兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者に2月10日、新聞づくりのノウハウを教えていただきました。
2019年度の6年生約70人は、総合的な学習の時間に「淡路島の伝統芸能を発信しよう」をテーマに、国指定重要無形民俗文化財・淡路人形浄瑠璃の学習に取り組みました。地域の人にも知ってもらいたいと頑張り、学習のまとめとして、学んだことを新聞で伝えよう―と加藤記者に新聞づくりを教えていただきました。
当日の内容は、①新聞記者として取材したことから感じたこと②新聞記者の仕事内容③見出しや記事の書き方―の3部構成でした。
見出しや記事の書き方については「5W1H」が重要であることを学習し、それを意識しながら、一面のコスモス畑の写真を見て記事を書く取り組みに挑戦しました。「コスモスの季節はいつだろう」「このコスモス畑に来ている人はだれだろう」「どんな会話をしているのだろう」と想像を膨らませながら記事を書いていました。
淡路島で国内最高齢のコアラが死んだ記事に見出しをつける取り組みでは、実際の記事とよく似た見出しを付けることができた児童もいて、うれしそうな笑顔でガッツポーズをしていたのが印象的でした。
加藤記者からは、発生から25年になる阪神・淡路大震災震災の記事を書くため、何度も取材に通うことで被災者と心を通わせ、被災者の思いを知ることができたとうかがいました。取材する相手に寄り添うことの大切さを感じました。
残念ながら新型コロナウイルス感染症対策による休校のため、実際に新聞を作ることはできませんでしたが、しっかりとノウハウを学ぶことができたと感じています。
南 志乃婦(兵庫県淡路市立志筑小学校主幹教諭)(6日12日)
[写真説明]書いた記事を発表する児童