新聞の役割や記者の仕事を学ぶ授業が1月31日、宍粟市山崎町加生(かしょう)の山崎高校であった。同校は今年4月から、教育現場で新聞を活用する日本新聞協会のNIE実践指定校となる。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、2年生約150人が耳を傾けた。
三好アドバイザーは「新聞の見出しは究極の要約」と説明。文章は結論から最初に書く「逆三角形方式」だと解説し、生徒たちに「見出しと前文を読めば内容が分かる。ぜひ読んでみてほしい」と勧めた。
能登半島地震で交流サイト(SNS)に虚偽情報が出回ったことや、ロシアのウクライナ侵攻などを例に挙げ、記者の役割は「信頼できる情報を届け、人命と人権を守ることだ」と力説。「自分の記事がきっかけで社会が動いた時にやりがいを感じる」と伝えた。
授業を受けた松下柚希さん(17)は「記者の仕事は大変だけど、やりがいも多そう。来年は受験なので新聞を読んで面接や小論文の際に生かしたい」と話した。(村上晃宏)=2月1日付神戸新聞朝刊西播版
[写真説明]新聞の役割や記者の仕事について学ぶ生徒ら=山崎高校
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