記者派遣

震災30年を前に 神戸甲北高で出前授業

241115kobekouhokukou.JPG

神戸新聞アドバイザーが講師に

 発生から30年を迎えるのを前に、阪神・淡路大震災を学ぶ授業が11月15日、神戸市北区大脇台の神戸甲北高校であり、3年生16人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 神戸を研究するプログラムの一環として、神戸市職員から市の防災体制を学んだのに続いて、震災当時、同市役所担当だった三好アドバイザーから話を聞いた。

 三好アドバイザーは当時書いた記事や発生直後のまちの惨状を紹介。「復興まちづくりを進めようとする市と、家族を亡くしたり、職を失ったりしている住民の思いには大きな隔たりがあった。『復興まちづくりに住民が合意した』と一口にいっても、どのタイミングで記事にするか、苦しんだ」と振り返った。

 「30年がたとうとする今、あの日の悲しみや怒り、苦しみを伝えなければならない」「南海トラフ巨大地震に備え、災害文化を継承するのがわたしたちの使命」と強調した。

[写真説明]阪神・淡路大震災の話を聞く生徒たち=神戸甲北高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。