2021年度 兵庫県NIE実践発表会 中止のお知らせ

兵庫県NIE推進協議会 会長 秋田久子

 蕗の薹(ふきのとう)を見つけました。暦は大寒。皆様お変わりございませんか。いつもNIE活動にお心を寄せてくださいましてありがとうございます。

 さて、2月5日に予定いたしております「2021年度兵庫県NIE実践発表会」を中止することといたしました。コロナ・オミクロン株の感染爆発の状況、そして、10代未満と10代の感染拡大、またオミクロン株は遅れて重症患者が増加するとの報に触れたからでございます。安全を優先すべきと考えました。

 私ども兵庫県NIE推進協議会は、学校での学びに「新聞」を役立ててもらいたい、学びの向こうに広がる社会と世界に「新聞」を通じて関心を育ててもらいたいと願って活動いたしております。

 1年間の活動の総まとめである「実践発表会」を中止せざるを得ないことは、大変に残念でございます。ですが、実践発表会が学校教育活動の妨げを生むことになっては、申し訳が立ちません。大変残念でございますが、1月20日に中止を決め、皆様にご連絡申しあげることといたしました。

 ただ、プログラムのうちの、学校の取り組みや高校生の皆さんの意見発表は、このHP上で紹介させていただこうと考えております。具体的には、蒼開中学校・高等学校と伊丹市立天神川小学校のご発表 および県立神戸高塚、兵庫、明石西、西宮、多可高等学校の生徒のみなさんのシンポジウムです。後日、HP上での配信や記事掲載を計画いたしております。

 準備ができましたら、順次、掲載いたします。どうぞご覧ください。

 なお、テーマに設定いたしました 「NIEで探究!調べる、そして、自分の考えを根拠とともに伝えよう!」は、今後一層大切になると考えております。22年度も工夫を凝らして、学校や先生方の取り組みと工夫をお伝えしてまいります。

 NIEについてのお問い合わせやご要望など、いつでもお寄せください。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

令和4年1月21日

新着ニュース

 2022年度は県NIE推進協の独自認定校として3校を指定する。抱負を紹介する。(敬称略)=順次掲載 

 問題解決力を育成する
 【県立西宮高】
        校長    楠田 俊夫
        実践代表者 河辺有希生
 本校の「総合的な探究の時間」は、SDGsに結びつけて1年次では地域的な課題、2年次ではグローバルな課題解決について、探究活動を行っている。特に、1年次では新聞記事を通して、地域につながる課題を発見し、まとめる活動を行っている。NIEを通して、生徒の問題発見能力や資料活用能力を伸長させ、主体的に課題解決策を見いだす力の育成を目指す。

 継続校に続いて、2022年度の新規NIE実践指定校(内定)の抱負を紹介する。(敬称略)=順次掲載

 新聞に慣れ親しむ活動
 【神戸市立横尾小】
        校長    酒井 秀幸
        実践代表者 吉川 拓郎
 新学習指導要領で明記されている「主体的な学びに向かう力」をどのように具現化していくかを考えたとき、効果的に新聞を使った学習について研修を深めていくことで、子どもたちが「広く・深く知りたい」という欲求に対応できるのではないか。そして、活字離れが叫ばれている昨今、新聞を学習資料としてどのように子供たちに活用させるかを考えていきたい。

 新聞の良さを発掘する
 【神戸市立丸山中西野分校】
        校長    林   竜弘
        実践代表者 阿部  俊之
 本校は生徒の約8割が外国人の夜間中学校である。年齢・国籍・文化・宗教などの違いを互いに認め合い、日々の学習に取り組んでいる。本年度は新聞の中から新しい学びの材料を見つけ出し、教科を問わず多角的な視点から生徒にアプローチしていきたいと考えている。一人一人の生徒が記事を通して正しい日本語を身に付け、新聞に興味・関心を持つことを目指す。

 新聞から考えを深める
 【加古川市立加古川中】
        校長    山本 照久
        実践代表者 橘  脩平
 新聞を一度も読んだことがない生徒がいる中で、新聞記事を通してSDGsに注目しながら社会で起きている事象や課題にふれ、世の中の出来事に興味・関心を持たせたい。また、新聞から得た情報について自分の意見をまとめ、他生徒と意見交換することにより多様な考え方を知り、思考を深めさせたい。さらには、新聞活用により情報活用能力を高めさせたい。

 自分ごととして捉える
 【南あわじ市・洲本市組合立広田中】
        校長     松下 哲也
        実践代表者  河野    真也
 21年度より、本校は思考スキルの向上やキャリア教育の充実に取り組んでいる。世の中の出来事を「自分ごと」として捉え、課題解決に向けて行動できる生徒を育てたい。また、各社の記事の読み比べを通じ、多様な価値観の育成や表現力の向上も図りたい。

   英字新聞で時事を学ぶ
  【県立加古川西高】
        校長    魚井 和彦
        実践代表者 蓬莱 真吾
 本校の特色類型である国際市民類型は英語に重点をおいたクラスである。英字新聞を読むことで、英語を通して時事問題に触れる機会にしたいと考えている。また「総合的な探究」の時間に生徒の興味・関心を引き出すために新聞を活用したり、根拠資料として新聞を用いたりする予定である。また探究学習のディベートで用いる資料として新聞を活用していきたいと考えている。

 グローバルな人材育成
 【神戸市立葺合高】
        校長    清家   豊
                        実践代表者 高野  剛彦
 「新聞で育成する多様な視点・価値観をもったグローバル人材」を研究テーマに設定。さまざまな社会課題を探究する際、一面的・偏った情報ではなく、多様な視点・価値観の情報を収集し、エビデンスをもとに自己の考え・意見を構築するという探究プロセスを通じて、Society5.0の先の時代に生きるグローバル人材を育成したい。その核として新聞を活用する。

 自己肯定感を育成する
 【クラーク記念国際高】
        校長    片山 義弘
        実践代表者 安井萌七美
 本校は「非認知能力の育成」をテーマにNIEに取り組む。新聞活用を通じ、地域や社会に対する問題意識を高め自ら課題を見つけ、問題解決を目指し考えを形成していく教育活動を推進していきたいと考えている。そうした活動に取り組みながら、一人ひとりの自己肯定感の育成を高め、本校の教育理念「夢・挑戦・達成」にもとづく、主体性をもつ生徒の育成を目指していく。

 2022年度のNIE実践指定校全23校(内定)の校長と実践代表者から本年度の抱負が届いている。多様な取り組みが並ぶ。まずは、継続校からー。(敬称略)=順次掲載

 情報を比べ読み取る力
 【尼崎市立立花南小】
        校長    平岩健太郎
        実践代表者   山川 和宏
 前年度の実践を通して、社会への関心の高まりが見られたことを踏まえ、本年度はさらに社会で起こっている出来事を自分ごととして捉え、自分の考えを持てるようにしていきたい。そのためにも、事実の切り取り方には情報を発信する者の主観が入っていることに気づき、いくつかの情報を比較しながら、事実と意見を区別して読み取る力を身につけさせたい。

 言語・情報発信力育成
 【尼崎市立南武庫之荘中】
        校長    屋敷 成治
        実践代表者 中嶋    勝
 21年度同様、国語科を中心にNIE活動に取り組む。1、2年生では新聞を読む機会を増やすことで新聞に親しみ、コラム写しを通じて文章力を磨く。3年生では新聞ノートを使い、記事を要約して読解力を伸ばし、200字の感想を書くことで自分の考えを表現する。さらに記事から課題を見つけ、班での交流やクラスで発表する機会を増やして情報発信力を高めたい。

 「新聞の表現力」活用
 【県立伊川谷高】
        校長     衣笠 正人
        実践代表者  福田   浩三
 コミュニケーション能力向上の手段として新聞のもつ表現力・情報伝達能力を活用する本校での教育実践も2年目となる。本年度は「表現する」を中心に、「やさしい日本語」を活用しながら、生徒がより正確に考えを伝えるための手法について学習する。生徒自身が興味を持ったテーマについての内容をまとめたはがき新聞を作成し、生徒同士の相互評価を行うことで、さらなる学習につなげていく。

 

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻開始から2カ月がたった。「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を考える授業が4月26日、尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校であり、3年生233人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 ウクライナ側の発表では、ウクライナ侵攻による民間人死者は推定2万4千人を超えている(4月22日現在)。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国外に逃れた避難民は約508万人に上っている(4月21日発表)。

 どうしたら戦争を終わらせることができるのか―。生徒たちは数人ずつの班に分かれて話し合い、発表した。「人道支援を続けている団体に寄付する」「避難民受け入れを進める」「世界各国が助け合い、終戦に導く」などの意見が出た。

 三好アドバイザーは「どうすれば平和な世界を取り戻せるのか、ウクライナ侵攻について友達や家族と話し合ってみよう。世界と日本の未来を考える大きな契機にしたい」と強調した。

[写真説明]戦争終結に向け、何ができるか―。意見を交わす生徒たち=尼崎市南武庫之荘4、南武庫之荘中学校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻と新聞報道をテーマにした授業が4月18日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、3年生41人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはウクライナとロシアの歴史やロシア軍の侵攻状況などを予習し、授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは、有事(国家の非常事態)におけるメディアリテラシー(メディアの情報を正しく見極める技術)を身につけるため、関連記事にざっと目を通し、全体像をつかむ▽各メディアの記事を読み比べ、視点の違いを考える―などを勧めた。

 ロシアのプーチン大統領が軍事行動に踏み切った背景や、ロシアに対する日本の経済制裁などについても解説。「ロシアによる軍事侵攻は、主権国家への明らかな侵略。力による外交は絶対あってはならない」と強調し、「ウクライナ侵攻を世界と日本の未来について考える大きな契機にしよう」と呼び掛けた。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を話し合った。「募金や避難民の支援など、ウクライナへの人道支援を行う」「『NO WAR』の声を上げ続ける」「ウクライナで何が起きているか、SNS(会員制交流サイト)で正しい情報を発信し続ける」などの意見が出た。

[写真説明]戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか―。意見交換する生徒たち=神戸市西区伊川谷町長坂、伊川谷高校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。