先生方へ~NIEを、ご一緒に~

兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子

ホームページへ、ようこそ。

 私どもの今年度の活動テーマは「お若い先生方にも新聞を使ってもらおう」です。児童・生徒が新聞に触れる機会を作ってくださいますよう願っております。

 ところで、なぜ紙媒体の新聞なのでしょうか。今や情報収集のツールは多様で便利な時代ですのに。

 そこで、こんな場面を想像してみてください。雑多なモノがあふれかえって足の踏み場もない部屋、必要なモノがすぐに取り出せる状態ではありません。どこに何があるか、部屋の真ん中で途方に暮れる・・・。

 どうやったら必要なときに必要なものを取り出して使えるようになるでしょう。それはやはり、カテゴライズ(分類)することです。用途ごとに、使う季節や場面ごとに、まとめて整理すると使いやすくなります。

 子どもにとっては、学校の勉強は知識の整理棚を作ることです。同様に、新聞の紙面構成は「今」の社会の整理棚を知ることだといえるでしょう。

 大人は棚を持っています。分野や軽重でニュースを分類・整理しながら進んでいくことができます。でも、子どもは整理棚づくりの真っ最中。飛び込んでくるニュースを取るべきか、どの棚に整理するか、わからないから不安です。手元のスケールは誰でも、まずは興味と嗜好です。その興味と嗜好を生かし伸ばしていくためにも、広く情報に触れ整理して考えていく習慣が大切だと思います。

 児童・生徒が新聞を通じて、「今」の社会の整理棚を作っていけますよう、お力添えをくださいませ。私どもも先生方のご質問やご要望にできる限り応えられるよう努めてまいります。お問い合わせください。どうぞご一緒に、よろしくお願いいたします

令和元年6月4日

新着ニュース

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 新聞について理解を深めてもらおうと、兵庫県尼崎市の県立武庫荘総合高校で10月17日、朝日新聞阪神支局の西見誠一支局長が「SNSといじめ」をテーマに講演した=写真。

 県NIE推進協議会による新聞記者派遣事業の一環。朝日新聞が2012年に連載して大きな反響を呼んだ「いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ」などを題材に、いじめの構造や、SNS上で起きやすいトラブルなどについて話した。生徒会長の佐藤光綺(みつき)さん(2年)は「決していじめの傍観者にはならないという決意を新たにしました」と話していた。=18日付朝日新聞朝刊神戸版

 生徒の感想 中村英明(えいめい)さん「いじめ問題を大きく取り上げた記事を新鮮に感じた。『いじめられたら逃げてもいい』という言葉が心に響いた」

 活発な話し合いができる良い工夫はないものかと模索していたところ、NIE 全国大会宇都宮大会で、ことばの貯金箱「夢」プロジェクト代表、渡辺裕子先生の「つぶやきNEWSッス」に出合った。このワークショップに参加し、早速私の学校でやってみたい!と思ったことから、NIE公開授業をさせていただくことになった。
 さて、この授業するにあたって最も注意したことは時間配分である。記事の紹介。つぶやき。 対話 。活動の振り返り。以上の活動を適切な時間で、なおかつ授業時間内にすべて終えられるかどうか。それによって学びの質が大きく左右されると考えたからだ。
 まず初めに、授業の「めあて」「ゴール」を明確にし、授業の流れを提示する。この活動は何のためにするのか、どのように進めるのかがあらかじめ分かっていれば、生徒たちの取り組む姿勢も変わる。
 新聞を使った今回の授業は、話し合いも活発になり、考えを深めあうことができたと実感しているが、決められた教科の時間数の中で新聞を使用することの課題を克服しなければ広がらないと痛感した。これからも新聞を活用しながら、生徒たちが学ぶ喜びと楽しさを実感できる授業作りを模索していきたい。
中嶋 勝(尼崎市立大庄北中学校主幹教諭)(9月27日)

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、神戸新聞丹波篠山支局長の金慶順記者(34)が9月24日、丹波市柏原町東奥の柏原高校で、記者を目指した理由や新聞社の仕事について講演した=写真。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。選択授業「教養社会」を受ける3年35人が参加した。
 「『頑張っている人』と『困っている人』を取材して知らせたい」と金記者。紙面だけでなく大手ニュースサイトにも記事を配信することや、LINE(ライン)で読者から情報を募る双方向の取材手法なども紹介した。「10年後に現在と形を変えていない業種はないと思うけど、本質を見失わないよう仕事に励みたい」と話した。
 大中慧飛(けいと)さん(17)は「読まれるために工夫をしていることが分かった。新聞で地域の取り組みをもっと読みたい」と話していた。=25 日付神戸新聞朝刊丹波版

 生徒の感想 古田悠人(ゆうと)さん「記者に偏見があったが、頑張る人を取り上げたり、社会に問題提起し続けたりしている記者もいると知った」、由良汐音(しおね)さん「記者がどんな思いで書いたかを考えながら記事を読みたい」

兵庫NIEニュースを発行しました。第60号となる今回はNIE兵庫セミナーの様子やNIEアドバイザーの研究活動などを紹介しています。
下記リンクからPDFファイルをご覧いただけます。

NIEニュース(60号)・PDFファイルを開く

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 「自分の思いを文章で表現する」をテーマにした講演が9月17日、神戸市垂水区福田1の神戸聴覚特別支援学校であり、教職員70人が、兵庫県NIE推進協議会の三好正文事務局長の話を聞いた。

 同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。講演は、教職員の文章力アップを図り、NIEへの理解をいっそう深めようと企画した。

 三好事務局長は、採用された新聞投書の良い点を考えたり、エッセーに見出しを付けたり、悪文を直したりする作業を通し、教職員に文章の書き方を指導。「常にテーマを意識しながら書こう」と呼び掛けた。

 続いて、NIEの展開例として、希望者30人を対象にワークショップを行った。4人一組の班に分かれ、各自が気になった記事を選んで紹介。A3判の用紙に貼り付け、余白にその記事を選んだ理由、ほかの人の用紙には記事に対し、共感したり、疑問に思ったりしたことを書き込んだ。

 衣笠晴彦教頭は「書くことで論理的な力が養われることを強く感じた。インタビューするときに大切なのは『相手に尊敬の念を抱くこと』という言葉が心に残った」、齋藤治教諭は「NIE活動の参考になる事例が多かった。自分の文章を客観的にとらえることが大切だと感じた」と話した。

[写真説明]自分が選んだ記事を紹介する教員=神戸聴覚特別支援学校