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1票の意義考える 西宮・浜脇中2年生 神戸新聞社員が授業

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 1票の意義を考える「主権者教育」の出前授業が2月9日、西宮市宮前町3の浜脇中学校であり、2年生約280人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 授業では、国政選挙で10~20代の投票率が低迷している現状を説明。「大学の学費無償化」の賛否を問う選挙シミュレーションゲームなどを通し、生徒たちに1票の重さについて考えてもらった。三好アドバイザーは「若者が強い思いをもち、こぞって投票すれば社会の風向きが変わる」と強調した。

 関心のある政治課題についてグループ討議する時間も。生徒が選んだ政治課題は、防災・減災▽子育て▽政治改革▽拉致問題▽ジェンダー平等▽教育―と多岐にわたった。政治改革を選んだ男子生徒は「政治が変わればすべてが変わる」、ジェンダー平等を選んだ女子生徒は「人間の多様性を大事にしたい」などと述べた。

 三好アドバイザーは元日に発生した能登半島地震に触れ、「防災・減災の施策に若者の視点がほしい。政治に関心をもとう」と呼びかけた。

[写真説明]関心のある政治課題について話し合う生徒たち=浜脇中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。