こちらは2011年に行われた展覧会のページです。
2016年7月16日から、神戸ゆかりの美術館で開催される
「山本二三展リターンズ」については、下記のサイトをご覧ください。
http://www7.kobe-np.co.jp/blog/nizo-returns/
The World of Yamamoto Nizo
ブログ(新着)開催概要作品紹介グッズ紹介

ブログ

  

戦時中の神戸・西宮が舞台となった「火垂るの墓」。この作品が見る者に衝撃をもって迫ってくるのは、内容もさることながら、現実味あふれる美術によるところも大きいと思います。今回は、そんな美術の舞台となったロケ地を巡り、紹介します。後編では、西宮市の夙川を中心に紹介します。

 
2人が疎開したおばさんの家があるのが
現在の阪急・夙川駅の北側。
実際に原作者の野坂昭如さんが疎開していた
満地谷町のあたりがモデルになっています。
 
nizo110721-manchidani1.JPG
▲このまちにある階段。アニメの背景でも少し登場 
 
 
すぐ近くには、貯水池・ニテコ池があります。
 
nizo110721-niteko1.JPG
 
ここは、清太と節子が
たくさんのホタルを目にした場所。
おばさんの家を出て、
2人での生活を始めるのもこの池の脇です。
物語の中で2人が生活していた横穴は
実際には見あたりませんでしたが、アニメと同じ
緑豊かな水辺の風景が広がっています。
会場では作品番号72~74、78あたりに
このニテコ池が描かれています。
 
 
南に行くと、2人が海水浴に行った香櫨園浜が。
戦時中であることを一時忘れさせるような、
楽しそうな2人の姿が描かれた浜です。
 
nizo110721-kouroenhama.JPG
 
現在も、マリンスポーツを楽しむたくさんの人で
にぎわっていました。
 
 
浜から土手を上ると、西宮回生病院があります。
海水浴からの帰り、
病院に面会に訪れていた女性の姿を見た清太が
母を思い出すシーンでこの病院が登場しました。
 
nizo110721-kaisei3.JPG
 
奥の本館部分は改築されたようですが、
手前の玄関部分は、当時の面影を残しています。
 
nizo110721-kaisei6.JPG
  
 
「火垂るの墓」の舞台となった場所が
数多く残る神戸、西宮界隈。
ピクチャーハンティングの際に
二三さんや高畑監督もこのあたりを訪れたとのことです。
ゆかりの地を巡って、
作品をより深く味わってみてください。
 
 

メインページ | アーカイブ

>>このサイトについて
>>著作物利用について
>>プライバシーポリシー