記者派遣

新聞記者の魅力伝える 神戸・鶴甲小で出前授業

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産経新聞記者が講師に

 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、神戸市立鶴甲小学校(同市灘区)で12月4日、産経新聞神戸総局の安田麻姫記者が5年の2クラス約60人を前に授業を行った。児童らは、普段はあまり聞くことができない新聞記者の仕事に興味津々な様子で、熱心にメモを取っていた。

 安田記者は、新聞が作られる過程やどんな情報が新聞紙に載っているかを説明。児童からは「大谷選手知ってる」や「斎藤知事が再選した」などと声が上がった。記者が取材で使う記者の持ち物として、パソコンやカメラを紹介した上で、社名入りの腕章や名刺も必須だと話し「名刺1枚で誰にでも会えて話を聞きに行くことができる」と記者の仕事の魅力を伝えた。

 授業の後半では、能登半島地震や踏切事故の現場などで取材した経験を踏まえ、見たことや聞いたことを文章にする際に意識しているポイントを伝授。オムライスを食べたときを例に「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうしたか」といった状況を伝えることで「読んでいる人の頭の中でイメージが広がり、話が伝わる」と、作文でも生かせるとアドバイスした。

 授業の最後に、安田記者は児童たちからの質問に答え、阪神淡路大震災の遺族取材でのエピソードに触れ、遺族から「新聞で伝えてもらうことで読者の方々の心に亡くなった娘が生き続ける」と掛けられた言葉が印象に残っていると話していた。=12月5日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

[写真説明]記者の仕事について紹介する安田麻姫記者=神戸市灘区

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。