記者派遣

戦争遺跡通し平和考える 姫路・豊富小中の生徒99人に授業

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「播磨の戦争遺跡と平和の遺産」をテーマにした授業が11月8日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、中学1年生に相当する7年生99人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は県NIE推進協議会の独自認定校で、授業で新聞を活用している。三好アドバイザーは、1945(昭和20)年7月の姫路空襲で欄干に焼け焦げた跡が残る白鷺橋(姫路市上片町)や、播磨各地に立つ空爆犠牲者の慰霊碑、太平洋戦争末期に特攻隊が編成された鶉野(うずらの)飛行場跡にある平和学習拠点施設「sora(そら)かさい」(加西市鶉野町)などについて、本紙記事も使いながら紹介。「戦争を知らない世代が、戦争の記憶を語り継ぐことが大切」と強調した。

 最後に、姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(93)=姫路市東延末=から託された「世界平和に貢献する人になってほしい」とのメッセージを生徒たちに伝えた。授業を受けた藤田唯花(いちか)さん(13)は「戦争について学んだことを次の世代につないでいきたい」と話した。=10日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]播磨の戦争遺跡の話を聞く生徒たち=豊富小中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。