お知らせ

新聞・通信社 新会員紹介

 県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で人事異動があり、時事通信神戸総局長が水島信さんから清水泰至(やすのり)さんに交代した。人となりを自己紹介でー。

時事通信社神戸総局長 清水 泰至

視野を広げ、フェイクに負けない

 2024年7月1日付で着任しました。1992年の入社以来、名古屋での4年間を除き、東京で経済畑を歩んできました。阪神淡路大震災の時は名古屋勤務でした。早朝、下から突き上げるような強烈な衝撃に驚き、ベッド脇の台から14インチのブラウン管テレビが頭の上に落ちてこないよう両手を伸ばし必死で支えていた記憶があります。

 経済部長時代(21、22年)に会った多くの新入社員のうち、自宅で新聞を購読していたのは1人だけ。ほかはスマートフォンでヤフーニュースやLINEニュースを閲覧していました。なんとも言えない複雑な気持ちになったものです。

 うれしい話もあります。神戸着任前、新人の商社マンと会話する機会がありました。彼も学生時代は新聞を読んでいなかったそうです。ですが、「ニュースサイトだけだと情報の幅が狭すぎて上司や先輩の会話についていけない」と感じ、購読を決意したと言っていました(実際に読んでいるのは紙ではなくデジタル版のページビューアーですが)。

 紙か画面かはさておき、ページを広げると記者や編集者が心血を注いだ良質の記事が、自分の関心分野以外でも飛び込んでくるのが新聞の特長の一つ。読者の情報収集の選択肢が増え、視野を広げてもらう一助になればと願っています。

 生成AIの登場でフェイクニュースが世界中に氾濫する危険性が一段と高まっています。われわれの役目は、より正確で信頼できる情報や分析を読者に届けることだと痛感しています。フェイクに負けるわけにいきません。