神戸新聞アドバイザーが講師に
調べ学習したことを新聞にまとめようーと、7月11日、神戸市東灘区住吉山手5の神戸大学付属中学校で出前授業があり、2年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
生徒たちは各自テーマを決め、アンケート調査や比較実験も含めて調べ学習を行ってきた。
テーマは、交流サイト(SNS)の使用時間を抑えたい▽この夏人気の日焼け止め▽わが家の犬が喜ぶ食事▽大量発生するカメムシ・アブラムシ対策▽おいしいカップケーキを食べたい▽ガムテープをうまくはがす方法▽炭酸飲料の炭酸が抜けにくくなる裏技▽部屋の風通しをよくするには―など多岐にわたる。
整理整頓できるようになりたい、眠い日々、心地よく目覚めるアラームがほしい―。切実な思いから選んだテーマもあった。
授業では、生徒たちが書きたいことを40字以内にまとめ、トップ記事の見出しも考えた。三好アドバイザーは「調べたことをQ&Aにしたり、独自の視点から分析記事を書いたりするなど、伝わりやすく、より深い内容の紙面にしよう」と呼びかけた。
今後、生徒たちはA4判の用紙に記事を書き、見出しを付け、写真やイラストを添えて紙面づくりを進める。
[写真説明]記事の書き方を学ぶ生徒たち=神戸市東灘区住吉山手5
11月21日にも同校で、同様の出前授業があり、7月とは別の2年生12人が参加した。三好アドバイザーが講師を務めた
今回もテーマは、ペットの犬に与えるお菓子をすべて野菜で作られたものしたらどうか▽ホエー(ヨーグルトの上澄み)の量はどうしたら変わるのか▽妹が嫌いな食べ物(特に野菜)をどう調理すれば食べてもらえるか▽食品の包装方法で摂取量が変化するかーなど多岐にわたった。
三好アドバイザーは、比較実験などに取り組んでいることを評価。調べ学習にあたって、どんなテーマでも、その事象に疑問をもち、情報の価値を判断する「批判的思考力」が必要▽統計や写真は強い説得力をもつ▽見出しは「問い」ではなく「答え」を書くーなどをポイントとして挙げた。
紙面レイアウトでは、メリハリとバランスを考え、トップと真ん中を目立たせることを勧めた。
このほかのテーマは、シマトネリコの葉は、枝から切り取ってどのくらいまで光合成できるのか▽野菜を細かく切ったり、水分を抜いたりすれば、苦手な野菜を食べることができるのか▽1カ月間と1週間を比較し、短期間で腹筋を割ることができるか調べる▽代用品でどのくらいおいしいクッキーが作れるか―など
[写真説明]記事にしたいことを40字以内で要約する生徒たち
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。