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 日本新聞協会が発行している「NIEニュース」第104号の同協会NIEアドバイザー紹介コーナーに、神戸市立科学技術高校の高野剛彦教諭が掲載されています。

 同号には同協会NIEアドバイザーで兵庫県立伊川谷高校の福田浩三主幹教諭の寄稿「やさしい日本語で多文化共生」も掲載されています。

 ぜひお読みください。

日本新聞協会「NIEニュース」

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神戸新聞アドバイザーが講師に

  調べ学習したことを新聞にまとめようーと、7月11日、神戸市東灘区住吉山手5の神戸大学付属中学校で出前授業があり、2年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは各自テーマを決め、アンケート調査や比較実験も含めて調べ学習を行ってきた。

 テーマは、交流サイト(SNS)の使用時間を抑えたい▽この夏人気の日焼け止め▽わが家の犬が喜ぶ食事▽大量発生するカメムシ・アブラムシ対策▽おいしいカップケーキを食べたい▽ガムテープをうまくはがす方法▽炭酸飲料の炭酸が抜けにくくなる裏技▽部屋の風通しをよくするには―など多岐にわたる。

 整理整頓できるようになりたい、眠い日々、心地よく目覚めるアラームがほしい―。切実な思いから選んだテーマもあった。

 授業では、生徒たちが書きたいことを40字以内にまとめ、トップ記事の見出しも考えた。三好アドバイザーは「調べたことをQ&Aにしたり、独自の視点から分析記事を書いたりするなど、伝わりやすく、より深い内容の紙面にしよう」と呼びかけた。

 今後、生徒たちはA4判の用紙に記事を書き、見出しを付け、写真やイラストを添えて紙面づくりを進める。

[写真説明]記事の書き方を学ぶ生徒たち=神戸市東灘区住吉山手5

240709kounannnsyou.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 神戸市東灘区住吉本町1の甲南小学校で7月9日、取材のポイントなどを学ぶ授業があり、3年生56人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 3年生は7月16~18日、4年生とともに養父市の鉢伏高原を訪問し、ハイキングやキャンプファイア、飯ごう炊さん、魚つかみ、ロープクライミング、星空観察、キーホルダー作りなどを体験、後日、取材したことを新聞にまとめる。

 取材のコツとして、三好アドバイザーは、楽しいだけでなく、苦労や工夫したこともメモする▽具体的なこと(例えば、山頂の風のにおい、ハイキングで覚えた脚の痛み、魚のヌルヌルした感触、キャンプファイアでの歌声)をメモする―などを挙げた。

 「特に面白かったところを強調したり、感動したことを具体的に書いたりしよう」と呼びかけた。

 記事の書き方や紙面レイアウトの仕方では、取材した人の「生の声」を書く▽感想を書く▽トップ記事や紙面真ん中の記事を目立たせる▽記事と写真は適量を心がける―などと助言した。

 児童たちは「どのプログラムが楽しみなのか」「なぜ、楽しみなのか」「どんな体験をしたいのか」を発表。キャンプファイアで歌う曲を合唱したり、歌の振り付けを披露したりして出発の日に思いをはせた。

[写真㊤]授業では「トップニュースにどの活動を選び、どう取材するか」を考えた=甲南小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

新谷 史奈・東洋大学附属姫路中学校・高等学校教諭

私自身、新聞を教育活動に取り入れたいという気持ちはあるものの、その方法を模索している状態です。そんな中、今回のセミナーに参加させていただき、多くの気づきと学びを得ることができました。特に、のじぎく特別支援学校の藤本先生の「スモールステップで取り組む」という実践事例発表が印象的でした。

また、伊藤様による記者講演では、NIEの活動を通して世界や日本を知ることができるということを改めて実感しました。

今回のセミナーで学んだことをしっかりと吸収し、自分なりのNIEのあり方を見つけられるよう取り組んでいきたいと思います。

大石 昇平・兵庫県立洲本高等学校教諭

 今回のセミナーを通して、私は生徒と新聞の距離を近づけるにはどうすればよいのかを考えさせられました。記者講演での伊藤様のお話からは、取材は自分の興味や問題意識からスタートしていることを知りました。そのような取材の背景を知れば、生徒の新聞への興味も高くなるのではないかと思いました。また、実践発表でも、校種を問わず、この点に尽力されている様子が伝わってきました。

 本校の生徒も、新聞に触れる機会が少しでも増えるよう、今回のセミナーを参考にしながら実践してまいります。

岩崎 未来・兵庫県立湊川高等学校教諭 

 本校は今年度より実践校に選んでいただきました。これから本格的に活用しようとしている段階で、今回このセミナーに参加させていただいて特に印象に残ったのは、「スモールステップで取り組む」という、のじぎく特別支援学校の先生の取り組み発表です。私は、NIE実践を通して、自校の生徒にまずは「知る」ということの大切さと楽しさを理解してほしいなと考えています。そしてそれを「伝える」「聞く」力を(欲張らずスモールステップで!)少しでも身に付けて、自分に自信を持ってもらえるような手助けができる実践に取り組んでみたいと感じました。

片山 拓朗・近畿大学附属豊岡高等学校教諭

 本校でも新聞を読む生徒は年々減少し、社会への関心の低下や偏りに危機感を持っています。一方で社会はますます複雑化し、高度な情報活用力が問われてもいます。こうした現状の中で、NIEの取り組みから学べることは多いのではないかと考え、初めてこの会に参加させていただきました。実践校の取り組みはもちろん、意見交換会では各校の取り組みを聞き、さまざまなヒントをいただきました。何より会場の熱気に触れ、NIEに大きな可能性を感じることができました。ありがとうございました。

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 NIE(教育に新聞を)活動を学び合う2024年度のNIE兵庫セミナーが7月5日、神戸市中央区の神戸新聞社で開かれた。兵庫県内の小中高校の教員ら50人が参加し、実践例や工夫している手法を共有した。

 県NIE推進協議会が毎年主催している。

 共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者が講演し、西宮市立浜脇中学校で行った出前授業を紹介した。障害者の災害時避難について調査した記事などを例に仕事のやりがいを語り「自分らしさを強みにできる記者の仕事を伝え、生徒に興味を持ってもらえた」と語った。

 県内3校の教員らはNIEの実践事例を発表した。県立のじぎく特別支援学校の藤本友美教諭は生徒が新聞に親しむために写真だけを見ることから始め、自ら新聞を作るまで段階的に課題を設定したと紹介。明石市立高丘中学校の米村貴之校長は、生徒が気になった記事を貼って意見を書き込み、廊下に掲示して表現する指導を行ったという。

 甲南高校・中学校の足立恵英副校長は「新聞トーク」と題し、高校3年生が新聞の利点を中学生向けにオンライン配信で語る取り組みを行い、理解を深めている事例を発表した。

 意見交換会では参加者が6班に分かれ、各校の実践例を熱心に語り合った。(岩崎昂志)=6日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

[写真説明]NIE活動の実践例を語り合う参加者=神戸市中央区東川崎町1

                                                               ◆

小中高の教諭、記者ら 活動を紹介 神戸でNIEセミナー

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 学校で新聞を教材として活用するNIE(教育に新聞を)の兵庫セミナーが7月5日、神戸市中央区の神戸新聞本社で開かれた。小中高校の教諭ら約50人が参加し、新聞記事を使った授業の取り組みを発表するなどし、NIE活動への理解を深めた。

 セミナーは、県NIE推進協議会が主催。県立のじぎく特別支援学校など3校の教諭らが昨年度のNIE活動の取り組みを発表したほか、小学校、中学校、高校などの校種別のグループに分かれ、活動を紹介し合い、意見交換などを行った。

 また、共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者が、昨年行われた浜脇中学校(西宮市)での出前授業の体験をもとに「記者の仕事を伝える」と題して講演した。

 「自分の興味がある内容を知って、伝えることが記者の仕事。自分らしさを強みにできる」と記者の仕事の醍醐味(だいごみ)について体験談を交えながら説明した。=6日付7産経新聞朝刊神戸・阪神版、淡路版、播州版、但丹版

[写真説明]講演を行った共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者=神戸市中央区