県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で3月、人事異動があり、日経新聞神戸支社長が下原口徹さんから稲荷竜也さんに交代した。人となりを自己紹介で―。
日経新聞執行役員神戸支社長 稲荷 竜也
ひとくくりに関西といっても
3月末に着任いたしました。関西勤務は三度目となります。記者生活をスタートさせたのが京都でありまして、1年前まで再び京都で勤務していました。ひそかに神戸にいけないかなと思っており、このほど念願がかないました。関西とひとくくりにされることに抵抗を感じる地元の方は少なくないと聞きます。逆に言えばそれぞれが個性豊かな土地柄で、みな地元に愛着と自負を持っている証左ではないかと思います。
京都は難しいとよくいわれますが、閉鎖的だとか、ややこしいなと感じたことはありませんでした。「関西」とまたひとくくりにすると失礼ですが、関西の文化、風土、人柄に魅かれます。神戸、兵庫県のことを一から知りたいと切に願います。
記者としては企業取材の畑が長く、東京ではエネルギー、化学、鉄鋼産業などを担当しました。一方、京都のほか、福岡でも勤務しており、振り返りますと、夜討ち朝駆けでニュース合戦に明け暮れた東京時代よりも、地域に密着した取材こそ地に足がついた実感がありました。
NIEの活動は京都勤務時代に学生の作文添削などを通じてかかわらせていただきました。メディアもNIEの活動を励みとして、教育現場と地域のお役に立てることができるよう気を引き締め、改めてコンテンツを磨き直さなければと感じます。ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。