記者派遣

新聞を深掘りし学ぼう 姫路・豊富小中5年生に出前授業

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「新聞とどう付き合うか」をテーマにした出前授業が姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、5年生59人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 授業では、児童たちが最近気になったニュースを発表。東京デフリンピックの話題やクマ被害、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の活躍、インフルエンザの流行などが挙がった。三好アドバイザーは、選んだニュースを深掘りすることを提案。「調べるとき、ネットのみに頼らず、新聞などから幅広く、信頼できる情報を集めよう」と呼びかけた。

 「ガザ停戦のニュースでも、なぜ戦争が繰り返されるのか、中東の歴史を調べよう」「いま何が起きているか。停戦発効後もイスラエル軍の報復と称する攻撃で、パレスチナ自治区ガザ地区の子どもたちを含む住民らが犠牲になっていることを知ろう」と伝えた。

 新聞の特徴である一覧性や網羅性を知ってもらおうと、紙面から一番大きな数字を探すワークショップも行った。

 授業を受けた小野渓詩朗さん(11)は「将来、新聞記者になりたい。これからも政治など世の中のことを知りたい」と話した。=12月2日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]新聞を使った情報の集め方を学んだ出前授業=豊富小中学校

 授業を受けた野本尚良(ましろ)さんの感想「中東の歴史がよく分かった。これからも学びたい」