神戸新聞記者らが講師に
新聞記事を使って沖縄戦について学ぶ授業が、神戸市長田区寺池町1の湊川高校(定時制)であった。10月の修学旅行で沖縄へ行く予定の3年生ら約20人が知識を深め、平和について考えた。
同校は教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE実践指定校。授業の前半は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが兵庫と沖縄の関わりについて解説。後半は同じく報道部の津谷治英記者が沖縄戦をテーマに話した。
津谷記者は沖縄戦の犠牲者は20万を超え、その半分が民間人だったと説明。同市須磨区出身で、映画化もされた当時の島田叡(あきら)県知事が、住民の疎開、食糧確保に尽力し、住民の生命を守ろうとしたと紹介した。聴講した男子生徒(17)は「島田さんのことは初めて知った。沖縄へ行く前だったので刺激になりました」と話していた。=9月16日付神戸新聞朝刊神戸版
[写真説明]沖縄と沖縄戦について学んだ出前授業=神戸市長田区寺池町1
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