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1票の意義考える 神戸・高倉中3年 神戸新聞社員が授業

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 模擬投票などを通じ、1票の意義を考える「選挙報道と主権者教育」の授業が4月14日、神戸市須磨区高倉台1の高倉中学校であった。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。3年生113人が参加し、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 模擬投票は「大学までの学費無料化」などをテーマに、生徒5人が18歳の高校生や40代の主婦、60代の会社社長などに分かれ、賛否やその理由を発表。若者の投票率がアップすれば意見が反映されやすくなることを学んだ。

 国の予算額から「1票の価値」を換算したり、「どの政治の争点に関心があるか」を考えるグループ討議を行ったりした。三好アドバイザーは「投票に行くことが、ウクライナ危機やコロナ禍の対応に、10代の意見を反映させる近道」「意見がぴったりの候補者がいなくても、意見の近い候補者を探す努力をしたい」などと話した。

 授業を受けた嶋田菜那さん(14)は「投票がどれだけ大切か、投票することが、新型コロナなど世界的な課題の解決につながっていくかが分かった。身の回りのことに関心を持ち、18歳になったら慎重に1票を入れたい」と話した。(兵庫県NIE推進協議会コーディネーター 吉田尚美)

[写真説明]模擬投票のゲームを通じて1票の意義を学ぶ生徒たち=高倉中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。