セミナー・発表会・公開授業

神戸大付属中等教育学校 NIE公開授業 参加者の感想

三原亜子・神戸市教育委員会事務局学びの推進課中等教育担当指導主事

 本日の家庭科の授業は、非常に興味深い内容でした。ライフデザインを考えるだけでなく、 経験したことのないリスクについて新聞記事から情報を収集し、将来に備える方法を検討 する活動は、生徒の思考をより深めると感じました。家庭科は生活に密着した教科だからこ そ、新聞記事を活用した授業展開はどの題材においても有効です。今後、神戸市の家庭科教 育においても、この実践の成果を参考にしていきたいと考えています。 

岡田早苗・藤原台小学校

 ライフプランの発表では、生徒達がライフプランについて楽しそうに発表しながらも、そこで起こりうるリスクについて悲観的にならずに冷静に対策方法を述べられていたのが印象的でした。それはあらかじめ新聞を調べることで「人生で遭遇しうるリスク」が具体的にどういうものなのか、遭遇した際の留意点は何かを具体化してイメージできていたからだと考えます。中学3年生は社会における厳しい現実に気づく年頃ですが、「何がどう厳しいのか」を知り、周りと話し合うことでとても有意義な時間でした。金田先生ありがとうございました。

高瀬雄康・尼崎市立琴ノ浦高等学校

 「高市内閣の支持率が70%」という記事があったとします。かなり高い支持率ですが、具体的に国民はどういう政策を評価しているのか、新聞記事を見ながら考えてみよう。という授業であれば、これは新聞を見ないわけにはいきません。しかし、先日の公開授業では、ライフデザインのリスクや備えについて新聞で調べてみよう、でした。しかし、この課題解決に関していえば、新聞よりネット情報の方が優れているのではないでしょうか。まず新聞ありきなのか、それとも課題ありきなのか(公開授業の場合はこちらの方)によって新聞の利用の仕方や、それ以上に新聞を使うか使わないかといったNIEの根幹に関わる問題になってくると思います。