2025年12月アーカイブ

 ■姫路市立飾磨中部中学校(12月18日、対象・1年生111人) 姫路空襲の語り部・黒田権大さん(96)が昭和20年7月3日の空襲で祖父母を亡くした体験を語った。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーはいまも残る姫路空襲の傷痕や神戸・明石空襲の惨状を話した。 

生徒の感想

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神戸新聞アドバイザーも講師に

 三十数年にわたって姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(96)=姫路市東延末=が、同市飾磨区細江の飾磨中部中学校で当時の体験を伝えた。黒田さんは「戦争は人類最大の罪悪。日本は中立平和大国を目指すべきだ」と語った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。1年生111人が来年1月、被爆地広島に校外学習に行くのを前に記者による出前授業を行い、あわせて特別ゲストに黒田さんを招いた。

 姫路は1945(昭和20)年6、7月に2度の空襲に遭った。7月3日深夜の空襲で姫路市街地にあった自宅が焼け落ち、祖父母が犠牲になった黒田さん。「遺体を近くの墓場に運び、穴を掘って埋めた」と振り返った。焼け跡から見つかった祖母は「真っ黒な炭」になっていた。強いショックを受けたという。

 今月18日の授業では、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(65)も講演した。姫路に残る空襲の傷痕や神戸空襲の惨状などに触れ、「若い人が戦争の記憶を語り継いでほしい」と訴えた。ロシアによるウクライナ侵攻の現状も語った。

 授業を受けた高田ひかりさん(13)は「黒田さんの空襲体験を自分より若い人たちに伝えていきたい」と話した。=12月31日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真㊤]焼夷弾(しょういだん)の筒を手に戦争体験を中学生に伝える黒田権大さん=飾磨中部中学校[写真㊦]姫路にある平和の遺産と戦争遺跡(講演用スライド)スライド1.pdf スライド2.pdf

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 生徒の感想 松久由磨さん(13)「黒田さんから姫路空襲の体験を聞き、さらに詳しく調べようと思った。平和な世の中を目指したい」、三木芹菜さん(13)「姫路空襲の体験を聞いたのは初めて。ひいおじいちゃんが戦争体験を話すのを控えているのも、とてもつらかったんだなと思う」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

サイト読売神大付属中教育校・画像.jpg 教育に新聞を活用する「NIE」の公開授業が12月19日、神戸市東灘区の神戸大付属中等教育学校で開かれた。同校の中学3年生約40人が参加。それぞれの将来の目標やお金の流れを盛り込んだ人生計画、予想されるリスクなどについて、新聞社のオンライン記事をベースに、調べた結果を発表した。

 同校は県NIE推進協議会の独自認定校。この日は家庭科の金田理子教諭(59)が、「ライフデザインをすることができる~これから起きることを予想する・備える~」をテーマに授業を展開した。

 生徒たちは進学や就職、退職後の暮らしについての計画を発表。新聞記事を基に途上で直面するおそれのあるリスクを洗い出し、「保険は5年くらいで見直す方が得をする」「日本では成果も認められにくいため、世界や社会に役立つテーマで研究すべきだ」など、解決案も提示した。

 同校3年の後藤捷之介(しょうのすけ)君(15)は「新聞は世の中の出来事をそのまま伝えていると思っていたが、自分の人生に関係することも書かれていることがわかった」と話していた。=12月20日付読売新聞朝刊 神戸明石版

[写真説明] NIEの公開授業で調べたことを発表し合う生徒たち(神戸市で)

新聞記事活用し人生設計 神大付属中等教育学校で公開授業

サイト神戸・神戸大付属中等教育学校.jpg 新聞を教育現場で活用するNIE(教育に新聞を)活動に取り組む神戸大学付属中等教育学校(東灘区住吉山手5)で、公開授業があった。家庭科の授業でライフデザインを学ぶ3年生約30人が、新聞記事を通して、自身に起こりうるリスクの解決法を考えた。
 生徒たちは2年と1年のとき、講師として訪れた記者から新聞記事の書き方や見出しの付け方を学んだ。本年度はインターネットで新聞記事を検索し、災害や社会の変化など将来想定されるリスク対策に生かすことを考えた。
 公開授業は12月19日にあり、生徒たちは4人ほどのグループに分かれて、自身の将来を語り合った。
 菅原吉晟(よしあき)さん(15)は、定年退職後の生活に関心を持った。デンマークで定年年齢が段階的に70歳まで引き上げられるという新聞記事を紹介。「高齢になって自由に過ごしたいと考えた時に定年が気になった。デンマークの取り組みは知らなかったので記事が役立った」とした。
 新薬の開発に携わりたいという後藤捷之介(しょうのすけ)さん(15)は、日本の研究費の低下を指摘する記事に着目。「より社会に役立つという観点で新技術を開発できればと思う。新聞は世の中のことを伝えるというイメージだったけど、人生に役立つことを書いていると知れて良かった」と話した。(長沢伸一)=12月24日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明] 新聞記事を使って、自身の将来を考える生徒ら=神戸大学付属中等教育学校

◆参加者の感想はこちら

三原亜子・神戸市教育委員会事務局学びの推進課中等教育担当指導主事

 本日の家庭科の授業は、非常に興味深い内容でした。ライフデザインを考えるだけでなく、 経験したことのないリスクについて新聞記事から情報を収集し、将来に備える方法を検討 する活動は、生徒の思考をより深めると感じました。家庭科は生活に密着した教科だからこ そ、新聞記事を活用した授業展開はどの題材においても有効です。今後、神戸市の家庭科教 育においても、この実践の成果を参考にしていきたいと考えています。 

岡田早苗・藤原台小学校

 ライフプランの発表では、生徒達がライフプランについて楽しそうに発表しながらも、そこで起こりうるリスクについて悲観的にならずに冷静に対策方法を述べられていたのが印象的でした。それはあらかじめ新聞を調べることで「人生で遭遇しうるリスク」が具体的にどういうものなのか、遭遇した際の留意点は何かを具体化してイメージできていたからだと考えます。中学3年生は社会における厳しい現実に気づく年頃ですが、「何がどう厳しいのか」を知り、周りと話し合うことでとても有意義な時間でした。金田先生ありがとうございました。

高瀬雄康・尼崎市立琴ノ浦高等学校

 「高市内閣の支持率が70%」という記事があったとします。かなり高い支持率ですが、具体的に国民はどういう政策を評価しているのか、新聞記事を見ながら考えてみよう。という授業であれば、これは新聞を見ないわけにはいきません。しかし、先日の公開授業では、ライフデザインのリスクや備えについて新聞で調べてみよう、でした。しかし、この課題解決に関していえば、新聞よりネット情報の方が優れているのではないでしょうか。まず新聞ありきなのか、それとも課題ありきなのか(公開授業の場合はこちらの方)によって新聞の利用の仕方や、それ以上に新聞を使うか使わないかといったNIEの根幹に関わる問題になってくると思います。

淺海裕之・三田市立広野小学校教頭

 この度は公開授業を拝見させていただき、ありがとうございました。まず教室に入った時の落ち着いた雰囲気、整理整頓された掲示物、そして窓から見える素晴らしい景色に感動し、この環境で学習できる子どもたちは幸せだろうなあと思いました。そして、新聞を分かりやすく編集するというめあてに向けた藤岡先生の的確な指示により、最初は討議を苦戦している子どももいましたが、時間がたつにつれ夢中に話し合っており、どの子どもも「今何を学習しようとしているか、この時間で何ができればよいのか」を意識して取り組めていたと思います。

 もともと山であったかどうかや、インタビューした方の名前の読み方など一見大人からするとどうでも良い事を真剣に調べ、話し合う子どもたちの姿から「学習」の本質を見た気がします。意見交換会でご意見があったように、目的をはっきりと持たせてアウトプットさせることで、より深い学習につながることが分かりました。

 「ことば」を大切にすることは新聞においても教育においても重要なことだと考えています。夏の大会に引き続き私自身は興味を持って研修できましたので、またの機会に授業などは意見できたらうれしいです。公開授業までの取り組みや受け入れ準備など大変お世話になりました。ありがとうございました。

澤田祥司・神戸市教育委員会事務局学びの推進課係長(初等教育担当)

 昨今、探究的な学びが注目されています。子どもが自ら課題を設定し、情報収集 や分析を通じて答えを見いだす学習です。今回、鶴甲小学校の公開授業を参観し、 新聞記者の新聞作成の過程と探究的な学びの過程が重なることを実感しました。 NIE の実践は、児童の主体的な学びを促す取り組みであり、授業では、グループ の友達との対話を通じてインタビュー内容を整理し、伝えたいことを明確にす る姿が印象的でした。NIE は、新聞を通して学び方を学ぶ貴重な機会であると 感じました。

赤木博之・兵庫県小学校長会・会長(神戸市立成徳小学校長)

 NIE(教育に新聞を)公開授業として、神戸市立鶴甲小学校の6年生総合的な学習の時間・単元「みんなでACTION!鶴甲の素敵なところを紹介しよう!」の授業を参観させていただきまして、ありがとうございました。子どもたちが地域の方に鶴甲の素敵な点・課題点をインタビューし、印象的であった内容を短くまとめて新聞記事にする活動を通して、インタビューした人の気持ちや自分が住む地域の良さなどに気づき、そのことをしっかりと伝えようとしている姿が見られとてもよかったです。

兵庫県内の中学2年生が地域の事業所などで働く「トライやる・ウィーク」。生徒がそれぞれの職業体験を振り返り、個人新聞などをつくったり、発表したりする取り組みが今年も活発で、兵庫県NIE推進協議会が各地の中学校で、取材や新聞製作、パワポ作成のノウハウを伝える出前授業を続けている。

 ◆姫路市立夢前中学校(2025年5月8日、6月10日、対象・2年生162人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆姫路市立坊勢中学校(2025年9月8日、対象・2年生26人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆神戸市立高倉中学校(2025年10月17日、11月28日、対象・2年生125人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら  ※記事の末尾に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆神戸市立舞子中学校(2025年12月15日、対象・2年生約160人) 講師=兵庫県NIE推進協議会・網麻子事務局長 記事はこちら

   

山崎高校 生徒の感想

 ■山崎高校(11月18日、対象・1年生約120人) 兵庫県NIE推進協議会の網麻子事務局長が「情報の整理・まとめ方」をテーマに授業を行った。生徒らの「地域研究」に役立ててもらう狙い。取材や記事の基本は▽いつ▽どこで▽誰が▽何を▽なぜ▽どのようにーの5W1Hで、見出しは10字程度で「究極の要約」などと説明。情報を整理、まとめるときに意識しようと呼びかけた。

生徒の感想.pdf


サイト向け山崎高校出前授業.jpg 推進協事務局長が講師に

 山崎高校(宍粟市山崎町加生)で、「情報の整理・まとめ方」をテーマにした出前授業があり、1年生約120人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。県NIE推進協議会の網麻子事務局長が講師を務めた。

 生徒らは「総合的な探究の時間」で、市の特産物や文化、身近な店などについて関わる人を取材し、まとめる地域研究に取り組む。出前授業は、この研究に生かしてもらう狙い。

 網事務局長は、取材や新聞記事の基本は▽いつ▽どこで▽誰が▽何を▽なぜ▽どのように―の「5W1H」で、見出しは「究極の要約」で10字程度などと説明した。

 地域の人へのインタビューは、あらかじめ質問を考え、相手との会話を楽しむと強調。「分かりやすく伝えるため、5W1Hを意識し情報をまとめる。プレゼンテーションの資料作成では、ひと目で内容の分かる見出しを工夫しよう」などと呼びかけた。

 小林楓さん(16)は「パン店のインタビューは、おしゃべりを楽しむつもりでやりたい。相手の答えに対しさらに深く尋ねたりもしたい」と意気込んでいた。=神戸新聞12月13日付朝刊西播版

[写真説明] 情報の整理やまとめ方について伝えた出前授業=山崎高校

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

サイト読売NIE鶴甲小画像.jpg 新聞を教育に活用する「NIE」の公開授業が12月5日、神戸市灘区の市立鶴甲小学校であった。6年児童29人が参加 し、「地域の良さを伝えよう」をテーマにパソコンを使った新聞編集に取り組んだ。

 児童らは4、5人ずつの班に分かれ、「鶴甲の良さ」などについて、地元の老人ホーム職員や住民らに11月に同校でインタビュー。このときの取材内容をもとに、この日は見出しを考え、原稿を執筆した。

 指導した同校の藤岡敦洋教諭は「記事を読みたくなるような見出しを考えて」とアドバイス。児童らは顔をつきあわせて真剣に意見を出し合った。

 今後、それぞれの班で1枚の新聞紙面に仕上げる予定で、森悠香さん(11)は「読みやすいように要約するのは大変だったけど、見出しを考えるのは楽しかった」と笑顔だった。=読売新聞12月6日付朝刊神戸・明石版

[写真説明] 新聞編集に取り組む児童ら(神戸市灘区で)

                           ◆

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地域の魅力どう伝える 鶴甲小児童、新聞製作に挑戦

 教育現場で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)活動で、地域で働く人や住民への取材をもとに新聞製作をする公開授業が12月5日、神戸市灘区の鶴甲小学校であった。6年2組の児童29人が地域の魅力や課題を伝えるべく、知恵を出し合った。

 県NIE推進協議会が企画。同校は2023年度から日本新聞協会のNIE実践指定校となり、新聞記事の切り抜きを朝の会で活用したり、身近な人へのインタビューをしたりしてきた。

 今回の題は「地域の良さを伝えよう」。児童は11月に地域の老人ホーム職員や住民に話を聞いた。授業では4、5人の班に分かれ、担任の藤岡敦洋教諭(30)から「取材で印象的だった言葉から見出しを決めて」などと助言をもらいながら取り組んだ。「鶴甲の良いところを保つには」という見出しをつけ、景色が良くて自然豊かである一方、より魅力的な街にするため、店舗をなくさないでほしいなどと率直な思いをまとめた児童もいた。

 森悠香さん(11)は「相手が話す言葉にはどんな思いがあるのかを取材で聞いた。授業では手に取ってもらえる見出しを考えるのが楽しく、他の人と話し合ってまとめることが大切だと分かった」と話した。

 新聞は今年中に完成予定で、地域内での掲示や配布も考えているという。(浮田志保)=神戸新聞12月8日付朝刊神戸版

[写真説明] より良い見出しをつけようと知恵を絞る児童たち=鶴甲小学校

◆参加者の感想はこちら

 NIE(教育に新聞を)活動を進める兵庫県NIE推進協議会は2025年12月19日(金)10時20分~12時30分、神戸大学附属中等教育学校(神戸市東灘区住吉山手5-11-1)で公開授業を行います。

 今回の授業は、「ライフデザインをすることができる~これから起きることを予想する・備える~」と題して金田理子教諭が3年3組を対象に行います。新聞記事から今現在話題になっていること読み取り、人生の中で起こりうるリスクを予想して、どのようなリスクマネジメントが必要で、レジリエンシーが考えられるかを話し合います。

 終了後には意見交換会を予定しています。

 参加無料。公開授業の詳細は下の案内をクリックしてご覧ください。希望者は2025年12月12日までに、一番下にある申込用紙で申し込んでください。問い合わせは同協議会☎078・362・7054

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2025.12 学校宛 NIE公開授業神戸大学附属中等教育学校案内.pdf 

2025.12 学校宛 NIE公開授業神戸大学附属中等教育学校案内.docx

 日本新聞協会は8日、興味のある新聞記事を家族や友達と読んで話し合い、感想や意見を応募する「第16回いっしょに読もう!新聞コンクール」の最優秀賞に、埼玉県の行田市立桜ケ丘小学校5年、篠塚いろはさんら3人を選んだと発表した。

 コンクールは、関心のある記事について自分一人の意見や感想を表明するだけではなく、周囲の人の意見を聞いてより深く考えてもらう狙いで実施。

 国内外の小中学校、高校、高等専門学校の児童生徒から6万1428点が寄せられた。

 兵庫県内からは1686点の応募があり、個人の奨励賞に3人、学校奨励賞に2校が選ばれた。
 県内の入賞は次の通り。(敬称略)

 【奨励賞】三浦千夏(神戸市立湊小5年)中川心春(尼崎市立南武庫之荘中3年)長谷川愛(須磨友が丘高1年)

 【学校奨励賞】尼崎市立南武庫之荘中、北神戸総合高

=神戸新聞12月9日付朝刊ひょうご総合面

 ■姫路市立豊富小中学校(11月25日、対象・5年生59人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが「新聞との付き合い方」と題し授業を行った。気になる記事を深掘りすることを提案。一覧性や網羅性を知ってもらおうと、紙面から一番大きな数字を探すワークも行った。

児童の感想

 251121播磨南高出前授業.jpg 県立播磨南高(播磨町)で11月21日、毎日新聞明石通信部の入江直樹記者が、地域デザイン類型の2年生22人に講義した。取材方法や見出しの付け方などを解説した。新聞を教材にするNIE(教育に新聞を)活動の記者派遣事業。

  同高は日本新聞協会が認定するNIE実践指定校。地域課題の解決を図る授業「HariMAP Ⅰ」で主体性や多様性を育むため、外部と連携した調査・発表などの活動に取り組んでいる。

  講義では、入江記者がインタビューのコツとして相手に「共通の話題を見つけ心を開いてもらう」「敬意を払う」。見出しについても「記事の内容が一目で分かるよう、簡潔ながらも具体的に」と説明した。

  生徒からは、読みやすい紙面レイアウトの作り方や、適切な質問のやり方といった質問が相次いだ。=11月24日付毎日新聞朝刊兵庫地域面各面

[写真説明] 入江直樹記者(奥)の講義に耳を傾ける県立播磨南高生ら=播磨町で2025年11月21日、同校提供

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   毎日新聞記者から新聞の役割を学ぶ生徒たち

   学校教育に新聞を活用するNIE活動の記者派遣事業が11月21日、県立播磨南高校(播磨町古宮)で行われた。

  地域連携に関する選択授業で2年生22人を対象に「見出しのつけ方と新聞の役割」と題して、毎日新聞社神戸支局明石通信部の入江直樹記者が講師を務めた。

  新聞の基本構成、見出しの重要性、新聞の役割などを、具体的に新聞を示しながら説明。地域連携について新聞を作って発表する予定の生徒たちは、紙面の真ん中に写真を置くと全体が締まって見えること、見出しは8から11字以内で具体的な数字や固有名詞を使うことなどを学んだ。

  授業を受けた松本彩音さん(16)は「子ども食堂について探究活動を行っているが、新聞にまとめるときのレイアウトや興味を引く見出しのつけ方がわかった」と話した。藤本愛姫(あき)さん(17)は「兵庫大学と連携してPicmap(Map with picture 地図と画像を組み合わせた地域の紹介)を作成している。今日の記者派遣の内容を参考に、わかりやすく地元企業を紹介したい」と感想を述べた。(兵庫県NIE推進協議会 コーディネーター 吉田尚美) 

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神戸新聞記者が講師に

 「都市計画とスポーツ」をテーマにした出前授業が、姫路市網干区新在家の網干高校であった。神戸新聞姫路本社で姫路市政を担当する有島弘記記者が講師を務め、3年生62人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。有島記者は、手柄山平和公園内に来年10月開業予定の同市立ひめじスーパーアリーナ(同市西延末)が5千人収容のメインアリーナや、屋内競技用プールなどで構成されると紹介。「播磨の中心都市として官民が力を合わせて整備を進めているが、にぎわいづくりや平和の発信といった姫路市の都市計画を形にする事業でもある」と語った。
 他の例として、神戸市のジーライオンアリーナ神戸がウオーターフロントの再開発の一環で建設されたことなどを説明した。
 生徒から運動部の記者時代に一番印象に残った選手を問われると、有島記者はサッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸に所属した元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手を挙げた。「記者の質問にいつも丁寧に答える。スター選手ほど懐が深く、謙虚だと思った」と話した。
 将来スポーツに関わる仕事に就きたいという大塚藍人さん(17)は「イニエスタ選手のことなどを聞くことができ、最高。スーパーアリーナの内容は初めて知り、開業が楽しみ」と笑顔だった。(網 麻子)=12月5日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明] 「都市計画とスポーツ」について講義する有島弘記記者=網干高校

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 共同通信社神戸支局の大熊慶洋支局長が、神戸市北区の神戸甲北高校で「選挙報道とメディア」をテーマに講演した。公民科の選択科目「神戸の研究」を受講する3年生11人が聞き入った。

 神戸甲北高は、日本新聞協会のNIE実践指定校。東南アジアで約7年の駐在経験がある大熊支局長は、日本と海外の選挙の違いを解説した。

 フン・セン首相時代のカンボジアで、最大野党の党首を逮捕して党の解散に追い込み、与党が選挙で圧勝した例を紹介。「日本は民主的な選挙の国だからこそ、(候補者を)きちんと選ばないといけない」と語った。

 選挙で果たすべきメディアの役割については、「候補者が言いたくないことも含め、分かりやすく、有権者に判断材料を伝えること」などと強調。選挙期間中に交流サイト(SNS)で真偽が不確かな情報が多く発信される中、「裏付け取材をする新聞を参考にし、ファクトチェックを生かしてほしい」と訴えた。

 生徒らは、神戸市長選の模擬投票も体験した。毎日、新聞に目を通すという小西穂乃香さん(17)は「新聞と選挙は密接に関わっていると改めて思った」と話した。(網 麻子)=12月4日付神戸新聞朝刊神戸版

 [写真説明] 選挙報道とメディアについて語る大熊慶洋さん=神戸甲北高校

 今、外国人抜きに日本社会は語れない。在留外国人が増加する中、兵庫県NIE推進協議会が県内の中学校や高校で、「多文化共生」をテーマにした出前授業を行っている。新聞記事などを通じて「多文化共生は何か」と問いかけ、外国人住民が地域の一員として生きる方策を考えてもらっている。

 ◆伊川谷高校(2025年9月22日、対象=3年生27人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=日経新聞神戸支社・海野太郎支局長 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 ◆姫路市立あかつき中学校(2025年12月1日、対象=全学年32人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら

    日本新聞協会NIEサイトにリポートが掲載されています。リポートはこちら

251201akatukityuu.jpg姫路・あかつき中 神戸新聞アドバイザーが講師に

 「多文化共生」をテーマにした出前授業が12月1日、夜間中学の姫路市立あかつき中学校(同市市之郷町2)であり、ベトナムやフィリピンなどの出身者ら生徒32人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は外国にルーツがあったり、家庭の事情などで十分に義務教育が受けられなかったりした10~90代の生徒が通う。

 多文化共生について、三好アドバイザーは「異なる文化や宗教を認め合い、地域の一員として共に生きること」と説明。「ただ、イスラム教徒の児童は、コーラン(イスラム教の聖典)が禁じる食材が入っている可能性がある学校給食は食べられない。日本人は世界の宗教についてもっと学ぶ必要がある」と強調した。

 日本との生活習慣の違いによるトラブルなどに触れ、「地域での受け入れ体制を整える必要がある」と指摘。人手不足で外国人労働者が急増する現状について「人口が減少する地域がにぎわい、外国人住民の考え方が地域の魅力を高める」「各国の人たちと友情を育むことが世界平和への架け橋になる」と期待をこめた。

 クルド人差別問題や、行政情報や災害情報を外国人が理解しやすい「やさしい日本語」で伝える自治体の動き、多文化主義を進める諸外国の動向なども解説した。

 日本の四季について知ってほしいと、兵庫の秋を伝える新聞記事から気になるものを選び、オリジナル新聞をつくるワークショップも行った。

[写真説明]「秋」をテーマに新聞をつくる生徒=あかつき中学校

 同校からのメッセージ 「秋」を見つける新聞づくりでは、紅葉の写真を選ぶ方が多く、「さわさわ、ザワザワ」の音や、「銀杏(いちょう)、秋」のにおいを感じる表現がありました。また書写山円教寺(姫路市書写)の紅葉で「ライトアップして秋を深く感じる」、魚吹八幡神社(同市網干区宮内)のちょうちん祭りで「威勢の良い掛け声が聞こえる」、竹田城跡(朝来市和田山町竹田)の雲海では「ここは天国?」という書き込みがありました。

 日本の秋の風景を豊かに感じとることができました。とてもいい時間を過ごしました。

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「新聞とどう付き合うか」をテーマにした出前授業が姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、5年生59人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 授業では、児童たちが最近気になったニュースを発表。東京デフリンピックの話題やクマ被害、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の活躍、インフルエンザの流行などが挙がった。三好アドバイザーは、選んだニュースを深掘りすることを提案。「調べるとき、ネットのみに頼らず、新聞などから幅広く、信頼できる情報を集めよう」と呼びかけた。

 「ガザ停戦のニュースでも、なぜ戦争が繰り返されるのか、中東の歴史を調べよう」「いま何が起きているか。停戦発効後もイスラエル軍の報復と称する攻撃で、パレスチナ自治区ガザ地区の子どもたちを含む住民らが犠牲になっていることを知ろう」と伝えた。

 新聞の特徴である一覧性や網羅性を知ってもらおうと、紙面から一番大きな数字を探すワークショップも行った。

 授業を受けた小野渓詩朗さん(11)は「将来、新聞記者になりたい。これからも政治など世の中のことを知りたい」と話した。=12月2日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]新聞を使った情報の集め方を学んだ出前授業=豊富小中学校

 授業を受けた野本尚良(ましろ)さんの感想「中東の歴史がよく分かった。これからも学びたい」

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞元記者が講師に

 日本新聞協会のNIE実践指定校の猪名川町立楊津(ようしん)小学校(同町木津)で、校内での新聞作りのポイントを伝える出前授業があった。県NIE推進協議会の網麻子事務局長が講師を務め、1~3年生15人と4年生3人に新聞記事の特徴や見出しについて教えた。

 1~3年の授業ではまず、子どもたちが神戸新聞社発行の「写真ニュース」から興味や関心のある記事を選んで発表した。網事務局長は、記事の基本は▽いつ▽どこで▽誰が▽何を▽なぜ▽どのように―の「5W1H」で、見出しは10字程度で伝えたいことがひと目で分かるように工夫していると説明した。

 また、一つの新聞に複数の記事を書く場合は、事前にそれぞれの内容を考えることが大切で、記事と見出しと写真はセットだと解説。「生き物を観察し印象に残ったことや、運動会などで楽しかったことを、5W1Hを押さえて分かりやすく、自分の言葉で伝えよう」と語った。=12月2日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明] 写真ニュースから興味のある記事を探す子どもら=猪名川町木津