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「推し記事」コン最優秀賞 西宮・浜脇中 白石さん

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「親ガチャ」考察 自分と向き合う

 新聞を教育に活用する取り組みを進める県NIE推進協議会は、新聞から興味のある「推(お)し記事」を見つけて感想を書く「第2回NIE『わたしの推し記事』コンクール」の受賞作を発表した。

 県内外の小・中・高校から寄せられた計1403編の中から、中学校の最優秀賞に西宮市立浜脇中学校2年の白石里桜さん、高校の最優秀賞に県立明石南高校2年の飯貝仁美さんを選んだ。

 白石さんは、4月に朝日新聞別刷り「be」に掲載された戸谷洋志・立命館大大学院准教授のインタビュー記事「親ガチャの哲学」を読んで感じたことを書いた。

 知りたいことがあればX(旧ツイッター)で検索する白石さんにとって、新聞は新鮮だった。自宅で祖父が購読している新聞をめくると、「ひとつの面に面白いことが詳しく書いてあり、発見があった」という。

 感想を書いた記事は、生まれた家庭環境によって人生が変わってしまうことを指す「親ガチャ」という言葉についての考察。「自分の人生がすべて決まっているので、何かを成し遂げようとも思わない」「親ガチャ的厭世観というのは、意志と選択の能力を否定する人間観です」と指摘している。

 白石さん自身、他の人の家庭環境をうらやんで「親ガチャ成功でいいな」や「親ガチャ失敗したわ」と親に言ったことがあり、「『人生を変えることを最初から諦めてしまう』という文がすごく心に刺さりました」「親は親なりに私達子供のことを考えて愛してくれているのです。全てを親のせいにせず、自分が変われることを探して自分自身と向き合おうと思える記事なので、ぜひたくさんの人に読んでもらって自分を変えるチャンスをつかんでほしいです」と気づきを書いた。

 浜脇中では週に1回、新聞記事をスクラップして感想を発表するなどNIEの取り組みを続けている。(石田貴子)=7月1日付朝日新聞朝刊神戸版、阪神版、ひょうご版

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 県NIE推進協議会は6月、神戸市内で総会を開き、県内の小・中・高校、特別支援学校など28校を2024年度の実践指定校に内定した。各校には新聞を提供するほか、新聞・通信社の記者を派遣する。24年度の実践指定校は以下のとおり。

 白川小(神戸市須磨区)▽鶴甲小(神戸市灘区)▽網干西小(姫路市)▽甲南小(神戸市東灘区)▽宿南小(養父市)▽豊富小中(姫路市)▽沼島小中(南あわじ市)▽愛徳学園小・中・高(神戸市垂水区)▽高倉中(神戸市須磨区)▽浜脇中(西宮市)▽神戸大付属中(神戸市東灘区)▽あかつき中(姫路市)▽甲南高・中(芦屋市)▽伊川谷高(神戸市西区)▽須磨友が丘高(神戸市須磨区)▽有馬高(三田市)▽県立西宮高(西宮市)▽三木北高(三木市)▽神戸甲北高(神戸市北区)▽網干高(姫路市)▽山崎高(宍粟市)▽播磨南高(播磨町)▽洲本高(洲本市)▽湊川高(神戸市長田区)▽のじぎく特別支援学校(神戸市西区)▽高丘中(明石市)▽飾磨中部中(姫路市)▽神戸高(神戸市灘区)

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