県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で7月、人事異動があり、時事通信神戸総局長が丸山実子さんから水島信さんに交代した。人となりを自己紹介で―。
時事通信神戸総局長 水島 信
出会いは運動面から
7月1日付で神戸へ赴任してまいりました。NIEに携わる皆さまへの自己紹介にあたり、小学校の卒業文集の「将来の夢」が小学校教師だったことを懐かしく思い出します。小学校時代の私と新聞といえば、運動面を開いてひいきのプロ野球チームが勝ったか負けたかまず確認。ひいきのチームは基本的に弱かったのですが、たとえ負けていたとしても、中軸バッターが安打したのか、主力投手が防御率を上げたのかなどなど、紙面に載るスコア表にはチェックポイントが多々あり、たいていはどこかになぐさめを見いだすことができたのでした。
運動記事を足掛かりに、社会面のニュースも読みました。千葉県の房総半島の田舎に生まれた私にとって、新聞は外部世界とつながる大切なツールだったと思います。小学校教師の夢は怠惰な学生生活を送る間に立ち消え、1991年に時事通信社に入社しました。橋本政権だった97年に政治部に異動となり、その後は主に政治畑を歩きました。主に取材したのは首相官邸、自民党、外務省などです。
SNSの浸透で、ニュースへのアクセス方法は多様化しましたが、ネット空間に飛び交う情報は玉石混交です。NIEの活動を通じ、ネット時代に新聞が担う役割について私自身も認識を深めたいと思います。よろしくお願いいたします。