしかった」と6年の藤原璃人(りひと)君(12)。坂本和宏教諭は「目からも『英語のシャワー』を浴びることは、読み書きの力にもつながる」と指摘した。
 また、県内の特別支援学校で初めて実践校に指定された神戸聴覚特別支援学校(神戸市垂水区)は、小学部から高等部まで毎日のように新聞を作り、模擬取材にも挑戦した。高等部2年の伊野翔さん(16)は「分かりやすく伝えるのが難しい。言葉を磨きたい」。村上優江(まさえ)教諭は「聴覚障害のある子どもにとって、新聞などの文字情報を取捨選択し、文章で主体的に発信する力を養うことは、自立につながる」と語った。=2日付神戸新聞朝刊 

写真:手話を交え、発表する神戸聴覚特別支援専門学校の生徒(上左)、高校生によるシンポジウム。新聞を通用した授業について活発に意見を交わした(上右)、ゲームを通じて英語を学んだ「イングリッシュマラソン」を再現する養父市立建屋小学校の児童ら(下)