2022年11月アーカイブ

 NIE(教育に新聞を)活動を進める兵庫県NIE推進協議会は11月30日午後5時50分から、夜間中学校の神戸市立丸山中学校西野分校(同市須磨区大黒町5)で公開授業を行う。

 「国語」と「社会・日本語」の時間に、新聞を活用して、学年をまたいだ少人数授業を実施する。終了後には意見交換会を予定している。

 参加無料。授業は午後5時50分~同7時15分、意見交換会は午後7時20分~同8時。申込書は同協議会のホームページから取り出せる。同協議会☎078・362・7054

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毎日新聞記者が講師に

 新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)活動の授業が11月9日、神戸山手女子高校(神戸市中央区)であり、毎日新聞神戸支局の村田愛記者(23)が講演した。3年生22人を前に、記事ができる過程を紹介し、「新聞を身近に感じてほしい」と訴えた。

 明石歩道橋事故(2001年)の発生20年を機に昨年取材したことについて「事件や事故の遺族に話を聞くのは初めて。遺族の気持ちを深く知ろうと思う一方、完全には理解できないことも踏まえて臨んだ」と振り返った。記事を書くうえで、事実や状況を丁寧に記し、話を聞いたときの感情を大切にしつつ、現実的な視点を持つよう心がけていることも紹介した。

 講演を聞いた長野結香さん(18)は「記事をチームで書くこともあると聞いて驚いた」と語り、長谷川小晴さん(17)は「文章だけで伝えるのは難しいが、記者の工夫や意識していることが分かった」と話した。【石川隆宣】=10日付毎日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記事ができる過程について記者の話を聞く神戸山手女子高校の生徒たち=神戸市中央区で

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

■姫路市立豊富小中学校(11月8日、対象・7年生99人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「播磨の戦争遺跡と平和の遺産」と題して授業を行った。1945年の姫路空襲や播磨各地に立つ空爆犠牲者の慰霊碑を紹介。「戦争を知らない世代が戦争の記憶を語り継ぐことの大切さ」を強調した。

生徒の感想

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「播磨の戦争遺跡と平和の遺産」をテーマにした授業が11月8日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、中学1年生に相当する7年生99人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は県NIE推進協議会の独自認定校で、授業で新聞を活用している。三好アドバイザーは、1945(昭和20)年7月の姫路空襲で欄干に焼け焦げた跡が残る白鷺橋(姫路市上片町)や、播磨各地に立つ空爆犠牲者の慰霊碑、太平洋戦争末期に特攻隊が編成された鶉野(うずらの)飛行場跡にある平和学習拠点施設「sora(そら)かさい」(加西市鶉野町)などについて、本紙記事も使いながら紹介。「戦争を知らない世代が、戦争の記憶を語り継ぐことが大切」と強調した。

 最後に、姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(93)=姫路市東延末=から託された「世界平和に貢献する人になってほしい」とのメッセージを生徒たちに伝えた。授業を受けた藤田唯花(いちか)さん(13)は「戦争について学んだことを次の世代につないでいきたい」と話した。=10日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]播磨の戦争遺跡の話を聞く生徒たち=豊富小中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

兵庫高校 生徒の感想

■兵庫高校(10月17日、対象・2年生274人) 時事通信神戸総局の水島信総局長が「調べる、まとめる~世論調査」と題して講演した。メディア各社が行った安倍晋三元首相の国葬の賛否を問う世論調査を例に挙げ、「テーマ設定が大事」「回答者の属性と回答を関連づけると深い分析ができる」などと説明した。

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■神戸市立淡河小学校(10月24日、対象・5年生8人) 朝日新聞神戸総局の堀江泰史総局長が授業を行った。ニュース価値を判断し、どの記事を1面に載せるか決める編集会議など、新聞が発行されて各家庭に届くまでの流れを説明。児童たちは実際の取材カメラで写真を撮る体験を通し、記者の気分も味わった。

児童の感想

221024ougosyou.JPG 「新聞」について学ぶ授業が10月24日、神戸市北区淡河町萩原の淡河小学校であり、5年生8人が参加した。同校は、日本新聞協会のNIE実践指定校。朝日新聞神戸総局の堀江泰史総局長が講師を務めた。

 堀江総局長は、新聞社が翌日の紙面に掲載する記事を決める編集会議について触れ、「1面に載せる記事や文章量は新聞各社の判断で異なる」と説明した。

 児童たちは、朝刊や夕刊が編集作業を経て発行され、各家庭に届くまでの流れを知り、新聞製作の苦労を実感。実際の取材カメラで写真を撮る体験を通じ、ちょっぴり記者の気分も味わった。 

 児童たちは「取材したことをすぐ記事にできるのがすごい」「大勢の人が関わって作る新聞に興味がわいた」などと感想を述べ、堀江総局長は「きょう知ったことを思い出して、新聞を読んでほしい」と呼び掛けた。

[写真説明]新聞について学ぶ児童たち=神戸市北区淡河町萩原、淡河小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。