セミナー・発表会・公開授業

鶴甲小学校 NIE公開授業 参加者の感想

淺海裕之・三田市立広野小学校教頭

 この度は公開授業を拝見させていただき、ありがとうございました。まず教室に入った時の落ち着いた雰囲気、整理整頓された掲示物、そして窓から見える素晴らしい景色に感動し、この環境で学習できる子どもたちは幸せだろうなあと思いました。そして、新聞を分かりやすく編集するというめあてに向けた藤岡先生の的確な指示により、最初は討議を苦戦している子どももいましたが、時間がたつにつれ夢中に話し合っており、どの子どもも「今何を学習しようとしているか、この時間で何ができればよいのか」を意識して取り組めていたと思います。

 もともと山であったかどうかや、インタビューした方の名前の読み方など一見大人からするとどうでも良い事を真剣に調べ、話し合う子どもたちの姿から「学習」の本質を見た気がします。意見交換会でご意見があったように、目的をはっきりと持たせてアウトプットさせることで、より深い学習につながることが分かりました。

 「ことば」を大切にすることは新聞においても教育においても重要なことだと考えています。夏の大会に引き続き私自身は興味を持って研修できましたので、またの機会に授業などは意見できたらうれしいです。公開授業までの取り組みや受け入れ準備など大変お世話になりました。ありがとうございました。

澤田祥司・神戸市教育委員会事務局学びの推進課係長(初等教育担当)

 昨今、探究的な学びが注目されています。子どもが自ら課題を設定し、情報収集 や分析を通じて答えを見いだす学習です。今回、鶴甲小学校の公開授業を参観し、 新聞記者の新聞作成の過程と探究的な学びの過程が重なることを実感しました。 NIE の実践は、児童の主体的な学びを促す取り組みであり、授業では、グループ の友達との対話を通じてインタビュー内容を整理し、伝えたいことを明確にす る姿が印象的でした。NIE は、新聞を通して学び方を学ぶ貴重な機会であると 感じました。

赤木博之・兵庫県小学校長会・会長(神戸市立成徳小学校長)

 NIE(教育に新聞を)公開授業として、神戸市立鶴甲小学校の6年生総合的な学習の時間・単元「みんなでACTION!鶴甲の素敵なところを紹介しよう!」の授業を参観させていただきまして、ありがとうございました。子どもたちが地域の方に鶴甲の素敵な点・課題点をインタビューし、印象的であった内容を短くまとめて新聞記事にする活動を通して、インタビューした人の気持ちや自分が住む地域の良さなどに気づき、そのことをしっかりと伝えようとしている姿が見られとてもよかったです。