先生方へ~NIEを、ご一緒に~

兵庫県NIE推進協議会会長 秋田久子

ホームページへ、ようこそ。

 私どもの今年度の活動テーマは「お若い先生方にも新聞を使ってもらおう」です。児童・生徒が新聞に触れる機会を作ってくださいますよう願っております。

 ところで、なぜ紙媒体の新聞なのでしょうか。今や情報収集のツールは多様で便利な時代ですのに。

 そこで、こんな場面を想像してみてください。雑多なモノがあふれかえって足の踏み場もない部屋、必要なモノがすぐに取り出せる状態ではありません。どこに何があるか、部屋の真ん中で途方に暮れる・・・。

 どうやったら必要なときに必要なものを取り出して使えるようになるでしょう。それはやはり、カテゴライズ(分類)することです。用途ごとに、使う季節や場面ごとに、まとめて整理すると使いやすくなります。

 子どもにとっては、学校の勉強は知識の整理棚を作ることです。同様に、新聞の紙面構成は「今」の社会の整理棚を知ることだといえるでしょう。

 大人は棚を持っています。分野や軽重でニュースを分類・整理しながら進んでいくことができます。でも、子どもは整理棚づくりの真っ最中。飛び込んでくるニュースを取るべきか、どの棚に整理するか、わからないから不安です。手元のスケールは誰でも、まずは興味と嗜好です。その興味と嗜好を生かし伸ばしていくためにも、広く情報に触れ整理して考えていく習慣が大切だと思います。

 児童・生徒が新聞を通じて、「今」の社会の整理棚を作っていけますよう、お力添えをくださいませ。私どもも先生方のご質問やご要望にできる限り応えられるよう努めてまいります。お問い合わせください。どうぞご一緒に、よろしくお願いいたします

令和元年6月4日

新着ニュース

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    日本新聞協会が任命するNIEアドバイザーは、地域のNIE普及・発展のリード役だ。兵庫では現在、NIEの実践経験豊かな10人の先生たちに務めてもらっている。アドバイザーによる最近のNIE研究活動を紹介する。

 明石市のNIE研究会が6月24日、同市二見町の二見西小学校で、2019年度の第1回研修会を開いた。この日は、若手教諭4人とベテラン教諭1人の計5人が参加。同校の若生佳久主幹教諭が講師となり、前半はNIEや新聞活用法について説明。後半は新聞紙面から「文字数の多い熟語」を探すなどのワークショップを行った。若生教諭は長年、新聞を授業に活用した指導を手がけており、日本新聞協会NIEアドバイザーを務めている。研究会は同校のフレッシュ研修会と兼ねて開催された。
 研究会の19年度のテーマは「情報化社会とNIE~学校現場での新聞活用の広がりをめざして~」。若生教諭は、新聞には「作る」「読む」「資料として使う」「活用する」「新聞の仕組みを知る」などの活用法があることを紹介した。
ワークショップでは、これまでの授業で利用してきた自作のワークシートを紹介。「(文字数の多い)熟語(複合語)を探そう」では、普段新聞を読まない児童も「熟語探し」に懸命になり、自然と記事を読み進めていくようになることや、10文字以上の言葉を見つけたときには教室から歓声があがった経験を話した。参加した教諭が実際に取り組んだ中では17文字が最高だった。
 切り離した4コマ漫画の順番を決めるワークシートでは、二通りの並べ方が見つかるなど、話を組み立てたり漫画をもとにお話を作らせたりすることが、文章表現力の学習にも有益であると紹介した。
参加した教諭は「NIE活動の面白さが分かった。国語や社会だけでなくいろいろな教科で活用できる可能性にも気づいた。早速授業で熟語探しをやってみます」と話していた。
田中 茂典(兵庫県NIE推進協コーディネーター)(7月30日)

[写真説明]紙面から文字数の多い熟語を探す教諭たち

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 養父市建屋の建屋小学校で11月3日、新聞作りアプリ「ことまど」を使った授業が行われ、5年生8人がパソコンを使って新聞作成に挑戦した。記事の書き方や見出しのつけ方などを神戸新聞記者から教わり、自分たちの書いた記事を推敲(すいこう)して仕上げた。

 同校は日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。「ことまど」は神戸新聞社が開発したクラウド型アプリ。紙面の割り付けが自動化されており、本格的な新聞を簡単に作ることができる。
 5年生は2学期、米作りや郷土の偉人・北垣国道について授業で学習し、4人ずつのグループでそれぞれをテーマにした新聞作りに取り組んできた。
 日下部茉央さん(11)は「見出しを考えるのが難しかったけれど、いい新聞ができた」と喜んでいた。(武藤邦生)=5日付神戸新聞朝刊但馬版

[写真説明]記者の指導を受けながら新聞作りに取り組む児童たち=養父市建屋

 児童の感想 田村絢稀(あき)さん「文章を考えたり、紙面に合わせて文字数を削ったりするのが難しかった」、板戸恵美子さん「たくさんの人がかかわって新聞を作っているのを知った」

 2年生文系生徒100人が「総合的な学習の時間」で取り組んできた「REBORN・PROJECT」の成果発表会をご覧いただいた。

 生徒が地域課題を探し、解決策を考え、地域に発信していく取り組みだ。地域課題を探す中で、生徒が2人一組のペアを組んで、4カ月分の新聞から地域課題に関する記事をリストアップするという取り組みを行った。新聞を1面から終面までめくったことのない生徒もいる中で、新聞から情報収集し、新聞を通して地域と全国の現状に触れることができたと感じている。

 そして、生徒たちは、自分たちの解決策をポスターにまとめ、地域の方々に発表を聞いていただいた。緊張しながらも一生懸命発表する姿からは、誰かに伝えたいという姿勢が強く表れていた。

 その後の研究協議では、考えたアイデアを「誰が」「どのように」実現していくのかが次の課題になるとのご指摘をいただいた。今後も、自分たちの地域や社会の問題に「自分ごと」として関わっていけるような生徒の育成が必要だと感じる。そのためにも、新聞を通じて社会・地域を見つめ、自分の世界を広げていく指導を続けていきたい。
大石昇平(津名高等学校教諭)(11月29日)

 兵庫県NIE推進協議会は、2020年度のNIE実践指定校を募っている。

 対象は兵庫県内の国公私立小・中・高校と特別支援学校で、学校長の承認が必要となる。

 募集するのは10校。期間は原則2年で、指定校には県内で発行されている日刊6紙を2~4カ月間、
無償提供する(英字新聞、小学生向け新聞への変更可)。記者派遣事業も利用できる。

 締め切りは20年2月末で、3月中に内定する。応募多数の場合、地域や校種を考慮し選考する。
申し込み、問い合わせは同協議会☎078・362・7054

「2020年度NIE実践指定校募集」・PDFファイルを開く