日本経済新聞社神戸支社の岩本隆支局長は11月14日、兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業で、県立西宮高校の2年生に「情報の収集方法と分析について」をテーマに講演した=写真。約270人が参加し、熱心に耳を傾けた。
冒頭で新聞記者の仕事を説明したうえで、記者のリサーチ方法を説明。新聞、雑誌、インターネットなどから幅広く情報を集めることを紹介し、特に多彩な情報に触れられる新聞はニュース、社会ネタへの感度を高められることを伝えた。
生徒が取り組み始めた課題研究では、企業や自治体など社会で実践されている取り組みがヒントになると説明。分析には「データがあると説得力が増す」とし、できれば信頼できる公的なデータを使ったほうがいいと話した。
その後「『わかりやすい』日本語講座」と題して、わかりやすい文章を書くコツを紹介。1段落や1つの文章が長くなりすぎないようにすることを解説したほか、逆接ではない「が」の使い方や「ら」抜き言葉などに注意するよう説明した。
参加した安部穂乃花さんは「岩本さんが書かれた記事の見出しを見て、記事の内容がとてもよくわかった。課題研究のポスター発表で参考にしたい」。前村江美さんは「わかりやすい日本語講座で、言葉を使うときの注意点を改めて聞くことができた。早速普段の生活で実践したい」と話した。