新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が11月1日、尼崎市立南武庫之荘中学校で行われ、読売新聞阪神支局の風間徹也支局長(50)が1年生約200人に、新聞の読み方や記者の仕事について語った。
風間支局長は、朝刊に掲載されている記事には約20万字が使われ、アナウンサーが読み上げても10時間以上かかると説明。「記事の見出しとリード(前文)を読めば内容がわかり、最後まで読めばより深くニュースを知ることができる」とコツを伝授した。
また、記事と同じように一つの文章や段落を短くし、「いつ」「どこで」という「5W1H」の要素を盛り込むことを意識すれば、論作文が上達すると助言した。
英ロンドン特派員などでサッカーワールドカップの取材を2度経験したことやプロ野球での取材の裏話なども披露。新聞が届くまでには、記者だけではなく、原稿の誤字脱字や事実関係の間違いをチェックする校閲やレイアウトを担当する編成、販売などの部署が関わっていることも紹介した。
授業を受けた福原絢音さん(13)は「多くの人の頑張りがあって新聞ができていることがわかった。そのことを意識して新聞を読みたい」と話した。=2日付読売新聞朝刊阪神、三田、神戸・明石版
[写真説明]新聞の読み方のコツを話す風間支局長(尼崎市で)
生徒の感想 嶋田優希さん「スポーツ面でどの記事を重視しているかなど、初めて知ることが多かった。風間記者は世界を駆け回って楽しそうと思った」
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。