高校生が小学生に防災の大切さを伝える授業が、神戸市立多井畑小学校(同市須磨区友が丘3)であった。防災クイズや骨折時の応急手当て、簡易トイレ作りなどのワークショップが行われた。
防災を通じた小高連携に取り組む須磨友が丘高校(同市須磨区友が丘1)の1年生26人が、多井畑小4年の41人に教えた。授業は11月29日に行われた。
防災クイズは、街角の写真から地震の時に危ない場所を探したり、防災バッグに何を入れておくか考えたりした。骨折時の応急手当ては、新聞紙やタオル、レジ袋など身近なもので腕を固定する速さを競った。
須磨友が丘高1年の松田歩さん(16)は「小学生が真剣に考えながらクイズに答えてくれてよかった」、多井畑小4年の往田有蓮(あれん)さん(10)は「地震の時、周囲の建物を見れば自分が今どこにいるか分かることを学び、ためになった」と話した。(三好正文)=12月11日付神戸新聞朝刊神戸版
[写真㊤]高校生が出題する防災クイズに答える小学生=いずれも多井畑小学校[写真㊧㊦]屋外で地震に遭ったとき、どこに避難するかー。防災クイズを出題する高校生[写真㊨㊦]避難所で使える簡易トイレを作る小学生
[写真㊧]骨折時の応急手当てを体験する小学生
※須磨友が丘高校は日本新聞協会のNIE実践指定校です。
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