記者派遣

あかつき中の歩み学ぶ 開校までの新聞報道題材に記者出前講座

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神戸新聞記者が講師に

 新聞の読み方や文章の書き方を学ぶ授業が、夜間中学のあかつき中学校(姫路市市之郷町2)であった。神戸新聞姫路本社の井上駿記者(35)が講師を務め、同校の開校までの歩みを取り上げた記事を読みながら新聞の役割を伝えた。

 同校は、教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE指定校。9月30日にあった授業では、外国にルーツがあったり、不登校や家庭の事情などで十分に義務教育を受けられなかったりして同校で学ぶ、若年層や高齢者ら24人が受講した。

 授業の前半は、実際に朝刊を見せながら、県内の出来事を詳報している本紙の構成を紹介。また、2021年6月に同市議会で夜間中学の設置方針が表明されてから昨春に開校するまでに、本紙に掲載された同校の関連記事を示し、そうした内容を世の中に伝える意義などについて考えた。

 後半は、文章の基本となる「5W1H」などを学んだ。受講した加山楓輝さん(17)は「新聞の読み方が分からなくて読みづらかったけれど、改めてじっくりと読みたくなった」と話した。=10月9日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]朝刊の読み方を学んだNIEの出前講座=あかつき中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。