お知らせ

2023年度NIE実践指定校 県内26校の抱負<継続校編>

 2023年度のNIE実践指定校全26校の校長と実践代表者から抱負が届いている。多様な取り組みが並ぶ。まずは、継続校から―。(敬称略)

主体的に行動する力育成
【神戸市立白川小】
        校長    長﨑 康子
        実践代表者 勝田 耕介
 子どもたちが自ら思考・判断し主体的に行動する力の育成を目指す。実践2年目となる本年度は、校内研修「聞く・話す・書く・読む力の育成」と関連させたい。記事の内容をまとめたり、相手に分かりやすく伝えたり、興味をもったことを探求したりする活動を継続していく。新聞を通して子どもたちの社会的事象への見方・考え方を育て、主体的な思考・判断につなげたい。

書く・話す力の向上図る
【神戸市立横尾小】
        校長    辻  丈治
        実践代表者 吉川 拓郎
 指定2年目を迎える本年度は、さらに新聞を身近なものに感じられるような環境整備に加え、教科を問わず、授業の中に新聞を活用できる場面を積極的に見いだし、意図的に取り入れていくようにしたい。そして、主体的に情報収集・活用・発信する子どもたちの姿を目指すとともに、本校の本年度の研修目標「書く・話す力の向上」の実現へとつなげていきたい。

全学年で「NIEタイム」
【姫路市立大塩小】
        校長    田中 彰子
        実践代表者 西沢  恵
 本校はNIE実践指定校2年目となる。前年度の活動では、高学年を中心に新聞に関心を持つ児童が増えたように思う。本年度は全学年で「新聞タイム」を設け、全児童が新聞に親しめる環境づくりを目指すとともに、子どもたちが自ら思考・判断し、主体的に行動する力を育てていきたい。


言語・情報活用能力育てる
【尼崎市立南武庫之荘中】
        校長    毛登山一郎
        実践代表者 中嶋  勝
 「新聞を活用し『言語能力・情報活用能力』の育成を図る」をテーマにして、前年度に引き続き国語科を中心にNIE活動に取り組む。1年生では主に新聞を読む機会を増やし、新聞に親しみながら、コラム写しを通じて文章力をつける。2、3年生では新聞ノートを使い、記事の要約や自分の意見をまとめ、記事を読んで知ったことを自分で調べ、主体的に学ぶ力を高めたい。

記事をほぐして伝える
【神戸市立丸山中西野分校】
             校長    林  竜弘 
         実践代表者 阿部 俊之
 本校は生徒の約8割が外国人の夜間中学校である。年齢・国籍・文化・宗教などの違いを互いに認め合い、日々の学習に取り組んでいる。昨年度は新聞記事に触れる方法を模索した。本年度は特に小学生新聞を用いて「記事をほぐして伝える」ことに挑戦したいと考えている。一人ひとりの生徒が新聞に興味・関心を持ち、言語力と社会に対する視野を広げることを目指す。

新聞から考え、新聞にまとめる
【加古川市立加古川中】
        校長     山本 照久
        実践代表者  小池      徹
 新聞記事を通してSDGsに注目しながら社会で起きている事象や課題にふれ、世の中の出来事に興味・関心を持たせたい。また、新聞から得た情報について自分の意見を持ち、生徒同士の意見交換を通して、より多様な考え方を知り、思考を深め、そのまとめを新聞という形に表したい。さらには、新聞活用により情報活用能力を高めさせたい。

自分ごととして捉え行動する
【南あわじ市・洲本市組合立広田中】
        校長    松下 哲也
        実践代表者 河野 真也
 本校は思考スキルの向上やキャリア教育の充実に取り組んでいる。世の中の出来事を「自分ごと」として捉え、課題解決に向けて行動できる生徒を育てたい。本年度は実践校2年目となり、教科を超えた実践の広がりと各社新聞記事の読み比べを通じ、さらに多様な価値観の育成や表現力の向上を図りたい。

やさしい日本語の実践的活用
【県立伊川谷高】
        校長    衣笠 正人
        実践代表者 福田 浩三
 「やさしい日本語」の学習を通して母語である日本語について見つめ直すとともに、平易な日本語で書かれた小学生新聞を活用して日本に在留する外国籍の人たちとの交流を図る中で、多文化共生時代における日本の役割について考えていく。本年度はNIE活動を「学ぶ」から「使う」に移行し、新聞の持つ表現力を他者との相互理解に活用する実践に取り組んでいく。

新聞を通して社会と自分を知る
【県立須磨友が丘高】
        校長    大久保 隆
        実践代表者 岩本 和也
 昨年度は、課題研究や各教科、朝読を通して新聞を活用した学習に取り組み、生徒は新聞に親しみを感じ、社会への関心を持つ機会をつくることができた。本年度も継続してこれらの活動に取り組み、特に公共などの授業での活用を発展させたい。また、近隣の横尾小学校との小高連携授業についても、昨年度の実践を踏まえて新たな取り組みができることを期待している。

新聞から「探究」を究める
【県立加古川西高】
        校長    魚井 和彦
        実践代表者 蓬莱 真吾
 2年目となる本年度は、昨年度よりさらに新聞に触れる機会を増やす。本校の特色クラスである国際市民類型では、新聞のコラムの英語版と日本語版を読ませる実践に取り組み始めた。また、探究の時間には、テーマ設定やテーマの裏付けとなる証拠・関連資料を集める際に新聞を活用する。2年生ではディベートを行うので、立論・反駁などの資料、データとして活用する。

探究のベースとしてNIE活動
【神戸市立葺合高】
        校長    森田 哲司
        実践代表者 高野 剛彦
 NIE実践指定校2年目となる本年度は、「探究のベースとしてのNIE」をテーマとする。「総合的な探究」「学校設定科目」「各教科・科目」での探究活動において、リサーチテーマ、記事の読解、データリソース、文章見本(レイアウトや表記)に新聞を活用することで探究能力の向上を図るとともに、"探究プラットフォーム"としての新聞の可能性を追求したい。

新聞を通し多様な力を養う
【神港学園高】
        校長    中野 憲二
        実践代表者 小樂﨑一基
 本年度は第2学年の朝の0校時を主に使用しNIEに取り組む。新聞を普段読まない生徒が多い中、さまざまな視点から新聞記事に触れさせていくことで知識・理解力・思考力・判断力・表現力・課題発見能力等、生徒の力を養う取り組みに臨みたい。また、教科とも連携した取り組みにも挑戦したいと考える。

使う・作る・伝えるNIE活動
【クラーク記念国際高】
        校長    片山 義弘
        実践代表者 井上 翔太
 本校では、特色である専攻の授業を中心に、新聞に〝触れる〟から、新聞を〝読む〟〝使う〟ことにつなげていく。さらに、新聞を〝作る〟を通して、メディアリテラシーや情報を〝伝える〟力を育んでいきたい。自分の興味・関心の種を拾い集め、社会の課題を自分ごととして捉えられるように、主体的・共同的な学びとともにNIE活動を進めていきたい。