記者派遣

「阪神・淡路」28年、神戸・白川小で震災授業

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 阪神・淡路大震災の記憶と教訓を伝える授業が1月13日、神戸市須磨区白川台7の白川小学校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「震災を知らない世代こそ記憶を語り継いでほしい」と呼び掛けた。

 5年生66人が参加。児童たちは校内に展示された神戸新聞の震災写真を事前に見学して授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当時のことを振り返り、「発生のとき、激しい揺れで部屋のロッカーが飛んでくるように感じた」「発生時刻に起きていたので命が助かったと思う」「災害報道では、読者を励ます記事を書くことや、犠牲者の生きた証しを残すことが大切だと感じている」と話した。

 大震災から28年がたつ。三好アドバイザーは令和に入っても地震や豪雨災害が相次いでいることに触れ、「一つ一つの災害から学ぶことが大切。備えにゴールはない」と強調した。 

[写真説明]大震災で亡くなった少女を取り扱った新聞ワークシートに取り組む児童たち=白川小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。