記者派遣

震災テーマ 神戸新聞記者講演 神戸・高倉中

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生徒120人に取材体験語る

 高倉中学校(神戸市須磨区高倉台1)で1月22日、神戸新聞の名倉あかり記者(28)が、1年生約120人に阪神・淡路大震災をテーマに授業を行った。

 名倉記者は震災の年に生まれ、入社後は震災関連の取材を手がけてきた。これまで書いた記事を生徒に紹介し「被災した人々にとって震災は終わっていない」と強調。生徒から「遺族の方に取材をする時に気を付けることは」と質問を受け、「亡くなられた方の表情や声が想像できるまで質問を重ねる」と応じた。

 生徒らは避難所で使える新聞紙を折ったスリッパや段ボールベッド作りも体験。大塚悠翔(はると)さん(13)は「家族と今日の授業の話をして、改めて災害に備えたい」と真剣な表情だった。

 同校では12日にも、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザー(63)が全校生徒に向けて講演。震災当日、三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた経験のほか、元日の能登半島地震にも触れ「災害は繰り返す。備えにゴールはない」と語った。=23日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]阪神・淡路大震災の取材について語る名倉あかり記者の話に耳を傾ける生徒=高倉中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。