記者派遣

戦時下のウクライナ伝える 神港学園高で出前授業

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産経新聞記者が講師に

 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、神戸市中央区の神港学園高校で11月14日、産経新聞大阪本社写真報道局の彦野公太朗記者が2年生の29人を対象に、「ウクライナ戦争について」と題した授業を行った。

 バリケードが張られた首都キーウの街並み、カフェで止血などの応急処置法を学ぶ人々、ロシア軍から奪った戦車を見に来る市民...。彦野記者は、戦時下のウクライナ国民の生活をうかがい知ることができる写真の数々を紹介した。

 さらに「現在進行形で起きていることが歴史になっていく。それは、自分が感じたこと、考えたこと、言ったことを通じても形になっていくのだと感じた」と現地へ取材に行って感じたことを伝え、自らの経験から「疑問に思うことがあれば、まず自分の目で見ることが大事」と教えた。

 授業を受けた金山聖峻さん(17)は「現地に行った人から話を聞けて、ニュースで見るよりも分かりやすかった。ウクライナの人たちがさまざまな対策をしていることが分かった」と話していた。

 同校は昨年からNIE実践校の指定を受けており、2年生を対象に毎週1回、気になる新聞記事を取り上げ感想を書くなどの取り組みを行っている。=15日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

[写真説明]ウクライナで撮影した写真を紹介する彦野公太朗記者=神戸市中央区