神戸新聞記者が講師に
まちづくりや地域に関わる仕事をしている人に話を聞き、何ができるかを考える授業が、県立西宮高校(西宮市上甲東園2)であった。1年生約310人が参加。西宮市や神戸新聞社、コープこうべなど7社・団体の16人が11分野に分かれて特別授業をし、生徒らが意見を出し合った。
リサーチ(総合的な探究の時間)の「地域活性化プロジェクト分科会」。さまざまな社会課題について、より地域に即した具体的な事例を基に考えてもらおうと始まり、今年で3年目。生徒らはこれまで、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した企業の取り組みや、新聞記事を基に課題をまとめたポスター制作などに取り組んできた。
神戸新聞阪神総局の広畑千春記者は記者の仕事や事実確認など取材で心がけている点を説明し、「ニュースはあくまで材料。判断するのは一人一人」と呼びかけた。佐藤綾音さん(15)は「一つの出来事でも背景を知ると見方が全く変わることが分かった」。小川穂夏さん(16)は「さまざまな情報を集め、客観的に捉えることが大切だと思った」と話した。=9月28日付神戸新聞朝刊阪神版
[写真説明]講義を聞いて考えたことを模造紙に記していく生徒ら=西宮市上甲東園2
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